

ダットサンダブルキャブの中古車価格は、同一車種でも「極端に幅がある」のが前提です。グーネットのカタログ情報では、ダットサンピックアップ「ダブルキャブ AD(1992年8月)」の中古車価格帯が90〜330万円とされており、これだけでも相場が一律で語れないことが分かります。
整備士の視点では、相場確認の次に「なぜその価格なのか」を分解します。例えば、全塗装済み・タイヤ新品など“見た目の整備”は目を引きますが、支払総額を押し上げやすい一方で、下回り腐食や機関の摩耗が同時に解決されているとは限りません(外装仕上げ=機関良好ではない)。そのため、相場は「同条件の個体」を集めて比較し、最後は現車の記録簿・整備履歴・下回り写真で確定させるのが安全です。
相場ブレを作る要素を、現場で使える形に落とすと次の通りです。
参考:車種カタログとして中古価格帯(90〜330万円)と基本スペック(型式S-BMD21など)を確認できる
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/DATSUN_PICK_UP/1504957/
中古車選びで「好きだから買う」だけだと、納車後に保管・積載・作業導線で詰まります。ダットサンピックアップのダブルキャブAD(1992年8月)のカタログでは、全長×全幅×全高が4690×1690×1725mm、ホイールベース2950mm、最小回転半径5.9mとされています。
この数字が効いてくるのは、整備工場の段取りと、ユーザーの使い方が一致しているかの確認です。例えば全長4690mmは一般的な乗用車より長く、ピットやリフトの前後余裕、シャッター開口、ストール内の歩行導線に影響します。最小回転半径5.9mも、狭い現場の切り返し回数に直結するため、試乗できるなら必ず実施し、切れ角の左右差(事故歴・サスアーム曲がり・アライメント不良の兆候)も一緒に見ます。
また、同じ「ダットサンピックアップ」でも時代で性格が変わります。グーネットの車種カタログでは、1997〜2002年(D22型)のダブルキャブに2.4Lガソリン(KA24E)や3.2Lディーゼル(QD32)などの設定がある旨がまとまっており、どの世代を狙うかで点検ポイントが変わります。
参考)「ダットサン ダブルキャブ」の中古車を探す【カーセンサー】
整備士向けのチェック観点としては、スペック表の「ここだけ拾う」と実務に繋がります。
ダットサンダブルキャブは、パートタイム4WDの設定が明記されています。
パートタイム4WDは構造が比較的シンプルな反面、「切り替えが実際に生きているか」を見落とすと、買った後に4WDが入らない・異音が出る・ハブが固着している、という定番トラブルに繋がります。
現車確認での実務的チェックは、次の順番が効率的です(短時間でも外しにくい順)。
ここでの“意外な落とし穴”は、4WDが「入る」だけでは不十分なことです。例えばハブが固着していて常時噛んでいる個体は、2WD走行でもフロントデフ側が回され続け、燃費悪化・振動・ドラシャ負担増になりやすい。逆に、切替機構が死んでいて2WD固定になっている個体も、街乗りでは気づきにくく、雪道や砂利現場で初めて発覚します。
参考:年式レンジごとの説明と、4WDがパートタイムであること、サス構成(前:ダブルウィッシュボーン+トーションバー/後:リーフ)など車両の性格がまとまっている
https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/DATSUN_PICK_UP/
ダットサンダブルキャブの「どのエンジンか」は、中古購入後の安心感を決める核心です。少なくともD21系ダブルキャブAD(1992年8月)では、エンジン型式TD27、排気量2663cc、最高出力85ps/4300rpm、最大トルク18.0kg・m/2200rpm、燃料は軽油、燃料タンク容量60Lといった基本情報がカタログにまとまっています。
一方でD22型の説明では、エンジンが2.4Lガソリン(KA24E)と3.2Lディーゼル(QD32)などの構成である旨が記載されています。
つまり「ダットサンダブルキャブ 中古」と言っても、同じ“ダットラ”でも世代でまったく別物が混じるので、整備士は型式とエンジンを先に確定させる必要があります。
整備の勘所を、エンジン種別に寄せて整理します。
“あまり語られない実務ポイント”として、エンジンそのものより「整備環境」を見ます。旧年式のピックアップは、車両の履歴(どんな現場で使われ、どんな積載をしていたか)がコンディションに直結し、数字の良し悪し以上に「扱われ方」が機関寿命を決めがちです。荷台の傷や板金跡はマイナスにも見えますが、逆に言えば“使われてきた証拠”でもあるため、修復歴の有無と合わせて合理的に判断するのが現実的です。
検索上位では「価格」「カスタム」「見た目」が中心になりがちですが、整備士・現場運用では“登録と運用”がトラブルの火種になります。グーネットの車種カタログでは、D22型ダブルキャブについて「すべて1ナンバー(普通貨物自動車)」となる旨が明記されています。
この情報は、ユーザーの保険料・税金・車検サイクルだけでなく、就業での運用(社用・従業員利用)や、駐車場契約条件にも影響し得るため、購入前に必ず説明できる状態にしておくべきです。
さらに独自視点として、ダブルキャブは「人を乗せられる」ことで、現場ではつい乗用車的な扱いになりがちです。しかし車両設計としては貨物ベースで、リアがリーフであることも含めて、空荷時と積載時で挙動差が大きく、タイヤ偏摩耗やショック抜けに気づきにくい運用を招きます。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;phrase=%E3%83%80%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%B3+%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%96amp;query=%E3%83%80%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%B3+%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%96
結果として、車検や点検で初めて“足回りが終わっている”が発覚し、まとめて費用が出てユーザーの不満に繋がる、という流れが起きやすいです。
整備士が納車前点検で先回りできる、運用トラブル対策を挙げます。