不人気車ランキング2024年版値下がり車種

不人気車ランキング2024年版値下がり車種

不人気車ランキング2024年版

2024年不人気車の実態
📉
値下がり率最大50%超

新車価格から大幅値下がりした車種が続出

🚗
セダン・高級車の不振

レクサスやドイツ高級車も軒並み不人気

EV・水素車の苦戦

環境対応車も市場では敬遠される傾向

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不人気車ランキング2024年最新データ分析

2024年の自動車市場において、特に売れ行きが悪かった車種を販売台数とリセールバリューの両面から分析すると、深刻な不人気車が浮き彫りになります。

 

販売台数ワースト車種(北米市場2024年第3四半期)

  • 1位:ヒョンデ ネッソ - 89台(水素燃料電池車)
  • 2位:トヨタ ミライ - 346台(水素燃料電池車)
  • 3位:フィアット 500 - 439台(コンパクトカー)
  • 4位:ジェネシス G90 - 1,017台(高級セダン
  • 5位:アウディ A7 - 1,040台(高級セダン)

特に注目すべきは、水素燃料電池車の不振です。ヒョンデ ネッソは「カリフォルニアでしか販売されていない」という地域限定要因もありますが、トヨタ ミライは「集団訴訟や大幅値引きが報じられる」状況で、消費者からの支持を完全に失っています。

 

リセールバリューワースト車種(日本市場)

  • 1位:三菱ミラージュ - 5年後残価率約30%
  • 2位:レクサスGS - 5年後残価率約40%
  • 3位:レクサスLS - 5年後残価率25-50%
  • 4位:日産リーフ - バッテリー劣化により大幅値下がり
  • 5位:トヨタSAI - 5年後残価率約30%

レクサスの高級セダンが軒並みランクインしているのは、「セダン不人気が直撃」した結果です。特にレクサスLSは新車価格1,071万円〜1,799万円という高価格にも関わらず、「100万円単位で値落ちする」状況となっています。

 

不人気車の値下がり理由と市場動向

不人気車が生まれる背景には、複数の市場要因が複雑に絡み合っています。

 

主な値下がり要因

  • デザインの問題 - 「かっこ悪い・派手すぎる」外観
  • 経済的負担 - 「高価・維持費がかかる」
  • 実用性の欠如 - 「使い勝手が悪い」
  • 品質への不安 - 「つくりが悪い・壊れやすい」

しかし興味深いことに、「必ずしも不人気車=魅力がない車ではありません」。近年の車は「総じて完成度が高く、売れていないからといって車自体に致命的な欠陥があるケースは稀」です。

 

2024年特有の市場動向
セダン市場の縮小が顕著で、「日本では長らくセダンの人気が低迷」しており、「レクサスからもセダンが消えつつあります」。これは単なる一時的な傾向ではなく、ライフスタイルの変化に伴う構造的な変化といえます。

 

また、電気自動車(EV)への移行期における混乱も大きな要因です。日産リーフは「世界初の5人乗り量産型EV」として先駆的な役割を果たしましたが、「EVのことを『デカいスマホ』」と表現されるように、バッテリー劣化によるリセール価値の急激な低下が問題となっています。

 

地域差の存在
北米市場では「スバル=4WDのイメージ」が強く、BRZのような2WDスポーツカーは兄弟車のGR86の「およそ1/4」の販売台数にとどまっています。これは同じ車種でも地域によって人気が大きく異なることを示しています。

 

不人気車のリセールバリューワースト車種詳細

リセールバリューの観点から見た不人気車の実態は、購入者にとって深刻な経済的損失をもたらしています。

 

高級車セグメントの惨状
レクサスGSは「2020年に惜しまれつつ(?)生産を終了」しましたが、「5年後リセールは一部のスポーツグレードを除いて40%程度」という状況です。1,000万円で購入した車が5年後に400万円程度にしかならないというのは、オーナーにとって600万円の損失を意味します。

 

環境対応車の課題
日産リーフの事例は、環境対応車特有の問題を浮き彫りにしています。「バッテリーの劣化」が最大の要因で、「リセールバリューの低さならピカイチ」という評価を受けています。スマートフォンと同様に、バッテリー技術の進歩により旧型が急速に陳腐化してしまうのです。

 

ブランド戦略の失敗例
トヨタSAIは「プリウスというハイブリッド専用車があってSAIを発売した意味が分からなかった」という厳しい評価を受け、「売れなさ過ぎて終売」となりました。商品企画段階での差別化不足が、市場での失敗に直結した典型例といえます。

 

値下がり額の具体例

  • トヨタ ミライ(2019年式) - 新車価格約700万円→中古車価格200万円台
  • メルセデス・ベンツ Bクラス(2017年式) - 新車価格約400万円→中古車価格100万円台

これらの数値は、不人気車のリセール価値がいかに急激に下落するかを如実に示しています。

 

不人気車購入のメリットとデメリット

不人気車には確かにリスクがありますが、賢く活用すれば大きなメリットも得られます。

 

購入時のメリット

  • 価格の安さ - 「価格を下げてでも売ってしまいたい」販売店の事情により大幅割引
  • 性能と価格のギャップ - 「価格を抑えながらも高性能な車」を入手可能
  • 希少性 - 「珍しい車種なので一部のマニアからは喜ばれる」
  • 交渉の余地 - 在庫処分で価格交渉がしやすい

例えば、ホンダ クラリティPHEVは「約600万円の高い新車価格も、中古車では手頃な価格」になり、「プリウスPHVのEV走行距離60kmに対し、クラリティは101kmのEV走行が可能」という高性能を格安で手に入れられます。

 

購入時のデメリット

  • リセール価値の低さ - 将来の売却時に大きな損失
  • 部品供給の不安 - 生産終了車種は部品入手が困難
  • メンテナンス費用 - 特殊な技術を使った車種は修理費が高額
  • 保険料の高さ - 希少車種は保険料が高く設定される場合がある

賢い活用法
不人気車を購入する際は、「あくまで大多数の一般ユーザーにおける要求に当てはまらないだけの車」という認識が重要です。自分の用途に合致すれば、コストパフォーマンスの高い選択となります。

 

長期保有を前提とし、リセール価値を気にしない使い方であれば、不人気車は非常に魅力的な選択肢になります。特に「運転しやすく実用的なセダンが欲しい方」にはトヨタ アリオン/プレミオのような5ナンバーセダンがおすすめです。

 

不人気車売却時の注意点と対策法

不人気車を所有している場合、売却時には特別な戦略が必要です。一般的な売却方法では大きな損失を被る可能性があります。

 

売却前の準備と対策

  • 複数業者での査定 - 不人気車でも得意とする業者を見つける
  • マニア向け市場の活用 - 専門店やオークションでの販売検討
  • 海外輸出業者への相談 - 国内では不人気でも海外で需要がある場合
  • パーツ売りの検討 - 車両として価値がなくても部品に価値がある場合

タイミングの重要性
不人気車の売却では、タイミングが特に重要です。以下の時期は避けるべきです。

  • 新型車発表直後 - 旧型の価値がさらに下落
  • 年度末決算期 - 業者の在庫処分時期と重複
  • 大幅値引きキャンペーン中 - 新車との価格差が縮小

付加価値の演出

  • メンテナンス記録の整備 - 整備履歴で信頼性をアピール
  • カスタマイズ履歴の文書化 - 改造車の場合は投資額を明示
  • 希少性のアピール - 限定色や特別仕様車は積極的にPR

業界の裏事情を活用
自動車業界では「販売店としてもいつまでも在庫として抱えておきたくありません」という事情があります。これは売却時にも応用できます。業者の決算時期や在庫回転率を考慮したタイミングでの売却提案が効果的です。

 

最新の市場動向把握
2024年の市場では、特に以下の車種カテゴリーで注意が必要です。

  • 水素燃料電池車 - インフラ整備の遅れで需要減少
  • 高級セダン - SUV人気でセダン需要が構造的に減少
  • 初期EV - バッテリー技術進歩で旧型が急速に陳腐化

専門業者の活用
一般的な中古車買取業者では適正な評価が困難な不人気車について、専門業者の活用が重要です。特に輸出業者は「北米では大人気モデルでした」というように、国内外の需要格差を活用した売却が可能です。

 

不人気車の売却は確かに困難ですが、適切な戦略と業者選択により、想定以上の価格での売却も可能です。重要なのは、一般的な売却ルートにとらわれず、その車種特有の価値を理解してくれる買い手を見つけることです。