スポイラー ウイング 違いと効果 形状 取り付け

スポイラー ウイング 違いと効果 形状 取り付け

スポイラー ウイング 違い

この記事でわかること
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基本構造の違い

スポイラーはボディに密着、ウイングはステーで浮いた構造でダウンフォースの発生方法が異なります

効果と目的

スポイラーは整流とドレスアップ、ウイングは高速域でのダウンフォース獲得が主な目的です

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車検と法規制

ボディから165mm以上はみ出さない、鋭利な突起がないなどの保安基準を満たす必要があります

スポイラーとウイングの形状の違い


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スポイラーとウイングの最も分かりやすい違いは、その取り付け方と形状にあります。リアスポイラーはトランクやリアゲートに直接密着して取り付けられ、ボディの延長のような一体感があるデザインです。セダンやクーペではトランク上部、ハッチバックではルーフ後端に装着されることが多く、一見するとボディの一部のように見えます。
参考)リアスポイラーとは?リアウイングと何が違う?効果と取り付け方…

一方、リアウイングは羽根がボディから明らかに離れており、ステーと呼ばれる支柱でボディと繋がれています。翼の両端には翼端板が付いており、車のルーフとほぼ同じかそれ以上の高さになる大型のパーツです。GTウイングと呼ばれる大型のものは、モータースポーツでよく見られる印象的な外観を持っています。
参考)リアウィングとリアスポイラーの違いとは

形状だけでなく、その存在感も大きく異なり、スポイラーは控えめで洗練された印象を与えるのに対し、ウイングはスポーティで攻撃的なイメージを演出します。
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スポイラーとウイングの効果と空力性能

スポイラーとウイングは、空気の流れに対するアプローチが根本的に異なります。リアスポイラーは車体を通過する気流の空気抵抗を利用してダウンフォースを発生させる仕組みで、主に空気の流れを整える整流効果を狙っています。ボディ後方に発生する乱気流を抑制し、空気抵抗を減らすことで燃費向上にも貢献します。
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リアウイングは、上を通過する気流と下を通過する気流の速度差によってダウンフォースを発生させます。翼が斜め上に空気が流れるよう設計されており、車体を地面へ押さえつけて挙動を安定させる特性があります。GTウイングでは約100km/hの走行で40〜50kg程度のダウンフォースが発生し、高速走行時の走行性能を大きく向上させます。
参考)車好きにしかわからん!ウイングとリアスポイラーの違いって何?…

ただし、ダウンフォースが大きくなると進行方向への抵抗も増加するため、燃費の低下やトップスピードの減少といったデメリットも生じます。一般的にダウンフォースが効果を発揮するのは70〜120km/h以上の高速域とされており、市街地走行ではほとんど効果が得られません。
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スポイラーとウイングのダウンフォース発生原理

ダウンフォースとは、空気の力を利用して車体を地面に押し付ける下向きの力のことです。その発生原理は、ベルヌーイの定理に基づいており、流速が上がると圧力が下がるという物理現象を応用しています。
参考)F1技術解説:初心者向け空力学…レースをより楽しむために知っ…

スポイラーの場合、ボディ後方の気流を整流することで負圧領域を調整し、車体が浮き上がる力を軽減します。一般的な乗用車では空力パーツなしだと100km/h走行時に約60kgのリフト(浮き上がる力)が発生しますが、リアスポイラーを装着することでこの揚力を軽減できます。
参考)車のウイングの効果とは?ダウンフォースの役割や公道での注意点…

リアウイングは、翼の上面と下面で気流の速度差を作り出すことで、より強力なダウンフォースを生み出します。日産スカイラインGT-R(R33型)では、可変式リアウイングを立てた状態で揚力係数が-0.14まで増加し、高速コーナーでの安定性が大幅に向上します。
参考)「ダウンフォース」はレーシングカー・スポーツカーのグリップ力…

F1マシンでは車体底面でもダウンフォースを発生させており、車体下部の空気の流れを速くすることで低圧エリアを作り出し、路面とマシンを吸引させています。市販車のウイングもこの原理を応用していますが、その効果は速度の二乗に比例するため、高速域でこそ本領を発揮します。
参考)ダウンフォースの発生原理とは?F1の空力を知るための第一歩を…

スポイラーとウイングの車検基準と法規制

リアスポイラーやリアウイングを装着する際には、道路運送車両の保安基準を満たす必要があります。最も重要な基準は、翼の先端がボディの最外側から165mm以上内側に収まっていることです。
参考)https://seibii.co.jp/blog/contents/shaken_rear_spoiler

この基準を満たさない部分がある場合でも、245N以下の力を加えた時に回転、脱落、またはたわむ構造であれば、歩行者保護の観点から認められることがあります。また、外向きに尖っている部分や鋭い部分がないこと、ウイング端と車体の隙間が20mm以内であることも求められます。
参考)リアスポイラーを取り付けたい!車検には通るのか? - みんな…

純正オプションのリアスポイラーは保安基準に適合するよう設計されているため、装着しても法令違反となることはほとんどありません。しかし、社外品のGTウイングは、ボディ外寸面よりも大きく法令違反となり車検に通せないものも数多く出回っているため注意が必要です。
参考)「どこまでが車検に通るの!?」GTウイングの真実

車検適合品であっても、実際に装着した際にリアスポイラーが車体からはみ出していないかチェックすることが重要です。取り付け方法も両面テープ固定やネジ留めなど様々ですが、十分な強度を確保し、走行中に脱落しないよう適切に施工する必要があります。
参考)GTウイングの効果を発揮させるための取付位置・角度の調整方法…

スポイラーとウイングの種類と選び方のポイント

リアスポイラーには、トランクスポイラー、テールゲートスポイラー、リップスポイラーなど複数の種類があります。トランクスポイラーはセダンやクーペのトランク上部に装着される小型のもので、ドレスアップ効果が高く純正オプションでも多く設定されています。テールゲートスポイラーはハッチバックやミニバンのリアゲート上部に装着されるタイプで、ルーフスポイラーとも呼ばれます。
参考)リアスポイラーの種類と選び方について

リアウイングにも様々な形状があり、小型のものから大型のGTウイングまで幅広く存在します。GTウイングは翼端板が大きく、ステーの高さも高いため、ダウンフォースの発生効果が最も高いタイプです。可変式リアウイングは走行状況に応じて角度を調整でき、高速走行時のダウンフォースと通常走行時の空気抵抗のバランスを取ることができます。
参考)見た目も走りもUP!リアウイングの種類と効果紹介!

選び方のポイントとしては、まず使用目的を明確にすることが重要です。ドレスアップが主目的なら、純正オプションや車検適合の社外品スポイラーが適しています。サーキット走行など実際の走行性能向上を目指すなら、ダウンフォースの発生効果が高いウイングを選ぶべきですが、車検対応かどうかを必ず確認する必要があります。​
また、車の駆動方式によっても最適なセッティングが異なります。FR車やMR車はリアにダウンフォースをかけることで駆動力が向上しますが、FF車の場合はフロントとのバランスを考慮しないとハンドリングに悪影響を及ぼす可能性があります。取り付け位置や角度の調整も重要で、専門店やプロに相談して適切な施工を行うことをおすすめします。
参考)リアウイング取り付け方法をプロに取材

スポイラーとウイングの燃費と空気抵抗への影響

スポイラーやウイングは空力性能に影響を与えるため、燃費にも大きく関わってきます。リアスポイラーは空気の流れを整える整流効果により、ボディ後方に発生する乱気流を抑制し、空気抵抗を減らすことで燃費向上に貢献する可能性があります。
参考)エアロパーツが車の燃費に与える影響とは?わかりやすく解説

車は走行時にボディ後方で台風のような気流の渦が発生し、これが大きな空気抵抗となります。リアスポイラーを適切に設計することで、ボディ表面から気流が剥離せず後方までスムーズに流れるようになり、この圧力抵抗を軽減できます。実際に風洞実験で検証された純正エアロパーツの中には、燃費改善効果が確認されているものもあります。
参考)フォークボールを調べると、クルマの燃費がよくなるってどういう…

一方、リアウイングは大きなダウンフォースを発生させる代わりに、進行方向への空気抵抗も増加させます。ダウンフォースの増加はドラッグ(空気抵抗)の増加に繋がるため、燃費の低下やトップスピードの減少といったデメリットが生じます。​
特にGTウイングのような大型のウイングは、高速域でのダウンフォース獲得を最優先に設計されているため、日常的な街乗りでは燃費悪化の要因となる可能性が高いです。空力効率を上げるには、ダウンフォースを増やしながらドラッグを最小限に抑える必要があり、これがモータースポーツにおける重要な開発テーマとなっています。​
市街地走行が中心なら燃費への悪影響を避けるためスポイラーを、サーキット走行など高速域での性能を重視するならウイングを選ぶという使い分けが賢明です。ただし、いずれの場合も風洞実験などで空力効果が検証された製品を選ぶことで、期待する効果を確実に得られます。
参考)エアロって格好だけ? 効果はあるの? 空力チューンの効果的な…

スポイラーとウイングの取り付け方法と注意点

リアスポイラーやリアウイングの取り付け方法には、主に両面テープ固定とネジ留めの2種類があります。両面テープ固定は穴あけ加工が不要なため手軽ですが、十分な接着強度を確保することが重要です。3M製などの超強力両面テープを使用し、ドライヤーで暖めながらしっかりと貼り付ける必要があります。
参考)https://ameblo.jp/m-at3946/entry-12871956955.html

ネジ留めタイプはより確実な固定ができますが、トランクやリアゲートに穴を開ける必要があるため、施工難易度が高くなります。穴あけ位置を慎重に決定し、ボディの剛性を損なわないよう補強を行うことも大切です。ブラインドジャックナットなどを使用して取り付け部分の強度を高める工夫も有効です。​
GTウイングの取り付けでは、ダウンフォースの発生位置や角度調整が性能に大きく影響します。単純に角度を大きくするとダウンフォースは増えますが、同時に空気抵抗も増加してしまいます。車体の重心、駆動方式、ボディ剛性、ウイング自体の強度も考慮して取り付け位置を決める必要があります。​
約100km/hの走行で40〜50kg程度の荷重がかかるため、取り付け部分が凹まないようボディ側の補強も必要です。専門知識がない場合、取り付けを誤ると効果が得られないどころか、車に多大な抵抗をかけたり、ハンドリングに悪影響を及ぼす可能性があります。GTウイングの取り付けは専門店やノウハウのあるプロに相談し、作業を依頼することを強くおすすめします。​

スポイラーとウイングのドレスアップ効果と人気モデル

リアスポイラーとリアウイングは、空力性能だけでなくドレスアップ効果も大きな魅力です。特にリアスポイラーは、街乗りメインのユーザーにとってデザイン性やスポーティなイメージの演出が主な装着理由となっています。​
純正オプションのリアスポイラーは、車種ごとのデザインと調和するよう設計されており、控えめでありながら洗練された印象を与えます。軽自動車からミニバンまで幅広い車種に設定されており、意外に多くのモデルで純正装着が可能です。トヨタ「ハイエース」のように、商用車でもリアスポイラーの装着が人気となっているケースもあります。​
リアウイングは大型で存在感があり、スポーツカーやチューニングカーに装着することで攻撃的でレーシーな外観を演出できます。GTウイングは特にインパクトが大きく、見た目の迫力を求めるユーザーに支持されています。最近では穴あけ不要で超強力両面テープで装着できる製品も登場し、手軽にGTウイングのルックスを楽しめるようになっています。​
ただし、過度に大型のウイングは車検に通らない場合があり、また日常使用では汚れが溜まりやすいなどのデメリットもあります。ドレスアップ目的で選ぶ際も、車検適合品であることを確認し、車全体のバランスを考えた製品選びが重要です。​

 

 


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