車のエンジン修理費用と期間の相場を解説

車のエンジン修理費用と期間の相場を解説

車のエンジン修理について

車のエンジン修理について

 

エンジン修理の基本知識

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高額になりやすい

エンジン修理は車の修理の中でも特に高額になりやすく、軽自動車でも30万円以上、ミドルサイズ以上の車種では100万円を超えることも

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修理期間

一般的なエンジン修理の期間は、パーツの在庫状況にもよりますが、10日前後から数週間かかることがあります

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修理か買い替えか

エンジン修理費用が高額になる場合は、修理するか車を買い替えるか慎重に判断する必要があります

 

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エンジンは車の心臓部とも言える重要な部品です。そのため、エンジンに不具合が生じると車の性能に大きく影響し、最悪の場合は走行不能になることもあります。エンジントラブルは様々な症状として現れますが、早期発見・早期対応が重要です。

 

エンジン修理は車の修理の中でも特に高額になりやすい部分です。これは、エンジンが複雑な構造を持ち、多くの部品から構成されているためです。また、修理作業自体も専門的な知識と技術を必要とするため、工賃も高くなる傾向があります。

 

エンジン修理の必要性を判断するためには、まずエンジンの状態を正確に診断することが重要です。専門の整備工場やディーラーでの診断を受け、どの程度の修理が必要なのか、費用はどれくらいかかるのかを確認しましょう。

 

車のエンジン修理費用の相場

 

エンジン修理の費用は、どの部分に不具合があるか、どの程度の修理が必要かによって大きく変わります。一般的な相場を見ていきましょう。

 

軽度の修理の場合。

  • センサー類の交換:3万円~10万円程度
  • ラジエーターの修理:5万円~8万円程度
  • オイル漏れの修理:5万円~15万円程度

重度の修理の場合。

  • エンジンのオーバーホール:20万円~50万円程度
  • エンジンの載せ替え(交換)。
    • 軽自動車:30万円~
    • 普通車:50万円~100万円以上
    • 高級車・輸入車:100万円~200万円以上

    エンジン交換の場合、新品の純正エンジンを使用すると費用は高額になります。一方、リビルドエンジン(再生エンジン)を使用すれば、ある程度コストを抑えることができます。

     

    また、修理費用には部品代だけでなく工賃も含まれます。特にエンジンの脱着を伴う作業は工賃が高くなる傾向があります。さらに、車種やメーカー、年式によっても費用は変動します。輸入車の場合は、部品の調達に時間がかかったり、部品代が高額になったりすることが多いです。

     

    エンジン修理にかかる期間と場所選び

     

    エンジン修理にかかる期間は、修理内容や状況によって大きく異なります。一般的な目安としては以下のようになります。

     

    • 軽度の修理(センサー交換など):1~3日程度
    • 中程度の修理(部品交換など):3~7日程度
    • 重度の修理(オーバーホールなど):1~2週間程度
    • エンジン交換:10日~2週間程度

    ただし、これはあくまで目安であり、パーツの在庫状況や整備工場の混雑状況によって大きく変わることがあります。特に輸入車や古い車種の場合、部品の調達に時間がかかり、修理期間が1ヶ月以上になることもあります。

     

    エンジン修理を依頼する場所としては、主に以下の3つの選択肢があります。

     

    1. ディーラー
      • メリット:メーカー純正部品を使用、専門的な知識と技術
      • デメリット:修理費用が高い傾向がある
    2. 自動車整備工場
      • メリット:ディーラーより費用が抑えられる場合が多い、柔軟な対応
      • デメリット:工場によって技術力にばらつきがある
    3. カー用品店・オートサービスセンター
      • メリット:パーツの品揃えが豊富、予算に合わせた提案
      • デメリット:専門的な修理には不向きな場合がある

    修理期間を短縮したい場合は、一般的にはディーラーよりも自動車整備工場の方が早い傾向があります。これは、ディーラーが修理工場を完備していない場合、外注で修理を行うため時間がかかることがあるためです。

     

    車のエンジントラブルの原因と症状

     

    エンジントラブルにはさまざまな原因と症状があります。主な原因と症状を理解することで、早期発見・早期対応が可能になります。

     

    主なエンジントラブルの原因。

    1. 経年劣化
      • 長年の使用による部品の摩耗や劣化
      • ガスケットやシールの劣化によるオイル漏れ
    2. メンテナンス不足
      • オイル交換の遅れによるエンジン内部の汚れ
      • 冷却水の不足によるオーバーヒート
    3. 不適切な使用
      • 過度な高回転運転
      • 冷間時の急加速
    4. 製造上の欠陥
      • 設計や製造過程での問題
      • リコール対象となる不具合

    主なエンジントラブルの症状。

    1. エンジン警告灯の点灯
      • 車載コンピューターがエンジンの異常を検知
      • 早急な診断が必要
    2. 異音・振動
      • カラカラ、コンコンといった異音
      • アイドリング時の異常な振動
    3. 出力低下
      • 加速が鈍い
      • 最高速度が出ない
    4. 排気ガスの異常
      • 黒煙、白煙、青煙などの異常な排気ガス
      • 排気ガスの臭いの変化
    5. オイル・水の漏れ
      • 駐車場所の床に油や水の跡
      • エンジンルーム内での漏れ

    これらの症状が見られた場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。小さなトラブルを放置すると、より大きな故障につながり、修理費用が高額になる可能性があります。

     

    エンジン修理費用を抑える方法と保証活用

     

    エンジン修理は高額になりがちですが、いくつかの方法で費用を抑えることができます。

     

    1. 中古部品やリビルト部品の活用
      • 新品の純正部品よりも安価
      • リビルト部品は中古部品を整備・再生したもので、新品より安く信頼性も比較的高い
    2. 複数の修理工場で見積もりを取る
      • 同じ修理内容でも工場によって費用が異なる
      • 最低3社程度の見積もりを比較することをおすすめ
    3. 保証を活用する
      • 新車保証期間内であれば無償修理の可能性
      • 一般的に5年または10万km以内が保証対象
      • 中古車でも保証を継承している場合は適用される可能性あり
    4. 定期的なメンテナンスでトラブルを未然に防ぐ
      • 定期的なオイル交換や点検で大きなトラブルを防止
      • 小さな異常の早期発見・早期対応
    5. 自動車保険の特約を確認する
      • 一部の自動車保険では「エンジン故障特約」などがある
      • 加入している保険の補償内容を確認

    保証を活用する際の注意点として、保証を受けるためには定期点検をきちんと受けているなどの条件を満たしている必要があります。また、自然故障は保証対象になりますが、事故や不適切な使用による故障は対象外となることが多いです。

     

    エンジン修理が高額になる場合は、修理するか車を買い替えるかの判断も重要です。修理費用が車の価値の50%を超える場合は、買い替えを検討する一つの目安となります。

     

    車のエンジン診断とトラブルシューティング

     

    エンジントラブルが発生した場合、まずは適切な診断が重要です。エンジン診断の流れとトラブルシューティングの方法について見ていきましょう。

     

    エンジン診断の基本的な流れ。

    1. 症状の確認
      • ドライバーからの報告内容を確認
      • いつから、どのような状況で症状が出るかを詳細に把握
    2. 外観検査
      • エンジンルームの目視点検
      • オイル漏れや水漏れ、配線の損傷などをチェック
    3. 診断機による検査
      • OBD(車載故障診断)ポートに診断機を接続
      • エラーコードの読み取りと解析
    4. 実走行テスト
      • 実際に走行して症状を確認
      • エンジンの挙動、音、振動などをチェック
    5. 詳細検査
      • 必要に応じて圧縮圧力測定やシリンダーリーク測定などの詳細検査
      • 電気系統の詳細なチェック

    エンジン診断でチェックすべき主なポイント。

    • エンジンオイルの量と質
    • 冷却水の量と状態
    • エンジンの温度(オーバーヒートの有無)
    • バッテリーの状態
    • 燃料系統の状態
    • 排気系統の状態
    • 電気系統の状態

    トラブルシューティングの実際の流れ。

    1. 症状の確認と記録
    2. 診断機によるエラーコードの読み取り
    3. エラーコードに基づく原因の特定
    4. 必要な部品の確認と調達
    5. 修理作業の実施
    6. 修理後のテストと確認

    エンジン診断は専門的な知識と設備が必要なため、自己診断には限界があります。異常を感じたら早めに専門の整備工場やディーラーで診断を受けることをおすすめします。

     

    特に最近の車は電子制御が進み、複雑になっているため、専用の診断機器が必要なケースが増えています。メーカー専用の診断機を持つディーラーや、複数のメーカーに対応した高性能診断機を持つ整備工場での診断が効果的です。

     

    エンジントラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。オイル交換や冷却水の点検、エアフィルターの交換など、基本的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

     

    また、普段の運転でも、エンジンの音や振動、排気ガスの状態などに注意を払い、少しでも異常を感じたら早めに対処することが大切です。小さなトラブルを放置すると、より大きな故障につながる可能性があります。

     

    エンジン修理は高額になることが多いですが、適切な診断と対処、そして日頃のメンテナンスによって、大きなトラブルを未然に防ぎ、修理費用を抑えることができます。愛車を長く快適に使い続けるためにも、エンジンの健康状態には常に気を配りましょう。

     

    JAF公式サイト:エンジントラブルの症状と対処法について詳しい情報
    エンジントラブルは予期せぬタイミングで発生することがありますが、適切な知識と対応策を持っていれば、被害を最小限に抑えることができます。この記事で紹介した情報を参考に、愛車のエンジンを健康に保ち、長く快適なカーライフを楽しんでください。

※中古車の場合は、修理・交換よりも車を買い直したほうが安いケースもあります。

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