
K ITACO 液状ガスケット 5g シリンダーヘッド マニホールド用 KC-027 0900-969-00010
ガスケットとは、機械の部品や配管などを接続する際に使用するシール材のことで、静止している部分に取り付けられます。エンジン本体や排気系、冷却系など、さまざまな場所で密封や保護の役割を果たしています。具体的には、フランジ接続部やシリンダーヘッドとシリンダーブロックのように、常に密着して動かない部品の接合部分に使用されます。
参考)ガスケットとパッキンの違い - コタニ株式会社
車のエンジンでは、内部を循環している燃焼ガスやエンジンオイル、冷却水などが漏れてしまわないように密封し、外部からの異物混入も防ぐ重要な役割を担っています。ガスケットは部品や配管のあいだに挟んでボルトやナットで固定して使用するため、高い面圧に耐える構造になっています。
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パッキンは気密性や液密性を保たせるために使用される運動用のシール材を指します。自動車やバイクのエンジンやポンプ、水道の蛇口など、駆動する部分に使われており、ガスケットと比べて摩耗しやすい傾向があります。
参考)ガスケットとパッキンの違い
エンジンのピストンリングやバルブのように、上下運動や開閉運動する部品に最適な部品として設計されています。シリンダーであれば上下にピストン運動するシリンダヘッド間の漏れ止め、ポンプであれば回転軸部分のシャフトに巻き付けるグランドパッキンなどが代表例です。
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ガスケットとパッキンを区別する最も簡単な方法は、「静止している場所(動かない)のシールはガスケット」、「運動している場所(動く)のシールはパッキン」と覚えることです。大きな違いは、固定用のシール材であるガスケットが主に静止部分(フランジ接続部など)に使われるのに対し、運動用シール材であるパッキンは回転や往復といった動く面に使用される点にあります。
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ただし、メーカーによっては駆動部に使われていてもガスケットと呼んだり、固定されていてもパッキンと呼ばれていたりするケースもあります。また、Oリングのように静止箇所と運動箇所どちらにも使用される部品は、パッキンでありガスケットでもあるという特殊な位置づけです。
参考)多方面から見たパッキンとガスケットの違い - ケムファク
ガスケットの材質には、ゴム、金属、シリコン、PTFE(テフロン)など様々な素材が使われています。ジョイントシートは繊維材料や充填材、ゴムなどを混合して作られたシート状で、フランジ形状に打ち抜いてから使用します。金属ガスケットは高圧や高温に耐える強度を持ち、圧力が高い配管システムや大型機器に使用されることが多い一方、柔軟性に欠けるためしっかりとした設計が求められます。
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パッキンの材質は、用途に合わせてニトリルゴム(NBR)をはじめ、シリコンゴムやフッ素ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴムなど様々な材質が用いられます。NBRは油やガソリンに強く、EPDMは耐薬品性や耐候性に優れており、シリコンゴムは高温環境に強いという特徴があります。摩擦も考慮してガスケットよりパッキンの方が使用温度範囲が狭く設定されています。
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車のメンテナンスにおいては、エンジンの種類によってガスケットやパッキンの選定が大きく変わります。シンプルなエンジンであればヘッドカバーパッキンの交換は0.5時間程度で済む場合もありますが、V6エンジンや水平対向エンジンになると、シリンダーヘッドが2つ付いているためパッキンも2つ交換する必要があり、通常のエンジンの2倍の部品代と工賃がかかります。
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また、F6Aのツインカムエンジンのようにヘッドカバーを外すためにタイミングベルトを外さないといけない構造のエンジンでは、工賃が普通のエンジンよりも余計にかかってきます。このように、車種やエンジン構造によって最適なシール材の選定と交換費用が大きく異なるため、事前に専門家に相談することが重要です。
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エンジンガスケットは、エンジンのさまざまな部品間の接続を密封するために使用される部品で、優れた密封性、耐熱性、耐圧性、耐腐食性を持つ特殊な材料で作られています。エンジンの運転中は内部に高温高圧の環境が生成されるため、各部品間の接続部分が十分に密封されていない場合、ガスや液体の漏れが発生してしまいます。
参考)エンジンガスケットの重要な役割
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間のガスケットが不十分に密封されていると、燃焼室内の高圧ガスがエンジン外部に漏れ出し、エンジンの出力を低下させるだけでなく環境汚染も引き起こします。同時に、エンジンオイルや冷却液なども不十分に密封された部分から漏れ出し、エンジンの正常な潤滑と冷却に影響を与え、深刻な場合にはエンジンの損傷を引き起こすことがあります。
ヘッドガスケットはシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間でシリンダーの圧縮を確保し、冷却水やエンジンオイルの循環を適切に管理します。この部品は燃焼室やピストンと共に内燃室の一部を構成し、その厚みによって圧縮比を左右する役割も果たすため、エンジン性能に直結する重要なパーツです。
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エンジンに用いられるガスケットは、エンジンを構成する部品の接合部に挟んで用いられ、部品を流通する空気やガス、水、オイルそして燃料を接合部から漏れないようにシールする機能を担っています。この密封機能が正常に働くことで、エンジンは設計通りの性能を発揮できるようになります。
参考)https://nakanihon.ac.jp/wp-content/themes/nac/doc/college/ronso/nac_ronso_047-01.pdf
ガスケットには紙やメタルなどいくつかの素材があり、使用環境によって最適な材質が選ばれます。PTFEガスケットはフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンで作られており、化学的に安定していて多くの薬品や溶剤に対して耐性があり、クリーン性やシール性にも優れています。食品、医薬品、化学プラントなどの産業で広く使用されています。
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ゴムガスケットはゴムの弾性により高いシール性を保持し、材質によって様々な流体に使用可能ですが、特に水や空気のシールに適しています。膨張黒鉛シートは膨張黒鉛を基材とするシートガスケットで、低温から300℃を超えるような高温まで幅広い温度域で使用可能です。うず巻形ガスケットは金属フープと非金属のフィラーをうず巻状に巻き取ったもので、幅広い温度、圧力範囲で使用できるという特徴があります。
ガスケットの劣化症状として最も多いのが、オイル漏れです。古いパッキンは固く柔軟性を失い、少し曲げるとヒビが入っているのが確認できます。ごくわずかな隙間でも、オイルの浸透力で漏れてくるため、定期的な点検が重要です。
参考)https://allabout.co.jp/gm/gc/192989/
ガスケットの寿命を判断する基準としては、外観的に明らかな亀裂や破壊などの異常な劣化によって漏洩した場合、または増し締めしても漏洩状況が改善できない場合が挙げられます。ゴムの劣化によってオイル漏れが発生するので、ゴムの劣化を確認した時点で早めに対策することがポイントです。ヘッドガスケット破損の兆候としては、エンジンのオーバーヒート、エンジンの調子が悪い、または失火している、排気口から大量の白い蒸気が出る、ミルキーオイルなどが挙げられます。
参考)ヘッドガスケットが劣化すると起こる不具合とは?
ヘッドカバーパッキンの交換費用はエンジンによってまちまちで、6,000円から50,000円程度の範囲となります。シンプルなエンジンであれば、ヘッドカバーパッキンの部品代は2,000円前後で買えるものもあり、安いエンジンであれば6,000円程度で交換が可能です。
参考)車のオイル漏れはどう修理する?方法や必要な費用、かかる時間を…
V6エンジンや水平対向エンジンになると、シリンダーヘッドが2つ付いているのでヘッドカバーパッキンも2つ交換しないといけないため、通常のエンジンの2倍の部品代と工賃がかかります。エンジンを車体から降ろさずとも直せるエンジン上部の修理やエンジンガスケットの交換なら、修理にかかる費用は軽自動車なら10万程度となります。
参考情報として、ヘッドカバーパッキン交換の詳細手順については、こちらのリンクが役立ちます。
パッキンには様々な種類があり、その中でもOリングは最も広く使用されている形状です。Oリングは固定用のガスケットとしても、運動部に使用するパッキンとしても使用される汎用性の高い部品です。Oリングの材質は用途に合わせて、ニトリルゴム(NBR)をはじめ、シリコンゴムやフッ素ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴムなど様々な材質が用いられます。
参考)パッキンとガスケットってどう違う?シール部品の基礎知識
パッキンは運動箇所の漏れ止めに使用されるため、一般にガスケットよりも組立精度が高くなり、摩擦も考慮して使用温度範囲が狭く設定されています。材質はNBR(ニトリルゴム)が最も一般的ですが、使用環境や流体に合った最適な材質を選定することが重要です。
車のエンジンでは、ピストンリングやバルブなど、上下運動や開閉運動する部品にパッキンが使用されます。エンジンのシリンダーであれば上下にピストン運動するシリンダヘッド間に漏れ止めのパッキンが使用され、ポンプであれば回転軸部分のシャフトに巻き付けるグランドパッキンが漏れ止めに使用されます。
また、ヘッドカバーの外周部の溝にもゴムのパッキンが入っており、エンジンオイルが外部に漏れないようにシールしています。このパッキンは経年劣化により固くなり柔軟性を失うため、定期的な交換が必要となります。
パッキンの材質選定は使用環境によって異なります。NBRは油やガソリンに強い一方で、EPDMは耐薬品性や耐候性に優れており、シリコンゴムは高温環境に強いという特徴があります。各ゴム系素材は、使用目的に応じた選定が重要です。
フッ素ゴムやPTFE(テフロン)は高耐熱性、耐薬品性に優れており、過酷な条件で使用する際に最適です。特に、高温・高圧や化学薬品を扱う設備には欠かせない素材ですが、コストが高くなるため費用対効果を考慮して選ぶことが重要です。
パッキンが劣化してオイル漏れが発生した場合、すぐにできる対処法はオイルの継ぎ足しです。オイル漏れでエンジンにダメージを受けてしまうのを防ぐためには、漏れた分だけ継ぎ足せば問題ありません。新品オイルは粘性が高く簡単にオイル漏れはしないため、定期的に交換するほうがベストですが、この方法で一時的にオイル漏れが減少したり止まったりします。
定期的にオイル漏れ防止剤を使う方法も推奨されます。エンジンオイルとの違いは添加剤が入っている点ですが、あくまで一時的な対処法であるため、なるべく早くオイル漏れは修理工場などで修理してもらう必要があります。新品パッキンを買う予算がない場合は、液体パッキンを全周に塗って再使用することもありますが、根本的な解決には部品交換が最も確実です。
パッキン交換作業では、まずヘッドカバーを固定するナットを取り外すと、ヘッドカバーが外れてきます。外周部の溝にゴムのパッキンが入っているので、引っ張り出して取り外します。新品のパッキンと比べてみると、古いパッキンは固く柔軟性を失っていて、少し曲げるとヒビが入っているのが分かります。
新品パッキンは裏表や向きを確認し、ゴムをヘッドカバーに対してずれないようにピッタリ押しつけておきます。途中で浮き上がりがないのを確認したら、パッキンの直角部分や半月プラグの上に、液体パッキン(ガスケットシールなどの名称でカー用品店にもある)を塗っておきます。このとき、油分があると付着が良くないので、ブレーキクリーナーなどを布に吹いたもので合わせ面を脱脂しておき、古い液体パッキンが付いているところは、エンジン内に落ちないよう除去しておくことが重要です。
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