

ヤリスのハイブリッド車はカタログ燃費最大36.0km/Lを誇りますが、実は「市街地走行だと37.5km/Lを超える」グレードがあり、高速道路より街乗りのほうが燃費が良くなる場合があります。

ヤリスの燃費性能は、パワートレーンによって大きく2つに分かれます。ハイブリッド車(HV)とガソリン車(GAS)です。まずそれぞれのカタログ燃費(WLTCモード)を整理しましょう。
| パワートレーン | 排気量 | 駆動 | WLTCモード燃費 |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド(HYBRID Z/G/X) | 1.5L | 2WD | 35.4〜36.0 km/L |
| ハイブリッド(HYBRID Z/G/X) | 1.5L | E-Four(4WD) | 30.2 km/L |
| ガソリン(Z/G/X) | 1.5L | 2WD | 21.4〜21.6 km/L |
| ガソリン(Z/G/X) | 1.5L | 4WD | 19.2 km/L |
| ガソリン(Z/G/X) | 1.5L | 2WD・6MT | 19.6 km/L |
| ガソリン(G/X) | 1.0L | 2WD | 20.2 km/L |
注目すべきはハイブリッドの市街地モードです。 2WDのHYBRID Xグレードでは市街地モードが37.5km/Lを記録し、郊外モード(40.2km/L)にも迫る数値が出ています。つまり信号が多い街乗りでも、高い燃費をキープできるということです。
関連)https://car-knowledge.jp/yaris-fuelcost/
これは特別なことですね。一般的な車は高速道路のほうが燃費が良くなりますが、ヤリスHVは市街地でモーターアシストが効きやすい設計になっているため、むしろ渋滞気味の道でも燃費が下がりにくい特性があります。低速域でのモーター走行比率が高まるからです。
ガソリン車に目を向けると、1.5LガソリンのWLTC燃費は21.4〜21.6km/Lと、コンパクトカーとしてはトップクラスです。 「ガソリン車は燃費が悪い」と誤解されがちですが、これはHV車と比較されるためで、ガソリン車単体での評価ではクラス最高水準と言えます。
関連)https://hiyama-cars.hatenadiary.jp/entry/20260408/1775650764
カタログ燃費と実燃費には、必ずギャップがあります。これが条件です。ヤリスも例外ではありません。
実燃費データ(e燃費調べ)と比較すると、以下のような差が出ています。
関連)https://car-knowledge.jp/yaris-fuelcost/
| グレード(駆動) | カタログ燃費(WLTC) | 実燃費目安 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| HYBRID Z/G/X(2WD) | 35.4〜36.0 km/L | 約29.95 km/L | 約83% |
| HYBRID Z/G/X(E-Four) | 30.2 km/L | 約23.48 km/L | 約78% |
| ガソリン 1.5L(CVT・2WD) | 21.4〜21.6 km/L | 約16.86 km/L | 約78% |
| ガソリン 1.5L(4WD) | 19.2 km/L | 約17.93 km/L | 約93% |
| ガソリン 1.5L(6MT・2WD) | 19.6 km/L | 約17.01 km/L | 約87% |
興味深いのはハイブリッド車のほうが、ガソリン車よりカタログ燃費と実燃費のギャップが大きい傾向にある点です。 HV車は試験条件でモーターアシストが最大限に発揮されるため、カタログ値が高く出やすいという背景があります。
関連)https://autonavi.car-mo.jp/mag/category/catalog/performance/yaris/
ただし実燃費でも約30km/Lを出せているのは圧倒的です。これは使えそうですね。たとえばガソリン単価が175円/Lとして、年間1万km走行した場合、HV車の燃料費は約5万円、ガソリン車は約8〜9万円。その差は年間3〜4万円に上ります。
関連)https://kinto-jp.com/magazine/k20240215-1/
5年乗れば15〜20万円の差になる計算です。それだけ節約できます。
ヤリスの維持費は年間でどれくらいかかるのでしょうか? KINTOの試算によると、ヤリス X(1.0Lガソリン・2WD)を年間1万km走行した場合の目安は以下の通りです。
関連)https://kinto-jp.com/magazine/k20240215-1/
合計すると年間約38万円、月々約3.2万円が目安です。 駐車場代は地域差が大きいので注意が必要です。大都市圏では月2〜3万円になる場合もあります。
関連)https://kinto-jp.com/magazine/k20240215-1/
ここで重要なのが燃料費の割合です。年間維持費の中でガソリン代はHV車なら約5万円、ガソリン車なら約8〜9万円。HV車を選ぶだけで、維持費の中で変動が大きい燃料費の部分を約4万円/年カットできる計算になります。 長期で乗るほどメリットが出るということですね。
関連)https://kinto-jp.com/magazine/k20240215-1/
なお、自動車税はヤリスのような1.0L〜1.5Lクラスの場合、2.5L以上の車と比べると年間で1万5,000円〜3万円以上安くなります。排気量の小さい低燃費コンパクトカーは、燃料費だけでなく税金面でも有利なのです。
実燃費をカタログ値に近づけるには、日常の運転習慣が直接影響します。これが基本です。
以下のポイントを意識するだけで、ガソリン車でも18〜19km/L、HV車なら32km/L以上を狙えるようになります。
特に注意したいのはタイヤ空気圧です。 ヤリスは185/55R16タイヤを装着すると、標準タイヤ装着時より燃費が約20%低下するグレードがあります。大きいタイヤサイズは燃費に大きく影響するので覚えておけばOKです。
関連)https://toyota.jp/pages/contents/yaris/001_p_001/pdf/spec/yaris_spec_201912.pdf
タイヤの空気圧管理には、スタンドでの無料空気補充や、自宅用の空気圧計(1,000〜2,000円程度)が役立ちます。ちょっとした出費で、長期的な燃料費節約が見込めます。
同クラスのコンパクトカーと比較すると、ヤリスの低燃費ぶりがより際立ちます。ただし「カタログ燃費だけで選ぶと後悔する」という視点でも見てみましょう。
| 車種 | WLTC燃費(HV) | WLTC燃費(GAS) | 特記 |
|---|---|---|---|
| トヨタ ヤリス(HV) | 35.4〜36.0 km/L | 20.2〜21.6 km/L | e燃費アワード3年連続1位 |
| ホンダ フィット(HV) | 約29.4 km/L | 約18.4 km/L | 後席・荷室の広さが強み |
| 日産 ノート(e-POWER) | 約29.5 km/L | 設定なし | 全グレードHV設定 |
カタログ燃費ではヤリスが圧倒していますが、実燃費ベースでは差は縮まります。 実際、ヤリスHVの実燃費はHV 2WDで約30km/Lなのに対し、フィットHVの実燃費も25〜27km/L程度まで出る場合があります。
関連)https://autonavi.car-mo.jp/mag/category/catalog/performance/yaris/
では、ヤリスを選ぶ本当のメリットはどこにあるでしょうか?
それは「乗り続けるほど差が大きくなる燃費性能」と「コンパクトな車体サイズによる駐車のしやすさ」の両立にあります。ヤリスの全長は3,950mm・全幅1,695mmと5ナンバーサイズ内に収まっており、都市部でも駐車場を選びません。 小回りも最小回転半径4.8mで扱いやすいです。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=Xqqicc3Kphk
燃費性能と取り回しの両方を求めるなら、ヤリスHVは選択肢の筆頭と言えます。また、2023年の新車販売台数で登録車1位を獲得しているため、 リセールバリューの安定性も見逃せないポイントです。
関連)https://car-knowledge.jp/yaris-fuelcost/
🔗 ヤリスに乗り換えたら維持費はどれだけ安くなる?(ファイナンシャルフィールド)