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令和5年1月から、軽自動車税納付確認システム(軽JNKS:ジェンクス)が導入され、軽自動車税の納付状況をオンラインで確認できるようになりました。 これにより、軽自動車検査協会が車両ごとの納付情報を電子的に確認できるため、継続検査(車検)窓口での納税証明書の提示が原則不要となっています。
参考)軽自動車税納付確認システム(軽JNKS)
軽JNKSは、三輪・四輪の軽自動車だけでなく、令和7年4月からは二輪の小型自動車(排気量250ccを超える二輪車)も対象となります。 このシステムにより、紙の納税証明書を紛失した場合でも、納付情報がシステムに反映されていれば車検を受けることが可能です。
参考)軽自動車税関係手続のオンライン化(軽JNKS・軽OSS)/伊…
ただし、納付方法によっては軽JNKSへの情報反映に時間がかかる点に注意が必要です。 口座振替やスマホ決済で納付した場合、振替日から2週間から3週間程度かかることがあります。
参考)軽自動車税納付確認システム(軽JNKS)運用開始
詳しい情報は地方税共同機構の公式サイトで確認できます。
地方税共同機構 自動車税納付確認システム(JNKS)について
普通自動車の場合、各都道府県のホームページで公開されている自動車税納付確認サイトを利用すれば、インターネットで納付状況を確認できます。 納付確認をする際には、自動車の登録番号(ナンバープレート)と車台番号の入力が必要になることが多いです。
参考)自動車税を払ったか確認したい!ネットで確認できる? - SB…
一方、軽自動車税の場合は、普通自動車と比べてネットで確認できる自治体が限られています。 特に一般の納税者向けには公開されていないケースが多く、軽自動車検査協会や車検業者がシステムを利用して確認する仕組みになっています。
クレジットカード払いやスマホ決済で支払った場合、専用の納付サイトから納付状況を確認できる場合があります。 例えば、東京都や大阪府等で使用されている「地方税お支払サイト」では、納付書のeL-QRを読み取るかeL番号(納付書番号)を入力することで納付状況を確認できます。
データの反映には2~3週間かかることもあるため、納付してすぐには確認できない点に注意しましょう。
参考)軽自動車の納税確認が省略可能に!その確認方法を紹介|車買取・…
軽JNKSの導入により車検時の納税証明書提示は原則不要となりましたが、以下のような場合は紙の納税証明書が必要となることがあります。
参考)軽自動車税の納付確認について/三郷市公式サイト
納付後すぐに車検を受けたい場合は、納付書裏面に記載された納付場所で納付し、納税証明書を提示する方法が確実です。 口座振替やスマートフォンアプリで納付後すぐに納税証明書が必要な場合は、支払いの確認できるもの(引き落としが確認できる通帳・スマートフォンアプリの決済履歴画面)を持参して、収税課窓口・各支所または各出張所へ行く必要があります。
令和8年以降、一部の自治体では納税証明書(継続検査用)の郵送をすべて廃止する予定です。
参考)軽自動車税(種別割)納税証明書(継続検査用)|相模原市
軽自動車税の納付方法は多様化しており、それぞれの方法で納付確認の仕組みが異なります。以下、主な納付方法と確認方法を紹介します。
参考)Object moved
納付方法 | 特徴 | 納付確認方法 |
---|---|---|
金融機関・コンビニ窓口 | その場で領収印付き納税証明書が発行される | 領収証書で即時確認可能 |
クレジットカード | 24時間オンラインで納付可能、ポイントが貯まる | 地方税お支払サイトで履歴確認 |
PayPayなどスマホ決済 | 手数料不要、自宅で納付完了 | アプリの決済履歴で確認 |
口座振替 | 自動引き落としで納付忘れなし | 通帳の記帳で確認 |
コンビニでクレジットカードを使って軽自動車税を支払うことはできません。 クレジットカード払いを希望する場合は、Webでのみ手続きが可能です。
参考)自動車税は、コンビニ店頭でクレジットカード払いできますか。
PayPayで自動車税を支払う場合、銀行やコンビニに行く手間が省け、手数料も不要です。 PayPayあと払いの場合も、一括払いを選択すれば手数料は不要となります。 ただし、軽自動車税は一部対応していない自治体があるため、事前に確認が必要です。
参考)自動車税をPayPayで支払う方法|メリットやデメリット、Q…
軽自動車税の納税証明書を紛失した場合、各市区町村の役所・役場で再発行が可能です。 普通自動車の場合は都道府県の税事務所ですが、軽自動車の場合は市町村の役場が窓口となる点に注意が必要です。
参考)自動車税の納付書を再発行したい場合はどうすればいい?再発行の…
再発行に必要な書類は以下の通りです。
参考)軽自動車の納税証明書はどこで再発行してもらえる?必要書類や再…
発行手数料は市区町村によって異なりますが、0円~400円ほどです。 直接役所に出向く場合は、窓口でそのまま支払うこともできるため、必要書類を事前に用意しておくとスムーズです。
参考)【最新版】自動車税納付書を紛失した時の対処法!再発行・納税方…
郵送での申請・再発行も可能ですが、申請をしてから返送までに1~3週間ほどかかるため、急を要する方は直接申請に行くのが良いでしょう。 なお、一部の自治体では、軽JNKSの導入により原則として再発行しないところもあります。
参考)軽自動車の納税証明書を紛失した!再発行できる?車検は? - …
再発行に関する詳細は各市区町村のホームページで確認できます。
軽自動車税を納付期限までに納めないと、延滞金が加算されます。 2024年の延滞金利率は、納付期限の翌日から1ヵ月以内に納税した場合だと年2.4%、それ以降は年8.7%で、1年を365日として日割り計算されます。
参考)自動車税はいつ納める?納付期限と延滞金について解説|三井住友…
軽自動車税の未納がある場合、以下のような深刻な影響があります。
参考)普段使ってない車の「自動車税」の支払い忘れが発覚! 期限を過…
納付期限を過ぎてしまった場合でも、すぐに納付すれば延滞金の心配はほぼありません。 車検直前に未納に気づいた場合は、すぐに納付し、納税証明書を持参して車検場に行くことをおすすめします。
災害や盗難で大きな被害を受けたなど、やむをえない事情で軽自動車税の納付が難しい場合は、事前に市区町村に相談すると、納税期間延長や分割払いに応じてくれることもあります。
軽自動車税の納付に関する、あまり知られていない有益な情報をいくつか紹介します。
PayPayステップの達成条件にカウントされる
自動車税を納付した場合、PayPayステップの達成条件(支払い回数・金額)のカウント対象となります。 2025年2月現在、「200円以上のお支払い30回以上かつ、支払い金額がトータル10万円以上」で、翌月のポイント付与率が0.5%プラスされます。 ただし、PayPayポイントを利用して納税することはできません。
参考)自動車税(軽自動車税)はPayPayでスマホ決済できる|ポイ…
クレジットカード払いには手数料がかかる
クレジットカードで自動車税を納める際には、納税者側で手数料を支払う必要があります。 自治体により金額は異なるものの、300円前後で設定される傾向にあります。 一方、PayPayなどのスマホ決済では手数料が不要です。
参考)自動車税をクレジットカードで支払うのはおトク?メリットや注意…
二輪の小型自動車も軽JNKSの対象に
令和7年4月から、二輪の小型自動車(排気量250ccを超える二輪車)も軽JNKSの対象となり、車検時の納税証明書提示が原則不要となります。 これにより、バイクを所有している方も納税証明書の管理が楽になります。
口座振替の場合も納税証明書の郵送が廃止される
口座振替で軽自動車税を納付している場合、以前は車検用の納税証明書が6月中に発送されていましたが、軽JNKSの導入により、令和7年6月(令和7年度課税分)以降は発送されなくなります。 引き落としが確認できる通帳が納付確認の証拠となります。
電子車検証の活用
登録直後の納税証明書(継続検査用)を取得する際、電子車検証の交付または書換え時に交付される「自動車検査証記録事項」を提示することで対応できます。 車検閲覧アプリからも出力可能です。