ディーゼル車一覧｜国産メーカー車種から選び方まで

ディーゼル車一覧

ディーゼル車の国産メーカー別車種一覧

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国産ディーゼル車市場では、マツダが圧倒的な存在感を示しています。同社はMAZDA2、CX-3、CX-5、CX-30、CX-60、CX-80など、多様なボディサイズでクリーンディーゼルエンジンを展開しており、街乗りから長距離ドライブまで幅広いニーズに対応しています。マツダのSKYACTIV-Dエンジンは、優れた燃費性能と環境性能を両立させており、ディーゼル車の普及に大きく貢献してきました。
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トヨタは主にSUVやトラックにディーゼルエンジンを採用しており、ランドクルーザー250、ランドクルーザー300、ランドクルーザープラド、ハイエースなどがラインナップされています。これらの車種は悪路走破性や積載能力に優れており、ビジネスユースやアウトドア愛好家に人気です。特にランドクルーザー300は760万円からという高価格帯ながら、9.7km/Lの燃費性能を実現しています。
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三菱のデリカD:5は、ディーゼルエンジンを搭載する唯一無二のミニバンとして独自のポジションを確立しています。145PS/380Nmの2.3Lディーゼルエンジンと4WDの組み合わせにより、185mmという高い最低地上高を持ち、悪路走破性とミニバンの実用性を両立させています。価格は415.7万円からとなっており、7人乗りと8人乗りから選択可能です。
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日産はキャラバンにディーゼルエンジンを設定しており、商用車としての需要に応えています。その他、スズキやダイハツなど軽自動車メーカーは現在ディーゼル車を製造していませんが、過去には軽トラックにディーゼルエンジンを搭載していた歴史があります。​

ディーゼル車のメリットとデメリット比較

ディーゼル車の最大のメリットは燃料代の安さと燃費性能の高さです。軽油はガソリンに比べて1リットル当たり10〜30円ほど安価であり、税率の違いによってランニングコストを大幅に削減できます。さらにディーゼルエンジンは圧縮着火方式により熱効率が高く、WLTCモード燃費でMAZDA2が最大25.2km/L、CX-5が17.4km/Lという優れた数値を達成しています。
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トルク特性に優れている点もディーゼル車の魅力です。低回転域から力強いトルクを発生させるため、高速道路での追い越しや坂道での加速がスムーズに行えます。特にSUVや大型車では、この特性が快適な運転につながります。また、エコカー減税の対象となる車種も多く、購入時の税金面でもメリットがあります。
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一方でデメリットとして、車両本体価格がガソリン車より高額になる傾向があります。ディーゼルエンジンは高圧縮比に耐える頑丈な構造が必要なため、製造コストが上昇します。また排出ガス規制に対応するDPF（ディーゼル・パティキュレート・フィルター）や尿素SCRシステムなどの追加装備もコスト増の要因です。​
メンテナンス面では、エンジンオイルの交換頻度がガソリン車より高く、ガソリン車が1年または15,000km走行後に対し、ディーゼル車は半年または5,000km走行後が目安となります。さらにセジメンタと呼ばれる水抜き装置の定期的なメンテナンスも必要です。修理費用も専門工場やディーラーでの対応が必要になるケースが多く、ガソリン車より高額になる傾向があります。​
エンジン音と振動がガソリン車より大きいという特性もあります。近年は遮音技術の進化により大幅に改善されていますが、静粛性を重視するユーザーには気になる点かもしれません。​

ディーゼル車のSUV人気車種ランキング

SUVカテゴリーでディーゼル車を選ぶなら、マツダCX-5が筆頭候補です。2017年発売の現行型は先進安全装備が充実しており、中古車市場でも人気が高い車種となっています。価格は322.8万円からで、WLTCモード燃費17.4km/Lという実用的な性能を実現しています。日本で取り回ししやすいサイズと広い室内・荷室を備えており、日常使いから週末のレジャーまで幅広く活躍します。
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トヨタランドクルーザー250は、2024年に登場した新型モデルで、520万円からという価格設定です。WLTCモード燃費11.0km/Lを達成しており、本格的なオフロード性能と日常の使いやすさを両立させています。ランドクルーザーブランドの信頼性とリセールバリューの高さも魅力の一つです。​
三菱デリカD:5は2007年登場ながら2019年にビッグマイナーチェンジを受け、現在も独自の存在感を放っています。ミニバンとSUVの特性を併せ持ち、家族でのアウトドアレジャーに最適な車種です。価格は415.7万円から、燃費は12.6km/Lとなっています。​
輸入車では、シトロエンベルランゴが注目株です。1.5Lディーゼルターボエンジンで130PS/300Nmを発生し、WLTCモード燃費18.1km/Lという優れた数値を記録しています。価格は439万円からで、最大2693Lの荷室容量を誇る実用性の高さが特徴です。2024年10月の改良で10インチセンターディスプレイやデジタルメーターを採用し、内装の質感も向上しています。​
マツダCX-30は、CX-5より一回り小さいサイズながら、スタイリッシュなデザインと上質な内装が魅力です。都市部での使用を重視するユーザーには、コンパクトなサイズ感が取り回しの良さにつながります。​

ディーゼル車の維持費とガソリン車との費用差

ディーゼル車とガソリン車の維持費を比較する際、最も大きな差が出るのが燃料代です。2024年時点で軽油はガソリンより1リットルあたり約20〜30円安く、年間走行距離10,000kmの場合、燃料費だけで年間数万円の節約になります。例えば燃費20km/Lの車で年間10,000km走行すると、500リットルの燃料が必要になり、軽油とガソリンの価格差30円で計算すると年間15,000円の差額が生まれます。
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税金面でもディーゼル車には優位性があります。クリーンディーゼル車の多くはエコカー減税の対象となっており、自動車重量税や環境性能割で優遇措置を受けられます。新車購入時には数万円から十数万円の税制優遇が適用されるケースもあります。​
一方で整備費用はディーゼル車の方が高額になります。エンジンオイル交換の頻度がガソリン車の約3倍必要で、1回の交換費用も若干高めです。年間で換算すると、オイル交換だけで1〜2万円程度の差が出る計算になります。さらにDPFのメンテナンスやセジメンタの水抜き作業など、ディーゼル車特有の整備項目があります。​
車両本体価格の差も考慮する必要があります。同じ車種でもディーゼルモデルはガソリンモデルより20〜50万円程度高価に設定されているケースが多く、この初期投資を燃料費の差額で回収するには10万〜20万km程度の走行が必要になります。つまり年間走行距離が少ないユーザーや短期間での乗り換えを考えているユーザーには、コスト面でのメリットが薄くなります。​
修理費用についても注意が必要です。ディーゼルエンジンは構造が複雑で専門的な知識が必要なため、整備できる工場が限られます。故障時の修理費用はガソリン車より高額になる傾向があり、特にターボチャージャーやDPF、燃料噴射システムなどの部品交換は高額になりがちです。​
総合的に見ると、年間15,000km以上走行するユーザーや長期間同じ車に乗り続ける予定のユーザーには、ディーゼル車の経済性が発揮されます。逆に年間走行距離が少ない場合や数年での乗り換えを考えている場合は、ガソリン車やハイブリッド車の方がトータルコストで有利になる可能性があります。​

ディーゼル車の中古車市場における選び方

中古でディーゼル車を購入する際、最も重要なのはメンテナンス履歴の確認です。特にエンジンオイルの交換記録やDPFの再生処理履歴は必ずチェックしましょう。ディーゼルエンジンは適切なメンテナンスが行われていないと、高額な修理が必要になるリスクが高まります。​
マツダCX-5は中古市場で狙い目の車種です。2017年2月発売の現行型は先進安全装備が充実しており、程度の良い個体が比較的手頃な価格で流通しています。中古価格は79.9万円から266.5万円程度で、走行距離や年式によって幅があります。クリーンディーゼルエンジン普及の立役者であるマツダ車は、ディーゼルに関する技術やノウハウが蓄積されており、信頼性の面でも安心です。​
トヨタランドクルーザープラドも中古市場で人気の高い車種です。2015年の一部改良時にクリーンディーゼルが設定され、中古車もそれなりに流通しています。期待するほどトルクフルではないという評価もありますが、乗り心地や静粛性の高さは評価されており、2列5人乗りと3列7人乗りから用途に応じて選択できます。​
輸入車ではBMWやメルセデス・ベンツのクリーンディーゼル車が100万円台から購入可能です。ただし輸入車のディーゼルモデルは、修理費用が国産車よりさらに高額になる傾向があるため、購入後の維持費も含めて検討する必要があります。特に電子制御系統のトラブルが発生した場合、専用の診断機器が必要になり、修理できる工場が限られます。
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中古車選びで避けるべきは、走行距離が極端に短い車両です。ディーゼルエンジンはDPFの再生処理のために定期的に高温運転が必要で、短距離走行ばかりだとDPFに煤が溜まりやすくなります。年式の割に走行距離が少なすぎる車両は、かえってメンテナンスコストがかかる可能性があります。​
購入前には必ず試乗を行い、エンジンの異音や排気ガスの状態をチェックしましょう。黒煙が多く出る場合や、アイドリング時に異常な振動がある場合は、エンジン内部にトラブルを抱えている可能性があります。また保証の有無や保証内容も重要な判断材料です。特にディーゼル車は高額な修理が発生するリスクがあるため、手厚い保証が付いている販売店を選ぶことをおすすめします。

<参考リンク>
マツダのクリーンディーゼル技術について詳しく知りたい方へ
【2025年】新車で買えるディーゼル車おすすめ11選！ メリット - オートックワン
ディーゼル車とガソリン車の維持費比較の詳細データ
クリーンディーゼル車の維持費は安い？ガソリン車と比較しよう - カーネクスト
国産・輸入車のディーゼルSUV詳細スペック
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