シフトレバー種類の違いを徹底解説【選び方とメリット】

シフトレバー種類の違いを徹底解説【選び方とメリット】

シフトレバー種類の特徴

この記事で分かること
🚗
配置による違い

フロア・コラム・インパネシフトの特徴と選び方

⚙️
トランスミッション別

MTとATでのシフトレバー操作の違い

💡
最新技術

電子式シフトレバーのメリットと注意点

シフトレバー配置の主要3タイプ


Charmoon シフトノブ シフトレバー カスタム アルミ合金 スティック型 MT AT 車 汎用 (メタリックグレー)

 

シフトレバーは設置位置によって「フロアシフト」「コラムシフト」「インパネシフト」の3種類に大別されます。フロアシフトは運転席と助手席の間に配置されるタイプで、ハンドル操作とシフト操作を明確に区別できるメリットがあり、誤操作を防ぎやすいのが特徴です。ただし、運転席と助手席が完全に隔てられるデメリットもあります。
参考)車のシフトの種類と違い(フロアシフト・コラムシフト・インパネ…

コラムシフトはハンドルの付け根からレバーが伸びているタイプで、左手を動かす範囲が少なく運転が楽になります。また、運転席と助手席の足元が広く、座席間のアクセスも容易になるというメリットがあります。この配置は特にワゴン車やミニバンなど、室内空間を重視する車種に多く採用されています。​
インパネシフトはエアコンスイッチやカーナビが付いているインストゥルメントパネルにシフトレバーが配置されたタイプです。フロアシフトとコラムシフトの中間的な性質を持ち、コラムシフトよりシフトポジションが把握しやすく、シフトレバーが邪魔にならない位置にあるため座席間の移動も楽というメリットがあります。最近は車の電子制御が発達し、シフトレバーの位置を自由に設定できるようになったため、利便性とバランスの良いインパネシフトの採用例が増加しています。
参考)フロアAT・コラムAT・インパネATって何? - みんなの廃…

シフトレバーのAT車とMT車の違い

AT車とMT車ではシフトレバーの操作方法が大きく異なります。MT車はギアをチェンジする際にクラッチとブレーキを使用しながら変える必要があり、運転手が自分で操作する必要があります。クラッチペダルを踏み込んだ状態でエンジンを始動し、アクセルを適度に踏みながらクラッチペダルをゆっくりと戻していく操作が求められます。
参考)マニュアル車(MT)とオートマ車(AT)の違いとメリット・デ…

一方、AT車ではシフトレバーをDレンジに入れるだけで最適なギアが自動的に選択されるため、クラッチ操作が不要です。これはトルクコンバーターという機構が採用されているためで、この装置が自動でエンジンの動力を適切にタイヤへ伝達し、スムーズな発進・停止を可能にしています。AT車のシフトレバーは一般的に「P・R・N・D・L」という順序で並んでおり、誤発進を防ぐためブレーキを踏んでいないとPポジションから動かないシフトロック機構が働いています。
参考)オートマ車とマニュアル車の違いとは?MT車が難しい理由を解説…

MT車のシフトレバーは運転席と助手席の間のフロアから設置されていて、速度に応じて切り替える1速~5速(または6-7速)の前進ギアと後進するためのリバース(R)ギアを手動で切り替えられるようになっています。自分でギアを操作することから、AT車に起こりがちなギアの入れ間違いといった操作ミスが起こりにくいのもMT車の特徴です。
参考)MT(マニュアル)車とAT(オートマ)車の違いは?運転方法の…

シフトレバーの電子式タイプの特徴

最近の車では電子制御シフトセレクター(電子式シフトレバー)の採用が増加しています。シフトレバーを操作すると、その操作信号をハイブリッドコンピューターが受信し、その受信信号をもとに各シフトポジションの切り替えを電気的に行う仕組みです。従来の機械式シフトと異なり、物理的なリンク機構が不要になるため、インパネ周りのスペース効率を高め、室内空間の快適性や使い勝手を向上させることができます。
参考)採用車種が増加中!「電子制御シフトセレクター」の機能とメリッ…

マツダのMX-30に搭載されたエレキシフトシステムでは、シフター内部にECUとドライバーが操作したレバー位置を検出するポジションセンサーを搭載しています。ECUがそのセンサー信号を読み取り、シフト操作信号としてCAN通信で他のECUへ送信する仕組みになっており、間の占有率を従来の機械シフトと比べ70%削減し、フローティングコンソール実現に貢献しています。
参考)https://www.mazda.com/content/dam/mazda/corporate/mazda-com/ja/pdf/innovation/monozukuri/technology/tech-review/2021/2021_no005.pdf

電子式シフトレバーには、レバー式だけでなくボタン式やダイヤル式など、操作方法にも複数のバリエーションが存在します。トヨタのエレクトロシフトマチックではインパネシフトとフロアシフトの2種類があり、それぞれの車種に適した操作方法が採用されています。ただし、プリウスなどの電子式シフトレバーは中立性レバーとなっており、シフトを変えても位置が中央から変わらないため、現在どの位置にシフトが入っているかメーター表示を確認する必要があります。
参考)プリウスのシフトレバーがわかりにくい理由4選と操作ミス対策方…

シフトレバーの特殊レンジ(S・B・M)の使い方

最新のAT車には基本的なP・R・N・D以外に、S(スポーツ)、B(ブレーキ)、M(マニュアル)といった特殊なシフトモードが搭載されることがあります。これらは特にCVT車やハイブリッド車に多く設定されており、高級グレード車や従来のAT車にも採用されています。
参考)意外と知らないAT車シフトレバーの正しい使い方を徹底解説!

Bレンジはエンジンブレーキ(Brake)を表しており、急な下り坂や高速道路を出るときなど、強いエンジンブレーキが必要なときに使用します。トヨタ系のハイブリッド車に多い表記で、Sレンジよりもエンジンブレーキが強く効きます。長い下り坂を下る場合、フットブレーキだけではブレーキパッドが熱を持ち減速できなくなる危険性があるため、意識的にBレンジを使う必要があります。
参考)車のギアチェンジで使う「B」とは?シフトレバーの使い方を徹底…

Sレンジはスポーツの略で、Bほどエンジンブレーキは強くかかりませんが、よりトルクを効かせて走りたい、回転数を上げてスポーティに走りたいという際に使用できます。アップダウンの続く道路やワインディングロードでストレス無く走ることができ、エンジンブレーキを効かせるために使用することも重要です。​
Mレンジはマニュアルの略で、シフトアップ・ダウンをマニュアル(手動)で行う際に使用します。クラッチ操作は必要なく、シフトノブやパドル操作でマニュアル車のような運転が可能になります。また信号や一時停止、減速が必要な際にシフトダウンすることでエンジンブレーキとして使用できます。​

シフトレバー選びで失敗しないための独自ポイント

シフトレバーやシフトノブを選ぶ際には、車検対応と安全性を最優先に考える必要があります。シフトレバーの近くには必ずシフトパターンが表示されている必要があり、これは道路運送車両の保安基準で義務付けられています。シフトパターンの表示がない場合は車検に通らないため、ステッカーを貼るか、シフトブーツに刺繍を入れるなどして表示を追加する必要があります。
参考)シフトノブは自分で交換できる?交換方法や選び方、費用などを解…

シフトノブの形状には主に「球体型」「スティック型」「たる型」の3種類があり、球体型は手に馴染みやすく違和感なく扱いやすいのが特徴です。手のひら全体で包み込むようにグリップできるため、操作する際に握り直しが不要で、長距離運転や街乗りでの負担を軽減します。またシフトノブを選ぶ際には、自分の車のシフトレバーに適合するネジ径とピッチサイズを選ぶことが重要で、これらはメーカーや車種によって異なります。​
ストレート式やコラム式のシフトノブは専門知識や技術が必要になることから、無理に自分で交換しようとせず専門業者に依頼することをおすすめします。取り付けを誤ってしまうと、車両の故障や安全運転に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。極端に長いシフトロッドに交換すると運転操作の妨げとなり、保安基準に適合せず車検に通らない可能性があります。​
電子式シフトレバーを初めて使用する際は、操作に慣れるまで特に注意が必要です。特にプリウスのようなシフトレバーは中立性レバーとなっており、シフトを変えても位置が中央から変わらないため、必ずメーター表示を確認する習慣をつけることが重要です。また、電子式シフトレバーでは操作方法がレバー式、ボタン式、ダイヤル式など多様化しているため、レンタカーや代車を使用する際は事前に操作方法を確認しておくことをお勧めします。
参考)https://www.mdpi.com/2076-3417/14/2/672/pdf?version=1705393101

 

 


シマノ(SHIMANO) シフティングレバー(MTB) SL-M315-8R 右レバーのみ 8S ESLM3158RA ALTUS(アルタス)