エヌボックスエンジンかからない原因と対処法
エヌボックスエンジンがかからない主な原因
🔋
バッテリー上がり
最も多い原因。冬場や長期間未使用時に発生しやすい
⚙️
スターターモーター故障
エンジン始動に必要な部品の劣化や不具合
⛽
燃料系統の不具合
燃料ポンプやフィルターの故障によるガソリン供給不良
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エヌボックスエンジンかからないときのバッテリー上がり症状
N-BOXのエンジンがかからない原因として最も多いのが「バッテリー上がり」です。特に冬場の寒い時期や長期間運転していない場合に発生しやすい現象です。バッテリーが弱っていると、エンジンを始動させるためのセルモーターが回らなくなり、結果としてエンジンがかからなくなります。
バッテリー上がりの主な症状には以下のようなものがあります。
- ヘッドライトや室内灯が通常より暗くなる
- キーを回したり、スタートボタンを押しても「カチカチ」という音だけがする
- メーターパネルに異常表示が出る、または表示が点滅する
- 電装品が正常に作動しない
バッテリー上がりの主な原因としては、以下の点が挙げられます。
- ライトや車内電装品の消し忘れ
- スマートキーが車の近くにあることによる「微放電」現象
- バッテリーの劣化(一般的に使用から約3年以上経過すると劣化が進む)
- アイドリングストップ機能の頻繁な作動による負荷増大
- 短距離走行の繰り返しによる充電不足
バッテリー上がりが疑われる場合の対処法としては、ジャンプスタートが効果的です。近くに救援車がある場合、ブースターケーブルを使用してエンジンをかける方法です。カー用品店や整備工場で対応を依頼する場合、2,000円~5,000円程度の費用がかかることがあります。
バッテリーの劣化が進んでいる場合は交換が必要となります。N-BOXの純正バッテリー交換費用は、バッテリー代を含めて10,000円~20,000円程度が一般的です。ディーラーで交換すると高めになりますが、カー用品店などでは比較的安価に交換できる場合もあります。
予防策としては、定期的な点検と3~4年を目安にしたバッテリー交換、長期間使用しない場合はバッテリーの端子を外しておくなどの対策が有効です。
エヌボックスエンジンかからない時のスターターモーター故障の確認方法
N-BOXのエンジンがかからない原因として、スターターモーターの故障も重要な要因です。スターターモーターは、エンジンを始動するために必要な部品で、キーを回す(またはスタートボタンを押す)と作動し、エンジンを回転させる役割を担っています。この部品が故障すると、エンジンをかけることができなくなります。
スターターモーター故障の主な症状は以下の通りです。
- エンジンをかけようとしても何も反応がない
- 「カチッ」という音はするがエンジンが回らない
- バッテリーは正常なのにエンジンがかからない
- エンジン始動時に異音がする
スターターモーターの故障原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 内部部品の劣化:長年の使用による摩耗や汚れが原因で、スターターモータ内部の接点やブラシが正常に機能しなくなる場合があります。
- 電気系統の不具合:バッテリーや配線の不良により、スターターモータに電流が流れず作動しないことがあります。
- ソレノイドスイッチの故障:スターターモータを作動させるソレノイドスイッチが故障している場合も、エンジンが始動しません。
スターターモーターの故障を確認する方法
- バッテリーが正常であることを確認する(電圧計で測定するか、ライトの明るさなどで判断)
- エンジン始動時の音を聞く(異音や無音の場合は故障の可能性)
- 整備工場でのテスター診断を受ける
スターターモーターに問題がある場合の対処法と修理費用は以下の通りです。
- スターターモーターの修理または交換:故障の程度によっては修理で対応可能ですが、交換が必要な場合もあります。スターターモータの交換費用は30,000円~70,000円程度が一般的です。
- 電気系統の点検と修理:配線や接続部分に問題がある場合、整備工場で修理を依頼する必要があります。この場合の費用は10,000円~20,000円程度となることが多いです。
- ソレノイドスイッチの交換:ソレノイドスイッチ単体の交換が必要な場合、15,000円~30,000円程度の費用がかかります。
スターターモーターのトラブルは、自己診断が難しい場合が多いため、症状が見られた場合は早めに専門家に相談することをおすすめします。
エヌボックスエンジンかからない燃料ポンプの不具合とリコール情報
N-BOXのエンジンがかからない原因として、燃料ポンプの不具合も重要な要因の一つです。燃料ポンプは、燃料タンクからエンジンへガソリンを供給する重要な部品であり、この部品に問題が生じるとエンジンの始動ができなくなります。
特に注目すべきは、ホンダが2023年12月8日に発表したリコール情報です。低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切なため、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがあるとして、N-BOXを含む25車種、約113.8万台のリコールが実施されました。
このリコールの対象となる不具合は、インペラの樹脂密度が低くなり、燃料により膨潤して変形することで、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となるというものです。これにより、最悪の場合は走行中にエンストし、再始動できなくなるおそれがあります。
また、2025年1月31日には、N-BOXなど8車種について、排ガス再循環装置(EGR)に関連するリコールも届け出られています。この問題でも、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し再始動できなくなるおそれがあるとされています。
燃料ポンプの不具合による主な症状は以下の通りです。
- エンジンがかかりにくい、または全くかからない
- 走行中に突然エンジンが停止する
- アクセルを踏んでも加速しない、パワーが出ない
- エンジンの吹け上がりが悪い
燃料ポンプに問題がある場合の対処法
- リコール対象かどうかの確認:ホンダの公式ウェブサイトや販売店で、お持ちのN-BOXがリコール対象かどうかを車台番号で確認できます。
- リコール対象の場合:ディーラーで無償修理を受けることができます。
- リコール対象外の場合:燃料ポンプの交換が必要となり、費用は50,000円~80,000円程度が一般的です。
燃料ポンプの不具合は、専門的な診断と修理が必要なため、症状が見られた場合は早めにディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。特にリコール対象となっている場合は、安全のためにも早急な対応が重要です。
ホンダの公式リコール情報ページ - 最新のリコール情報と対象車両の確認方法が掲載されています
エヌボックスエンジンかからないヒューズ切れの確認と交換方法
N-BOXのエンジンがかからない原因の一つとして、ヒューズ切れが挙げられます。ヒューズは車両の電気回路を保護するための重要な部品で、過電流が流れると切れる仕組みになっています。エンジン始動に関わる電気系統のヒューズが切れると、エンジンがかからなくなることがあります。
N-BOXには主に2つのヒューズボックスがあります。
- エンジンルーム内のヒューズボックス:助手席側のバッテリーの隣に設置
- 運転席側の足元付近のヒューズボックス:ステアリングの下、アクセルペダルの上に位置
ヒューズ切れを確認する方法は以下の通りです。
- エンジンを切り、ボンネットを開ける
- ヒューズボックスのカバーを外す(カバーの裏面には、各ヒューズの役割とアンペア数が記載されていることが多い)
- エンジン始動に関連するヒューズを特定する(スターターモーターやイグニッションスイッチに関連するヒューズ)
- ヒューズが切れているかどうかを目視で確認する(切れているヒューズは、内部の金属部分が溶断しているのが見える)
ヒューズ交換の手順は以下の通りです。
- 専用のヒューズ抜きを使用して問題のヒューズを取り出す
- 同じアンペア数の新品ヒューズに交換する
- ヒューズボックスのカバーを元に戻す
- エンジンがかかるか確認する
ヒューズ交換時の注意点。
- 切れたヒューズより容量が大きいものに交換するのは厳禁です。最悪、車両火災につながる危険性があります。
- ヒューズを交換してもすぐに切れる場合は、配線のどこかがショートしている可能性があります。この場合は自己判断で修理せず、専門家に相談してください。
- ヒューズ交換は比較的簡単な作業ですが、自信がない場合は整備工場やディーラーに依頼することをおすすめします。
ヒューズ交換の費用は、自分で行う場合は新品ヒューズの価格のみで数百円程度です。整備工場やディーラーに依頼する場合は、基本工賃として2,000円~5,000円程度かかることがあります。
定期的にヒューズボックスの状態を確認し、予備のヒューズをいくつか車内に保管しておくと、突然のトラブル時に役立ちます。
エヌボックスエンジンかからない時のスマートキー認識トラブル対策
N-BOXは多くのモデルでスマートキーシステムを採用していますが、このスマートキーが正しく認識されないとエンジンがかからないことがあります。スマートキーに関連するトラブルは、一見するとエンジン系統の問題のように見えますが、実は車両とキーの通信に問題があるケースが多いのです。
スマートキー認識トラブルの主な症状
- スタートボタンを押してもエンジンがかからない
- 「キーが見つかりません」などの警告メッセージが表示される
- ドアの施錠・解錠ができない、または反応が鈍い
- スマートキーを車内に持ち込んでも認識されない
スマートキー認識トラブルの主な原因は以下の通りです。
- スマートキーの電池切れ:スマートキー内のボタン電池が消耗すると、通信距離が短くなったり、認識されなくなったりします。
- 電波干渉:スマートフォンや他の電子機器からの電波がスマートキーの通信を妨げることがあります。
- キー本体の故障:落下や水濡れなどによりスマートキー内部の電子回路が故障することがあります。
- 車両側の受信機の不具合:車両側のスマートキー受信機が故障していると、正常なキーでも認識されません。
スマートキー認識トラブルの対策方法。
- スマートキーの電池交換。
- スマートキーの電池は一般的にCR2032などのボタン電池を使用しています。
- キーの裏面にある小さなスライドボタンを押して内蔵キーを取り出し、ケースを開けて電池を交換します。
- 電池交換の費用は、自分で行う場合は電池代のみで300円~500円程度です。
- スマートキーを車両に直接タッチする緊急始動方法。
- スマートキーの電池が切れかかっている場合でも、キーをスタートボタン付近に直接タッチすることでエンジンを始動できる場合があります。
- N-BOXの場合、スタートボタンにスマートキーを近づけるか、直接タッチすることで認識されやすくなります。
- 電波干渉を避ける。
- スマートキーを強い電磁波を発する機器(スマートフォン、タブレットなど)と一緒に持ち歩かないようにします。
- 金属製のケースに入れて持ち歩くと電波が遮断される可能性があるため注意が必要です。
- スマートキーの再登録。
- キーの認識に問題がある場合、ディーラーでスマートキーの再登録を行うことで解決することがあります。
- この作業はディーラーで行う必要があり、費用は5,000円~10,000円程度かかることがあります。
- スマートキーの追加購入・交換。
- キー本体が故障している場合は、新しいスマートキーの購入と登録が必要です。
- 純正スマートキーの価格は15,000円~30,000円程度で、さらに登録料が必要となります。
スマートキーは便利な反面、電子機器であるため定期的なメンテナンスが必要です。特に電池は2~3年を目安に交換し、予備のキーを用意しておくと安心です。また、緊急時の対応方法を事前に確認しておくことも重要です。
エヌボックスエンジンかからない際の自己診断チェックリスト
N-BOXのエンジンがかからなくなった場合、専門家に依頼する前に自分でできる診断チェックがあります。以下のチェックリストを順番に確認することで、問題の原因を特定しやすくなり、適切な対処法を選択できるようになります。
🔍 基本的な確認事項
- バッテリー関連のチェック
- メーターやライトの明るさは正常か
- スタートボタンを押した時の反応はあるか
- バッテリー端子の接続は緩んでいないか
- バッテリー端子に腐食(白い粉)はないか
- 燃料関連のチェック
- 燃料計は正常に動作しているか
- 十分な燃料(ガソリン)は入っているか
- 給油後にトラブルが発生していないか
- スマートキー関連のチェック
- スマートキーの電池は切れていないか
- 「キーが見つかりません」などの警告は表示されていないか
- スマートキーを車内の別の場所に置いても反応は変わらないか
- 警告灯のチェック
- エンジン警告灯(チェックエンジンランプ)は点灯していないか
- その他の警告灯で異常を示すものはないか
🔊 エンジン始動時の音で判断する
エンジン始動時の音は、問題の特定に役立ちます。
- 「カチカチ」という音だけ:バッテリー上がりの可能性が高い
- 「カチッ」と一度だけ音がする:スターターモーターの故障の可能性
- 「ブルブル」とエンジンは回るが始動しない:燃料系統の問題の可能性
- 何も音がしない:電気系統の重大な問題やヒューズ切れの可能性
📋 状況別の対処法
- バッテリー上がりが疑われる場合。
- ジャンプスタートを試みる(救援車とブースターケーブルが必要)
- ヘッドライトを点けて明るさを確認する(暗い場合はバッテリー上がりの可能性大)
- スマートキーの問題が疑われる場合。
- スマートキーをスタートボタンに直接タッチして始動を試みる
- 予備のスマートキーがあれば、それで試してみる
- 燃料系統の問題が疑われる場合。
- 給油してみる(燃料計が故障している可能性もある)
- エンジンをかけようとする際、ガソリンの匂いがしないか確認する
- ヒューズ切れが疑われる場合。
- エンジンルーム内と運転席足元のヒューズボックスを確認する
- エンジン始動に関連するヒューズを確認し、必要に応じて交換する
⚠️ 専門家に依頼すべき状況
以下の場合は、自己診断ではなく専門家に依頼することをおすすめします。
- 複数の警告灯が同時に点灯している
- エンジン始動時に異音や異臭がする
- 最近、エンジン関連の修理やメンテナンスを行った後にトラブルが発生した
- リコール対象車両である可能性がある
- 上記の自己診断チェックで原因が特定できない
このチェックリストを活用することで、N-BOXのエンジンがかからない原因を効率的に特定し、適切な対処ができるようになります。また、定期的なメンテナンスを行うことで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
エンジンがかからないトラブルは、突然発生することが多いため、日頃からの備えが重要です。バッテリーの状態チェックや燃料の残量確認、スマートキーの電池交換など、簡単なメンテナンスを定期的に行うことをおすすめします。