スポンジパッド smcで車のコーティングを正しく仕上げる方法

スポンジパッド smcで車のコーティングを正しく仕上げる方法

スポンジパッド smcで正しくコーティングを仕上げる全手順

スポンジパッドでSMCを塗るだけで、洗車傷が8割以上消えることがある。


🚗 スポンジパッド smc|この記事でわかること
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SMCとは何か?

シロキサン含有のガラス系硬化型コーティング剤。スポンジパッドで塗り込むことで小キズを埋め、後続コーティングの密着力を大幅に高めるプライマーとして機能します。

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失敗しやすいポイント

直射日光下・気温16℃以下・湿度70%超での施工は硬化不良やムラの原因。スポンジパッドの状態と塗布量の管理が仕上がりを左右します。

正しい手順と道具選び

下地処理→脱脂→SMCをスポンジパッドで薄塗り→拭き上げという流れが基本。パネル単位で30cm四方ずつ作業することが均一仕上げのコツです。


スポンジパッド smcとは何か?ガラス系コーティングとの違いを整理する

SMC(エクセルコートSMC硬化型コーティング剤)は、シロキサンを含有するガラス系の常温硬化型コーティング溶剤です。市販の撥水スプレーやカーワックスとは根本的に異なる成分で、塗装面上で化学的に硬化皮膜を形成します。


一般的なポリマーワックスの被膜厚は数ミクロン程度ですが、SMCはガラス系成分が塗装面と強固に結合することで、より安定した被膜を作ります。この厚い被膜が表面の微細な小キズを物理的に埋め、同時に後から重ねるコーティング剤の「食いつき」を大幅に向上させます。つまりSMCは単体で仕上げるものではなく、プライマー(下塗り剤)の役割を持つ製品です。


スポンジパッドはこのSMCを塗布するための専用道具で、液剤を吸い込みすぎず均一に広げられる点がポイントです。指でそのまま伸ばすと皮脂や汗が混入して硬化を妨げる原因になるため、必ずスポンジパッドを使う必要があります。これが原則です。


製品の価格は60mlセット(スポンジ&クロス付き)で市販されており、楽天市場では単品約9,900円前後で流通しています。10本業務用セットになると77,000円前後と、プロ向けの価格帯になっています。コストパフォーマンスを考えると、1台の施工に使う量が少量で済む点は経済的なメリットです。


参考:SMC硬化型コーティング剤の商品詳細と使い方解説動画(エクセルコート公式ショップ)
エクセルコート 楽天市場店 - 硬化型コーティング剤SMC 60ml


スポンジパッド smcを使う前の下地処理が仕上がりを9割決める理由

SMCをスポンジパッドで塗布する前に最も重要な工程が、下地処理です。どれだけ高品質なコーティング剤を用意しても、下地が汚れていたり油脂分が残っていたりすると、被膜の密着率が著しく低下します。


下地処理の基本的な手順は次の通りです。まずカーシャンプーで全体を丁寧に洗車し、砂や泥を完全に流します。次に鉄粉除去剤やトレーシークレイで塗装面に付着した鉄粉を除去します。鉄粉は塗装面に刺さった金属粒子で、コーティングの密着を著しく妨げる要因です。続いてイオンデポジット(水シミ・ウォータースポット)があれば専用クリーナーで除去し、最後に脱脂剤で油脂を除去してからSMCの施工に進みます。


この工程を省略した場合、施工直後は美しく仕上がっているように見えても、2〜3ヶ月で被膜が浮いてきたり、ムラが目立ちはじめる事例が多く報告されています。仕上がりの9割は下地で決まるという表現は、プロの施工者の間では常識です。


下地処理に使うおすすめアイテムとして、脱脂剤はシリコンオフスプレー(ホームセンターで600〜1,000円程度)が手軽です。施工前にパネル全体にスプレーしてキッチンペーパーで拭き取るだけで、油脂分を効果的に除去できます。


参考:コーティング前の下地処理手順を詳しく解説
goo-net magazine|車のコーティングに欠かせない下地処理とは?DIYでの手順も解説


スポンジパッド smcの正しい塗布手順と失敗しない塗り方のコツ

SMCをスポンジパッドで塗布する際の最大の失敗原因は、一度に広範囲を塗ろうとすることです。SMCはガラス系硬化型の成分を含むため、塗布してから拭き取りまでの時間が短く、広範囲に塗り広げると乾燥がはじまってムラになります。


正しい塗布手順のポイントは次の4点です。


  • 🔲 パネル単位で作業するボンネットルーフ、左ドア、右ドアなど1パネルずつ完結させる。一度に車全体を塗り始めるのはNGです。
  • 💧 スポンジに適量を取る:スポンジパッドに液剤を数滴(直径1〜2cm程度の量)だけ取り、薄く均一に伸ばします。つけすぎると乾燥時間が長くなり、拭き上げ残りの原因になります。
  • ↔️ 直線的に塗り広げる:円を描くように塗ると、同じ部分を何度も重ね塗りしてしまい、ムラや厚塗りの原因になります。縦または横方向に直線的に動かすことが基本です。
  • ⏱️ 適切なタイミングで拭き上げる:塗布後、表面が虹色にかすかに見えるか、軽く指で触れてサラッとした感覚になったら拭き上げのタイミングです。放置しすぎると硬化が進みすぎて拭き取りにくくなります。


拭き上げにはマイクロファイバークロスを使います。力を入れずに軽く拭き取るのが原則です。強くこすると施工中の被膜を傷つける可能性があるため、注意が必要です。


スポンジパッド smc施工に適した環境条件と直射日光を避けるべき理由

SMCのスポンジパッドを使った施工において、環境条件の見落としは大きな失敗につながります。意外と知られていませんが、気温が16℃以下の環境ではガラス系コーティング剤の加水分解・脱水縮合反応が起きず、硬化しないまま被膜が形成されない状態になります。


施工に適した条件は次の通りです。


  • 🌡️ 気温:15〜30℃が推奨。真冬(10℃以下)の屋外施工はほぼ確実に失敗します。
  • 💧 湿度:40〜70%が目安。梅雨時期などの湿度80%を超える環境では、液剤の揮発が妨げられ硬化不良の原因になります。
  • ☁️ 直射日光は厳禁:ボディ表面温度が高くなると液剤が急速乾燥し、塗布の途中でムラが固まります。屋外施工は日陰か曇天日に限定するのが安全です。
  • 🌬️ 強風も避ける:ホコリや砂が液剤に付着し、表面の凹凸や仕上がり不良の原因になります。


理想的な施工場所はガレージや屋根付きのカーポートです。屋外施工がどうしても必要な場合は、早朝(日光が低い時間帯)か夕方に作業し、施工後は少なくとも24〜48時間は雨に濡れない環境に保管することが条件です。


これを知らずに「晴れた日中に施工すれば乾きが早い」と思っている方は多いですが、実際には逆効果になります。晴れの日中は施工には不向きということですね。


参考:コーティングに適した天候・温度・湿度条件の詳細解説
coating-blog.net|施工前に知っておきたい!コーティングに適した天候と季節とは?


スポンジパッド smc施工後のメンテナンスと効果を長持ちさせる独自視点の管理術

SMCのスポンジパッド施工後、多くの方が「きれいになったから終わり」と思いがちです。しかし実は、施工直後の48時間が最も被膜が不安定で、この期間の管理が耐久性を大きく左右します。


施工後48時間以内に避けるべきことは次の通りです。


  • 🚿 水洗い・洗車は完全NG:硬化が完了していない段階で水に触れると、被膜の一部が溶け出し、斑点状のムラが発生します。
  • 🚗 雨天走行は可能な限り避ける:やむを得ない場合は施工後24時間以上経過してからにしましょう。完全硬化後なら問題ありません。
  • 🐦 鳥フンや花粉の放置は厳禁:SMC被膜は酸性・アルカリ性の汚れに弱い面があります。鳥フン(pH5〜7の弱酸性)を数時間以上放置すると、被膜が侵食されてシミが残ります。


長期的な管理という観点で、あまり語られない重要なポイントがあります。それは「SMCの上にワックスを塗ると被膜を分解してしまう」という事実です。SMCはガラス系硬化型なので、有機系のワックス(カルナバワックスなど)とは相性が悪く、溶剤成分が被膜を侵食します。SMC施工後のメンテナンスは、必ず専用のメンテナンス剤か中性シャンプーによる手洗いに限定することが原則です。


また、SMC被膜の耐久性は施工環境や管理状態によって6ヶ月から1年程度とされています。半年に1回程度、下地を確認しながら重ね塗りを検討するのが、美しい状態を維持するための現実的なサイクルです。これが条件です。


メンテナンス用品として、プロスタッフ(PROSTAFF)などが販売するコーティング車専用シャンプーが広く使われており、価格は500〜1,500円程度で手に入ります。施工後の維持コストも含めてコーティング計画を立てておくと、後から予想外の出費を避けられます。


参考:ガラスコーティング施工車でやってはいけないこと・維持管理の詳細
tokusen-coat.jp|ガラスコーティング施工車で絶対にやってはいけない5つのこと