

マイナスドライバーで強引にこじると、1本約3,000〜8,000円の純正キャップが即破損します。
「ホイール裏から親指で押すだけ」というのがセンターキャップを外す基本です。ところがトヨタ・レクサス系の純正アルミホイールには、他メーカーにはあまり見られない「バックアップリング」と呼ばれるC字型のリングが内側に装着されています。これが爪に余分な張力を加えているため、単純に押しただけでは外れないことがあります。
バックアップリングはセンターキャップの裏側(ホイール内側から見た面)を確認すると見つけられます。C字型になっており、指で直接つかんで外側へ引き出すと取れます。リングを外してからセンターキャップを押し出すと、驚くほどスムーズに作業が進みます。これが条件です。
このリングの存在を知らずに「固い!」と力任せに押すと、爪が折れるリスクが一気に高まります。爪が折れた場合、修理はほぼ不可能で、純正センターキャップ1個の交換費用は約3,000〜8,000円(4個セットで1万〜2万円前後)が相場です。痛い出費ですね。
バックアップリングの有無を必ず確認してから作業に入りましょう。
参考:トヨタ純正ホイールのセンターキャップ外し方詳細(バックアップリングの取り外し手順含む)
alumania|センターキャップの外し方 アルミホイール(トヨタ用純正ホイール画像つき解説)
傷ゼロ・爪折れゼロで外す最も確実な方法は、ホイールをいったん車から外して裏側から押し出す「裏押し」です。手順は以下の流れになります。
| ステップ | 作業内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ① | 平坦な場所にパーキングブレーキをかけて駐車 | 傾いた場所は厳禁 |
| ② | ジャッキアップポイントにフロアジャッキを当てて車体を持ち上げる | 取扱説明書でジャッキポイントを確認 |
| ③ | 対角線上の順番でホイールナットを緩め、ホイールを取り外す | ナットは対角に外すのが原則 |
| ④ | ホイールを裏返しにして床のマット(布)の上に置く | キャップが飛び出す受け皿として必須 |
| ⑤ | トヨタ純正の場合はバックアップリングを取り外す | C字型リングを指で引き出す |
| ⑥ | 両手の親指を使い、センターキャップの中央をゆっくり押し出す | 作業グローブ着用で力が入りやすい |
作業時間の目安は1輪あたり約5〜10分です。専用工具は不要で、車に標準装備されているジャッキと手袋さえあれば作業できます。これは使えそうです。
ただし、最近の新型トヨタ車(特に2020年以降のモデル)は車載ジャッキが省略されているケースが増えています。ロードサービスのカバーとして購入した場合、車内に積み忘れていることもあります。フロアジャッキをお持ちでない方は、カー用品店でコンパクトタイプのものが3,000〜8,000円程度で購入できます。作業前に手元にあるか確認しておきましょう。
「タイヤを外さずにセンターキャップだけ外したい」という声はよく聞かれます。実はこれは方法によって難易度と傷リスクが大きく変わります。
ホイール装着のまま外す主な方法は2種類です。1つ目は「センターキャップレンチ(専用工具)」を使う方法、2つ目は「ガムテープを丸めて貼り付けて引き抜く」方法です。
一方、ネット上でよく紹介される「吸盤で引き抜く方法」は、トヨタ純正には不向きです。トヨタのセンターキャップの多くはトヨタマークが立体エンブレムになっており、吸盤が吸着できる平面がありません。つまり「吸盤で外せる」という情報は、トヨタ純正ホイールには当てはまらないケースがほとんどです。
マイナスドライバーの代用は最終手段です。必ずマスキングテープをドライバーの先端に3〜4周巻いてホイールへの傷を防ぎましょう。一箇所だけに力を集中させず、対角線上の2カ所を少しずつ浮かせていくのがコツです。
参考:センターキャップの外し方を動画・画像つきで解説した記事
タイヤフッド|意外に簡単なホイールのセンターキャップの外し方や交換時期を解説!
10年落ちのトヨタ車や走行距離が10万kmを超えた車では、センターキャップがホイールに固着していることがあります。プラスチックがブレーキの熱で経年硬化し、通常の力では到底外れません。
固着しているときの対処法として最も有効なのが、潤滑剤(5-56など)をセンターキャップとホイールの隙間にスプレーして5〜10分待ってから押し出す方法です。潤滑剤がプラスチックの爪の摩擦を減らしてくれます。カー用品店での購入価格は約600〜800円程度です。
もう一つ気をつけたいのが「ネジ式センターキャップ」の存在です。BBS・エンケイなどの一部の社外ホイールや、レクサスの高グレード向けホイールでは、爪ではなくネジで固定されているタイプがあります。このタイプを知らずにこじようとすると、ネジ山が潰れて取り返しのつかない状況になります。
見分け方は簡単で、センターキャップ表面に工具穴があるか、軽く回してみて回転する感触があるかどうかで判断できます。ネジ式なら専用レンチを使って反時計回りで外すのが基本です。
固くて外れない場合の判断基準をまとめると次の通りです。
爪が1〜2本折れた程度なら接着剤での補修も可能ですが、3本以上折れると再固定が困難になります。新品を購入するはめになるので、無理は禁物ということですね。
参考:センターキャップが固くて外れない場合の詳細な対処法
ホイールのセンターキャップの外し方ガイド【傷つけない3つの方法・外れない時の対処法】
外した後に新品に交換する場合、サイズ選びのミスが最もよくある失敗です。トヨタ純正アルミホイールのセンターキャップのサイズは、PCDによって異なります。PCDが114.3mmのホイールには外径約62mm、PCDが100mmのホイールには外径約53mmが採用されていることが多いです。なお、サイズはおよそ「500円玉(直径26.5mm)2枚強」のイメージです。
| 対応PCD | センターキャップ外径の目安 | 主な車種例 |
|---|---|---|
| PCD 114.3mm | 約62mm | アルファード・クラウン・レクサスシリーズ等 |
| PCD 100mm | 約53mm | プリウス・アクア・ヤリス等 |
社外アルミホイールに流用する場合は注意が必要です。自動車メーカーごとにサイズと爪の形状が異なるため、トヨタ純正キャップが他社ホイールに入るとは限りません。メーカー違いで互換性は基本的にありません。
正しい付け直し方の手順は、まずホイール中心部のダストや油分を中性洗剤で清掃し、乾拭きで水分を取り除きます。次にセンターキャップのロゴ向きを確認してから、中央を手のひらで均等に押し込みます。「カチッ」という音がして隙間がなくなればOKです。装着後は軽く引っ張ってグラつきがないか確認しましょう。グラつきが残る場合は固定が不十分です。
センターキャップを外したまま走行を続けると、ハブ部分が雨・ほこり・泥にさらされ続けます。ハブの錆が進行した場合、将来的なホイールベアリング交換(片側1〜3万円程度)が必要になるリスクもゼロではありません。メンテナンス後は必ず再装着しましょう。
参考:トヨタ純正センターキャップのサイズ・選び方・役割についての詳細解説
グーネット|ホイールのセンターキャップ装着のメリットと外すデメリットとは?

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