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ハッチバックとセダンの最も基本的な違いは、ボディのボックス数にあります。車のボディタイプは「エンジンルーム」「キャビン(乗員室)」「トランクスペース(荷室)」をそれぞれひとつの「ボックス」とみなして分類されます。
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セダンは3ボックスタイプで、エンジンルーム、居住空間、荷室がそれぞれ完全に独立した構造を持っています。中央部分の車高を高くし、広い居住空間を確保しつつ荷室のバランスも考えて設計されており、フロントとリアにそれぞれドアがあるため、基本的に4ドアとなっています。代表的な車種としては「BMW・3シリーズセダン」「トヨタ・クラウンロイヤル」「ホンダ・シビックセダン」などがあります。
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一方、ハッチバックは2ボックスタイプで、エンジンルームと居住スペースの2つで構成され、トランクルームは独立していません。荷物を載せる際に後方の扉(ハッチ)を跳ね上げて開けることから「ハッチバック」と呼ばれており、荷室扉の構造は跳ね上げ式や横開き式などさまざまです。「トヨタ・アクア」「ホンダ・フィット」「マツダ・デミオ」などが代表的な車種となっています。
このボックス数の違いは、単なる形状の差だけでなく、車の性能や使い勝手に大きく影響を与える重要な要素となっています。
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ハッチバックの最大の特徴は、その優れた積載性と柔軟な荷室の使い勝手にあります。居住空間と荷室が一体化しているため、後部座席を倒すことで荷室スペースを大幅に拡張でき、大きな荷物や長尺物を積むことが可能です。
具体的な容量としては、ホンダ・シビックハッチバックの場合、ラゲッジルーム容量は420Lで、ゴルフバッグ約3個分を収納できます。また、ハッチバックは居住空間から手を伸ばせば荷物を取り出せるため、わざわざ停車しなくても車内から荷室へアクセスできる利便性があります。
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さらに注目すべき点として、ハッチバックには実用的な装備が充実しています。例えばホンダ・シビックハッチバックには、世界初の横引き機構を持つカーゴエリアカバーが搭載されており、左右どちらからでも引き出し・巻取りが可能で、周囲から荷物が見えなくなるプライバシー保護機能があります。また、コンビニフックも装備されており、買い物袋をかけておくのに便利です。
バックドアが大きく開く構造のため、純粋なセダンのトランクのように床を滑らせながら奥へ押し込む必要がなく、大きな荷物を簡単に積み込めるのも大きなメリットです。このため、アウトドアやまとめ買いをするファミリー層、車での旅行を好む人に特におすすめのボディタイプといえます。
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セダンの最も顕著な利点は、その優れた静粛性と上質な乗り心地にあります。3ボックス構造により居住空間と荷室が完全に分離されているため、タイヤハウスやリアゲートからの音の侵入が効果的に遮断されます。
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ホンダ・シビックセダンの試乗評価では、「エンジン音、ロードノイズ共に高いレベルで遮断できていて、ターボモデルにしてはかなり静粛性が高い」と評価されており、ハッチバックと比べると両方ともセダンの方が優れた遮音性を発揮しています。エンジン音も上品さを感じることができるフィーリングになっており、マイルドな乗り味で高級車のような上質な乗り心地を体感できます。
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また、セダンはCピラーをはじめとしてボディ剛性を確保しやすい構造となっているため、運動性能や乗り心地にもメリットが得られやすいのが特徴です。高級車やタクシーにセダンが多く採用されている理由は、この静粛性と乗り心地の良さにあります。
一方、ハッチバックは居住空間と荷室が一体化しているため、ハッチバックと比較するとタイヤやリアゲートなどからの振動やトランクから音の侵入があり、静粛性に欠ける傾向があります。ボディ剛性もセダンと比べると低めですが、その分、安全性能などの技術はしっかりと取り入れられています。
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長距離ドライブや静かな車内環境を重視する人、同乗者の快適性を優先したい人には、セダンの静粛性が大きなアドバンテージとなります。
燃費と維持費の面では、一般的にハッチバックの方が経済性に優れている傾向があります。ハッチバックは小排気量でコンパクトなボディサイズの車が主流であるため、燃費や維持費、自動車税の面でセダンタイプより経済性に優れた車種が多く見られます。
ホンダ・シビックの場合、具体的な比較データがあります。ハッチバック(FK7)の燃費は16.4km/L、セダン(FC1)の燃費は19.4km/Lとなっており、年間10,000km走行で計算すると、ハッチバックが91,463円、セダンが72,165円となります。ただし、セダンがレギュラーガソリン、ハッチバックがハイオクガソリンと燃料の種類が違うため、年間の燃費額に差が生じています。
参考)https://www.sapporohonda.com/blog/buy-usedcar/honda-civic-maintenance-costs.html/1000
1年あたりの維持費は、ハッチバック・セダンで20万円前後からとなり、燃費と排気量の部分で差が出ます。ベースが同じ車種でもセダンボディにすることにより車重が増える傾向にあるため、ハッチバックタイプの方が燃費には有利な場合があります。
意外な事実として、ハッチバックタイプの方が排気量が小さい傾向にあるため、自動車税の面でも有利になるケースが多く、トータルでの維持費削減につながります。一方、燃費が10km/L前後のセダンの場合は年間で約144,000円(月あたり約12,000円)のガソリン代がかかることもあり、車種選びの際には燃費性能をしっかり確認することが重要です。
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ハッチバックとセダンのどちらを選ぶべきかは、ライフスタイルと優先順位によって変わってきます。以下の比較表で、それぞれに適したユーザータイプを整理してみましょう。
| 比較項目 | ハッチバック | セダン |
|---|---|---|
| 積載性 | ◎ 後部座席を倒せば大容量 | ○ 独立したトランクで一定容量 |
| 荷物の取り出し | ◎ 車内からアクセス可能 | △ トランクを開ける必要あり |
| 静粛性 | △ 音が侵入しやすい | ◎ 優れた遮音性 |
| 乗り心地 | ○ やや振動が伝わりやすい | ◎ マイルドで上質 |
| 燃費・維持費 | ◎ 一般的に経済的 | ○ 車種により差がある |
| 運転のしやすさ | ◎ コンパクトで取り回し良好 | ○ 全長が長め |
| 荷物の安全性 |
△ 外から見える |
◎ トランク内で保護 |
ハッチバックがおすすめなのは、以下のような人です。
一方、セダンがおすすめなのは、以下のような人です。
価格に関しては、ボディタイプによる大きな違いはなく、車のサイズや装備によって価格が異なるため一概に判断することは難しい状況です。最終的には試乗をして、実際の乗り心地や使い勝手を確認することが、後悔しない車選びの鍵となります。
近年では、セダンの人気が低迷している一方で、ハッチバックをベースとした「ホットハッチ」と呼ばれるスポーティな車種も登場しており、日常使いから走りの性能までこだわりたい人に新たな選択肢を提供しています。自分のライフスタイルを見つめ直し、何を優先するかを明確にすることで、最適なボディタイプが見えてくるでしょう。
参考リンク:ハッチバックとセダンの基本構造と特徴について詳しく解説されています
セダンとハッチバックの見分け方って?人気の車種とおすすめの人を解説 - ネクステージ
参考リンク:ホンダ・シビックの維持費の具体的な比較データが掲載されています
ホンダ「シビック」の維持費はいくら?燃費やタイプごとの違いも解説 - さっぽろホンダ
参考リンク:セダンの静粛性と乗り心地に関する試乗レビューが参考になります
【試乗+採点評価】シビックセダン / HONDA「ハッチバックとは異なる上質さ」 - TMH白戸