ランボルギーニカウンタックlp500sのエンジンとキャブレターと故障

ランボルギーニカウンタックlp500sのエンジンとキャブレターと故障

ランボルギーニカウンタックlp500sの仕様と故障

ランボルギーニカウンタックlp500s 整備士向け概要
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まず押さえる要点

LP500S(5000S)は「外観はLP400S系+排気量アップ」が核。キャブ車とKジェトロ車が混在し、診断の入口を間違えると遠回りになる。

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整備で詰まりやすい所

燃料・点火・圧縮の順で切り分け、キャブ調整だけで沼に入らない。リンク機構、熱、ゴム部品の劣化が不調を増幅しやすい。

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独自視点(現場の工夫)

「スーパーカー整備」でも手順は地味に正攻法。再現性あるログ(回転域・負荷・温度・症状)を残すほど、次の整備が劇的に速くなる。

ランボルギーニカウンタックlp500sのエンジン仕様と最高出力


LP500S(通称5000S)は、シリーズの中でも「扱いやすい」と評価されやすい世代で、排気量アップによりトルク感と安定性を狙ったモデルです。シノダオートモビルの解説では、1982〜1984年に計321台(323台説あり)生産、欧州仕様はウェーバー製45DCOEキャブレター6基を備える、と整理されています。さらに同資料では、(米国で型式認証を受けた)5000SはボッシュKジェトロニック装備、最高出力375馬力/7000rpm、最大トルク41.8kgm/4500rpmという記述があり、同じ「LP500S/5000S」でも仕様差が整備の前提になります。
整備士目線では、まず「車両がキャブかKジェトロか」を現車確認し、燃調・点火・始動の診断方針を分けるのが安全です(部品の当たり前が変わるためです)。また、同資料にあるように回転計は7000rpm付近から注意域(イエロー)、7500rpmからレッドというメーター構成で、実車点検ではオーバーレブ歴やタコの信頼性確認も価値があります(不調車ほど“回して合わせる”方向に行きがちです)。


参考)ランボルギーニ・カウンタック「LP5S」?希少な500Sの初…

参考:生産台数・エンジン/燃料系(キャブ/インジェクション)・足回り構造など、LP500S/5000Sの前提データ整理に有用
シノダオートモビル:5000S 解説ページ

ランボルギーニカウンタックlp500sのキャブレターとセッティングの落とし穴

キャブ車の不調は「キャブだけ見て終わらない」ことが最大のポイントで、キャブ調整で改善しないときほど、点火や圧縮などの前提条件を疑うのが近道です。ガレージ湘南の事例紹介でも、キャブを調整しても良くならないときは、スパーク(プラグ、プラグコード、バッテリー、イグニッション)、点火タイミング、さらに圧縮不足まで含めて総合的に確認すべきだとしています。
LP500SはV12+6連キャブ(欧州仕様)というだけで、同調・リンク・二次エア・油面・加速ポンプなど、どこか1点のズレが“全体の不調感”になりやすい構成です。現場でありがちなミスは「アイドルは出るからキャブはOK」と決め打ちし、実は点火が弱い/進角がずれている/圧縮が揃っていない、というケースで、結果的に濃い方向へ逃がして症状を悪化させるパターンです。

点検の型(入れ子にしない簡易チェックリスト)。
・プラグ焼けと失火痕の確認(バンク差を見る)
・同一条件での圧縮測定(値だけでなくバラつき)
・点火時期と進角の実測(規定値は資料に合わせる)
・燃圧と供給量の確認(フィルタ/ホース劣化も含む)
・最後にキャブ同調と混合気(“最後に”が重要)​
参考:キャブ不調の典型症状と「キャブ以外が原因」になりやすい観点がまとまっていて、診断順の教育に使いやすい
ガレージ湘南:キャブレターでよくあるトラブル事例

ランボルギーニカウンタックlp500sの故障診断(始動不良・アイドリング不調)

車の始動不良やアイドリング不調は、症状が「燃料が薄い/濃い」に見えても、実際は点火・圧縮・燃料供給の複合で起きることが多いです。ガレージ湘南の記述でも、キャブを調整しても改善しない場合に、点火系の確認や圧縮不足を疑うべき、と明確に述べられています。
LP500S/5000Sはタンク容量が大きく(左右60Lずつ計120Lという記述あり)、燃料が長期保管で劣化しやすい運用も想定されます。燃料劣化はキャブ詰まりやガム質生成のトラブルに直結し、結果的に「同調が狂ったように感じる」「回転を上げると息つき」などの症状を誘発しやすくなります(実際は燃料供給の健全性が崩れているだけ、ということが起きます)。

整備の現実解としては、次の順番が安全です(作業戻りを減らすため)。
・燃料:タンク〜ポンプ〜フィルタ〜キャブ(またはKジェトロ)までの供給確認
・点火:電源電圧、コイル、デスビ/イグナイタ、進角、プラグ・コード
・機械:圧縮、バルブクリアランス、吸気漏れ
・最後に燃調:同調・混合気・アイドル系統の追い込み​

ランボルギーニカウンタックlp500sの足回りとブレーキ(ピロボール・スタビライザー)

シノダオートモビルの解説では、5000Sの足回りは前後ダブルウィッシュボーンで、リンク部にゴムブッシュを使わないピロボール式、前後スタビライザー装備、ブレーキはサーボ付きの前後ベンチレーテッドディスク+ATEキャリパー、といった仕様が述べられています。
ピロボールはダイレクト感とジオメトリ維持に利点がありますが、一般的な量産車のゴムブッシュ前提の診断感覚だと「異音=即致命」になりやすく、逆に“正常な作動音”と“摩耗のガタ音”の切り分けが重要になります。さらに、スタビライザーやショック取り付け位置の見直しが入った経緯も同ページ内で触れられており、個体差(年式・仕様・改造歴)でフィーリングが変わりやすい点も、試運転の評価で意識すべきです。

現場での点検ポイント(簡潔)。
・ピロボールのガタ:荷重をかけた状態での確認を重視
・ショック漏れ:片側だけでなく前後バランスで見る
・ブレーキ:サーボ効き、引きずり、フルードの沸き履歴
タイヤ:前205/50VR15、後345/35VR15というサイズ記述があり、銘柄・製造年で挙動が大きく変わる​

ランボルギーニカウンタックlp500sの独自視点:整備記録と再現性(回転数・温度・症状)

LP500S/5000Sは「キャブかKジェトロか」「排気量表記と実排気量の扱い」「年式差」「保管環境差」が重なり、同じ症状名でも原因がズレやすい車種です。実際、同一ページ内でも欧州仕様はウェーバー45DCOEキャブ6基、米国仕様はボッシュKジェトロというように、燃料系の前提が変わることが示されています。
そこで独自視点として、整備のたびに“再現性のある症状ログ”を残す運用が効きます(これは検索上位のスペック記事には出にくいが、現場では効率が跳ね上がります)。例えば、回転域(2000/3000/4000rpmでどうか)、冷間/温間、負荷(一定速・加速・エンブレ)、外気温、燃料残量、電圧、失火の有無を短いテンプレで残すだけで、次回の切り分けが「勘」から「手順」に変わります。

記録テンプレ例(そのまま使える最小項目)。
・車両:年式/仕様(キャブ or Kジェトロ)/最近の作業
・症状:冷間/温間、回転域、負荷条件、再現率
・計測:電圧、燃圧(可能なら)、点火時期(可能なら)
・所見:プラグ焼け、圧縮(値とばらつき)
・対応:調整値、交換部品、結果(改善/不変/悪化)​




京商オリジナル 1/18 ランボルギーニ カウンタック LP500S レッド 完成品