

キャデラックATS系で「まず話題に上がりやすい」のが、純正インフォテインメントのCUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)です。CUEはタッチ不良や誤作動が報告されやすく、症状としては「触ってないのに押され続ける」「反応しない」「勝手に操作される」など、日常のストレスに直結します。実際、CUEはATSクーペにも標準装備として案内されています。
根が深いのは、単なる不便で終わらず、音量が暴走したり、空調やナビ操作ができなくなったりして「同乗者の満足度が急落」する点です。中古車の現車確認では、エンジン始動後に必ずCUEを数分触り続け、温まった状態でも誤反応しないか確認してください(短時間だけ正常な個体もあるため)。
次に、発電系です。中古のキャデラックATSではオルタネーターが弱点として挙げられています。オルタネーターは熱の影響を受けやすく、経年で故障が避けにくいという指摘があり、電圧低下→警告灯→バッテリー上がり、という「地味に詰む」パターンになりがちです。
足回りでは、マグネティックライド(電子制御ダンパー系)が付く車両は特に注意が必要です。実例として、ディーラー修理でリアだけでも高額になり得る、という体験談が出ています。中古の現場では「乗り心地が妙に硬い」「段差で収束が遅い」「片側だけ跳ねる」など、減衰が抜けた兆候を拾うことが重要です。
CUE(搭載の前提)について:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/680533.html
キャデラックATSの維持費は国産車より高めになりやすく、突発修理や部品交換に備えて予備費を用意しておくべき、という主張が見られます。中古輸入車の「ありがちな落とし穴」は、購入時に車両価格だけ見てしまい、次の12か月点検や車検のタイミングで一気に現実を突きつけられることです。特にATSクーペは個体数が多い車ではないため、部品取り寄せや工期が読みにくいケースも想定しておくとトラブルになりません。
整備士向けに言い換えると、「車検を通す」だけでなく「通した後に不満が出ない状態に整える」まで見積もるべき車種です。例えばCUEが不調だと、保安基準に直接関係しないことも多い一方で、納車後クレームに直結します。車検整備と同時に電装の予防整備や点検を提案できる工場は、顧客満足を取りやすいです。
なお、メーカー側も純正部品を用いた点検・消耗品交換をパッケージ化した「メンテナンスケア付帯プログラム」を案内しています。中古購入でも、この考え方(定期点検+指定消耗品のサイクル管理)を踏襲すると、結果的に高くつきにくいです。
維持費の考え方(予備費の提案)について:https://www.tm23.jp/cars328.html
メーカーの点検・消耗品パッケージ思想について:https://www.cadillacjapan.com/ownership/maintenance-care-program
CUEは「システム丸ごと交換しかない」と誤解されがちですが、現場ではタッチパネル不具合に対してタッチパネルのみの交換が可能になった、という事例報告があります。つまり、中古購入前に症状が出ていても、車両価値が即ゼロになるタイプの故障ではなく、「直し方を知っているか」で評価が変わります。ここは整備士ブログとして差別化しやすいポイントです。
症状の特徴は、下側から反応が鈍くなる、触っていないのに押され続ける、温度条件で出たり引っ込んだりする、といった“スマホ的”なトラブルです。診断の入り口としては、画面のどの領域が死んでいるか、勝手押しが発生するか、暖機後に再現するか、の3点をチェックすると切り分けが早いです。
対策は大きく2つです。1つは純正/ディーラー対応の範囲での修理、もう1つはアフターパーツを使ったタッチパネル交換というルートです。後者が使えると、修理費の桁が変わる可能性があるため、購入検討者には「CUE不調=即撤退」ではなく「見積もり次第で交渉材料」という視点を持たせられます。
タッチパネル不具合と「タッチパネルのみ交換」事例について:https://www.calwing.com/service/topics/20191204085554/
温度条件で症状が出る・丸ごと交換は高額になりやすい話について:https://buzz-factory.net/blog/2022/12/01/16-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%80ats-cue%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B7/
ATSクーペは、2.0L直噴ターボと6速ATの組み合わせで導入された、というニュースがあります。ところが中古市場では、年式や改良で8速AT採用の話も出てくるため、「6ATのつもりで買ったら8ATだった(またはその逆)」のような認識違いが起きやすいです。整備士目線では、ミッションの段数違いはフィーリングだけでなく、ATF管理や学習・診断の作法にも影響しやすいので、売買前に確定させる価値があります。
スペックとして、2.0ターボは最高出力276ps(203kW)/最大トルク400N・mが掲載されているグレード情報があります。現車確認では、車検証・型式、診断機でのT/M情報、そして実走でのシフト回数(高速巡航時の回転数変化)を突き合わせると取り違えを防げます。
意外に効くのは「話が通じる店か」の見極めです。クーペは台数が少ないので、セダンの情報をそのまま当てはめた説明が混じりやすいです。購入者には“カタログ上の一般論”より、“目の前の1台の仕様と整備履歴”を優先するよう促してください。
ATSクーペ導入時の「2.0直噴ターボ+6速AT」について:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/680533.html
ATSクーペの2.0ターボ出力・トルク掲載(276ps/400N・m)について:https://www.goo-net.com/catalog/CADILLAC/CADILLAC_ATS_COUPE/10105915/
検索上位の情報は「弱点=CUE」「維持費高め」といった結論に寄りがちですが、現場で効くのは“交渉の組み立て”です。CUEのタッチ不良や足回りの違和感は、買い手にとっては不安材料であり、売り手にとっては「値引き理由になりやすい項目」です。ここを感情論で終わらせず、点検結果→修理シナリオ→概算レンジ→納車前対応の可否、まで落として話せると、一気に納得感が出ます。
具体的には、CUEは「症状の再現性」を撮影し、足回りは「段差での収束」「異音」「タイヤ偏摩耗」を記録し、充電系は「電圧のログ(OBDでも可)」を示すと交渉材料として強いです。輸入車は“壊れるか壊れないか”より、“壊れたときの段取りが組めるか”が重要なので、見積もりの透明性がそのまま購入の決め手になります。
もう一つ意外に効くのが、部品取り寄せのリードタイムです。ATSクーペは台数が多い車種ではないため、修理が長引くと代車費用や生活動線に影響し、結局「車が嫌いになる」方向に進みます。購入検討の段階で、よくある部品(タッチパネル系、消耗品、足回り)について「入手経路と日数」を店に確認し、その反応で信頼度を測るのが整備士としての実戦的な助言になります。

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