


キャブレター ヤマハ Champ 100 YFM 100 ATV クワッドキャブ 87 88 89 90 91 バッジャー80 YFM 80 85 86 87 88 キャブレター 燃料フィルター付きカーブ 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 80 G ATV Carb 05 06 07 08用
AE86とAE85の最も大きな違いはエンジンにあります。この違いが両車の性格を決定づける重要な要素となっています。
AE86は1.6リッターの4A-G型DOHCエンジンを搭載しており、最高出力は130馬力を発揮します。このエンジンは高回転型で、スポーツ走行時の伸びやかな加速感が特徴です。特に7000rpm付近まで回すことができ、高回転域でのパワーバンドが広いため、ワインディングロードやサーキット走行に適しています。
一方、AE85は1.5リッターの3A-U型SOHCエンジンを搭載しており、最高出力はわずか85馬力(前期モデルは83馬力)にとどまります。このエンジンは低速トルクを重視した設計で、街乗りや日常使用には十分な性能を持っていますが、スポーツ走行には力不足感があります。
エンジン特性の違いは排気音にも表れています。AE86は高回転時に力強く伸びやかなサウンドを奏でるのに対し、AE85は比較的穏やかな音を発します。この違いは、漫画「頭文字D」でも描写されていたポイントです。
また、タコメーターのレッドゾーン開始位置にも違いがあり、AE86は7600rpmから、AE85は6000rpmからレッドゾーンが始まります。この違いからも、両車のエンジン特性の違いが見て取れます。
ブレーキシステムにおいても、AE86とAE85には明確な違いがあります。この違いは、それぞれの車両の用途に合わせて設計されています。
AE86のブレーキシステムは、スポーツ走行を想定した高性能な仕様となっています。フロントにはベンチレーテッドディスクブレーキを採用しており、これは内部に冷却用の通気孔を持つ設計で、熱を効率的に放散することができます。長時間の走行や連続的なブレーキングでも制動力の低下(フェード現象)が起こりにくく、安定した制動性能を維持できます。リアにもディスクブレーキを装備しており、前後のバランスが取れた制動力を発揮します。
対照的に、AE85はコスト効率と日常使用を重視したブレーキ設計が特徴です。フロントにはソリッドディスクブレーキを採用しており、通気孔のない単純な構造となっています。リアにはドラムブレーキを採用しており、メンテナンスコストは低いものの、高負荷時の制動力はAE86に劣ります。
この違いは、両車の走行特性を如実に表しています。AE86はスポーツ走行時の制動安定性を重視し、AE85は日常使用における十分な制動力と経済性のバランスを取った設計となっています。
サスペンションシステムにも、AE86とAE85では重要な違いがあります。この違いが、コーナリング性能や乗り心地に直接影響を与えています。
AE86は、リアサスペンションにスタビライザーを標準装備しています。スタビライザーは、コーナリング時の車体のロール(横方向の傾き)を抑制する役割を果たし、高速コーナリング時の安定性を向上させます。この設計により、AE86はスポーツ走行時の操縦安定性が高く、ドリフト走行などのテクニカルな運転にも対応できる特性を持っています。
一方、AE85は多くのグレードでリアスタビライザーが装備されていません。ただし、3ドアSRなど一部のグレードではAE86と同様のスタビライザー付きリアサスペンションを採用しています。このため、グレードによってはAE86に近い走行性能を発揮することも可能です。
また、プロペラシャフトの構造にも違いがあります。AE86は2分割式のプロペラシャフトを採用しており、高負荷時の耐久性や振動抑制に優れています。AE85は1本物のプロペラシャフトを使用しており、シンプルな構造となっています。
車両重量にも若干の違いがあり、AE86は約960kg、AE85は約880kgと、AE85の方がやや軽量です。この軽量さは、エンジンパワーの低さを多少補う要素となっています。
AE86とAE85は外観が非常に似ているため、一見しただけでは区別が難しいことがあります。しかし、いくつかの特徴的な違いを知っておくと、見分けることができます。
最も分かりやすい外観上の違いは、Bピラー(ドアとドアの間の柱部分)の色です。AE86はBピラーがブラックに塗装されているのに対し、AE85はボディと同色に塗装されています。この違いは遠くからでも比較的判別しやすいポイントです。
また、リアのエンブレムやステッカーにも違いがあります。AE86は「GT」や「APEX」などのスポーティなグレード名が使われているのに対し、AE85は「SR」や「XL」など実用性を重視したグレード名が使われています。
ヘッドライト周りでは、AE86にはコーナリングランプが装備されていることが多いですが、AE85には基本的に装備されていません。
内装面では、シートデザインに違いがあります。AE86はスポーツシートを採用しており、サイドサポートが強化されています。一方、AE85は標準的なシートデザインで、日常使用の快適性を重視しています。
計器類では、先述のタコメーターのレッドゾーン位置の違いに加え、AE86はスポーツカーらしい計器デザインが採用されています。
これらの違いを総合的に見ることで、AE86とAE85を見分けることができます。
AE86とAE85は、それぞれ異なる特性を持ちながらも、改造ベース車としての魅力を持っています。特に注目すべきは、一見劣るスペックに見えるAE85が、実は改造ベースとして独自の価値を持っているという点です。
AE86は、そのままでもスポーツ性能が高く、軽微な改造で十分な走行性能を発揮します。サスペンションやブレーキの強化、エキゾーストシステムの変更などで、さらにスポーティな走りを実現できます。しかし、新車時から人気が高く、現在では希少価値も上がっているため、改造ベースとして入手するコストが高くなっています。
一方、AE85は新車時の価格が安く(当時116.5万円程度)、現在でもAE86と比較すると入手しやすい価格帯にあります。特に3ドアSRグレードは、AE86よりも軽量なボディを持ち、リアサスペンションにはAE86と同様のスタビライザーが装備されているため、エンジンスワップ(エンジン換装)のベース車として高い人気を誇っています。
AE85にAE86のエンジンや、さらにパワフルな4A-GZE(スーパーチャージャー付き)エンジンを搭載する改造は、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。また、軽量ボディを活かした走行特性は、一部の走り屋から高く評価されています。
さらに、近年では旧車ブームの影響もあり、オリジナル状態のAE85の価値も見直されています。日常使いに適した穏やかな特性と、クラシックカーとしての魅力を兼ね備えた車両として、コレクターからの注目も集めています。
改造の観点からは、AE86はすでに完成されたスポーツカーとしての魅力がある一方、AE85はオーナーの創造性を発揮できるキャンバスとしての魅力があると言えるでしょう。
AE86とAE85を購入検討する際には、それぞれの特性に応じた注意点があります。また、長期所有を考えた場合のメンテナンス面での違いも重要なポイントです。
まず、購入時の注意点として、両車とも生産終了から35年以上経過しているため、車両の状態確認が非常に重要です。特に以下の点に注意が必要です。
AE86の場合。
AE85の場合。
メンテナンス面では、AE86のDOHCエンジンはバルブクリアランス調整などの定期的なメンテナンスが必要で、部品コストもやや高めです。一方、AE85のSOHCエンジンは構造がシンプルで、メンテナンスが比較的容易です。
ブレーキシステムについては、AE86のディスクブレーキは効きが良い反面、パッドやローターの交換コストがかかります。AE85のリアドラムブレーキはメンテナンス頻度は低いものの、調整作業が必要になることがあります。
パーツ供給状況も重要なポイントです。トヨタは一部のパーツをGR Heritage Partsプログラムで復刻していますが、すべてのパーツが入手できるわけではありません。AE86は人気が高いため、社外パーツの選択肢は比較的豊富ですが、AE85は選択肢が限られることがあります。
購入を検討する際は、自分の使用目的(日常使用かスポーツ走行か)や、メンテナンスにかけられる予算・時間を考慮して選択することが重要です。また、専門知識を持つ整備工場との関係構築も、長く乗り続けるためには欠かせません。
以上のポイントを踏まえ、それぞれの車両の特性を理解した上で、自分に合った選択をすることをおすすめします。
サンニード サイドラック ランドリーラック 幅32 奥行60 高さ86cm キッチンラック シンク横 キッチン収納 アイアン スチール 黒 おしゃれ 頑丈 SD-85-BK