

EK世代のシビックは、同じ「走る・曲がる・止まる」の点検でも、現代車より“前提条件”の確認が重要です。年式が進んだ個体は、純正戻し・流用・社外品の混在が珍しくなく、点検で見つけた不具合が「原因」ではなく「結果」になっていることがよくあります。
まず作業受けの時点で、車検証情報(型式・原動機型式)と、現車の仕様(吸排気、足回り、ブレーキ、追加メーター、電装の後付け)を一致させます。改造が絡む場合、のちほど車検(保安基準)や構造等変更の要否に波及するため、ここで曖昧にすると後工程が崩れます(寸法・定員・原動機などの変更は構造等変更検査が必要になり得る)。
点検の実務では、次の順序が“手戻りが少ない”です。
「ek6 シビック」という狙いワードで来る読者は、具体的にはEK型(6代目シビック、通称ミラクルシビック)の文脈で読んでいることが多いはずです。EK型は1995年にモデルチェンジした6代目として整理されており、年式・仕様違いの幅も大きいので、点検では“どのEKか”の特定が最初の一歩になります。
故障診断は「典型パターン」を持っておくと速いですが、EK世代は“典型の重なり”が多いのが難点です。たとえば、始動性不良ひとつ取っても、燃料・点火・圧縮だけでなく、後付け電装の電圧降下や、アース不良、ヒューズボックス周辺の接触不良など、複数が同時に起きていて症状が揺れます。
整備士向けに「現場で効く」観点を挙げると、故障の出方はだいたい次の3軸で分類できます。
- 劣化:ゴム、樹脂、ハーネス、端子、シール材(時間で必ず進む)
- 改造:吸排気、車高、補強、社外ECU、追加メーター(仕様で増える)
- 履歴:いつ何を交換したか不明、DIY修理、配線の継ぎ足し(情報不足で増える)
ここで意外に効くのが「診断の固定化」です。具体的には、入庫時点で“現状の配線・配管の状態”を写真で残し、次回入庫時も同じ状態か比較できるようにします。EK系は社外品の混在が進みやすく、配線取り回しの変更がトラブルの呼び水になりやすいので、記録があるだけで診断時間が大きく短縮されます。
また、改造が絡む個体は、車検で問題化しやすい項目(寸法、原動機、用途など)と、単純に故障しやすい項目(熱害、振動、接触不良)が重なります。改造が「車検に通るか」と「壊れにくいか」は別問題で、整備提案も分けて説明したほうがクレームが減ります(改造しても保安基準適合なら車検は可能だが、一定の変更は構造等変更検査が必要)。
ek6 シビックの車検相談で現場が詰まりやすいのは、「どこまでが通常の継続検査の範囲で、どこからが構造等変更なのか」を、オーナーと同じ言葉で合意できていないケースです。ここは感覚論にせず、国交省の整理(長さ・幅・高さ、乗車定員、原動機型式、燃料種類、用途などに変更が生じる改造は、構造等変更検査が必要)をベースに線引きします。
特にエンジン換装や燃料系の変更は、走行性能以前に「原動機の型式」や「燃料の種類」など、書類に直結する項目です。整備士側でできるのは、現車の状態を“説明可能”にすることです。具体的には、以下を作業前に揃えると揉めにくいです。
- 現状の改造点リスト(純正から変わった箇所を列挙)
- 変更に伴う寸法・重量への影響の把握(わかる範囲で)
- エンジン・ミッションの刻印や型式の確認メモ
- 車検証情報との照合(型式・原動機型式)
「軽微な変更」かどうかの判断も含め、最終的には管轄や検査実務で扱いが変わることがあるため、オーナーには“絶対に通る/落ちる”の断言ではなく、「この変更は構造等変更の対象になり得るので、事前に運輸支局の扱いを確認してから段取りする」という説明が安全です(構造等変更の制度趣旨と対象項目は国交省が明示)。
参考)構造等変更の手続|自動車検査登録総合ポータルサイト|国土交通…
構造等変更に関連する一次情報(制度の対象範囲の確認)
国土交通省:構造等変更の手続(対象となる変更項目の整理)
古いホンダ車の整備で現実的に効くのは、「純正で揃うもの・揃わないもの」を早めに切り分け、代替案を同時に用意することです。EK系は人気車種で社外部品も多い一方、社外品質が幅広く、車検適合や耐久性の観点で“純正相当”を求められる場面もあります。
純正部品の調達ルートとしては、ホンダ純正部品・用品を取り扱う部品販社があり、ディーラー経由以外でも供給網として機能しています。ただし実務上は「品番が追えない」「グレードや年式で部品が分かれる」問題が出がちなので、車検証情報だけでなく、現車の形状確認が重要になります。
ここで意外に効く小技は、「“互換”を狙う前に、同一EKでも前期/後期・ボディ形状違いを切り分ける」ことです。たとえば外装や灯火類は、同じEK/EJでも前期後期やボディで部品が変わりやすく、形状の違いがそのまま取付不良や光軸不良に繋がります。EK/EJ向けに前期/後期の純正OEM相当品が並ぶ販売例もあり、現車の仕様特定の重要性がわかります。
参考)https://www.zerofighter555.com/cathand/list-22327-42114-0-0.html
また、社外部品を使う場合は、車検で見られるポイント(灯火の色・光量・取付状態、突起物、最低地上高など)を前提に、作業記録と写真を残すと説明がしやすくなります。改造が絡む変更は、保安基準適合かどうかに加えて、変更内容によっては構造等変更の話に波及するため、部品選定と書類の見通しを同時に持つのが安全です。
検索上位で多いのは「スペック」「カスタム」「パーツ」「車検に通る?」といった断片情報ですが、整備工場の利益と品質を守るには、入庫受付の型を整えるのが一番効きます。ここでは独自視点として、ek6 シビックの受付〜作業指示がブレない“問診テンプレ”を提示します。これを使うと、診断の再現性が上がり、部品待ちや追加見積の説明が通りやすくなります。
受付で必ず埋める項目(紙でもタブレットでもOK)
このテンプレの狙いは、整備士が“技術だけで勝負する”状態から、「情報の質で勝つ」状態に持っていくことです。EK世代は、同じ車名でも仕様差があり(EK型としての世代整理がある)、さらに改造・DIYの介入で個体差が拡大します。問診で仕様を固定できると、診断の打ち手が増えるのではなく、無駄な可能性を捨てられるので、結果的に早く、確実に直せます。
参考:構造等変更の対象(受付時に「この改造は手続きが要るかも」を説明する根拠)
国土交通省:構造等変更の手続

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