カーテンエアバッグどこから出る仕組みと注意点

カーテンエアバッグどこから出る仕組みと注意点

カーテンエアバッグはどこから展開されるのか仕組みと注意点

ドラレコのAピラー配線が、事故の瞬間にあなたの顔に刺さることがある。


この記事でわかること
📍
どこから出てくるの?

カーテンエアバッグはルーフライニング(天井内張り)の内側に折りたたまれて格納されており、Aピラー付近から後席リアピラーまで広い範囲をカバーします。

どのくらいの速さで開く?

側面衝突を感知してから約0.03秒で展開。時速100〜300kmに相当する勢いで膨張し、乗員の頭部をウィンドウから守ります。

⚠️
知らないと危険なこと

ドライブレコーダーの配線をAピラーに無造作に通すと、エアバッグ展開時にケーブルが凶器になります。DIY取り付けには十分な注意が必要です。


カーテンエアバッグはどこから出てくるのか格納場所を徹底解説



カーテンエアバッグの格納場所を正確に知っている人は、意外と少ないものです。多くのドライバーが「ドアの上あたりから出てくる」とざっくりとしたイメージしか持っていませんが、実際はもう少し具体的な場所に収まっています。


カーテンエアバッグは、車両の天井内側に張られた「ルーフライニング(天井内張り)」の裏側に折りたたまれた状態で格納されています。格納場所は運転席・助手席側ともに、フロントピラー(Aピラー)からルーフサイド部を経由してリアピラー(Cピラー)付近にかけてです。マツダのCX-5取扱説明書には「カーテンエアバッグはフロントピラー、ルーフサイド部、リアピラーに格納されています」と明記されており、車種によっては3列目の後席まで保護範囲が及ぶものもあります。


つまり格納場所です。ルーフとサイドウィンドウの境目、天井の縁あたりに細長く収まっているのが実際の姿です。


展開するとどのようになるかというと、文字通り「カーテン」を下ろすようなイメージです。側面衝突の衝撃をセンサーが感知した瞬間に、天井の縁からカーテン状にバッグが垂れ下がります。サイドウィンドウをほぼ全面的に覆うほどのサイズに膨張し、乗員の頭部と側面ガラスの間にクッション層をつくりあげます。この「ブラインドが下りてくるような動き」は、通常のフロントエアバッグとは全く異なる展開方向であることが特徴です。


また、カーテンエアバッグはサイドエアバッグとは別物です。サイドエアバッグはシートの背もたれの外側部分(ドア側)に格納されていて、主に胸部・腹部への衝撃を軽減します。カーテンエアバッグは天井側から展開して頭部保護を担う、という役割分担になっています。


両者はセットで搭載されることが多く、側面衝突時には連携して乗員を守る仕組みです。これはセットで覚えておくべきです。




























種類 格納場所 保護部位 展開方向
カーテンエアバッグ ルーフサイド(天井の縁) 頭部・頚部 天井から下方向
サイドエアバッグ シート背もたれの外側 胸部・腹部 ドア方向へ横展開
フロントエアバッグ ステアリング・ダッシュボード 顔・頭部・胸部 前方向


カーテンエアバッグは後席の乗員も守ります。運転席・助手席だけでなく、後部座席の乗員の頭部も同じカーテンが保護する設計になっている車種が多いのは、覚えておいて損のない情報です。


参考:カーテンエアバッグの格納場所と展開方向が図解で確認できます
【MAZDA】CX-5 取扱説明書 ー カーテンエアバッグ(マツダ公式)


カーテンエアバッグの展開速度と仕組みを図解イメージで理解する

カーテンエアバッグが「どのように」動くのかを知ることは、この装備を正しく活かすうえで欠かせません。


展開の仕組みは大きく3ステップで進みます。まず①衝突センサーが側面への強い衝撃を感知します。続いて②ECU(電子制御ユニット)がエアバッグを作動させると判断し、インフレーター(ガス発生装置)内の火薬に瞬時に着火します。そして③発生した窒素ガスが一気にバッグへ流れ込み、膨張展開します。


この一連の動作が、なんと約0.03秒で完了します。人がまばたきをするのに要する時間は約0.1〜0.3秒とされていますので、まばたきよりもはるかに速い動作です。しかも展開するバッグの膨張速度は時速100〜300kmにも達します。これほどの速さで膨らむので、展開の邪魔になるものがあると非常に危険です。


側面衝突を感知すると0.03秒でカーテン状に開くのが原則です。


通常のフロントエアバッグは展開後すぐにしぼみますが、カーテンエアバッグは異なります。横転事故などで乗員が車外へ放出されるリスクがある状況に備え、展開後も数秒間にわたって膨らんだ状態を維持するよう設計されています。トヨタの研究レポートや豊田合成の技術資料によると「横転時の車外放出防止」がカーテンエアバッグの重要な役割として明記されています。これは意外ですね。


この「数秒間の保圧」機能があることで、横転が複数回続くような事故でも、最初の展開後に乗員の頭部をウィンドウ部から守り続けられます。フロントエアバッグとは根本的に設計思想が異なる部分です。


作動のトリガーとなる衝撃の強さについては、「側面に一定以上の強い衝撃があった場合」が基本条件です。20〜30km/h以上の側面衝突相当の衝撃でなければセンサーが反応しない設計になっています。弱い接触や軽い擦り傷程度では展開しないため、日常の小さな接触で誤作動する心配は基本的にありません。


参考:エアバッグの展開速度と仕組みについての詳細情報
エアバッグ ー 自動車総合安全情報(国土交通省)


カーテンエアバッグが作動しないケースと見落としがちな条件

「カーテンエアバッグがあれば側面衝突は完全に安心」と思っている人も多いでしょう。しかし現実はそう単純ではありません。


カーテンエアバッグには、作動しない(または作動しにくい)条件が明確に存在します。三菱アウトランダーの取扱説明書には以下の状況で作動しないことがあると記載されています。



  • 客室部以外の側面(エンジンルームやラゲッジルームなど)に衝撃を受けたとき

  • 斜め側方から衝撃を受けたとき

  • 横転・転覆したとき(車種によっては横転検知で作動するものもあり)

  • 側面にバイクが衝突したとき(衝撃が小さい場合)

  • 電柱などのポールに対して斜めに衝突したとき


特に注意が必要なのは「斜め方向からの衝撃」です。交差点でのT字衝突などでは、衝突角度によってはセンサーが側面衝突として認識せず、カーテンエアバッグが展開しないケースがあります。斜め衝突には弱いということです。


また、横転については「カーテンエアバッグが守ってくれる」と思っている人もいますが、横転の検知機能はすべての車種に搭載されているわけではありません。一部の車種では横転センサーが装備されており、横転時にもカーテンエアバッグを展開させますが、それは特定の高機能モデルに限られます。自分の車に横転検知機能があるかどうか、取扱説明書で確認することをおすすめします。


さらに見落とされがちな条件として「シートベルトの着用」があります。カーテンエアバッグはシートベルト着用を前提に設計されており、未着用の場合は衝突の衝撃で体が大きく前傾してしまうため、カーテンエアバッグが頭部に届く前に頭部がウィンドウに直接ぶつかってしまうことがあります。シートベルトが条件です。


チューリッヒ保険の調査では、シートベルトを着用していない場合の交通事故死亡率は着用している場合の約15倍というデータもあります。エアバッグはシートベルトを補助する装置であり、代替ではないことを改めて認識しておく必要があります。


カーテンエアバッグとドライブレコーダー配線の危険な関係

この組み合わせの危険性を知らないドライバーは多く、かつ実害につながりやすい問題です。


ドライブレコーダーをDIYで取り付ける際、多くの人が電源ケーブルをAピラー(フロントガラス左右の柱)に沿って通します。見た目もスッキリするし、よく動画でも紹介されている方法です。しかし、これがカーテンエアバッグにとって非常に危険な行為になる場合があります。


Aピラーはカーテンエアバッグのルーフライニングと隣接していて、内部にはエアバッグの展開ラインが走っています。ここに無造作にケーブルを押し込んで固定してしまうと、事故でカーテンエアバッグが展開した際にケーブルがエアバッグを押さえ込んだり、逆に弾き飛ばされたケーブルが乗員の顔に当たったりする可能性があります。


これは使えない情報ではありません。修理工場やタイヤ館などのプロのブログにも「サイドカーテンエアバッグ付き車は、必ずドア下を通す」と明記されています。ドア下(ドア開口部の下縁)からフロアに沿って配線を引き回すのが、安全に配線するための正しい手順です。


またパナソニックなどの大手メーカーのドライブレコーダー取付説明書にも「サイドカーテンエアバッグ装着車については、フロントピラー部とフロントガラスを避けて配線してください」と記載されています。この一文を飛ばして取り付けていた人は、今すぐ配線の状態を確認することをおすすめします。


ドライブレコーダーのDIY取り付けに不安がある場合は、カーディーラーやカー用品店(オートバックス・イエローハットなど)でプロに依頼することが最善です。工賃は3,000〜5,000円程度が一般的で、安全面での安心感を考えると決して高い出費ではありません。


プロに頼むのが原則です。


カーテンエアバッグ修理費用の実態と展開後の正しい対処法

カーテンエアバッグが一度展開した後、どうすればいいのかを知らないドライバーも多くいます。


まず大前提として、展開したカーテンエアバッグは自分で元に戻すことは絶対にできません。一度膨張したバッグはしぼみますが、再利用不可の消耗品として設計されています。必ずディーラーや認定工場での交換が必要です。


気になる修理費用についてですが、みんカラや各種整備情報によるとサイドおよびカーテンエアバッグの交換修理で「31万7,983円」という実例が報告されています。バッグ本体だけでなく、インフレーター・センサー・ハーネス・内張り類なども同時に交換が必要になるため、費用は一気に跳ね上がります。一般的な相場では20万〜30万円前後が目安です。これは痛いですね。


エアバッグ修理費用が高額な理由は、単純に「部品が高い」だけではありません。エアバッグシステムはECU・センサー・インフレーター・バッグ本体が複雑に連動しており、バッグ一つを交換するだけでは安全性を担保できないため、周辺部品も一式交換となることがほとんどです。また、展開後の車両はルーフライニングや内装の損傷も伴うことが多く、修理範囲が拡大しやすい構造になっています。


こうした高額修理を見据えると、車両保険(一般条件)の加入は非常に重要です。自損事故でカーテンエアバッグが展開した場合は、車両保険の適用対象となるケースが多くあります。保険会社によって条件が異なりますので、契約内容を確認しておきましょう。


また、エアバッグ警告灯(メーター内の警告灯)が点灯・点滅した場合は放置禁止です。警告灯が点灯している状態は車検の検査で不適合となるだけでなく、いざというときにエアバッグが正常に作動しない可能性があります。警告灯が出たらすぐにディーラーへ持ち込むのが原則です。


参考:エアバッグ展開後の修理費用についての実例と解説








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