

fjクルーザーの黄色ボディは正式には「ツートーンイエロー」と呼ばれ、カラーコードは2JUで登録されています。このツートーン仕様は、イエローのボディカラー(カラーコード5A3)とホワイトのルーフ(カラーコード058)を組み合わせた特別な配色です。2014年の一部改良で2年ぶりに復活した人気カラーで、アウトドアシーンで際立つ存在感を発揮します。
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カラーコードの確認は運転席側センターピラーに取り付けられたコーションプレートで行います。塗装補修の際には、ボディ部分とルーフ部分で異なるカラーコードのタッチアップペンやスプレー塗料が必要になる点に注意が必要です。整備現場では、部分補修時に両方のカラーコードを事前に確認し、適切な塗料を準備することが作業効率化につながります。
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中古車市場では、イエロー系のfjクルーザーは平均買取価格が約178.6万円で、ホワイト系より若干低めですが、状態の良い車両では200万円以上の査定も期待できます。ツートーンカラーの塗装状態は査定に大きく影響するため、日常的なメンテナンスとして洗車時の傷防止や紫外線対策が重要です。
fjクルーザーに搭載されている1GR-FE型エンジンは、4.0L V型6気筒の信頼性の高いユニットで、ランドクルーザープラドやハイラックスサーフと共通の名機です。定期メンテナンスの中でも重要なのがスパークプラグとイグニッションコイルの交換で、走行距離5万キロ程度を目安に実施すると良いでしょう。プラグ交換作業は全数で約1時間40分程度かかり、部品代も6本分必要になるためコストがかかります。
参考)プラグ交換(トヨタ FJクルーザー)by hide_fj -…
整備士として押さえておくべきトラブルとして、フューエルフィルター周辺のヘドロ状堆積物による燃料供給不良があります。エンジンの吹け上がりが悪いという症状が出た場合、フューエルポンプのフィルター清掃やガソリンタンクの点検が必要です。この症状は燃料が送られる量が不足することで発生し、フィルター清掃だけで改善するケースも多いですが、再発する場合はポンプ本体の交換も検討します。
参考)FJクルーザー エンジン不調|グーネットピット
ラジエーターからの冷却水漏れも比較的よく報告されるトラブルです。ラジエーター本体とアッパータンクのかしめ部分が経年劣化やエンジン振動により隙間が生じ、冷却水が漏れ出します。冷却水漏れを放置するとエンジンのオーバーヒートにつながるため、定期点検時には冷却水の減り具合やラジエーター周辺の湿り具合を入念にチェックすることが重要です。
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1GR-FEエンジンの持病と対策について詳しく解説した整備参考資料
fjクルーザーのヘッドライトは紫外線による樹脂部品の劣化で、黄ばみや白いくすみが発生しやすい部位です。ヘッドライトが黄ばむと見た目が古臭くなるだけでなく、光量不足による視界不良や車検不適合のリスクもあります。整備工場でのヘッドライトリペアは、粗いペーパーで表面の黄ばみや曇りを確実に削り取り、段階的に細かいペーパーで仕上げていく方法が一般的です。
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補修後の保護対策として、UVカットコーティングの施工が不可欠です。コーティングを省略すると、再び紫外線劣化が進行して数ヶ月で黄ばみが再発するケースが多いため、必ず強固な保護層を形成する必要があります。料金相場は国産車の両目2灯で9,000円程度、4灯で13,500円程度が目安です。
参考)【FJクルーザー編】ヘッドライトをLED化したい!適合表・メ…
LED化を検討する場合は、車種適合性の確認と光軸調整が必須です。LEDヘッドライトはハロゲンと異なる光軸を持つため、調整を怠ると対向車への眩惑や前方視界の悪化につながります。また、ハイビームインジケーターが動作しない問題が発生する場合があり、リレー取り付けや回路改造が必要になるケースもあります。
fjクルーザーは本格的なオフロード走行を想定した車両のため、リアゲートヒンジ周辺や溶接部分の錆発生には特に注意が必要です。整備士として実施できる予防的メンテナンスとして、リアゲートヒンジ周りへの油性密封剤処理があります。この処理は錆びやすい溶接部や切り口部分に浸透性の高い油性浸透剤を先に塗布し、その後油性密封剤で接合部分と切り口を封止する2ステップ工法が効果的です。
参考)https://www.tuffkote.co.jp/images/leaflet_v20250414.pdf
フレックスガードやタフコートといった専門的な防錆処理サービスでは、リアバンパーを取り外して既存の穴から特殊工具で油性浸透剤を溶接部及び周囲合わせ目に浸透させます。露出部分には水性密封剤「クリア」を処理することで、見た目を損なわずに防錆効果を持続させます。作業工程は12項目で作業日数は2日間程度必要ですが、長期的な車両保護の観点からは非常に有効な投資です。
黄色ボディのfjクルーザーは視認性が高く錆が目立ちやすいため、定期点検時にはリアゲート周辺だけでなく、フロント・リアドアのゴム周りやボンネット内部の溶接部も併せてチェックすることをお勧めします。サビチェンジャーなどの錆転換剤を使用した応急処置も可能ですが、各部の見た目を考慮して塗装まで行うとより完成度の高い仕上がりになります。
参考)フレックスガード プレミアム5 - 車の錆止め・防錆はKM
2018年に販売終了したfjクルーザーの最終特別仕様であるファイナルエディションは、通常モデルとは異なる独自の整備ポイントがあります。最も顕著な違いは専用20インチアルミホイールの装着で、通常仕様の17インチスチールホイールと比べてタイヤサイズや重量が異なるため、タイヤ交換やホイールバランス調整の際には専用設備が必要です。
参考)FJクルーザーファイナルエディションと通常仕様の違いは?リセ…
ファイナルエディションには寒冷地仕様が標準搭載されているため、バッテリー容量やオルタネーター出力が通常モデルより強化されています。バッテリー交換時には容量不足にならないよう注意が必要です。また、シート表皮にトレイル用ベージュが採用されており、本革ステアリングやメタル調シフトノブなどの高級装備が標準で付いています。内装部品の補修や交換時には、ファイナルエディション専用部品の取り寄せが必要になるケースもあるため、事前の部品確認が重要です。
オフロードパッケージが選択されている車両では、ビルシュタイン製モノチューブショックアブソーバーやリアデフロックが装備されています。特にリアデフロックのアクチュエーターは、長期間使用しないと内部モーターやギアが錆びついて固着する持病があります。定期点検時には実際にデフロックを作動させて動作確認を行い、必要に応じてアクチュエーターの清掃やグリスアップを実施することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
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ファイナルエディションの装備詳細と通常仕様との違いを解説した専門記事