

三菱車人気を整備側から読む最短ルートは、「今どの車種が街に増えるか」を押さえることです。現行モデルの注目車種ランキングでは、上位にデリカミニ、デリカD:5、エクリプス クロス、アウトランダーPHEVなどが並びます。
この並びは、そのまま「入庫してくる母集団の予測」に直結します。台数が増える車は、車検・法定点検だけでなく、タイヤ、バッテリー、ドラレコ・ナビなど電装品取付の相談も比例して増えるため、整備士は作業標準の整備情報を早めに揃えるほど得をします。
デリカミニが上位にいる点は、軽の中でも“キャラ指名”が起きやすいことを示唆します。軽は使用環境が「近距離・短時間」が多く、エンジン・排気系の暖機不足、補機バッテリーの負荷増といった、使い方由来の相談が出やすいので、問診テンプレ(走行距離より走行パターン)を先に整えると診断効率が上がります。
参考)『今20歳で初めて車を買うのですが、新車で三菱の新型トラ..…
デリカD:5が注目車種の上位にいることは、ミニバン的な使い方(家族・荷物)と、アウトドア的な使い方(悪路・積載)を1台で兼ねたい需要が継続しているサインです。
整備現場では、こうした車ほど「足まわり・ブレーキ・タイヤ」の消耗がユーザーごとに大きくブレます。たとえば同じ走行距離でも、高速主体か、山道・雪道・砂利道が多いかで、摩耗の出方が変わるため、点検は距離管理だけに寄せない方がトラブル予防につながります。
また、デリカD:5のような“使い倒される前提の車”は、ユーザーが不具合を我慢してしまうことがあります。異音や振動は「いつから」より「どの条件で必ず出るか」を詰めると、同乗再現なしでも当たりを付けやすいので、問診票に条件チェック(段差、ブレーキ、旋回、雨天、積載時)を用意しておくと強いです。
アウトランダーPHEVは注目車種として挙がりやすく、電動SUVを選びたい層が一定数いることが背景にあります。
一方で、PHEVは「高電圧=特別」だけがポイントではなく、日常整備ではまず“対象情報の確認”が事故と手戻りを減らします。消費者庁のリコール情報では、アウトランダーPHEV等を対象に、ブレーキハイドロリックユニットのECU制御プログラムが不適切で、制御切り替え時のノイズでECU制御が中断する可能性がある、という内容が示されています。
その結果として、ASCやABSが一時中断し、車両安定性が損なわれるおそれがあるほか、ACC、FCM、BAH、HSA、S-AWCなど機能付き車では作動中に停止するおそれがある、とされています。
ここで整備士が評価されるのは、単に「リコール対象です」で終わらせず、ユーザーの体感に翻訳して説明できるかです。たとえば「急に警告が点く」「一瞬制御が抜けた気がする」といった曖昧な訴えでも、リコール内容を踏まえて“いつ・どんな操作で”が鍵だと伝え、再現条件の聞き取りに誘導できると入庫後の診断が速くなります。
参考)H3・ステーションワゴンの中古車を探す【カーセンサー】
消費者庁リコール情報(ブレーキハイドロリックユニットECU・ASC/ABS一時中断の説明が参考)
https://www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000020850
注目車種ランキングにはエクリプス クロスも含まれており、SUV系の選択肢として一定の存在感があります。
SUVはユーザーが「見た目と用途」で選ぶぶん、運転の癖がブレーキやタイヤに出やすく、しかも本人は違和感を“SUVらしさ”として受け入れてしまうことがあります。整備側は、試乗での主観評価だけに頼らず、タイヤの偏摩耗パターン、ブレーキの当たり、足回りブッシュ類の状態など、客観的に説明できる材料を揃えておくと納得度が上がります。
また、制御系が絡む世代の車は、電圧低下やコネクタ接触など“地味な不具合”が症状を派手に見せることもあります。診断機のログを見る前に、補機バッテリーの状態や充電系の基本点検を丁寧に行うと、遠回りに見えて最短になるケースがあるため、作業手順の前半に「基本項目の固定化」を入れておくと品質が安定します。
三菱車人気を“検索上位のまとめ”だけで終わらせないなら、整備工場の現実である「予約の詰まり」と「部品・用品の在庫」に落とすのが効果的です。注目車種ランキングの上位に並ぶ車種は、同じ時期に同じ作業(タイヤ交換、バッテリー、消耗品)が集中しやすく、工場のボトルネックを作ります。
そこで、整備士(またはフロント)ができる意外な打ち手は、車種別に“よく出る作業”をセット化して、入庫前に部品取り置きを回すことです。たとえば「冬前点検パック(タイヤ+下回り+ブレーキ周りの目視)」のように、車種の使われ方に合わせた提案は、お客さまの納得と工場の段取りの両方に効きます。
さらに、PHEVや先進安全装備付き車は、ユーザーが「警告灯が点いたらすぐ直る」と期待しがちです。実際には対象確認やプログラム更新、部品手配など段取りが必要なケースもあるため、受付時点で“最短で直すための情報”を取り切る設計が重要です(いつ、どの速度域、どの操作、天候、警告表示、写真の有無)。

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