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オーバーヒートが原因でエンジンがかからなくなるケースは、車のトラブルの中でも深刻な状態です。最も多い原因は冷却水の漏れや不足で、ラジエーターやホースの破損により冷却水が循環できなくなると、エンジン温度が異常上昇します。ウォーターポンプの故障も重大な要因で、この部品が機能しないと冷却水を循環させることができず、エンジン内部が過熱状態に陥ります。
参考)車のエンジンがオーバーヒートする原因や症状、対処法を解説
エンジンオイルの不足や劣化も見逃せない原因です。エンジンオイルはエンジン内部の摩擦を減らす潤滑剤として機能しており、これが不足すると摩擦熱が増大してオーバーヒートを引き起こします。高回転・高負荷による長時間走行や渋滞時の低速走行も、エンジンに過度な負担をかけてオーバーヒートのリスクを高めます。
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サーモスタットや冷却用電動ファンの不具合も原因として挙げられます。サーモスタットは冷却水の温度を一定に保つ役割を持ち、これが故障すると冷却水が90℃前後に保てなくなります。電動ファンはラジエーターを冷やすための走行風を発生させており、不具合があるとオーバーヒートの確率が格段に上がります。
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オーバーヒートが進行すると様々な警告サインが現れます。最も分かりやすいのは水温計の異常で、針がHマーク付近やレッドゾーンに入っている状態は危険信号です。メーターパネルに表示される赤色の水温警告灯(温度計と波線が組み合わさったマーク)が点灯した場合は、すぐに対処が必要です。
参考)オーバーヒートしたと感じたらどうすればいいのですか?
エンジンルームから異臭や煙が発生するのも典型的な症状です。この煙は蒸発した冷却水やエンジンオイルが原因で、特に焦げたような異臭を伴う場合は深刻な状態を示しています。エンジンからカリカリという異音が聞こえることもあり、これはオーバーヒートの初期症状として知られています。
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最悪の場合、エンジンが完全に停止して再始動できなくなります。これはエンジン内部が焼き付きを起こしている可能性が高く、ピストンやシリンダーなどの部品が正常に動作しなくなった状態です。走行中にスピードが出なくなったり、加速性能が著しく低下したりする症状も見られます。
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オーバーヒートが発生したら、まず安全な場所に停車することが最優先です。この際、エンジンは切らずにアイドリング状態を保つことが重要で、急にエンジンを停止すると症状が悪化する可能性があります。高速道路上であれば最寄りのサービスエリアやパーキングエリアへ、それが難しい場合は路肩に停車して三角板を設置しましょう。
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停車後はアイドリング状態のまま水温計を確認し、温度の推移を観察します。水温が下がり始めたら次のステップとして、ボンネットを開けてエンジンルームの風通しを良くします。ただし、停車直後はエンジンが高温になっているため、特に水蒸気や煙が出ている状態では火傷に注意が必要です。
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JAFの公式ページ
オーバーヒートの具体的な対処方法と安全確認の手順が詳しく解説されています。
可能であればラジエーターから液が吹き出していないか、冷却水が空になっていないかを確認します。単に冷却水不足が原因であれば冷却水を入れることで解決する場合もありますが、温度が高い状態でキャップを開けると熱い蒸気が吹き出したり症状が悪化したりする危険があります。自身での対処が難しいと感じたら、ロードサービスや自動車保険のロードサービスに連絡するのが適切です。
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オーバーヒートを放置すると、エンジン焼き付きという深刻な状態に陥ります。焼き付きとは、摩擦が増えてエンジン内部の部品が接触し、正常に動作しなくなる現象です。この状態になるとピストンがシリンダー内で擦れ、キズや変形が生じてエンジン全体の交換が必要になることがあります。
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エンジンが焼き付くと、動作が完全に停止して再始動が不可能になります。特に草刈り機などの小型エンジンでは、30分程度エンジンを冷却させても始動できない場合、重度の焼き付きが疑われます。エンジン停止前にアイドリングで2分間程度の冷却運転を行わずにすぐ停止してしまうと、シリンダーの温度が最も熱い状態で止まり、再始動時にエンジンがかかりにくくなります。
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エンジン内部が深刻なダメージを受けると、エンジンのオーバーホール(分解修理)や載せ替えが必要になり、修理費用が非常に高額になります。焼き付きが深刻な場合は、エンジン全体を交換するのが最善の策となることも少なくありません。これを避けるためには、オーバーヒートの前兆を見逃さず、早期に対処することが重要です。
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オーバーヒートの修理費用は、原因となった部品や損傷の程度によって大きく異なります。最も軽度なケースは冷却水の補充のみで済む場合で、費用は1,000円から5,000円程度です。エンジンオイルの交換も比較的安価で、1,000円から4,000円程度で済みます。
参考)オーバーヒートの原因は?修理費用の目安も紹介
部品交換が必要な場合、費用は一気に上昇します。以下は主な部品の修理費用の目安です:
交換部品 | 修理費用 |
---|---|
サーモスタット | 5,000円~20,000円 |
ラジエーターホース | 10,000円~30,000円 |
ウォーターポンプ | 20,000円~80,000円 |
ラジエーター本体 | 30,000円~100,000円 |
冷却用電動ファン | 20,000円~100,000円 |
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最も深刻なのはエンジン焼き付きや歪みが生じた場合で、オーバーホールやエンジン載せ替えが必要になると、最低でも50万円以上、高級車では100万円を超える可能性があります。トラックの場合はさらに高額で、ラジエーター交換だけで10万円から20万円、大型トラックではそれ以上かかることもあります。
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部品の経年劣化によって再びオーバーヒートが起こることもあり、ウォーターポンプは10年または10万kmが交換の目安とされています。年式が古い車ほど劣化による故障のリスクが大きくなり、修理代がかさむ場合は買い替えを検討するべきでしょう。
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オーバーヒートを未然に防ぐには、日頃からのメンテナンスが不可欠です。最も基本的なのは冷却水の定期的なチェックで、リザーバータンクの水量がLOWとFULLの間にあるか確認しましょう。ただし、リザーバータンクだけでなく、キャップを外してラジエーター内の冷却水も直接確認することが推奨されます。
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冷却水は2~3年ごとの交換が目安で、交換費用は4,000円から6,000円程度です。LLC(ロングライフクーラント)やスーパーLLCを使用すると、より長期間の使用が可能になります。水道水での補充は内部のサビや凍結の原因になるため避けるべきです。
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エンジンオイルの量と状態も定期的に確認しましょう。オイルレベルゲージを使って適正量をチェックし、オイルが黒く濁っていたり粘度が低下していたりする場合は交換が必要です。定期点検では整備士にラジエーターファンの作動状況、ウォーターポンプの異音、サーモスタットの機能などを確認してもらうと安心です。
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夏場の渋滞や高速道路での長時間走行時は、水温計をこまめにチェックする習慣をつけましょう。水温が少し高くなった時点で対処できれば、エンジンへのダメージを軽く抑えられます。また、エンジン停止前にアイドリングで2分間程度の冷却運転を行うことで、オーバーヒートのリスクを大幅に減らせます。
参考)信号待ちでオーバーヒート⁉原因と今すぐできる対処法
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