

爆光LEDに替えただけで、反則金9,000円+免停の危機になることがあります。
バックランプをLEDに替えたとたん「眩しすぎる」とクレームが来た、という体験談はネット上に多数あります。なぜLEDはここまで眩しく感じさせるのでしょうか?
最大の原因は、LEDの「点光源」という発光特性にあります。ハロゲン球はフィラメント全体から360度に光を放散しますが、LEDは非常に小さなチップから特定の方向へ光を強く集中させます。そのため、光量が同じでも直視したときの「眩しさ」がハロゲンより強く感じられるのです。実際に、純正ハロゲンと比べて21倍以上のルクス値(照射面の明るさ)を持つ社外品LEDも流通しています。
もう一つの原因は、配光設計の粗さです。安価な中華製LEDバルブの中には、LEDチップの向きが純正バルブのフィラメント位置と大きくズレているものがあります。このズレが生じると、光がレンズカットを通じて意図しない方向に飛び散り、後続車のドライバーの目に直撃してしまいます。これは購入者には見えにくい問題です。
さらに、色温度の高さも眩しさを増幅させます。人間の目は青白い光(高ケルビン)を低ケルビンの温白色より眩しく感じる傾向があります。6,500Kを超えるような青白いLEDは、光量が同じでもより強い眩惑を引き起こしやすいということです。
つまり「明るさの数値だけで選ぶ」のが一番危険です。
LEDバックランプが迷惑になる原因と対処法の詳細(HID屋)
「多少眩しくても問題ないだろう」と思っている方は、法的リスクを見落としている可能性があります。知らなかったでは済まない部分なので、しっかり確認しましょう。
道路運送車両の保安基準・第136条(後退灯)には、「照射光線は、他の交通を妨げないものであること」と明記されています。つまり、周囲のドライバーを幻惑するほど明るいバックランプは、保安基準違反となります。これが車検に通らないだけでなく、公道を走行している段階で道路交通法第62条の「整備不良車両の運転禁止」にも抵触することになるのです。
整備不良(尾灯等)と判定された場合の罰則は、普通車で反則金9,000円・違反点数1点です。「たった1点」と思うかもしれませんが、累積点数の残りが1点しかない場合はその1点の減点で持ち点ゼロになり、免停が確定します。免停になると、車を仕事で使っている方は収入に直結する打撃を受けます。痛いですね。
さらに見落とされがちなのが反則金の未払いリスクです。反則金の通知を無視し続けると、刑事訴訟手続きに移行し、最終的には逮捕や起訴につながるケースがあります。「バックランプを替えただけで逮捕?」と思うかもしれませんが、反則金未納という別の違反が積み重なるために起きることです。
整備不良に注意すれば大丈夫です。
| 違反の種類 | 反則金(普通車) | 違反点数 |
|---|---|---|
| 整備不良(尾灯等)— 爆光バックランプなど | 9,000円 | 1点 |
| 整備不良(制動装置等)— ブレーキ系 | 9,000円 | 2点 |
迷惑にならないLEDを選ぶためには、車検基準を理解しておくことが最も確実な方法です。基準を知っておけば、購入前に製品スペックと照らし合わせるだけで失敗を防げます。
まず、色については「白色のみ」と定められており、7,000ケルビン(K)を超えると青色と判定される可能性が高まります。LEDバルブの製品パッケージに「6,500K」と書かれていれば安全圏です。一方、「8,000K」「10,000K」などの高ケルビン品は青白く見えるため、車検で不合格になるリスクが高く注意が必要です。
次に取付位置です。バックランプの上端が地上1.2メートル以下、下端が25センチメートル以上という基準があります。純正のソケットにバルブを挿し込む通常の交換では位置は変わらないので、基本的に問題ありません。ただし、車外に追加でLEDを増設するようなカスタムをした場合は別途確認が必要です。
視認性については「昼間に後方100メートルから点灯が確認できること」と「照明部の面積が20平方センチメートル以上あること」が定められています。はがきの横幅は約14センチなので、照明面積20平方センチとは「はがきの四隅に親指の爪が収まる程度」の面積感です。これを下回るほど小さすぎるLEDは逆に車検に落ちることがあるため注意しましょう。
6,500K以下・白色・車検対応の表記が条件です。
「迷惑にならない適切なLEDに替えたい」という方に向けて、選定から交換までの具体的な流れを整理します。
ステップ①:純正バルブの規格を調べる
まず自分の車のバックランプバルブ規格を確認します。代表的な規格は「T16」「T20」「S25」の3種類です。T16はコンパクトカーや軽自動車に多く、T20はミニバンや大型セダンに採用されているケースが多い傾向です。規格は車のオーナーズマニュアルに記載されているか、整備情報サイトの適合表で確認できます。
ステップ②:製品スペックを3点チェックする
購入前に確認すべきポイントは次の3点です。①色温度が6,500K以下であること、②車検対応の表記があること、③ヒートセンサーや放熱設計についての記載があること(発熱管理が不十分な製品は短命になりやすいため)。これだけ覚えておけばOKです。
ステップ③:取り付けと点灯確認
交換自体は工具なしで行えるケースが多く、ソケットを左に回して引き抜き、LEDバルブを差し込むだけです。LEDには極性がある製品もあるため、点灯しない場合は180度回転させて試します。取り付け後は必ずバックギアに入れて点灯確認を行い、光の色が青白すぎないか、車体後方の壁や地面を均一に照らしているかを目視確認しましょう。
これは使えそうです。
なお、バックカメラを搭載している車の場合、LEDへの交換でバックモニターの映像が明確に見やすくなるという副次的なメリットもあります。特に夜間駐車時に「カメラ映像が暗くて見づらい」と感じていた方は、バックランプ交換だけで解決することがあります。
一般道でのバックランプ問題は広く知られていますが、実は最もトラブルになりやすい場面は「駐車場」です。この点はあまり語られませんが、日常的に迷惑度が高い場所でもあります。
屋内立体駐車場や地下駐車場は、夜間の屋外と比べて周囲が暗く、わずかな光でも眩しく感じさせてしまいます。距離も短く、後続車や隣のスペースに駐車している人の目線と同じ高さになりやすいという特徴があります。屋外の100メートルという視認基準がある公道と違い、駐車場では数メートルの距離で強烈な白色光が人の目に入ることになります。
また、スーパーやショッピングモールの駐車場では、バックして出庫する際に後方を歩いている歩行者の目にも光が当たります。大人ならともかく、子どもの目線と車のバックランプの高さが近い場合もあり、眩惑だけでなく瞬間的な視界の喪失が接触事故を誘発しかねません。
さらに住宅街の夜間帰宅時、自宅ガレージにバックで入庫するシーンも要注意です。近隣住民がその光を受け続けることになると、生活上の迷惑クレームにつながるケースもあります。「お宅のバックランプが眩しい」というご近所トラブルに発展した事例も存在するのが実情です。
このような場面でのリスクを下げるには、配光設計が優れた製品を選ぶことが有効です。具体的には、光を後方全体にワイドに拡散させる設計のものを選び、光が鋭く一点に集中するタイプを避けることが基本です。商品説明に「ワイド配光」「拡散型」「車検対応」と記載されているものを基準にするといいでしょう。
駐車場こそ配光設計が条件です。
バックランプT16/T20/S25をLED化する前に知っておくべきこと(DIYラボ)

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