アルミブロック トラックのアオリ特徴と選び方完全ガイド

アルミブロック トラックのアオリ特徴と選び方完全ガイド

アルミブロック トラックの特徴・種類・選び方を徹底解説

アルミブロックトラックのアオリは「錆びない」と思っていると、知らぬうちに修理代が数十万円になることがあります。


アルミブロックトラック:この記事でわかること
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アルミブロックとは何か

平ボディトラックの側面・後方に取り付けられたアルミ製のアオリのこと。鉄製より軽く、最大積載量を増やせる。

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スチールとの違いと選び方

重量・耐久性・用途の違いを理解しないと、買った後に後悔する可能性がある。積載物の種類で選ぶのが基本。

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長く使うためのメンテナンス

アルミアオリは完全に錆びないわけではない。定期的なケアと部品交換で寿命は大幅に延ばせる。


アルミブロックトラックとは何か:アオリの構造と仕組み





トラックの荷台まわりをよく見ると、側面と後方をぐるりと囲む「板状の壁」があります。これを「アオリ」と呼びます。アルミブロックトラックとは、このアオリ部分がアルミ製のレールパーツで構成された平ボディ形状のトラックのことです。


アルミブロックの名前の由来は、その構造にあります。ブロック玩具のようにオス・メスの形状を持つアルミの押出材を縦に積み重ねて一枚のアオリを作り上げるためです。一番上がアッパーレール(トップ)、中間にミドルレール、一番下にロアーレールと呼ばれる各パーツが積み重なっています。この構造のおかげでアオリの高さを自由に変えられる点が、他の素材にはない大きな強みです。


固定方法は大きく2種類あります。アルミ材に500mm間隔で穴を開け、通しボルトとナットで締結する「通しボルト式」と、ボルトを一切使わず専用形状に嵌め込む「嵌合(かんごう)式」です。嵌合式はボルト分だけ軽くなる利点がある一方、一度組み立てると分解はできないため、修理・交換時には丸ノコで切断する必要があります。


つまり、軽量性を重視するなら嵌合式、修理・メンテナンスのしやすさを重視するなら通しボルト式という選び方が基本です。


アルミブロックの表面にはアルマイト処理という特殊な酸化皮膜処理が施されており、この処理によって表面が硬くなるとともに耐腐食性も上がっています。金属光沢のある美しい外観もこの処理によるものです。




各パーツのメーカーは主に3社が市場をリードしています。


メーカー 代表製品 主な特徴
日軽金アクト株式会社 日軽アルミブロック 業界最大シェア。通しボルト式が主流。日本フルハーフの標準採用品
株式会社UACJ UACJアルミブロック 嵌合式が主流。・住友アルミブロックを継承
MAアルミニウム株式会社 MAアルミブロック 旧・三菱アルミブロックを継承。貫通タイプと中吊りタイプあり


注意点として、各メーカー間でアルミブロックの嵌合部の形状が異なるため、互換性がありません。修理・交換の際は必ずメーカーとタイプを確認する必要があります。これは意外と見落とされがちなポイントです。


参考情報として、アルミブロック部材の製造各社の情報は以下が参考になります。


ヤマダボディーワークス:アルミブロック(アルミアオリ)の構造・仕様・メーカー別詳細解説


アルミブロックトラックのスチールとの違いとメリット・デメリット

「アルミとスチールはどちらがいいのか」という問いへの答えは、積む荷物の種類によって変わります。これが基本です。


まず重量の差について整理しましょう。アルミは鉄と比べて比重が約3分の1と非常に軽い金属です。荷台のbfree.co.jpの資料によると、アルミ製アオリの重量はスチール製の「約半分ほど」とされています。たとえば大型トラックにおいてアオリ全体をスチールからアルミに変更すると、数十kgから場合によっては100kg前後の軽量化になることがあります。


この軽量化には大きな意味があります。車両重量が下がるということは、最大積載重量がその分増えるからです。車検証に記載される最大積載量は「車両総重量-車両重量-乗員重量」で決まりますから、アオリが軽くなればなるほど、積める荷物の量を増やせる計算になります。




アルミとスチールの特性を比較すると、以下のような違いが見えてきます。


比較項目 アルミブロック スチール製アオリ
重量 ⭕ 軽い(スチールの約1/2) ❌ 重い
最大積載量 ⭕ 多く確保できる ❌ アルミより少なくなる
耐腐食性(錆) ⭕ 錆びにくい ❌ 錆びやすい
強度 ❌ 鉄より低め ⭕ 頑丈
衝撃への耐性 ❌ 傷・凹みが出やすい ⭕ 比較的丈夫
外観 ⭕ 光沢あり・美しい △ 年数で錆が目立つ
購入コスト ❌ 高め ⭕ 安め
土砂・石との相性 ❌ 不向き(傷つきやすい) ⭕ 向いている


アルミブロックが「不向き」とされる荷物があることは、見落とされやすいデメリットです。土砂・砂利・鉄くずといった荷物を繰り返し積載すると、アルミ製アオリ内面にすぐ傷がついたり、へこみが生じたりします。ダンプトラックで土砂を扱う場合はスチール製の方が明らかに向いています。


一方、建設資材・木材・工業製品・飼料・農産物など、比較的荷物が穏やかな分野ではアルミブロックの軽量性と防錆性が大きく活きてきます。これは使えそうです。


新車価格の目安としては、日野レンジャーの場合で976万〜1,187万円程度(2021年モデル)。中古車は100万円台から流通しており、いすゞフォワードの2009年モデルで180万円前後の例があります。


参考情報として、スチールとの詳細な比較は以下の記事も参考になります。


ステアリンク:アルミブロックの特徴・用途・種類・価格の詳細解説


アルミブロックトラックのメンテナンスと劣化を防ぐ方法

「アルミは錆びない」というのは正確ではありません。アルミは鉄と異なり赤錆のような激しい腐食は起きにくいですが、白い粉状の「白錆(しろさび)」は発生します。特に海沿いのエリアや塩化カルシウムを散布する雪国での使用では、定期的な防錆ケアが欠かせません。


アルミブロックの劣化につながる原因は大きく3つです。


まず傷による表面の劣化です。アルマイト処理が施されているとはいえ、アルミ素材は鉄より柔らかく、鋭利な荷物が何度もぶつかると表面に傷が入ります。傷が深くなると開閉に支障が出ることもあります。次に蝶番(ちょうばん)の劣化です。アオリと荷台をつなぐ蝶番は可動部分なので摩耗が進みやすく、放置すると開閉が重くなります。最後に経年による嵌合部の緩みです。通しボルト式の場合はボルトが緩んでくることがあり、定期的な増し締めが必要です。




日常のケアは以下の3つが柱です。


  • 🧹 清掃は当日中に行う:泥や砂利を翌日まで残すとアルミ表面に細かい傷が蓄積し、白錆の起点になります。高圧洗浄機があれば週1回程度の洗浄が理想的です。
  • 🔧 蝶番への定期注油:6か月〜1年に一度、蝶番(ヒンジ)に専用のグリスまたは潤滑スプレーを吹き付けます。開閉が重くなってきたと感じたらすぐに行うのが原則です。
  • 💨 水分をしっかり乾燥させる:洗車後はウエスで水分を拭き取り、特にアオリ内側の四隅・金具まわりを乾燥させます。水分の溜まりやすい箇所に防錆スプレー(目安:1,000〜3,000円)をひと吹きするだけで、劣化スピードは大きく変わります。


アオリの開閉が重くなってきた場合は要注意です。蝶番への注油で改善しない場合は、セイコーラック(価格目安:2万円前後)やアオリバランサーといったアオリ開閉補助装置の取り付けを検討しましょう。アオリバランサーは約7〜8年で劣化するため、定期交換が推奨されています。


修理が必要になった場合の費用の目安は、軽微なへこみ・傷の補修が数万円程度から、アオリ全体を交換する場合は1枚あたり10万円以上になることもあります。フレームにまで損傷が及ぶと数十万円規模になる可能性もあるため、小さなダメージのうちに早期対処することが節約につながります。損傷が見られる場合は早めの修理が条件です。


トラック王国:アオリの劣化原因・修理法・修理費用の全解説(写真付き)


アルミブロックトラックの用途と種類を使い分けるポイント

アルミブロックには標準仕様以外にも、作業内容や積載物に合わせた複数の派生タイプが存在します。種類を知らないまま購入すると、後から「こっちにしておけばよかった」という後悔に直結します。


代表的なタイプを以下にまとめます。


  • 🔲 標準アルミブロック:最もベーシックなタイプ。側面・後方の3枚のアオリ構成で、建設資材・工業製品・飼料など広い用途に対応できます。
  • 🔼 アルミハイブロック:標準よりアオリを高くしたタイプ。かさのある荷物(農産物、コンテナなど)を多く積みたい場合に向いています。同じサイズのトラックでもより多くの体積を積めるのが魅力です。
  • 🔩 セイコーラック付きアルミブロック:スプリング付きのヒンジが標準装備され、アオリの開閉を補助してくれるタイプ。女性ドライバーや荷役作業回数の多い現場で特に重宝されます。
  • 🚛 三方開き・五方開き仕様:後方だけでなく側面のアオリも開閉できる仕様。大型トラックでは左右に2〜3枚ずつアオリが付き、五方開き・七方開きも存在します。複数方向から荷役できるため、フォークリフト作業との相性が良いです。


用途別の選び方をひと言で言うなら、「建設・農業系ならハイブロック、作業頻度が高い現場ならセイコーラック付き、積み下ろし方向が複数なら多方開き仕様」という判断基準が使いやすいです。


また、架装全体の設計という観点から、車体(シャーシ)と上物(ボディ)は別メーカーが製造するケースが多いことも知っておくと役立ちます。代表的な上物メーカーとしては、1938年創業・栃木県の小平産業と、1908年創業・石川県の老舗であるトランテックスがあります。どちらもセミカスタムメイドに対応しているため、仕様の細かいカスタムが可能です。


アルミブロックの基本サイズは6,220mm×2,230mm×790mmが一般的ですが、メーカーや車種によって変動するため、購入前に実寸確認が必要です。サイズ確認は必須です。


グットラックshima:アルミブロックの用途・種類・上物メーカー(小平産業・トランテックス)の詳細


アルミブロックトラックの中古購入・売却で損しないための知識

中古のアルミブロックトラックは建設業・製造業を中心に常に需要が高い車種のひとつです。2024〜2025年にかけて架装トラックの新車納期が6〜12か月程度かかるケースも珍しくなく、即稼働できる中古車への需要がさらに高まっています。


中古車を購入する際に特に見るべきポイントは3か所です。まずアオリの状態です。目立つへこみや歪みがある場合、修理費用が別途10万〜数十万円かかる可能性があります。購入前に全方向のアオリを実際に手で開閉し、スムーズに動くか確認することが重要です。次に蝶番の消耗具合です。蝶番が錆びていたり、開閉時に異音がしたりする場合は早期交換が必要になります。最後に荷台床板の状態です。木製床板はエンジンより先に傷むとも言われており、腐食・摩耗が進んだ状態だと張替費用が追加でかかります。


アルミブロックの買取価格は一般的な中古車買取業者より、トラック専門業者への依頼の方が高くなりやすいです。なぜなら、一般の中古車店は架装の価値を正確に評価できないケースが多いからです。売却時期は繁忙期前の9〜11月や年度末の2〜4月が査定額が伸びやすい傾向があり、タイミングを合わせることで数十万円単位で結果が変わることもあります。


参考として、平成26年式の三菱ふそうファイター(中型アルミブロック)が253万円で買取された実績も報告されています。年式が古くても状態が良ければ相応の評価がつく市場です。複数業者で比較する、最低でも3社から見積もりを取ることが損をしないための基本です。


BeeTruck:アルミブロックトラックを高く売る方法・査定ポイント・買取実績(2025年最新)


アルミブロックトラックの異種素材との組み合わせという独自視点

アルミブロックは「アルミだけで完結する」という前提で語られることが多いですが、実際の現場では他素材と組み合わせて使うケースが少なくありません。この視点は検索上位の記事にはほとんど出てきません。


代表的な例が荷台床板との組み合わせです。アルミブロックのアオリを採用しながら、荷台内側の床面は木製のまま使用するパターンが主流です。木の床板は金属や廃自動車など重い荷物の滑り止めになり、積荷を固定するロープを引っかける際にも適しています。アルミ×木という組み合わせは理にかなっているわけです。


さらにステンレスとの組み合わせ事例もあります。食品系・医療系の荷物を扱う事業者では、アルミ製アオリの内側にステンレス板を張って衛生管理をしやすくするケースがあります。アルミアオリの軽量性を保ちながら、内側の耐汚染性を高める方法として選ばれています。


このような「素材の組み合わせ設計」は、ボディメーカーへのカスタム依頼を通じて実現できます。小平産業やトランテックスのようなセミカスタムメイド対応のメーカーでは、用途に合わせた素材指定が可能です。自分の運ぶ荷物の特性に合わせて相談するという選択肢があることを知っておくと、長期的にコストパフォーマンスの高い車両選びにつながります。


また、ラッシングレール付きのアルミブロックも近年増えています。ラッシングレールとは荷台の内壁に設けられた金属レールで、ベルトやフックを引っかけて荷物の横ずれを防ぐための設備です。アルミブロックの軽量性に加えてラッシング機能を一体化することで、安全性と積載効率の両立が図れます。薄型タイプのアルミブロックでラッシングレール設置用の仕様も各メーカーから用意されています。


固定方法・床材・内装素材・補助装置まで含めて総合的に設計するという発想が、アルミブロックをより長く・より効率的に活用するための鍵になります。結論は「アオリの素材だけでなくシステム全体で考える」ことです。


買取王:アオリの種類・メンテナンス・修理費用・素材別の特性まとめ




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