ランボルギーニ・ウラカン・ステラート車高とタイヤとRally

ランボルギーニ・ウラカン・ステラート車高とタイヤとRally

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートと整備

ランボルギーニ・ウラカン・ステラート:整備士が最初に押さえる3点
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車高アップ=足回りとアライメントが主役

EVO比で車高が上がる設計のため、ブーツ・リンク・センサー類の保護と、数値管理の精度が仕上がりを左右します。

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専用オールテレイン+ランフラットの扱い

DUELER AT002は路面対応幅が広い一方、摩耗の出方と空気圧管理で乗り味とノイズが変わります。

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吸気・防塵の思想が普通のウラカンと違う

ダート走行を前提に吸気経路やプロテクションが語られるモデルなので、清掃・詰まり・固定部の点検が重要です。

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートの車高とサスペンション整備ポイント


ウラカン・ステラートは、ウラカンEVO 4WD比でサスペンション高(車高)が44mm高い設計で、悪路での安全性や走行安定性を狙っています。
整備側の実務として効いてくるのは「単に上がっている」事実よりも、ストローク確保や入力の増加に伴い、ブーツ/ダストシール/ハーネス固定/カプラの泥水被りリスクが上がる点です。
特に足回りは、車高・トレッド変更でアライメントの“許容の幅”が狭く感じやすく、直進性やタイヤの偏摩耗がオーナー満足度に直結します。
ここで意外に見落とされがちなのが、ドライバー側が「ラリーっぽく走れる」ことに気を取られて、縁石・洗車機レール・未舗装の段差を以前より積極的に踏みに行く点です。


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結果として、定期点検の時点での打痕や擦過痕は、通常のウラカンより“走り方のクセ”が反映されやすい車種と考えると診断が速くなります。

点検の優先順は、まず目視(下回り・ホイールアーチ内)、次にガタ(リンク類)、最後に数値(アライメント)にすると、短時間でも事故の芽を潰しやすいです。

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートのタイヤDUELER AT002とランフラット注意点

ステラートはブリヂストンと共同開発した「DUELER AT002」を装着し、パンク時も走行を継続できるランフラット技術を採用しています。
サイズ例として、フロント235/40R19、リア285/40R19が挙げられており、一般的なスーパーカーの感覚で見ると、タイヤの役割(衝撃吸収・砂利対応)がかなり大きい構成です。
この「オールテレイン+ランフラット」は、整備現場では“万能”ではなく、“点検項目が増える”と捉えると事故が減ります。
たとえば、ランフラットは「ゼロ空気圧でも走れる」ことが強調されやすい一方で、走行後に内部損傷が残る可能性があり、外観だけでの判断が危険になります。


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またATパターンは路面ノイズや摩耗形状が一般的なスポーツタイヤと違うため、オーナーから「ハブベアリングが唸る」「足回りがゴロつく」といった訴えが来たとき、タイヤ起因の可能性を最初に切り分けるのが有効です。

現場向けのチェックリスト例は次の通りです。


  • 空気圧:冷間時の基準と、走行直後の上昇幅(異常な上がり方は偏荷重やパンク兆候のヒント)。​
  • 摩耗:外側ショルダーの欠け・ブロックのちぎれ(砂利走行の履歴が出やすい)。​
  • 小石噛み:溝だけでなく、ブレーキ冷却ダクト付近やインナーフェンダー内も同時に確認。​

参考:Rallyモードと専用タイヤ(DUELER AT002、ランフラット、サイズ)の説明
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1480983.html

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートのRallyモードとLDVI診断の考え方

ステラートはLDVI(車両統合制御)に、ウラカンとして初めてRallyモードを導入し、低μ路での走行を想定した制御を持ちます。
メーカー説明では、Strada/Sportが専用キャリブレーションになっている点も明記され、同じ「ウラカン系」でも制御の思想が別物として扱うのが安全です。
整備士の視点で重要なのは、ここが“速く走るため”だけの話ではなく、傾斜計・ジオ座標・コンパス等の追加データでLDVIが外界情報を取り込む点で、センサー起点の不具合が体感として出やすい土壌があることです。
よくある落とし穴は「警告灯が出ていないから制御は正常」と決めつけてしまうことです。

低μの領域では、わずかなヨーレート/舵角/加速度センサーのズレが“挙動の違和感”として現れやすく、オーナーからは「ラリーで前に出ない」「横に出過ぎる」など曖昧な言語で相談されがちです。


参考)【アメリカで試乗】荒野の大冒険! 〈ランボルギーニ〉“ウラカ…

このタイプの問診では、どのモード(Strada/Sport/Rally)で、どの路面(雪・砂利・湿ったダート)で、どの速度域かを先に固定してから診断すると、再現性が上がります。


参考:Rallyモード追加と制御の概要(日本語)
ランボルギーニ初のオフロードスーパースポーツ「ウラカン ステ…

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートの吸気と防塵と清掃

ステラートの象徴装備のひとつがルーフスクープ(ルーフ側の吸気)で、砂や粉塵が多い環境でもエンジンにクリーンな空気を届ける機能性が説明されています。
加えて、砂塵対策として外側のサイド吸気を“閉じて”ダスト侵入を抑える、といった空力・防塵を両立させる考え方も資料に明記されています。
この思想は整備に直結し、吸気系の点検は「フィルター交換時期」だけでなく、「ダクトの固定」「シールの状態」「粉塵の堆積パターン」を見ると、走行環境や洗浄方法の癖まで推定できます。
意外なポイントは、オフロード車のように“汚れて当然”で済まないことです。

スーパーカーのパッケージングは熱・空力・クリアランスがタイトなので、粉塵が局所的に溜まると、放熱や可動部の渋さとして遅れて効いてきます。


参考)https://www.lamborghini.com/original/DAM/lamborghini/facelift_2019/model_detail/huracan/sterrato/2024/02_06_brochure/HURACAN%20STERRATO_DIGITAL_BROCHURE_EN-WCAG.pdf


洗車後のトラブル相談(異音・警告・エアコン臭など)が来た場合、吸気開口部と周辺の水の通り道も同時に疑うと、遠回りになりにくいです。

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートの下回りプロテクションと「見えない損傷」独自視点

ステラートは、フロントのアンダーボディ保護やサイド/ホイールアーチなど、プロテクション要素を持つことが公式にも説明されています。
一方で現場目線の独自視点としては、「プロテクターが付く=下回りは安心」ではなく、「プロテクターがあるから“奥”が見えない」という情報欠落が増える点がリスクです。
とくに未舗装を走る車は、擦るより先に“叩かれる”ので、樹脂プロテクターの内側でハーネスが擦れていたり、固定クリップが緩んで振動源になっていたり、といった“見えない損傷”が増えます。
点検の現実解は、次のように割り切ることです。


  • 目視で分かる傷:写真で記録し、次回比較の基準にする(オーナー説明が楽になる)。​
  • 目視で分からない傷:異音・振動・引きずり感の問診を濃くし、必要なら一段深い分解点検を提案する。​
  • 予防整備:インナーフェンダー内の清掃と固定確認を「油脂類のにじみ点検」と同じレベルで扱う。​

最後に、ステラートは世界1499台の限定生産が予定されたモデルで、オーナー心理として「多少無理しても乗りたい」個体が出やすい側面があります。

だからこそ整備では、性能やスペック談義より先に、足回り・タイヤ・吸気・下回りの“壊れ方のクセ”を共有し、乗り方の注意を言語化することが、クレーム予防に効きます。




MINI GT 1/64 ランボルギーニ ウラカン ステラート Verde Gea Matt (マットグリーン) 右ハンドル 完成品