

安いセンサーを選んで取り付けたのに、バンパーをぶつけてしまい、結局修理代3万円以上の出費になることがあります。
コーナーセンサーとは、車の四隅(コーナー部分)に取り付ける超音波センサーのことです。障害物が近づくと「ピッピッピ」という断続音で知らせ、さらに近づくと「ピー」という連続音に変わることで、目視に頼らなくても距離感をつかめます。駐車や車庫入れ、狭い道での右左折時など、ドライバーの死角をカバーしてくれる心強い安全装備です。
コーナーセンサーが注目されている背景には、近年の法改正があります。2022年5月以降に発売された新型車は、バックカメラを装備するか、コーナーセンサーなどの後方検知システムを備えることが義務となりました。しかしそれ以前に購入した車には装備がないケースも多く、後付けニーズが急増しています。
メーカーによって呼び方は異なります。トヨタは「クリアランスソナー」、ホンダは「パーキングセンサー」、BMW系は「PDC(パーキングディスタンスコントロール)」と呼ぶことがあります。名称は違っても仕組みはほぼ同じです。
ミニバンやSUVなど車体が大きい車ほど死角が増えます。コーナーセンサーは特にそういった車種に効果的な装備です。
クリアランスソナー(コーナーセンサー)の仕組みとデメリット・後付け方法について詳しく解説(SOMPOダイレクト)
後付けの費用は、取り付け方法と依頼先によって大きく変わります。ここでは主な選択肢を整理します。
まず、オートバックスなどのカー用品店で社外品を購入して取り付ける場合は、部品代と工賃を合わせて9,000円〜30,000円程度が目安です。センサーの個数(前後2個ずつ計4個か、前後4個ずつ計8個か)や車種によって工数が変わるため、幅があります。
一方、正規ディーラーで純正ディーラーオプション品を取り付ける場合は、部品代だけで約3万円が相場で、さらに工賃が加算されます。工賃はディーラーによって異なりますが、9,000円〜35,000円とされています。バンパーの脱着が必要になると工数が増え、合計で5〜7万円以上になることも珍しくありません。
| 依頼先 | 部品代の目安 | 工賃の目安 | 合計 |
|---|---|---|---|
| カー用品店(社外品) | 3,000円〜15,000円 | 6,000円〜15,000円 | 9,000円〜30,000円 |
| ディーラー(純正品) | 約30,000円〜 | 9,000円〜35,000円 | 40,000円〜70,000円以上 |
費用だけを見ると社外品が圧倒的にお得に見えます。しかし、純正品にはメーカー保証があり、動作の信頼性が高いという明確なメリットがあります。「安さ優先」か「確実な動作優先」か、目的に合わせて選ぶことが重要です。
つまり、費用と信頼性はトレードオフの関係です。
純正品と社外品の違い、後付け方法の詳細はこちら(KINTOファクトリーマガジン)
オートバックスなどで販売されている社外品のコーナーセンサーは、大きく2種類に分かれます。「バンパーに穴を開けて埋め込むタイプ(穴あけタイプ)」と「穴を開けずに貼り付けるタイプ(穴あけ不要タイプ)」です。
穴あけタイプは、センサーをバンパーに完全に埋め込むため、見た目がスッキリしており、走行中の振動でセンサーがずれたり脱落したりするリスクが低いのが特長です。ただし、バンパーに直径約22mm程度(500円玉よりわずかに小さいサイズ)の穴を開ける必要があります。DIYで挑戦する場合はドリルが必要で、位置をわずかでもずらすと左右のバランスが崩れてしまいます。
穴あけ不要タイプは、強力な両面テープや吸盤などでバンパーに固定します。取り付けが手軽な反面、長期使用や走行振動でセンサーがずれる可能性があります。また、電磁波でバンパー越しに障害物を検知するタイプもあり、この場合はバンパー内側にセンサーテープを貼るだけで設置できます。
| 種類 | 見た目 | 耐久性 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| 穴あけタイプ | ◎ スッキリ | ◎ 高い | ⚠️ やや難しい |
| 穴あけ不要タイプ | △ 目立つ場合も | △ 外れる可能性あり | ✅ 簡単 |
バンパーのデザインを保ちつつ気軽に試したい方には穴あけ不要タイプ、長く使いたい・確実に固定したい方には穴あけタイプがおすすめです。
どちらが自分に合うか、が条件です。
オートバックスでコーナーセンサーを後付けする際の一般的な流れを説明します。
まず、店舗に来店または公式サイトから事前に適合確認を行います。コーナーセンサーは車種によって取り付け可能な箇所や対応製品が異なります。特にバンパーの素材や形状によっては、希望の商品が取り付けられないケースもあるため、事前確認が必須です。
次に、商品の選定です。オートバックスの店頭では主にバックセンサー・フロントセンサー・前後セットなど複数のラインナップが存在します。センサーの個数、警告音の種類(ブザー音/音声ガイダンス)、モニター表示の有無など、目的に合わせて選びましょう。
取り付け工賃については、店舗・車種・商品によって異なります。オートバックスではピットサービスとして取り付けを受け付けており、作業前に見積もりを提示してもらうことができます。持ち込みの場合も工賃は変わりません。
🔴 注意点として、以下を必ず確認してください。
- センサー付近に字光式ナンバープレートや無線アンテナなどの電装部品があると、誤作動の原因になります
- 高圧洗浄機をセンサーに直接当てると精密機器が損傷する恐れがあります
- タイヤの空気圧が適正でないと誤作動が起こる場合があります
社外品コーナーセンサーの中には、素材によっては障害物を正確に検知しないものもあります。これが原因で「センサーが鳴らなかったのにバンパーを損傷した」という事例も報告されています。これは重要な注意点です。
取り付け依頼は事前予約で待ち時間を短縮できます。
ここでは、多くの人が見落としがちな3つのポイントを紹介します。
① 安い社外品センサーは「鳴らないことがある」
ディーラー勤務の整備士の実体験として、社外品の格安センサーを取り付けた結果、障害物が近づいても音が鳴らず、フロントバンパーを損傷したという事例が複数報告されています。センサーの品質は価格に比例しやすく、3,000円以下の中国製品ではとくに動作の安定性に注意が必要です。コーナーセンサーの修理・交換費用は工賃込みで4万〜5万円程度になるケースが多く、安価なセンサーを選んで失敗するとかえって高くつく可能性があります。
② 誤作動はセンサーだけが原因ではない
センサーの誤作動の原因として、センサー本体の故障以外にも「センサー付近に後付けした電装部品が干渉している」「タイヤの空気圧が不適切」「極端な気温(炎天下や寒冷時)」なども挙げられます。誤作動が続く場合は原因の特定が必要です。
③ DIY取り付けで位置がずれると安全性が落ちる
センサーの取り付け位置がわずかでもずれると、検知範囲が期待通りにならないことがあります。左右非対称の位置に取り付けてしまうと、特定の方向の障害物を検知しにくくなります。慣れていない方は専門店への依頼が無難です。
格安品への過信は禁物ということですね。
センサー付近への他の電装部品の設置も避けておくのが基本です。これだけ覚えておけばOKです。
コーナーセンサーの性能・注意点・取り付けについての詳細解説(カミタケモータース)
「純正品か社外品か」という選択は、多くの記事で「純正は高いが安心、社外品は安いがリスクあり」という切り口で語られています。ただし、もう一歩踏み込んで考えると、選ぶべき基準は「車の使い方と駐車環境」によって変わります。
たとえば、毎日狭い立体駐車場や機械式パーキングを利用する方にとっては、センサーの誤作動はリスクが大きく、純正品または信頼性の高い社外品を選ぶメリットは非常に大きいといえます。一方、主に広い駐車場を利用し、車庫入れの補助的な用途でセンサーを使いたいだけなら、検知精度よりも「あるかないか」が重要で、社外品でも十分なケースがあります。
また、車の売却・乗り換えを近く予定している方には、バンパーへの穴あけを伴う取り付けは再販価値の面でマイナスになることも覚えておきたいポイントです。この場合は穴あけ不要タイプの採用が現実的です。
さらに、2022年5月以降の法改正で後方確認装置の義務化が進んでいることを踏まえると、次に乗り換える車には標準装備の可能性が高く、現在の車に高額なセンサーを後付けするのは費用対効果の面で慎重に判断する必要があります。
| 状況 | おすすめの選択 |
|---|---|
| 狭い駐車場を毎日使う | 純正品 or 信頼性の高い社外品(穴あけタイプ) |
| 広い場所での補助用途のみ | 社外品(穴あけ不要タイプでも可) |
| 近く乗り換え予定がある | 穴あけ不要タイプ or 次の車に標準装備で対応 |
| バンパーのデザインを保ちたい | 穴あけ不要タイプ |
自分の使い方に合った選択が最善の選択です。費用だけでなく、日常の駐車環境も考慮に入れて判断しましょう。

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