アルトワークス ha36s カスタムと維持費・中古車の選び方完全ガイド

アルトワークス ha36s カスタムと維持費・中古車の選び方完全ガイド

アルトワークス ha36sの魅力と基本スペック

アルトワークス ha36sの3つの魅力
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軽量ボディとターボエンジンの組み合わせ

車重670kg(FF・5MT)のボディにR06Aターボエンジン(64馬力)を搭載し、軽快な走りを実現

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選べる2つのトランスミッション

クロスレシオ化された5MTとパドルシフト付き5AGSから選択可能

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純正レカロシート標準装備

スポーティーな走行時に体をしっかり支える専用レカロ製フロントシートを標準装備

アルトワークス ha36sは2015年12月にデビューした、スズキが誇る軽ホットハッチです。アルトターボRSをベースに、クルマを操る楽しさを追求して開発されました。最大の特徴は、660cc水冷直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、専用開発されたショートストロークの5速マニュアルトランスミッション(5MT)と専用チューニングの5速オートギヤシフト(5AGS)を設定している点です。
参考)https://www.goo-net.com/car/SUZUKI/ALTO_WORKS/DBA-HA36S.html

5速マニュアルトランスミッションでは、1速から4速をクロスレシオ化することで、エンジンのトルクの厚い回転域でつながりの良いギヤ比を実現しています。この設計により、スポーティーな走りとシフトチェンジの楽しさを追求しました。一方、5AGS車にはスポーツドライビングがより楽しめる5速マニュアルモード付パドルシフトが装備されています。​
エクステリアでは、カーボン調フロントバンパーアッパーガーニッシュに「WORKS」のロゴが施され、ブラック塗装の15インチアルミホイールを標準装備しています。インテリアには専用レカロ製フロントシートと本革巻ステアリングホイールが装備され、スポーティーな雰囲気を演出しています。​
ha36sには1型、2型、3型の3つのモデルが存在します。1型は2014年12月から2018年11月まで、2型は2018年12月から2020年9月まで、3型は2020年10月から2021年12月まで生産されました。2型からは5AGS車に「デュアルセンサーブレーキサポート」などの安全装備が充実し、ボディカラーも変更されています。
参考)アルトワークス [ HA36S ] 製品情報

アルトワークス ha36sのエンジン性能とトランスミッション


AUTO STYLE (47) ALTO WORKS&ALTO チューニング&ドレスアップガイド(9) (CARTOP MOOK)

 

エンジンはR06A型の660cc直列3気筒インタークーラーターボで、最高出力64馬力を発揮します。アルトターボRSの98N・mから100N・mへと最大トルクを高めることで、より力強い加速を実現しています。
参考)現行HA36Sアルトワークスの人気チューニング!オススメと方…

トランスミッションには専用開発の5速MTと5速AGSの2種類が用意されています。5MTはショートストローク化され、1速から4速までクロスレシオ化されているため、スコスコと入る操作感が特徴です。5AGSはアルトターボRSと同じギヤ比ですが、アルトワークスの5MTと同じ最終減速比4.705を採用しています。
参考)【5代目 MTターボ&純正レカロ】スズキ アルトワークス(H…

車重はFF・5MT車で670kgと非常に軽量で、AGS車は690kgと20kg重くなっています。この軽量ボディとターボエンジンの組み合わせにより、軽快なドライビングが楽しめます。ターボエンジンはトルクを高め、アクセルレスポンスも向上しており、メーター内にはターボのブースト表示も設けられています。
参考)https://car-stg.motor-fan.jp/tech/amp/10005417

アルトワークス ha36sの型式と年式による違い

ha36sは大きく分けて1型、2型、3型の3つのモデルが存在します。各型式には細かな改良や装備の違いがあり、購入時には確認が必要です。​
1型は2015年12月から2018年11月まで販売され、車体番号は860001~となっています。ボディカラーには「ピュアレッド」が設定されていましたが、2型以降は廃止されました。2型は2018年12月から2020年9月まで販売され、車体番号は910001~です。この2型改良で5AGS車に「デュアルセンサーブレーキサポート」が新規搭載され、安全装備が大幅に充実しました。​
2型では誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストが搭載されました。さらに後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーも追加されています。ただし、5MT車にはこれらの安全装備は設定されていません。ボディカラーでは「ピュアレッド」を廃止し、「ブリスクブルーメタリック」が新設定されました。
参考)アルトワークスのグレード別の特徴や違いを徹底解説!

3型は2020年10月から2021年12月まで販売され、車体番号は930001~となっています。型式表記が排ガス規制の変更により3BA-HA36S(5MT)、5BA-HA36S(5AGS)、4BA-HA36S(5MT・4WD)に変更されました。​

アルトワークス ha36sの純正装備とホイールサイズ

アルトワークス ha36sの標準装備ホイールは、15×5.0J(オフセット+45)でPCD100の4穴、ハブ径54mmという一般的な軽自動車の規格となっています。タイヤサイズは全車165/55R15 75Vで統一されており、タイヤ外径は562~563mm程度です。
参考)https://spectank.jp/tir/008104348.html

純正装備では15インチのブラック塗装アルミホイールが標準で、スポーティーな印象を与えます。ホイールの選択肢としては、モンスタースポーツなどのチューニングメーカーから16インチ×5.5J(インセット45)の社外ホイールも販売されており、推奨タイヤサイズは165/50R16となっています。​
インテリアでは専用レカロ製フロントシートが標準装備され、長時間のスポーツドライビングでも体をしっかりとサポートします。本革巻ステアリングホイールも装備され、質感の高い仕上がりとなっています。5MT車にはシフトインジケーターやヒルホールドコントロールは装備されていませんが、5AGS車にはこれらの機能が搭載されています。​
エクステリアではカーボン調フロントバンパーアッパーガーニッシュに「WORKS」のロゴが施され、アルトワークスであることを主張します。サスペンションには専用チューニングが施され、ショックアブソーバーにはKYB社製が純正採用されることで、接地感や応答性、高い操縦安定性を追求しています。​

アルトワークス ha36sとアルトターボRSの違い

アルトワークス ha36sとアルトターボRSは、同じR06Aターボエンジンを搭載していますが、多くの点で異なります。最大の違いはトランスミッションで、ワークスには専用開発のショートストローク5MTとスポーツ仕様の5AGSが設定されているのに対し、ターボRSには5AGSのみの設定です。
参考)アルト ターボRSとワークスはどう違う?中古車選びのポイント…

エンジン性能では、ワークスの最大トルクが100N・mに対し、ターボRSは98N・mとなっており、ワークスの方がより力強いトルクを発揮します。また、ワークスのエンジンはアクセルレスポンスを向上させる専用チューニングが施されています。​
サスペンションもワークス専用のチューニングが施され、ショックアブソーバーにはKYB社製が採用されています。ターボRSよりもスポーツ性能を重視したセッティングとなっており、ワインディングロードでの走りが楽しめます。​
装備面では、ワークスには専用レカロ製フロントシート、本革巻ステアリングホイール、ブラック塗装15インチアルミホイールなどが標準装備されます。一方、ターボRSはより日常使いを重視した装備内容となっています。ボディカラーもワークス専用色が設定されており、外観で識別が可能です。​

アルトワークス ha36sの5MTと5AGSの選び方

5MTと5AGSの最も大きな違いは、安全装備の有無です。5AGS車には「スズキセーフティサポート」が標準装備され、デュアルセンサーブレーキサポート、後退時ブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などが搭載されています。一方、5MT車にはこれらの安全装備が一切設定されていません。​
燃費面では、5MT車がアイドリングストップシステムを採用していないため、5AGS車よりも若干燃費が悪くなっています。カタログ値ではWLTCモードで21.4km/L(2WD)を記録していますが、実燃費は18km/L前後となります。
参考)アルトワークス歴代モデル徹底比較!スペック・中古車価格・実燃…

性能面では、5AGS車の方が変速の速さや一貫性で有利とされていますが、5MT車はドライバーの意のままに操作できる楽しさがあります。5AGSのギヤ比はアルトターボRSと同じですが、最終減速比は5MTと同じ4.705に設定されています。車重はFF・5MT車が670kgに対し、AGS車は690kgと20kg重くなっています。
参考)アルトワークスでも選べるAGSって? 5速MTではなく5速A…

装備では、5MT車にはヒルホールドコントロールやインパネシフト、シフトインジケーターが装備されませんが、これはトランスミッションのシステムの違いによるものです。また、5MT車には「エコクール」機能も搭載されていません。​
どちらを選ぶかは、マニュアル操作の楽しさを優先するか、安全装備と利便性を重視するかによって決まります。日常使いを重視するなら5AGS車、純粋なドライビングの楽しさを求めるなら5MT車がおすすめです。
参考)『アルトワークスのMTと5AGS。どっちが速いのですか。』 …

アルトワークス ha36sの実燃費とカタログ燃費

アルトワークス ha36sのカタログ燃費は、WLTCモードで21.4km/L(2WD)という優れた数値を記録しています。しかし、実際の走行では約2割~3割程度低くなる傾向があり、実燃費は18km/L前後が一般的です。​
乗り方次第では21km/L以上を達成することも可能で、アクセルワークを穏やかにすることが最も効果的な燃費改善方法となります。特にターボエンジンの特性を生かし、低回転域でのトルクを有効活用することで、無駄な燃料消費を抑えられます。​
タイヤの空気圧を適正に保つことでも、転がり抵抗を減らし、燃費を5%程度改善できます。エアコン使用や市街地走行、急加速などの実際の使用環境が燃費に影響を与えるため、運転スタイルによって大きく変動します。​
5MT車はアイドリングストップシステムを採用していないため、5AGS車よりも若干燃費が悪くなる傾向があります。また、4WD車はFF車に比べて車重が増加するため、燃費も悪化します。
参考)HA36S アルト ワークス 性能と維持費 4WD/5AT…

軽自動車の中ではターボエンジンを搭載しているため、NA車に比べると燃費は劣りますが、64馬力のパワーと走りの楽しさを考えれば十分に許容範囲内と言えます。通勤や日常使いでも、運転の仕方次第で経済的に使用できる性能を持っています。
参考)HA36S アルト ワークス 性能と維持費 FF/5MT …

アルトワークス ha36sの年間維持費の内訳

アルトワークス ha36sは軽自動車であるため、維持費は比較的安価です。年間の主な維持費として、軽自動車税自動車重量税、自賠責保険料、任意保険料、車検費用、ガソリン代、駐車場代などが挙げられます。
参考)アルトワークスの維持費はどれくらい?税金や車検費用・維持費を…

軽自動車税は2015年4月以降の新車登録車であれば年間10,800円となります。自動車重量税は車検時(2年ごと)に支払い、エコカー減税対象外のため6,600円(2年分)となります。自賠責保険料は車検時に2年分で約17,000円程度です。​
任意保険料は年齢、等級、補償内容によって大きく異なりますが、一般的には年間3万円~10万円程度となります。車検費用は2年ごとに約5万円~8万円程度で、整備内容や部品交換の有無によって変動します。​
ガソリン代は年間走行距離と燃費によって変わりますが、年間1万km走行、実燃費18km/L、ガソリン価格160円/Lと仮定すると、約89,000円程度となります。駐車場代は地域によって大きく異なりますが、都市部では月額1万円~3万円、郊外では月額5,000円~1万円程度が目安です。​
その他、オイル交換などのメンテナンス費用として年間1万円~2万円程度、タイヤ交換費用として2~3年に一度4万円~6万円程度が必要です。駐車場代を除いた年間維持費は、おおよそ20万円~30万円程度と見積もることができます。​

アルトワークス ha36sの税金と保険料

アルトワークス ha36sは軽自動車のため、普通車に比べて税金が安いのが大きなメリットです。軽自動車税は2015年4月以降の新車登録車で年間10,800円となり、毎年5月に支払います。​
自動車重量税は車検時に2年分をまとめて支払い、エコカー減税対象外のため6,600円(2年分)となります。重量税は車両重量が500kg以下と500kg~1,000kgで税額が異なりますが、アルトワークスは670kg(FF・5MT)のため500kg~1,000kgの区分に該当します。​
自賠責保険料は強制加入の保険で、車検時に2年分を支払います。2024年4月以降の自賠責保険料は、24か月契約で約17,000円程度となっています。自賠責保険は対人賠償のみをカバーする保険のため、対物賠償や車両保険をカバーする任意保険への加入が推奨されます。​
任意保険料は年齢、運転歴、等級、補償内容によって大きく異なります。20代の若年層であれば年間10万円以上かかることもありますが、30代以降で等級が進んでいれば年間3万円~5万円程度に抑えられます。スポーツカーとしての性格から、一般的な軽自動車より若干保険料が高くなる傾向があります。​
車両保険を付帯する場合、車両価格や免責金額の設定によって保険料が大きく変わるため、複数の保険会社で見積もりを取ることが重要です。インターネット割引や複数年契約割引などを活用することで、保険料を抑えることも可能です。​

アルトワークス ha36sの中古車相場と購入時の注意点

アルトワークス ha36sの中古車価格は、年式、走行距離、車両状態、グレード、色によって大きく異なります。2024年時点で、1型の初期モデルは100万円前後から、2型や3型の高年式車は150万円以上で取引されているケースもあります。
参考)アルトワークス(スズキ)の中古車を探す【カーセンサー】

中古車購入時には、まず車歴と車両状態を確認することが重要です。修復歴の有無、事故歴、喫煙車かどうかなど、書類やお店の人と話して確認しましょう。特にスポーツカーの性格上、過度なカスタムが施されている車両や、サーキット走行歴がある車両には注意が必要です。
参考)アルトワークス

店頭購入の場合、実車を直接確認できるのが最大のメリットです。整備記録の有無や点検結果の有無、腹下の錆や社外品の交換の有無を確認しましょう。ボディを斜めから見て歪みがあれば補修歴ありと判断できます。
参考)『5.6年落ちの中古車10年以上乗れるのか?とアルトワー..…

カスタムの有無も重要なチェックポイントです。エンジンルームから音が出る部品が付いていたり、マフラーが純正みたいだったけど実は社外品で音が大きかったという失敗例もあります。基本的に、過度なカスタム車はトラブルが付きものですので避けるのが無難です。​
純正状態で程度の良い車両を入手できるのが最も好ましく、5~6年落ちで2万km程度の走行距離であれば、メンテナンスさえしっかりすれば余裕で10年以上乗れます。色に関しては最終的にオールペンという方法もあるので、状態中心で考えたほうが良いでしょう。​
自分で判断できない場合は、ディーラー中古車を選ぶことで、一定の品質保証と整備が期待できます。また、現車確認は絶対に行い、試乗して走行感覚や異音、ギアの入り具合などを確認することが重要です。​

アルトワークス ha36sのカスタムパーツの選び方

アルトワークス ha36sのカスタムパーツは、モンスタースポーツ、HKS、BLITZ、KCテクニカなど、多くのチューニングメーカーから販売されています。カスタムの方向性として、外装系、足回り系、エンジン系に大きく分けられます。
参考)スズキ アルトワークス HA36S カスタムまとめ - おす…

外装系では、エアロダイナミクスバンパーが人気で、モンスタースポーツのフロントバンパーは純正バンパーをまるごと交換するため、イメージが激変します。フードリップスポイラーや牽引フックなども、スポーティーな印象を強めるアイテムとして人気です。
参考)https://tajimastore.com/shopbrand/altoworks/

足回り系では、車高調整サスペンションセットやMXダンパー、ピロアッパーマウント、リヤキャンバーシムなどが定番です。ストラットタワーバーは剛性を高め、コーナリング性能を向上させます。ホイールは16インチへのインチアップが人気で、モンスタースポーツのVX12Sや各種アフターマーケットホイールが選択できます。​
ブレーキ系では、ブレーキディスク&ブレーキパッドtype-S2が、制動力を向上させるパーツとして人気です。サーキット走行を行う場合は、社外のインタークーラーやラジエターへの交換も推奨されます。
参考)チューニングECU

カスタムを行う際は、車検対応かどうかを確認することが重要で、保安基準に適合しないパーツを装着すると車検に通らなくなります。また、過度なカスタムはトラブルの原因となるため、信頼できるショップで施工することをおすすめします。​

アルトワークス ha36sのマフラー交換とインタークーラー

マフラー交換はアルトワークス ha36sのカスタムで最も人気のある項目の一つです。モンスタースポーツのTYPE GT-XXマフラーは片出しダブルテールで、新規制対応品として販売されていました。5MT用と5AGS用で品番が異なるため、購入時には注意が必要です。​
ターボアウトレット(キャタライザー付き)は、排気効率を向上させるパーツとして人気です。これもトランスミッションによって品番が異なりますが、1型、2型、3型すべてのターボ車に対応しています。マフラー交換時には車検対応品を選ぶことが重要で、音量規制をクリアしている製品を選びましょう。​
インタークーラーは、ターボチューニング車にとって重要なパーツです。モンスタースポーツのハイフローインタークーラーキットは、TYPE-AとTYPE-Bの2種類が用意されています。TYPE-Bはカーボンシュラウド&ダクトを大容量化し、冷却性能を最大限発揮します。
参考)ハイフローインタークーラーキット [TYPE-B] アルトワ…

純正インタークーラーコアに対し、TYPE-Bではコア面積で88%UP、コア容量で110%UPを実現しています。低圧損仕様のため、過給圧の鋭い立ち上がりを可能とし、スロットルレスポンス向上も実現します。高効率エアクリーナーやマフラーの装着、ブーストアップ仕様などのターボチューニング車に装着すると、特に大きな効果を得られます。​
シリコンインタークーラーホースセットも人気パーツで、耐久性と見た目の向上が期待できます。サーキット走行などハードな使用を想定する場合は、社外のインタークーラーとラジエターへの交換が必須となります。​

アルトワークス ha36sのECUチューニングとブーストアップ

ECUチューニングは、アルトワークス ha36sのパワーアップで最も効果的な方法の一つです。BLITZの「TUNING ECU for ALTO」は、現行ha36sでもアルトワークスの5MT車専用というわけではなく、アルトターボRSにも対応しているため、5速AGS車でもOKです。​
ノーマル車両のECUをこのTUNING ECUへ入れ替えるだけで15.3馬力アップという結果が出ており、64馬力のスズキR06Aターボが80馬力になります。FFの5MT車であれば車重わずか670kgのha36sアルトワークスにはだいぶ効果があります。​
LINE UP RACINGのチューニングECUは、レギュラー仕様とハイオク仕様の2種類が用意されています。レギュラー仕様では、ノーマルでの低速域のもたつきやアクセルフィーリング、高回転域のパワー感に重点を置いています。ピークパワーの発生回転域では、ノーマル時は6500rpmでピークパワーを発生しているのに対し、チューニングECUでは5000回転で既にノーマルのピークパワーを発生しています。​
ハイオク仕様では、実用トルクを重視しブースト圧を制御し、ピークトルクの発生する4000rpm近辺のトルク感は気持ちよくグイグイ車を押し出します。ピークトルク近辺のブースト圧は約1.2キロとし、以降の回転域は徐々に低下させています。高回転の伸びも豊かで、思わず笑みがこぼれるほどの性能を発揮します。​
注意点として、社外のブーストコントローラーとの併用は不可で、トラブルの原因になります。スロコン併用も最適なフィーリングが得られない為使用しないでください。ハイオク仕様のECU交換の際は、必ず新品の指定スパークプラグへの交換後走行することが推奨されます。​
サーキット等のハードな利用の場合は、必ず社外のインタークーラー、ラジエターへの交換を行う必要があります。推奨仕様としてNGK8番以上のレーシングプラグ、社外エアクリーナー、社外マフラー、社外インタークーラーが挙げられます。​

アルトワークス ha36sの足回りカスタムとサスペンション

足回りカスタムは、アルトワークス ha36sの走行性能を大きく向上させる重要なポイントです。モンスタースポーツからは、車高調整サスペンションセットやMXダンパーなど、多様な製品が販売されています。​
車高調整サスペンションセットは、FF車用と4WD車用で設定が異なり、1型、2型、3型それぞれに対応した製品があります。MXダンパー(MX-DAMPER)は車高調整が可能で、1型と2型のFF車用に設定されていますが、4WD車用は設定がありません。​
MONSTER FXtuneサスペンションは、1型、2型、3型のFF車用に設定されており、純正形状を維持しながら性能を向上させます。サスペンション周辺部品として、ピロアッパーマウントやリヤキャンバーシムは、FF車用に設定されており、サスペンションの性能を最大限引き出します。​
調整式ラテラルロッドは1型、2型、3型の4WD車用に設定されており、リヤの接地性を向上させます。ストラットタワーバーは1型、2型、3型すべてに対応し、フロントの剛性を高めることでコーナリング性能を向上させます。​
ホイール周りでは、16インチへのインチアップが人気で、モンスタースポーツのアルミホイールTYPE-V2(16インチ×5.5J INSET45)が推奨されます。推奨タイヤサイズは165/50R16となり、車高、ホイールアライメント、ホイール形状によってはホイールナットがフェンダー外側へ突出する場合があるため注意が必要です。​

アルトワークス ha36sのオイル交換とメンテナンス

アルトワークス ha36sはターボエンジンを搭載しているため、定期的なオイル交換が重要です。ターボエンジンは高温・高回転で作動するため、NAエンジンよりもオイルの劣化が早い傾向があります。​
推奨オイル交換サイクルは、通常走行で5,000km~6,000km、スポーツ走行やサーキット走行を行う場合は3,000km~4,000kmごとが目安です。オイルフィルターは2回に1回の交換が推奨されますが、ハードな使用をする場合は毎回交換することが望ましいです。​
モンスタースポーツからはオイルフィルターTi-100やローフリクションチャージャーXなどのケミカル製品も販売されています。エンジン冷却液としてPGクーラントRBCも用意されており、冷却性能を向上させます。​
タイヤの空気圧チェックも重要で、適正空気圧を維持することで燃費改善と安全性向上が期待できます。ブレーキフルードクーラント液の定期点検も忘れずに行いましょう。​
車検は2年ごとに実施され、費用は約5万円~8万円程度が目安となります。ディーラーで車検を受ける場合は割高になる傾向がありますが、整備の質が高く、純正部品を使用するため安心感があります。民間整備工場やカー用品店での車検は費用を抑えられますが、整備内容をしっかり確認することが重要です。​

アルトワークス ha36sのよくある故障と修理費用

アルトワークス ha36sは比較的信頼性の高い車両ですが、ターボエンジンやスポーツ走行による負荷から、いくつかの注意すべき故障箇所があります。ターボチャージャーの故障は、高温・高負荷での使用や、オイルメンテナンス不良によって発生することがあります。​
ターボチャージャーの修理費用は、リビルト品で10万円~15万円、新品交換で20万円以上かかる場合があります。予防策として、定期的なオイル交換と、エンジン停止前のアイドリングによるターボの冷却が重要です。​
クラッチの摩耗は、5MT車で特に注意が必要です。スポーツ走行やサーキット走行を頻繁に行うと、クラッチの摩耗が早まります。クラッチ交換の費用は工賃込みで8万円~12万円程度が目安です。​
サスペンションのヘタリも、スポーツ走行を行う車両では早期に発生することがあります。ショックアブソーバーやスプリングの交換費用は、純正品で4本セット約10万円~15万円、社外品で15万円~30万円程度となります。​
AGSのトラブルは、5AGS車特有の問題として報告されることがあります。AGSはセミオートマチックのため、クラッチディスクやアクチュエーターの故障が発生する可能性があります。修理費用は故障箇所によって異なりますが、10万円~30万円程度かかる場合があります。​
中古車購入時には、整備記録簿の確認が重要で、定期的なメンテナンスが行われていた車両を選ぶことで、故障リスクを低減できます。過度なカスタムが施されている車両や、サーキット走行歴がある車両は、故障リスクが高いため注意が必要です。​

 

 


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