

サニートラックカスタムは、見た目が軽く変わるだけの仕様でも「寸法」「重量」「形状」「排気量」などの変更扱いになり、構造変更(構造等変更検査)の対象に入ることがあります。オーバーフェンダーのような指定外部品は、基準を超えると原則として構造変更が必要、という整理が基本です。
特に全幅は分かりやすい分岐で、装着前後で20mm以上(=片側10mm以上相当の増加)変わると構造変更が必要、という実務判断につながります。
さらに「構造変更=車検の取り直し」になり、残っていた車検期間が無効になる点は、オーナー説明でトラブルになりやすいので、受け入れ前に必ず合意形成しておくのが安全です。
参考:オーバーフェンダーの構造変更ライン(全幅±20mm)と、指定外部品としての扱いの説明
https://mobiful.jp/shaken/column/over_fender/
サニートラックカスタムで「それっぽく仕上がる」代表がオーバーフェンダーですが、車検目線では“タイヤを隠す部品”というより“車幅を変える部品”として扱われやすい点が要注意です。
実務の落とし穴は、片側10mm未満のフェンダーモール的な手法でツライチを狙うケースで、両面テープ等の簡易固定だと「車体の一部」と認められず、結局ハミタイ判定に寄りやすい、という指摘があります。
一方で、幅の大きいオーバーフェンダーを付けるなら最初から構造変更して「そのフェンダー込みの全幅」で成立させる方が、検査の再現性が上がり、継続車検のたびに揉めにくくなります。
参考:全幅20mm以上で構造変更、構造変更は車検の取り直しになる(払い損リスクの説明もあり)
https://mobiful.jp/shaken/column/over_fender/
サニートラックは後ろ足がリーフのため、サニートラックカスタムで車高を変えるときに「リーフ」「シャックル」に触れやすく、ここが構造変更の本命になりがちです。軽トラの例になりますが、リーフスプリングやシャックルを交換した場合は車高変化量に関係なく構造変更が必要、という整理が明示されています。
また、40mm超のリフトアップは“何で上げたか”で扱いが変わり、フロントのコイルや車高調は指定部品で構造変更が不要になり得る一方、リアのブロックは指定外部品で40mm超だと要構造変更、という説明があります。(サニトラは構造が違っても「指定部品/指定外部品」思考は同様に役立ちます。)
サニートラックカスタムを車検前提で組むなら、「どの部品が指定外扱いになりやすいか」「交換した事実をどう説明するか」を先に決め、必要なら強度根拠(強度検討書等)を準備するのが現実的です。
参考:リーフスプリング/シャックル交換は車高に関係なく構造変更、全幅20mm以上で構造変更など“要否の整理”
https://motor-fan.jp/article/150217/
サニートラックカスタムでは、古いドラムの状態不良(固着・片効き・シリンダ滲み)をきっかけにディスクブレーキ化へ進む例があり、実際に「ドラムが固着していたのでディスク化へ」という作業メモも見られます。
整備士目線で怖いのは、流用ナックルやキャリパーの“付けばOK”で進めてしまい、ホース取り回し・バンジョーボルト形状・当たり・ホイール干渉・制動力バランスなどが最後に噴き出すことです。
車検対策としては、制動性能そのものの確保に加えて、ホースの固定と可動部クリアランス、フルバンプ/フルリバウンドでの干渉ゼロ、フレアやバンジョーの適合、フルード沸騰対策(必要ならDOT選定や導風)までを“説明できる整備”に落とし込むのがポイントになります。
参考:サニートラックのディスクブレーキ化(作業内容の具体例、ホースや固定方式の言及あり)
https://cartune.co.jp/notes/JvjaBsP3AT
サニートラックカスタムで意外に効くのが、「検査時にどこで測られるか」を先に理解して組むことです。軽トラの例では、車検時の全高を鳥居(ガードフレーム)両端のリングフック部で計測する、という具体的な測り方が紹介されています。
サニトラでも荷台まわりの形状次第で、ユーザーが想像する“屋根の高さ”ではなく“突き出た部位”が計測点になると、狙った全高に収まらない(または構造変更の要否が変わる)ことがあります。
整備工場での実務としては、入庫時に「全長・全幅・全高」「最低地上高」「灯火の高さと向き」「突出(角の丸み含む)」を“検査員の目線で”メジャー確認し、写真で残しておくと、オーナーとの認識差も減らせます。