

78プラドは「70プラド」の4ドア(セミロング)を指す呼び名として定着しており、2ドアが71、4ドアが78として区別されます。
整備の入口は「車検証の型式」と「搭載エンジン」の突き合わせで、初期の2.4Lディーゼルターボ(2L-TE)搭載車(例:LJ78G)と、のちに3.0Lディーゼルターボへ置き換わった世代で、現場での定番トラブルが変わります。
トヨタ公式の系譜情報でも、70系プラドは2.4Lターボディーゼル(2L-TE)から、1993年5月に3.0Lディーゼルターボ(130PS)へ変更された流れが明記されています。
整備士向けの実務としては、同じ「78プラド」表記でも、部品発注の落とし穴が多い点に注意が必要です。例えば中古部品の流通では、KZJ78Wのように「エンジン型式1KZ-TE」前提で適合が書かれているケースがあり、LJ系と混在させると痛い目を見ます。
参考)https://www.coretechbw.com/?products%2F13516852
また、70プラドはディーゼルのみ設定という整理もされており、ガソリン前提の診断手順(点火系起点など)を混ぜると、問診や切り分けが遠回りになります。
参考)「78プラド」の中古車を探す【カーセンサー】
現車確認で早いのは、車検証(型式)、エンジンルームのコーションプレート、そしてターボ周りの取り回し・補機配置の違いをセットで見ることです(年式・仕様で細部差はあるため、必ず複数情報で確定)。
78プラドで話題に上がりやすいのが、1KZ-TEで比較的多いとされる「シリンダーヘッドのクラック(ヒビ)」系トラブルです。
症状の典型例として、冷却水が減り続ける、(冬など条件次第で)マフラーから白煙が出る、といった現象が挙げられており、放置するとオーバーヒートに繋がり得ます。
さらに、燃焼ガスが冷却水系に入り込むことで、エンジン始動中に冷却水に気泡が混じるかを確認する、といった現場的なチェック手法も紹介されています。
ここで重要なのは「末期の水温計上昇を待たない」ことです。記事中の実例では、冷却水が400km程度でリザーブタンクが空になるほどの減り方に至ったとされており、そこまで行く前の段階で拾う意識が求められます。
参考)【修理費用50万円!?】78プラドのエンジン「1KZ-TE」…
整備の段取りとしては、外部漏れ(ラジエータ、ホース、ウォーターポンプ等)を潰した上で、排気の水蒸気傾向、冷却系の異常加圧兆候、気泡混入などを組み合わせて判断し、必要ならヘッド周りの作業計画(ダウンタイム見積もり含む)に落とし込みます。
参考:70系プラドの世代・エンジン変更(2.4L→3.0L)を公式の系譜として確認でき、入庫車の前提整理に使えます。
https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/vehicle_lineage/car/id60012614/
中古車情報では「78プラド NOX適合」「4ナンバー登録」といった文言がセットで出てくることが多く、同じ車名でも登録形態・仕様が多様であることが分かります。
また、デフロック付き、ナロー仕様、全塗装など、整備に直結する改造・仕様変更が説明欄に並ぶ傾向があり、現車確認での“戻し”や“配線追加”の有無まで確認したくなります。
特に「4ナンバー登録」は、車両の使われ方(積載・商用寄り)を推測する材料にもなり、下回り・足回りの疲労度、荷重履歴、錆の進行などの問診が刺さりやすくなります。
整備士として実務的に効くのは、販売情報の言葉を「点検項目」に翻訳することです。例えば、
参考)https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-LAND_CRUISER_PRADO/katashiki-33/
この手の個体は「走る・曲がる・止まる」だけで終わらせると、次の車検やユーザーの使用環境でトラブルが再燃しがちです。販売文句が派手なほど、整備側は淡々と“元の仕様との差分”を棚卸しすると、クレーム予防になります。
78プラドの中古車説明では「デフロック付」が強い訴求点として頻出し、オフロード用途の象徴的装備になっています。
一方で、装備が付いていることと「確実に作動する」ことは別問題なので、入庫時点で作動条件(トランスファーのレンジ、車速条件等)を踏まえて作動確認を段階的に行い、ユーザーにも“確認結果”を言語化して渡すのが安全です。
加えて、後付け・換装が紛れやすい領域でもあるため、スイッチ周りの配線の追加痕、デフ周りのハーネス取り回し、カプラの防水処理など、下回り点検とセットで見ると見落としが減ります。
点検時にありがちな落とし穴は「点灯する=作動している」と誤認するパターンです。インジケータは配線の状態次第で“それっぽく”見えてしまうため、可能ならリフトアップ環境で左右回転差を確認し、実作動を取りに行くのが確実です。
また、オフロード走行歴が濃い個体は、デフロック以前にブッシュやショック、ドラシャブーツ周辺、下回り打痕・曲がりが潜むことがあるので、作動確認は「下回りの健全性確認」の一部として組み込みます。
検索上位の情報は「人気」「武骨」「レトロ」「高い悪路走破性」といった評価軸に寄りやすい一方、整備現場では“その魅力の裏返し”が故障のタネになります。
例えば「伝統的デザインが評価され高い人気」という背景は、長期保有・レストア的整備の需要を生み、純正状態からの差分が増えやすいことを意味します。
そこでおすすめなのが、入庫時問診を「改造の有無」ではなく「どう使って、どこを変えたか」に寄せるテンプレ運用です(ユーザーは“改造”という言葉に身構えるためです)。
問診テンプレ例(そのまま整備伝票に落とせる形)
このテンプレの狙いは、ユーザーの言葉から「いま壊れていないが怪しい箇所」を先に拾うことです。結果として、点検の網羅性が上がり、見積の納得感も出やすくなります。

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