パワーシート いらないと感じる人の本音と判断基準

パワーシート いらないと感じる人の本音と判断基準

パワーシートはいらない?判断できる理由と後悔しない選び方

パワーシートを「いらない」と切り捨てると、売却時に数万円損することがあります。


この記事でわかること
🔧
パワーシートが「いらない」と言われる5つの理由

動きの遅さ・故障リスク・重量増など、実際のユーザーの声をもとに整理します。

💴
修理費用・グレード差・維持コストの実態

スイッチ交換で約2万円、モーター交換では数十万円になるケースも。具体的な金額を解説します。

「自分には必要か」を判断するための基準

一人乗り・家族共用・腰痛持ちなど、ライフスタイル別に「必要か不要か」を整理します。


パワーシートがいらないと感じる主な理由とその背景





「パワーシートはいらない」という声が出る理由は、実はひとつではありません。アンケートを取ると、クルマの装備で「ぶっちゃけ不要」と感じるものの上位に繰り返しパワーシートが登場します。なぜここまで不要論が根強いのか、その背景を整理してみましょう。


最も多い理由は「自分しか乗らないから、シートをほぼ動かさない」というものです。最初に乗り始めたときにシートポジションを合わせてしまえば、以後まったく触らないという人は想像以上に多くいます。毎回同じ位置で乗れる方が、むしろ素早く出発できてラクという感覚です。これは使わないということですね。


次に「動かすスピードが遅くてストレスになる」という意見も根強くあります。仮眠のために背もたれを一気に倒したいとき、または後部座席に荷物を入れるためにシートを最後端まで下げたいとき、電動だとじわじわとしか動かず、数秒から10秒近く待つ場面があります。手動なら1秒もかからない操作が、電動だと「待ち時間」になるわけです。


💬 みんカラユーザーの声(2025年4月)にも「とにかく前後の動きが遅すぎて乗り降りに不便」という率直なコメントが残っており、日常的に感じるストレスとして記録されています。


パワーシートが不要とされる主な理由は次のように整理できます。


  • 🚘 一人しか乗らないためシート位置を変える必要がない
  • ⏱️ 動作が遅く、手動に比べて即応性に欠ける
  • ⚙️ 電動部品が多いため故障リスクが高い
  • ⚖️ 重量が手動シートより重くなり燃費に影響する
  • 💰 グレードアップ費用がかかり購入価格が上がる


つまり「使う場面が少ない人にとっては、コストとリスクだけを背負う装備」になりうるということです。一方で、毎日複数人で乗り換える家庭や、腰痛などで細かい調整が必要な人には欠かせない機能でもあります。自分の使い方と照らし合わせることが重要です。


パワーシートの修理費用と故障リスクを知っておくべき理由

パワーシートをいらないと感じる理由の中でも、特に「将来のコスト不安」は見落とされがちです。シートの下には電動モーター、電子基板、配線、スイッチボックスなど複数の電気部品が組み込まれており、これらは年月とともに劣化します。


故障の種類と修理費用の相場は次のとおりです。


故障箇所 修理内容 費用の目安
パワーシートスイッチ スイッチ交換(部品+工賃) 約19,540円(平均)
モーター・配線 モーター交換または配線修理 数万円〜
シート本体(ASSY交換) フレームごと丸ごと交換 十数万〜数十万円
輸入車の場合 部品代+工賃 25万〜30万円以上になる例も


メルセデスベンツのW204(Cクラス)でパワーシートが壊れた際、部品代25万円+修理代2万円で合計27万円という実例がcarviewの知恵袋に投稿されており、輸入車では特に高額になりやすいことがわかります。痛いですね。


また、見落とされがちな注意点として「長期間ほぼ動かさないシートも故障しやすくなる」という事実があります。チャイルドシートを取り付けたままにしている座席など、何年も動かさないでいると、電動機構が固着してしまうリスクがあります。稼働部分を持つ機器は、動かし続けることで潤滑が保たれるためです。


パワーシートを装備した車を長く乗り続けるつもりなら、たまに意図的にシートを動かして固着を防ぐ習慣をつけておくのがひとつの対策になります。故障前に動かすことが基本です。


手動シート(マニュアルシート)であれば、こうした電気系統のトラブルはそもそも起きません。「なるべく壊れにくい車に乗りたい」という考え方のドライバーが、パワーシートを敬遠するのは合理的な判断ともいえます。


参考情報(パワーシートが動かない原因と修理内容の詳細)。
パワーシートが動かない 原因を解決する方法 - カープレミア


パワーシートいらないと思う人が見落としがちな重量と燃費の関係

「パワーシートがいらない理由」を語るうえで、意外と知られていないのが重量と燃費への影響です。パワーシートは電動モーターや機構部品を内蔵しているため、手動シートより重くなります。


みんカラに投稿された実測データによると、手動式シートが約19kgに対して、パワーシートは約21.5kgと計測されており、同じシートでも約2.5kgの重量差があります。一方、webcartopの記事(2025年4月)では「パワーシートになると20〜30kgくらいの重さがあるものが多い」とされており、車種によってはさらに重くなるケースもあります。


重量増が燃費に与える影響の目安として、国土交通省の燃費基準策定に関する資料では「車両重量が100kg増えると、燃費が数%悪化する」という関係性が示されています。パワーシート1脚で2〜10kg程度の増加ですから影響は微小ではありますが、運転席・助手席の両方に装備されている場合は合計でより大きな差になる場合もあります。


スポーツ走行を楽しむドライバーにとってはさらに深刻な問題です。スポーツ走行用のフルバケットシートは10kg以下のものが多く、パワーシートと比べると10〜20kgの軽量化が可能です。車両全体の重量を1kg削るために数万円の費用をかけることがあるチューニングの世界では、パワーシートは真っ先に交換対象となります。


  • 🏁 フルバケットシート:10kg以下が一般的
  • 🪑 パワーシート:20〜30kg程度が多い
  • 📉 差は最大20kg以上、ハンドリングと燃費の両方に影響


「燃費が気になる」「軽快な走りが好き」という人にとって、パワーシートはいらない装備と感じるのは自然なことです。これが条件です。


参考情報(パワーシートの重量とデメリットの詳細)。
クルマの要らない装備で「パワーシート」が上位に挙げられるのはなぜ? - WEB CARTOP


パワーシートが実は必要になるケース:腰痛・身長差・ポジション管理

「パワーシートはいらない」という意見が多い一方で、特定の条件下では手放せない便利装備になることも事実です。ここでは、パワーシートが活きる場面を整理しておきます。


まず、腰痛や身体的なコンディションへの影響は見過ごせません。JAF Mate Onlineの記事(2024年10月)によると、「長時間同じ姿勢で運転すると腰や背中の筋肉に大きな負担がかかり、シートポジションの調整が不適切である場合、腰椎にかかる負荷が増す」と指摘されています。健康です。


手動シートは調整が段階的にしかできないため、「ここともう1段の間の位置が欲しい」という微細な調整ができません。パワーシートであれば電動モーターで無段階に調整できるため、自分の骨盤・腰にぴったり合ったポジションに設定可能です。腰痛持ちのドライバーにとって、これは健康に直結するメリットです。


次に、夫婦や家族で1台を共用するケースです。例えば身長170cmの男性と155cmの女性では、シートの前後位置もリクライニング角度もまったく異なります。そのつど手動で調整するのは手間ですが、パワーシート+シートメモリー機能があれば、ボタン一押しで自分専用のポジションに瞬時に切り替わります。これは使えそうです。


  • 👤 腰痛持ちのドライバー → 無段階調整で腰にフィットしたポジションを設定できる
  • 👨‍👩‍👧 家族で1台を共用 → シートメモリー機能で交代時の調整が不要になる
  • 🏙️ 乗り降りが多い人 → パワーイージーアクセス機能でシートが自動で後退・復帰する


なお、MAZDAの「ドライビングポジションメモリー機能」やトヨタのシートポジションメモリーは、シートだけでなくドアミラーやステアリング位置も含めて一括記憶できる場合があります。家族間での乗り換え時には、シートと同時にミラーも自動調整されるため、安全確認の手間も省けます。


参考情報(正しいドライビングポジションと腰痛予防)。
ドライブで「腰」を痛めないための食事と栄養 - JAF Mate Online


パワーシートいらないと判断する前に確認したい:グレード・売却・コスパの視点

「パワーシートはいらないかも」と感じたとき、実際に「なし」を選ぶ前に確認しておきたいポイントがあります。それは購入時のコスト差と、将来の売却時の査定への影響という2つの経済的な視点です。


購入時のグレード差について言えば、プリウスを例にすると、パワーシートが標準装備のグレードはそうでないグレードと比べて最低でも約12万円、最大で約33万円もの価格差があります。パワーシートだけのためにこの差額を払うのはもったいないと感じるのは自然な感覚です。ただし、多くの場合はパワーシートのほかにもさまざまな上位装備がセットになっているため、「パワーシートだけのコスト」として計算するのは難しい側面もあります。


売却時(リセール)への影響も見逃せません。グーネットの情報によると、本革シートやABSのような需要の高い装備は査定でプラス評価になりますが、すべての装備がプラスになるわけではありません。パワーシート単体が査定額に大きく影響するかどうかは車種や相場によって異なるものの、「上位グレード」という事実そのものが中古車市場での訴求力になります。


逆に言えば、「パワーシートつきのグレードを新車で買って、数年後に売る」という計画を持っているなら、その分の装備価値がある程度リセール額に反映されることも期待できます。


判断をシンプルにするなら、以下のチェックリストが参考になります。


  • ☑️ 自分しか乗らず、シート位置はほぼ固定している → いらない可能性が高い
  • ☑️ 家族や複数人で共用し、体格差がある → メモリー機能つきパワーシートが有効
  • ☑️ 腰痛があり、細かいポジション調整が必要 → あると快適さが大きく変わる
  • ☑️ スポーツ走行が好きで軽量化を重視する → いらない(フルバケへの換装が現実的)
  • ☑️ 長く乗るつもりで修理コストを抑えたい → 手動シートのほうがリスクが低い
  • ☑️ 数年後の売却を考えており上位グレードを検討中 → パワーシート付きが査定面で有利になるケースも


結論はライフスタイル次第です。「自分の使い方に合っているかどうか」という基準で判断するのが、後悔しない選択への近道です。


参考情報(車の装備と中古車査定への影響)。
車のオプションは査定に影響する?査定が上がるオプションとは - グーネット買取


パワーシートいらないと断言できない理由:手動シートにない隠れたリスク

パワーシートを「いらない」と判断することは決して間違いではありません。ただし、その判断をする前に「手動シートにもある固有のリスク」を把握しておくことで、より納得感のある選択ができます。これは検索上位の記事ではほとんど取り上げられていない視点です。


手動シートの場合、シートレールやロック機構が機械的に噛み合って固定されます。この仕組みは単純で壊れにくいというメリットがある一方で、「固定が甘くなって走行中に少しずつズレる」「レバーを引いてもすぐに戻ってしまう」といった機械的劣化が起こりやすくなります。長期間使い続けると、固定されているつもりのシートが走行中に数cmズレる事態が生じ、これはブレーキ操作の精度に影響します。


また、手動シートを急に大きく動かす際の衝撃が、フレームやレールに対して電動より大きな負荷を与えることも指摘されています。電動モーターでゆっくり動く場合に比べ、体重をかけてガチャンと一気にずらす手動操作はレール部への負担が大きく、長期的にはレールの歪みや異音の原因になることがあります。


さらに、現代のパワーシートはかつてとは信頼性が大きく異なります。carviewの知恵袋では「昔のパワーシートはすぐ壊れたが、20年ほど前からはほとんど壊れない」というベテランドライバーのコメントがあり、現行モデルでは電動機構の品質が格段に向上しています。壊れやすいというイメージは、古い世代の車に基づいている部分が大きいと言えます。


つまり、「電動=壊れやすい」「手動=安心」という単純な構図は必ずしも成立しません。どちらの機構にも固有のリスクがあり、長期的な維持という観点では一概にどちらが優れているとは言い切れないのが正直なところです。


パワーシートの不具合が心配な場合、定期的に動作確認する(年に数回、全方向にシートを動かしてみる)という習慣がトラブルの早期発見と固着防止に効果的です。異音が出たら放置せず、早めに整備士に確認してもらうことが出費を最小限に抑えるための行動になります。


参考情報(パワーシートの動作確認と故障予防)。
電動シートがいらない理由 - みんカラ(実際のユーザーの声)




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