センターパイプ車検の通過条件と交換費用の完全ガイド

センターパイプ車検の通過条件と交換費用の完全ガイド

センターパイプと車検の基礎知識から注意点まで

センターパイプが原因で車検に落ちても、あなたは気づかずそのまま30万円の罰金リスクを背負って走り続けることになります。


センターパイプ 車検まるわかりガイド
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センターパイプとは何か

触媒後からリアマフラーをつなぐ中間パイプ。排気効率・消音・排ガス浄化に関わる保安基準の対象部品です。

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車検で見られる3つのポイント

①近接排気騒音(96dB以下)②排ガス濃度(CO 1.0%以下 / HC 300ppm以下)③腐食・穴あき・排気漏れがないこと

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知らないと30万円の罰金リスク

保安基準に反する改造・整備不良状態での走行は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金の対象になります。


センターパイプの役割と車検における位置づけ





センターパイプは、エンジンから排出された排気ガスを触媒(キャタライザー)からリアのマフラー本体へと導く中間接続パイプです。車体の下をひとり静かに通っているため、目に触れる機会が少なく、多くのドライバーが「あまり気にしたことがないパーツ」として認識しています。しかし、車検の保安基準では排気系全体が検査対象であり、センターパイプもその例外ではありません。


センターパイプが果たしている役割は大きく3つあります。まず、排気ガスをスムーズに後方へ流すための「排気通路の確保」。次に、サブサイレンサーと一体化している場合は「消音効果の補助」。そして、パイプ径の設計によってエンジンの出力特性やトルク特性に影響を与える「排気チューニングの基盤」という役割です。純正品はこれらがバランスよく設計されており、市販の社外センターパイプではパイプ径を太くして排気効率を上げるタイプが多く販売されています。


つまり、センターパイプは「ただのつなぎパイプ」ではないということです。


車検においてセンターパイプが関係する保安基準の主な条文は「道路運送車両の保安基準第30条(騒音防止)」と「第31条(排ガス規制)」です。これらに基づいて、近接排気騒音の測定値と排ガス中のCO(一酸化炭素)・HC(炭化水素)の濃度が厳しくチェックされます。特に2010年4月以降に生産された車両は「加速走行騒音規制」の対象にもなるため、センターパイプ単体の変更でも保安基準の適合確認が必要です。


車検を安心して通過したいなら、センターパイプの状態把握が基本です。


参考:排気管に関する保安基準(道路運送車両の保安基準細目告示 第118条)の原文はこちらで確認できます。


国土交通省|道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第118条(騒音防止装置)- 近接排気騒音の基準値や測定方法を規定した公式資料


センターパイプの社外品交換と車検の事前認証制度

社外センターパイプへの交換を検討しているなら、「事前認証制度」を必ず理解しておく必要があります。2010年4月以降に生産された車両(平成22年4月以降)に社外の排気系パーツを取り付ける場合、「性能等確認済表示」が刻印・プレート添付されたパーツでなければ、どれだけ静かでも車検に通りません。これは保安基準の重要な改定点です。


ここで多くのカーオーナーが見落としがちな落とし穴があります。それが「セット認証の問題」です。


事前認証は「マフラー本体(リアピース)+センターパイプのセット」として取得されているケースがほとんどです。同じメーカーの製品であっても、「リアピースのみ」を単体で購入したあとに「センターパイプを別途購入」した場合、セットとしての認証ではないため保安基準適合とみなされない可能性があります。これは実際に車検場で指摘された事例が複数報告されており、対策は「最初からセット製品として販売されているものを選ぶ」か「整備工場で事前に確認する」ことです。


セット購入が鉄則です。


さらに、バンテージ(耐熱テープ)をセンターパイプやフロントパイプに巻いている場合も注意が必要です。保温・耐熱目的でパイプにバンテージを巻くのはカスタム界では一般的ですが、バンテージで刻印が隠れると「性能等確認済表示が確認できない」として車検NGになる事例が実際に起きています。スイフトスポーツ(ZC33S)のオーナーが車検場で「フロントパイプとセンターパイプにバンテージを巻いてあるから刻印が見えない」として不合格にされたという報告がSNS上にも残っています。刻印が見えるかどうかを必ず確認しておきましょう。


刻印が隠れていると一発NGです。


以下のリンクでは、車検対応マフラーと「車検対応品」「保安基準適合品」の意味の違いについて詳しく解説されています。


WEB CARTOP|車検に通るカスタムとNGなカスタムを解説!マフラーとセンターパイプの事前認証セット問題も紹介


センターパイプが車検に通らない3つの主な原因

センターパイプが原因で車検不合格になる理由は、大きく分けて「音量超過」「排ガス不良」「物理的損傷」の3パターンです。それぞれの内容と数値基準を整理しておきましょう。


① 近接排気騒音が基準を超えている


2010年4月以降に生産された普通乗用車(乗用定員10名以下)の近接排気騒音の基準値は96dB以下です。さらに重要なのが、「マフラー交換後は、新車時の近接排気騒音値+5dBを超えてはいけない」という上乗せルールが存在することです。たとえば車検証に近接排気騒音値として「80dB」が記載されている車では、社外センターパイプ・マフラーを装着した状態で85dBを超えると不合格になります。96dBという絶対値さえ下回っていれば大丈夫だと思い込んでいると、思わぬ落とし穴に足を取られます。


② 排ガス濃度の超過


触媒(キャタライザー)が取り外された「触媒ストレート」状態のセンターパイプを取り付けている場合、排ガス中のCO濃度(基準:1.0%以下)とHC濃度(基準:300ppm以下)が基準を超えて車検に通りません。これは排ガス規制の話であり、音量と全く別の検査項目です。排ガスが基準値内なら問題ありません。


③ 腐食・穴あき・排気漏れ


保安基準第118条には「消音器に破損または腐食がないこと」と明記されています。純正センターパイプは一般的にスチール製で、融雪剤が多く使われる地域(東北・北陸・甲信越など)や海沿いの地域では、塩分による腐食が進みやすくなります。腐食が進むと排気漏れが発生し、車検場では下からの目視・打音検査で発見されます。センターパイプに小さな穴が開いているだけでも車検NGです。痛いですね。


腐食は見えない裏側から進むため、定期的に車を持ち上げて確認することをおすすめします。走行中に聞こえる「シュー」「ボコボコ」という異音は、排気漏れのサインである場合があります。そのような症状があれば、車検前に整備工場でリフトアップしてもらい確認してもらうのが安全です。


自動車点検整備推進協議会|消音器(マフラー)の切断・取り外しに関する法令 – 不正改造の罰則(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)が確認できる


センターパイプの修理・交換費用の目安

センターパイプが車検に通らない状態になった場合、修理・交換には費用が発生します。費用感をあらかじめ把握しておくと、車検前の予算計画が立てやすくなります。


腐食や小さな穴あきで排気漏れが起きている場合の修理費用は下記が目安です。


| 修理方法 | 費用目安 |
|---------|---------|
| マフラーパテ・アルミテープによるDIY補修 | 1,000〜3,000円 |
| 整備工場による溶接修理 | 6,000〜15,000円 |
| センターパイプの部品交換(部品代+工賃) | 20,000〜100,000円以上 |


特に純正部品での交換は高額になることが多く、カローラのセンターパイプでは純正新品が約98,400円というケースも実際にあります(走行7万kmの中古品でも約5万円)。普通車の純正品交換では10万円を超える場合もあるため、社外の車検対応品か溶接修理を検討するのが現実的です。


これは使えそうです。


ただし、溶接修理が有効かどうかは「腐食の進行度合い」と「素材の状態」によります。表面的な穴であれば溶接で十分対応できますが、腐食がパイプ全体に広がっている場合は、溶接しても翌回の車検前に再び穴が開くリスクがあります。整備工場で「溶接できる状態か、交換が必要か」を判断してもらうのが最も確実です。


工賃の目安は1時間あたり約5,000〜10,000円が多く、作業時間は状態によって1〜2時間程度です。車検の前に整備工場に持ち込んで下回り点検を依頼する際に、センターパイプの状態も同時に確認してもらうことで、追加費用の発生を最小限に抑えることができます。一度の来店で確認できます。


社外の車検対応センターパイプを選ぶ際は、前のセクションで述べた「事前認証(JQR認証)のセット品かどうか」を必ず製品ページで確認することが大切です。JQR(一般財団法人日本品質保証機構)や国交省登録機関の認証プレートが付属しているかどうかを購入前にチェックしましょう。


マフラーの穴あき・排気漏れの修理費用まとめ – DIY補修から業者交換まで費用相場を比較した参考記事


車検前にチェックすべきセンターパイプの確認ポイント

車検直前に「センターパイプが原因で不合格」という事態を避けるために、事前にセルフチェックできるポイントをまとめます。整備に詳しくなくても、ある程度は自分の目と耳で確認できます。


エンジン始動直後の音・においを確認する


冷えたエンジンを始動した直後、車の周りを歩いて「ガスっぽいにおい」や「シューシュー」という音がしないか確認します。排気漏れがあると、エンジン下部や車体中央あたりから異音や白煙、強い排気臭がすることがあります。特に冬場の朝一番の始動時は確認しやすい状況です。


リフトアップして目視確認する


安全にジャッキアップできる環境があれば、センターパイプの下側を目視で確認することができます。表面が薄茶色〜赤茶色に変色してボロボロになっている部分は腐食が進んでいるサインです。錆が点状に集まり始めている段階では溶接で対処できますが、面状に崩れ始めている場合は交換を視野に入れましょう。


走行中の異音・振動をチェックする


走行中に「ブォン」「バンバン」という低音の振動音が強くなっている場合や、マフラーハンガー(ゴム製の吊り金具)の劣化でパイプが揺れている場合も、車検時に指摘対象となります。ハンガーの劣化はパーツ代500〜1,000円程度で交換できるため、早めの対処がおすすめです。


社外品の場合は刻印・プレートを目視確認する


社外品のセンターパイプを装着している場合は、パイプ本体に「JQR」や「e-マーク」など性能等確認済表示のプレートや刻印があるか確認します。バンテージなどで覆っている場合はいったん外してチェックします。刻印が見えない状態のまま車検に持ち込むと「確認できないためNG」と判断される可能性があります。刻印の確認は必須です。


純正品の場合でも「状態」は必ず確認を


「純正品だから大丈夫」という思い込みは禁物です。純正品でも腐食・穴あきが進めば車検NGになります。特に10年落ち・走行10万kmを超えたような車は、下回りの腐食が進んでいる可能性が高く、センターパイプを含む排気系全体の状態チェックを意識しましょう。


以下のJASPAのページでは、整備不良・不正改造に関する罰則規定がわかりやすくまとめられています。


日本自動車整備振興会連合会(JASPA)|不正改造・整備不良に関する罰則一覧 – 法的リスクの全体像を確認できる




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