

bmw335i カブリオレ(E93)で、現場でまず遭遇しやすいのが「オイル漏れ(というより滲み含む)」の系統です。特にオイルフィルターハウジング周りは、漏れが進むとエンジン前側の下回りが広範囲に汚れ、入庫時点で判断を誤りやすくなります。
実作業事例では、オイルフィルターハウジングのパッキンが原因のオイル漏れが「BMWの定番の症状」と明記されており、E93 335iカブリオレでも同様に確認されています。さらにその事例では、ハウジング脱着で「オイルと水の通路があるので、外す際に混ざらないように注意」する必要がある点まで触れられており、単純なガスケット交換以上に“段取りの質”が問われる作業です。
整備士向けの現実的なポイントは、漏れ箇所の一次判定を「濡れ」と「風で飛ぶ方向」だけで終えないことです。アンダーカバー上の溜まり、ベルト周辺への飛散、ファンシュラウド側への付着などを見て、上側由来か下側由来かを最初に分けると、洗浄→再点検の回数が減ります。
また、オイル漏れ車両は同時に冷却系のメンテ履歴が曖昧なケースが多く、車検や継続整備のタイミングで複合修理になりがちです。オイル系の修理計画を立てるときは、後述の電動ウォーターポンプ系統も“同時に見積もりの土台に乗せる”のが、結果的にクレームを減らします。
参考:オイルフィルターハウジングのパッキン漏れ事例(手順・注意点、定番症状の記載)
https://www.goo-net.com/pit/shop/0172601/blog/521132
bmw335i カブリオレで「数分走ると水温が一気に上がる」「セーフティーモードに入って走れない」という訴えは、冷却水が循環していない前提で組み立てるのが近道です。実例では、走り出して数分でオーバーヒート寸前になり、出力が落ちてまともに走れない状態でレッカー入庫し、原因が電動ウォーターポンプと診断されています。
ここで重要なのは、電動ウォーターポンプ不良が「壊れやすい事で有名」とされる一方、点検の入口が曖昧だと判断が遅れる点です。実例のように、サブタンクキャップを開けて循環の気配がない、作動音がしない、といった“現象の確認”は非常に強い根拠になります。
交換作業は、下側からの作業中心でスペースが狭く、知恵の輪のようにサーモスタットAssyを抜き、続いてポンプを外す流れが紹介されています。段取りでの事故(ホース破損、カプラー破損、取り回しミス)を防ぐには、脱着の順番を固定化し、外したホースの当たり面・Oリング座面の状態を必ず記録するのが有効です。
さらに“意外と軽視されがち”なのが、交換後のエア抜き工程です。実例では、イグニッションON→アクセル全開10秒保持→ヒーター全開→ポンプ作動音確認→循環確認といった専用工程が必要だと明記されており、ここを省くと「直したのに再発」「暖房が効かない」「水量が安定しない」といった二次トラブルに繋がります。
参考:電動ウォーターポンプ起因の水温上昇、交換作業性、交換後エア抜き工程の具体例
https://www.goo-net.com/pit/shop/0172601/blog/521132
カブリオレの価値を決める装備が「ルーフ」なので、ルーフエラーはユーザーの満足度に直撃します。bmw335i カブリオレ(E93)では、ルーフ開閉時のエラーコードとして「A691 Hall sensor」が話題になることがあり、実際にE93中期型オーナーの相談として公開されています。
ただし、現場の整備としては「コード=部品確定」にしないことが肝です。公開回答でも「エラーコードだけではなんとも言えない」「車両をCheckしてみないと」とされており、ルーフ機構は“センサー単体不良”だけでなく、機械的な渋さ、配線、作動条件(電圧、ロック状態)などが絡む前提で診断計画を組む必要があります。
診断の実務では、(1) まず開閉のどのフェーズで止まるか(ロック解除、トノカバー、リンク伸縮など)を必ず言語化し、(2) 電圧降下の有無(バッテリー状態)を押さえ、(3) “一度動いたのに止まる”のか“最初から拒否”なのかで系統を分けます。ここまで整理してからテスターを見ると、ルーフ系の「部品交換の外し」を大幅に減らせます。
意外な盲点として、ルーフの不具合相談は「雨天前に急いで直したい」という心理が強く、短納期での作業を迫られがちです。結果として、応急処置で動かして納車→再発→信用低下になりやすいので、症状再現と一次原因の特定に必要な時間を、最初の受付時点で確保しておくのが整備工場側の防衛策になります。
参考:E93 335iでルーフ開閉エラー(A691 Hall sensor)の相談と、コードだけでは判断できない旨
https://www.studie.jp/questions/181527/
bmw335i カブリオレの故障対応は、「エンジン系」と「ルーフ系」を同じテンポで扱うと破綻します。理由は単純で、エンジン系は走行安全・損傷拡大に直結し、ルーフ系は雨漏れや機構破損のリスクがある一方で、診断に必要な“再現条件”が多いからです。
実例から組める最短ルートは、まず「走行数分で水温上昇→セーフティーモード」のように危険度の高い現象を優先し、電動ウォーターポンプの作動有無(循環・作動音)を現車で確認していく手順です。並行して、オイル漏れが酷い個体ではオイルフィルターハウジングのパッキン漏れが定番として挙げられているため、下回りの汚れ方を見て“ここが一次なのか、二次汚れなのか”を切り分けます。
ルーフ系は、エラーコードが出ていても「エラーコードだけではなんとも言えない」とされているため、開閉の停止位置、電圧、作動条件の確認を先にやるのが現実的です。ここを飛ばしてセンサーやモジュールを追うと、部品代と工数が膨らんだうえに直らない、という最悪のパターンに入ります。
整備士向けに、受付〜一次診断のチェック項目を箇条書きに落とすと次の通りです(入れ子なし)。
検索上位が触れにくい独自視点として、bmw335i カブリオレは「故障そのもの」よりも「故障対応の優先順位ミス」で損をしやすい車種です。たとえば、オイル漏れを後回しにしてルーフを先に直すと、実際には冷却系トラブル(電動ウォーターポンプ等)で走れず、修理の体験価値が上がりません。
実例でも、レッカー入庫の原因が水温上昇でセーフティーモードに入る状態で、原因が電動ウォーターポンプとされています。この状況では、まず走行不能を解消し、試運転で他の不具合(再発する水温、油脂類の漏れ、異音)を炙り出してから、オイルフィルターハウジングのパッキン漏れのような定番修理に進むと、納車後のトラブルが減ります。
もう一つの“意外な話”は、作業の難易度が高いのに、ユーザーは外観(オープンの気持ちよさ、デザイン)から「普通に動いて当然」と思っている点です。だからこそ、整備士側は「なぜその順番で直すのか」「交換後に専用のエア抜き工程が必要な理由」まで、短い言葉で説明できると信頼が上がります。
最後に、現場で使える説明テンプレ(そのまま口頭で言える形)を置きます。

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