シングルアクションポリッシャーでのオーロラの消し方と正しい手順

シングルアクションポリッシャーでのオーロラの消し方と正しい手順

シングルアクションポリッシャーのオーロラを消す方法と手順

シングルアクションポリッシャーで丁寧に磨いたのに、太陽光の下でボディを見ると虹色のモヤがくっきり浮かび上がっていた——そんな経験をしたことはないでしょうか。これがいわゆる「オーロラマーク」と呼ばれる磨き跡で、放置するとコーティングの下に封じ込められ、プロの再研磨で数万円かかる事態にもなりかねません。


この記事でわかること
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オーロラマークの正体と原因

シングルアクションポリッシャーが一方向に回転し続けることで生じる規則的なバフ傷が、光の反射でオーロラ状に見える仕組みを解説します。

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バフ・コンパウンドの正しい選び方

ウールバフ・ウレタンバフ・コンパウンドの番手を正しく組み合わせることが、オーロラを出さずに仕上げるカギです。

オーロラを消す具体的な手順

シングルアクションで出たオーロラをダブルアクション・ギアアクションで消す「目消し」の工程を、初心者でもわかるよう丁寧に説明します。


シングルアクションポリッシャーのオーロラマークとは何か





オーロラマークとは、ボディ磨きのあとに太陽光や強いライトの下で見えるモヤっとした光沢ムラのことです。実際のオーロラ(北極光)に似た虹色の輝きに見えることから、この名前がつきました。


その正体は「バフ傷」です。シングルアクションポリッシャーは円形の一方向回転しかしないため、バフが当たるたびに同じ方向へ均一で規則正しい細い傷が入ります。この傷が周囲と光の反射率が微妙に異なるため、見る角度によってオーロラ状に浮かび上がるのです。


つまり、オーロラが出ているということです。


黒・ネイビー・ダークグレーなどの濃色ボディほど、この傷は強調されます。淡色(白・シルバー)の場合は目立ちにくいため、自分では気づかないまま施工を終えてしまうことも少なくありません。逆に言えば、黒い車でオーロラが気になる方は、すでに相当量の細かいバフ傷が入っているサインです。


重要なのは、オーロラマークの発生原因がバフやコンパウンドではなく、主に「ポリッシャーの種類(動き)」にある点です。「オーロラが出にくいコンパウンド」という商品説明を見かけますが、正確には「オーロラが見えにくいコンパウンド」という意味で、傷が発生していないわけではありません。


ポリッシャーの種類 動きの特徴 オーロラの出やすさ
シングルアクション 一方向の円回転のみ ⚠️ 最も出やすい
ギアアクション 円回転+機械的な複合動作 🔵 中程度
ダブルアクション 円回転+ランダムな揺れ 🟢 出にくい


参考情報:オーロラマークとバフの関係について詳しく解説している専門店のブログです。


DIY注意!オーロラがでない|BULLET


シングルアクションポリッシャーでオーロラが出る3つの主な原因

オーロラマークが発生するのには、いくつかの具体的な要因があります。原因を正確に把握しておけば、対策も立てやすくなります。


① ポリッシャーの回転が一方向に固定されている


シングルアクションポリッシャーは構造上、バフが一定の方向にしか動きません。同じ方向への規則的な研磨が続くことで、バフ傷が均一な方向へ積み重なり、それがオーロラとして浮かび上がります。これがオーロラ発生の根本原因です。


② 力加減が一定のまま磨き続けている


磨き始めから終わりまで同じ力で押し続けると、同じ方向に均一な傷が入り続けます。プロの技術として知られているのは「最初は強く、だんだん力を弱める」方法で、これによって傷の方向性を崩しオーロラを抑えることができます。これは使えそうです。


③ 磨き後の「目消し工程」を省いている


シングルアクションで大きな傷を取った後、そのまま仕上げに進む人は多いです。しかし実際には、最初の研磨後にはバフ傷(バフ目)が必ず残ります。この状態でコーティングを施工してしまうと、オーロラがコーティングの下に封じ込められ、後から消すことが非常に難しくなります。再研磨でプロに依頼した場合、軽自動車でも3〜5万円程度かかることがあります。目消し工程が条件です。


また、バフの汚れも原因になります。使い込んで汚れたウールバフを再利用すると、コンパウンドが目詰まりして均一に研磨できなくなり、ムラやオーロラが生じやすくなります。バフは1パネルに1枚を目安に替えるか、こまめに洗浄することが大切です。


オーロラ消しのバフとコンパウンドの正しい選び方

オーロラマークをきれいに消すには、工程ごとに適切なバフとコンパウンドを組み合わせることが前提になります。「強ければ良い」という考えは禁物で、使い方を誤ると塗装を削りすぎてクリア層を薄くしてしまいます。


バフの種類と役割


| バフの種類 | 硬さ | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ウールバフ | 硬め | 初期研磨・傷消し | 研磨力が高いがバフ目が残りやすい |
| ウレタンバフ(スポンジ) | 中〜柔 | 目消し・中間研磨 | バランスよく仕上げに向く |
| マイクロファイバーバフ | 柔 | 最終仕上げ | 超微細な傷の除去・艶出し |


コンパウンドの番手と使う順番


コンパウンドは粒子が粗いものから細かいものへと順に使うのが基本です。


- 粗目コンパウンド:深いキズや酸化膜を取り除く最初の工程。この段階ではバフ目が残るため仕上げではありません。


- 中目コンパウンド:粗目で入ったバフ目を均す中間研磨に使います。


- 超微粒子コンパウンド(細目):仕上げ工程で透明感と艶を引き出します。オーロラを最終的に消すのはこの段階です。


重要な注意点が1つあります。同じバフで異なる番手のコンパウンドを混用すると、コンパウンドがバフ内で混ざり合い本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、オーロラを新たに作る原因にもなります。工程が変わるたびにバフを交換する習慣をつけましょう。


シングルアクションでオーロラを出してしまった場合の基本的な組み合わせはこちらです。


- Step 1:シングルアクション × ウールバフ × 極細目コンパウンド → 大きな傷の除去
- Step 2:シングルアクション × ウレタンバフ × 超微粒子コンパウンド → 目消し
- Step 3:ギアアクションまたはダブルアクション × ウレタンバフ × 仕上げ用コンパウンド → オーロラ完全除去・艶出し


仕上げ工程が原則です。


参考情報:ポリッシャー・バフ・コンパウンドのマッチングについて詳しく解説したコラムです。


ポリッシャーとバフとコンパウンドのマッチングが決める仕上がりの差|オートディテイリングコラム


シングルアクションで出たオーロラを消す具体的な手順

ここでは実際の磨き作業の流れを、工程ごとに整理します。黒いボディをシングルアクションポリッシャーで磨いた後の目消し工程を例にして説明します。


STEP 1:洗車・脱脂でボディをクリーンにする


磨きを始める前に、ボディ表面の砂・ホコリ・油膜を完全に取り除きます。油膜や砂粒が残った状態で磨くと、それ自体が研磨剤となって余計な傷を増やします。脱脂剤(シリコンオフなど)を使うと、コンパウンドの本来の性能が出やすくなります。


STEP 2:シングル × ウールバフで大きな傷を除去する


1回に磨く範囲は約50cm四方(A4用紙2枚分程度)を目安にします。ポリッシャーは一番低速回転で使い、バフの動かし方は最初は規則的に、途中から不規則な動きに変えます。これによって一方向への傷の積み重なりを分散させ、オーロラを抑えることができます。コンパウンドが尽きたら磨きを止めましょう。それ以上続けると熱でボディの塗装が焼き付く危険があります。


焼き付きに注意すれば大丈夫です。


STEP 3:シングル × ウレタンバフで目消しをする


STEP 2でウールバフを使って大きな傷が取れた後、バフをウレタン(スポンジ)バフに替えて超微粒子コンパウンドで磨き直します。この工程が「目消し」です。一度広めの範囲を磨き、バフ目が均一に消えているか確認しながら進めます。


シングル×ウレタンの組み合わせは焼き付きを起こしやすいため、最初はバフを少し立てて塗装面に角度をつけて当て、コンパウンドが馴染んでから面全体でしっかり当てるとリスクを下げられます。


STEP 4:ギアアクションまたはダブルアクションで仕上げる


目消しを終えたら、最後にギアアクションまたはダブルアクションポリッシャーとウレタンバフを使い、仕上げ用コンパウンドで仕上げます。シングルアクションの一方向の動きとは異なり、ダブルやギアは不規則に動くためバフ傷の方向性が分散し、オーロラを根本から消すことができます。


ダブルアクションのポリッシャーとして有名なのが、イタリア製の「ルペス(RUPES)」です。扱いやすさとオーロラ除去能力の高さから、多くのコーティング施工店で使われています。


STEP 5:太陽光・作業灯でオーロラが消えたか確認する


室内の蛍光灯だけでは、オーロラマークの有無を正確に判断できません。屋外に出して太陽光の下で確認するか、LEDスポットライト(作業灯)をボディに斜めから当てて確認します。この確認を省略するとオーロラが残ったままコーティングに進んでしまいます。


参考情報:シングルアクションポリッシャーを使った実際の磨き工程が写真つきで解説されています。


磨きの応用!面を磨いてみよう!〜シングルアクション編|WC Works


シングルアクションポリッシャーのオーロラを出さない予防と独自視点の対策

オーロラは「消す」より「出さない」ほうが労力もコストもかかりません。ここでは、一般的な解説では取り上げられにくい視点を含め、オーロラ予防のポイントをまとめます。


超低速回転での使用でオーロラを大幅に減らせる


実は、シングルアクションポリッシャーでも超低速(最低回転数)で使うと、オーロラマークがほぼ発生しないという実践事例があります。高速回転は研磨力が上がる反面、バフ傷の一方向への積み重ねも加速します。超低速では研磨力は落ちますが、繊細な目消しやコーティング前の最終仕上げにはむしろ向いています。シングルしか持っていない場合でも、回転数の調整だけで結果が変わることを覚えておくと良いでしょう。これは意外ですね。


光の当て方を変えながら磨くと見落としを防げる


コーティング施工のプロが重視しているのが「照明環境」です。蛍光灯のみの室内では、オーロラが出ているかどうかを確認するのが難しい場合があります。専門店では特殊なスポットライトや作業灯を斜めに当て、塗装の凹凸を立体的に浮かび上がらせながら磨きます。DIYの場合は、LED懐中電灯をボディに対して鋭角に当てる方法が代用として使えます。明かりの角度を変えながら作業するのが基本です。


コーティングの前にオーロラを除去しなければならない理由


コーティング剤はオーロラマークを消す効果を持っていません。むしろ、コーティングを施工してしまうと「オーロラがコーティング皮膜の下に封じ込められた状態」になり、後から研磨で消すには一度コーティングを剥がす必要が生じます。専門施工店でのコーティング剥がし+再研磨の費用は、コンパクトカーで3〜5万円、SUVや大型セダンで5〜10万円以上になるケースもあります。痛いですね。


DIYでコーティング施工を考えている方は、施工前に必ず太陽光または作業灯でオーロラの有無を確認し、オーロラが見えた場合はギアアクションかダブルアクションポリッシャーで目消しを行ってからコーティングに進むようにしましょう。


磨きの「一人前」になるには3年かかるという現実


東京・板橋区にあるカーポリッシュオーソリティの横山宗一朗代表によると、「ある程度の形になるまでに早くて3カ月、一人前になるには最低でも3年はかかる」とのことです。これはDIYで始める方にとって過度なプレッシャーではなく、「プロに任せるべき場面を見極める」基準として覚えておくと役立ちます。深いバフ傷が残っている、塗装が薄くなっている、過去にDIYで磨きすぎているといった車両は、初回はプロに依頼して状態をリセットするのが賢い選択です。


状況 判断の目安 推奨アクション
軽いオーロラのみ バフ傷が浅い・新車から間もない DIYでダブルアクション仕上げ
オーロラが濃い・消えない 傷が深い・同じ部分を何度も磨いた コーティング施工店に相談
コーティング下にオーロラ コーティング後に気づいた プロによる再研磨・再施工


参考情報:オーロラマークの発生メカニズムと施工環境の重要性を詳しく解説しています。




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