

街乗りメインの車にスポット増しは不要だと思っていませんか?実は、サーキットより街乗り車のほうが体感効果が大きいというショップ証言があります。
車のボディは、薄い鉄板を何枚も組み合わせて作られており、それらを「スポット溶接」という方法でつなぎ合わせています。高圧電流を短時間だけ流して金属を部分的に溶かして接合するこの手法は、1台の車に対しておよそ3,000〜4,000点も施されています。
スポット増しとは、その既存のスポット溶接と溶接の「間」に、さらに溶接点を追加していく作業です。つまり段ボール箱で例えると、角だけでなく辺全体に接合点を増やしていくイメージで、箱全体のねじれ剛性が大きく上がります。
費用が発生する主な理由は「手間」です。溶接機を当てる位置を一点ずつ確認しながら、熱でボディが歪まないよう冷ましながら少しずつ作業していくため、非常に多くの工数がかかります。また作業後には防錆処理と再塗装が必要で、これが費用に乗ってきます。施工するショップや施工範囲によって金額は大きく変わりますが、「なぜこんなに高いのか」という疑問はこの工程の多さで理解できます。
車の純正スポット溶接の間隔は、実はコスト削減だけが理由ではありません。メーカーが意図的に「しなり」を残してボディの挙動バランスを調整している部分もあります。そのため、スポット増しは効果が出る部位と、かえって乗り味のバランスを崩しかねない部位があります。専門ショップへの相談が大切ということですね。
参考:スポット溶接・打点についての用語解説(グーネット)
https://www.goo-net.com/knowledge/05875/
費用の全体像を整理しておきましょう。施工範囲によって価格帯は大きく3つに分かれます。
| 施工範囲 | 費用の目安 |
|---|---|
| ドア廻り(2ドア) | 約6万〜8万円〜 |
| ドア廻り(4ドア) | 約8万〜10万円〜 |
| トランク廻り | 約4万〜5万円〜 |
| セミスポット補強 | 約20万円〜 |
| フルスポット補強 | 約50万〜80万円〜 |
| フルスポット+ロールバー | 約200万円〜 |
これらは「作業費のみ」の目安です。内装を外してドンガラ状態にする脱着工賃、施工後の塗装代、防錆処理費用が別途かかります。フルスポットともなれば内装の脱着・復元費用だけで数十万円単位が加算されるケースもあります。
「フルスポットで50万、と言われたのに最終的に100万近くかかった」というのはよくある話で、事前に脱着工賃・塗装・防錆処理を含めたトータル見積もりを取ることが大切です。注意が必要ということですね。
施工費が跳ね上がる要因の一つが「ダッシュボード周辺」です。ダッシュボードを外さないと溶接機のアームが届かない部位では、穴を開けてからプラグ溶接(点付け溶接)で対処する場合もあります。もしダッシュボードを外す工程が入ると、それだけでさらに数万円〜十数万円の工賃が発生します。
費用を抑えたい場合は、まず「ドア廻りのみ」などの部分施工から始めるのが現実的な選択肢です。効果も体感しやすいポイントから始めるのが条件です。
参考:ボディワーク補強の施工価格例(BSY)
https://bsy-co.com/work/bodywork/
「サーキット走行もしないのにスポット増しは意味がないのでは?」と思う方は多いです。これは実は逆で、街乗りメインの車にも十分な効果を体感できるという声があります。
ボディのヨレが少なくなることで、ハンドリングが素直になります。具体的には、細い路地の切り返しや、雨の日の段差を越えたときにボディがグニャっとしにくくなる感覚です。コンビニや住宅街の路面は意外と荒れており、ボディのしっかり感は日常的に影響します。これは使えそうです。
また、ボディのヨレに起因するキシミ音の減少も体感しやすい変化の一つです。年数が経った車や、開口部の大きい車種(コンバーチブル・Tバールーフなど)ほどこの効果は顕著です。走行中に「ギシギシ」という音が気になっている場合、ボディ剛性が低下しているサインかもしれません。
一方でデメリットも理解しておく必要があります。剛性が上がりすぎると路面からの振動がダイレクトに伝わりやすくなり、乗り心地が固くなったと感じるケースもあります。レーシング界では「雨の日はタワーバーを外せ」という言葉があるほど、剛性アップは常にプラスではありません。スポット増しの場合は取り外しができないため、施工箇所の選定は慎重に行うべきです。
どの部位から始めるべきかを含め、車種ごとの得意・不得意を知っているショップに相談することが、費用対効果を最大化する近道です。
参考:ボディ剛性チューンのメリット・デメリット解説(AutoMesse Web)
https://www.automesseweb.jp/2022/06/10/1046614
費用の内訳を理解するうえで、施工の工程を知っておくことは重要です。ドア開口部のスポット増し作業の流れはおおむね以下の手順となります。
この中で見落とされがちなのが「④防錆処理」です。溶接時に高熱が加わると、その周囲の塗膜や亜鉛メッキが焼けて剥がれます。処理が不十分だと、溶接箇所から錆が進行し、最悪の場合は車体の腐食につながります。
「スポット増しをすると錆びやすくなる」という評判があるのはこのためです。しっかりした錆止め処理をしてくれるショップかどうかを見極めることが、費用以上に重要なポイントです。施工後に見えない部分の錆が進んでいたとしたら、後から修理費用が10万円以上かかることもあります。防錆処理が条件です。
施工後に確認したい項目として、「溶接部の防錆処理を何で行ったか」「再塗装の範囲はどこか」をショップに明示してもらうことをおすすめします。信頼できる板金・チューニングショップは、こうした問いに対して明確な答えを出してくれます。
参考:スポット増しと錆の関係(Yahoo!知恵袋)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314587853
スポット増しは確かに効果的な手法ですが、同じ予算内で他の補強アプローチも存在します。選択肢を知ったうえで決断するのがベストです。
費用とリスクのバランスで選ぶとすれば、まずタワーバーで剛性感を試してみて、さらなる向上を求めるならスポット増しへ、という順番が理にかなっています。タワーバーは1万円台から入手でき、着脱が自由なため試しやすいことも大きなメリットです。これは使えそうです。
一方、フロアパネルやドア開口部、ハッチ廻りなど、バーやブレース系パーツでは到達できない部位の剛性アップを求めるなら、スポット増しは唯一無二の選択肢です。重量を増やさずに剛性を上げられるという点でも、チューニングの世界での評価は高いです。つまり補強の目的と予算で手法を選ぶことが基本です。
いずれの手法も、施工後の乗り心地の変化を確認しながら慎重に進めることが重要です。剛性を上げすぎると路面の振動がダイレクトに伝わり、長距離ドライブで疲れやすくなるケースもあります。
参考:ボディ剛性アップの各手法と費用(Response.jp)
スポット増しはショップ選びで「結果」が大きく変わるカスタムです。費用が安くても施工品質が低ければ、むしろ車体寿命を縮めるリスクがあります。ここでは、一般的な情報には載っていない視点からのチェックポイントを紹介します。
まず確認したいのは「スポット溶接機を自社で保有しているか」です。スポット溶接機は高価な専用機器で、保有しているショップは板金・チューニング業界でも限られます。保有していないショップに依頼すると、外注費が乗ったうえに施工の細かいやり取りがしにくくなります。問合せ時に「自社施工か外注か」を確認するだけで、費用の透明性が変わります。
次に「過去の施工実績と防錆処理の方法」を聞いてみましょう。信頼できるショップは施工後の防錆処理と再塗装の方法を明確に説明してくれます。「やっています」の一言だけで終わる場合は要注意です。「どの部位にどの防錆剤を使うか、再塗装の範囲はどこまでか」を具体的に説明できるかどうかが分かれ目です。
また、「施工前後の見積もりに脱着費用・塗装費用が明記されているか」も重要です。本体作業費のみを提示して後から追加請求が発生するケースがあります。事前に「全工程を含めたトータル費用を明示してほしい」と伝えるだけで、後のトラブルを防げます。
地域のチューニングショップを探す際は、SNS(X・Instagram)で施工レポートを発信しているショップを探すのも一つの方法です。施工の様子や防錆処理まで丁寧に記録しているショップは、作業への誠実さが伝わります。そのアカウントを確認する、という行動一つで判断材料が得られます。
参考:スポット増し施工の工程紹介ブログ例
https://ameblo.jp/phone-braver-01/entry-12613713031.html

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