ストラット意味と音楽でドライブが変わる知識

ストラット意味と音楽でドライブが変わる知識

ストラットの意味と音楽でドライブを深く知る

BPM120以上の曲を流しながら運転すると、あなたの速度は知らないうちに10km/h以上オーバーしています。


この記事でわかること
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「ストラット」の音楽的な意味

英語「strut(ストラット)」が音楽の曲名に使われる理由と、その語感が持つ独特のニュアンスをわかりやすく解説します。

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「ストラット」がつく名曲たち

ニューオーリンズ・ファンクの傑作「Cissy Strut」から日本の「大阪ストラット」まで、ドライブBGMとして人気の高い楽曲を深掘りします。

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ドライブと音楽BPMの危険な関係

車に乗っている人が知らないと損する、音楽のテンポと速度超過・事故リスクの関係を研究データをもとに紹介します。


ストラットの音楽的な意味:「闊歩」が生み出すグルーヴ





「ストラット(strut)」という英語には、「堂々と歩く」「胸を張って闊歩する」という意味があります。ただの「歩く(walk)」ではなく、自信に満ちてやや誇示するような、リズミカルで颯爽とした歩き方を指す言葉です。辞書的には「もったいぶって歩く」「反り返って歩く」という訳が当てられることもありますが、音楽の文脈ではもう少しポジティブなニュアンスで使われます。


日本語に訳せば「粋に闊歩する」が最も近いでしょうか。語源は16世紀ごろの英語に遡り、胸を張って堂々と歩くという意味で定着した語です。意外ですね。


ではなぜ、この単語がこれほど多くの音楽タイトルに使われるのかというと、「strut」という言葉が持つリズム感と、ファンクやソウルのグルーヴ感が見事に一致するからです。ファンクやロックンロールにおいて、演奏者が自信をもってステージを歩き回り、グルーヴを体全体で表現する姿が「strutting」という言葉で表現されてきました。曲名に「strut」をつけることで、その曲のノリやエネルギー感を一言で表現できるわけです。


これは使えそうです。


また、「ストラット」という言葉は自動車のサスペンション構造(ストラット式サスペンション)にも使われています。こちらの「strut」は「支柱」という意味で、音楽用語の「闊歩」とはまったく別の意味です。同じカタカナ表記でも指しているものが全然違う、というのが「ストラット」という言葉の面白いところです。車の話をしていたつもりが音楽の話になり、音楽の話をしていたつもりが車の話になる。そんな二つの顔を持つ言葉です。


車を運転する人にとっては、サスペンションの「ストラット」はなじみ深い言葉でしょう。コンパクトカーや多くの普通車に採用されているマクファーソンストラット式サスペンションは、ショックアブソーバー(衝撃吸収装置)そのものが支柱として機能する構造です。構造がシンプルで省スペースなため、軽自動車から普通乗用車まで幅広く採用されています。音楽の「ストラット」とは無縁のようですが、どちらも「ぶれない軸」「堂々とした姿勢」というイメージを持っていると考えると、なんとなく通じるものがある気もします。


つまり「ストラット」は二つの分野にまたがる言葉です。


「strut」の意味・用例・ニュアンスの詳細はこちら(英辞郎 on the WEB)


ストラットが名前につく音楽の名曲たち:Cissy Strut・大阪ストラットほか

「ストラット」という言葉が曲名に登場する楽曲は、世界中に数多く存在します。中でも特に有名なのが、1969年にニューオーリンズのファンクバンド「The Meters(ザ・ミーターズ)」が発表した「Cissy Strut(シシー・ストラット)」です。


この曲は「C7」というコード一発だけで演奏される超シンプルな構成でありながら、ひたすらにグルーヴし続ける独特の中毒性を持ちます。ジャムセッションの定番曲として世界中のミュージシャンに愛され、いわゆる「セッションの4C(Cissy Strut・Chameleon・Cantaloupe Island・The Chicken)」の一つとして知られています。コードが一つしかないため、音楽初心者にも取り組みやすい曲という側面もあります。


ニューオーリンズファンクが原点です。


日本でもっとも広く知られた「ストラット」の名がつく曲は、ウルフルズの「大阪ストラット」(1995年)でしょう。実はこの曲、大滝詠一が1975年に発表したアルバム『NAIAGARA MOON』に収録された「福生ストラット(Part Ⅱ)」が元ネタです。大滝詠一はニューオーリンズ音楽を徹底的にリサーチし、山下達郎らとともに当時の日本では誰もやっていなかったニューオーリンズ・ファンクを日本語で表現した楽曲を制作しました。


つまり、ニューオーリンズ→大滝詠一→ウルフルズという流れがあるわけです。


ウルフルズによるカバー版は、地名を福生から大阪に置き換えるだけでなく、トータス松本の大阪弁コントのようなラップパートを盛り込んだ大阪賛歌に仕立て直された作品です。元曲が大滝詠一のものだと気づかない人も多く、ウルフルズのオリジナル曲だと思っている人さえいます。この曲の大ヒットを足がかりに、ウルフルズはその後「ガッツだぜ!!」で全国区のブレイクを果たすことになります。


ロカビリー界からも忘れてはいけない曲があります。ストレイ・キャッツ(Stray Cats)の「Stray Cat Strut」(1981年)です。野良猫が夜の街を我が物顔でうろつく様子を描いたこの曲は、タイトルの「Strut」が「堂々と歩く」「見せびらかすように歩く」という意味を持ち、まさに野良猫のふてぶてしい歩き方を音楽で表現した名曲です。英国チャートで最高11位を記録しました。


さらに、ジャズの文脈では「Strut」という言葉が「闊歩する」「イケてる」という感覚でタイトルに使われることも多く、レニー・クラヴィッツのアルバム『Strut』(2014年)なども有名です。


ドライブ中にこれらの「ストラット」名曲を流せば、背景にある音楽の歴史まで楽しめます。これはお得ですね。


大滝詠一「福生ストラット」とウルフルズ「大阪ストラット」の深い関係についてはこちら(TAP the POP)


ストラットのリズムとドライブ音楽の選び方:BPMが運転を変える

「ストラット」系の音楽が好きな人はドライブ中にもかけたくなるはずです。しかし、ここで知っておかないと損する話があります。


音楽のテンポ(BPM:Beats Per Minute、1分間の拍数)が、ドライバーの運転挙動に直接影響することが、複数の研究で明らかになっています。特に、BPM120を超えるアップテンポな曲を流していると、ドライバーが意識しないまま速度超過をしやすくなるというデータがあります。日産財団が支援した「安全な運転環境を提供する音楽の研究」では、速いテンポの音楽条件下で速度超過(+10km/h超え)の回数が有意に増加することが示されています。


厳しいところですね。


さらに、英国の研究機関の調査では、BPM128程度のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を聴きながら運転すると、脳が「ビートに乗って加速する」という衝動を受けやすくなることも指摘されています。ユーロビート(BPM140前後)については、信号無視や急発進、急ハンドルなどの危険な運転行動が増えることが過去の調査で報告されており、高速のノリを持つ音楽には注意が必要です。


一方、Cissy Strutのようなニューオーリンズ・ファンクはどうでしょうか。Cissy StrutのBPMはおよそ92〜96程度であり、比較的落ち着いたテンポです。これはちょうど「BPM60〜100程度の音楽は運転への悪影響が少ない」とされる範囲にあてはまります。「ストラット」という言葉が持つ「堂々とした歩き方」のグルーヴは、実はドライブとの相性もそれなりに良いと言えるかもしれません。


BPM60〜100が原則です。


また、音量の問題も見落とせません。音楽の種類にかかわらず、車内でスピーカーの音量を大きくしすぎると、緊急車両のサイレン・クラクション・踏切の警報音など、安全に不可欠な外部の音が聞こえなくなります。会話ができる程度の音量を目安にするのが安全です。


さらに、運転中にスマートフォンで曲を選んだり、プレイリストを切り替えたりする「ながらスマホ」は、道路交通法違反になります。現行法では、スマートフォンを手に持って運転した場合に3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられ、さらに事故を引き起こした場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金という重いペナルティがあります。出発前にプレイリストを組んでおき、走り出したら操作しないのが基本です。


BPMに注意すれば大丈夫です。


日産財団「安全な運転環境を提供する音楽の研究」(速度超過とBPMの関係データあり)


ストラットの音楽が似合う車内環境を整えるサスペンションの話

「ストラット」という言葉が車のサスペンションにも使われることは前述しました。ここでは、音楽をより良い音質で楽しむためのヒントとして、サスペンションとロードノイズの関係を少し深掘りします。


マクファーソンストラット式サスペンションは、シンプルな構造で多くのコンパクトカーに採用されています。そのメリットはコストと省スペースですが、デメリットとしてロードノイズ(走行中の路面の音が車内に入ってくること)が比較的大きくなりやすい面があります。ロードノイズが大きいと、音楽の音がかき消されたり、音量を必要以上に上げてしまったりするリスクがあります。


ロードノイズへの対策は基本が大切です。


具体的には、タイヤ選びがロードノイズに直接影響します。サイドウォール(タイヤの側面)が柔らかく、吸音素材が内部に仕込まれた静粛性重視のタイヤに交換することで、車内のノイズ環境が大きく変わります。国内主要タイヤメーカーのフラッグシップモデル(ミシュランのPrimacy、ブリヂストンのTURANZA、ヨコハマのBluEarth GTなど)は、ロードノイズの低減を重要な開発テーマとして掲げており、同一車種でもタイヤの銘柄次第で音楽の聞こえ方がかなり変わります。


さらに、ドアや床の制振・防音マット(デッドニング材)を施工することで、路面から伝わる振動や音を内側で吸収できます。プロの施工では数万円〜十数万円かかるものの、DIU用の制振シートは1〜2万円程度から購入でき、自分で施工することも可能です。


良い音環境が条件です。


ストラット系サスペンションの車でも、タイヤと防音の工夫次第で、ドライブ中の音楽体験は大きく向上します。「大阪ストラット」や「Cissy Strut」をドライブ中に最高の音質で楽しみたいなら、足元から見直してみる価値は十分あります。


Hondaの研究開発レポート「ロードノイズ低減のためのサスペンションシステムの考察」(フロントストラット形式とノイズの関係を技術的に解説)


ストラットな気分で乗れるドライブBGMプレイリストの独自視点:BPMと「歩くリズム」で選ぶ

一般的なドライブBGM特集では「ドライブにおすすめの洋楽100選」といったランキング形式のものが多く見られます。しかし、「ストラット(闊歩)」という概念をBGM選びの軸にする視点はあまり語られていません。


「ストラット」とは、ただのテンポではなくリズムの「歩き方」です。歩く動作を音で表現したとき、その自然な人間の歩行テンポはおよそBPM80〜110とされています。これは音楽の「中間テンポ」と呼ばれる領域で、聴いていて心地よく疲れにくく、かつ気分が沈まない範囲です。


これが基本です。


具体的な例を挙げると、Cissy Strut(BPM約93)・大阪ストラット(BPM約95)・Stray Cat Strut(BPM約90)はいずれもこの「歩くリズム帯域」に収まっています。偶然ではありません。「strut=堂々と歩く」という言葉が持つ本来のテンポ感が、そのまま曲のBPMに反映されているのです。


ドライブBGMを選ぶ際に「ストラット基準」として使えるのが、「そのリズムに合わせて落ち着いて歩けるかどうか」という簡単なテストです。早足になってしまうならBPMが高すぎる、逆にふらついてしまうなら遅すぎる。ちょうど颯爽と闊歩できるリズムの曲が、ドライブBGMとしても安全性と気持ちよさのバランスが取れた選択肢になります。


意外ですね。


「ストラット基準」でBGMを選ぶおすすめ楽曲としては次のようなものが挙げられます。


曲名 アーティスト BPM目安 ジャンル
Cissy Strut The Meters 約93 ニューオーリンズ・ファンク
大阪ストラット ウルフルズ 約95 J-ファンク
Stray Cat Strut Stray Cats 約90 ロカビリー
福生ストラット(Part II) 大滝詠一 約90 ニューオーリンズ・ファンク
Sir Duke Stevie Wonder 約100 ファンク・ポップ
September Earth, Wind & Fire 約102 ファンク・R&B


このように「ストラット基準」で選ぶと、自然とファンクやソウル系の曲が中心になります。これらはドライブ中の適度なテンションと安全なリズム感を両立してくれる、実はドライバーにとって理想的なジャンルと言えます。


BPMアプリ(「BPM Tap Tempo」などのスマートフォンアプリ)を使えば手持ちの曲のBPMを簡単に確認できます。出発前にプレイリストを組む際に活用してみてください。


ストラット基準なら問題ありません。




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