ブレーキホース交換費用の相場と安く抑えるコツ

ブレーキホース交換費用の相場と安く抑えるコツ

ブレーキホース交換費用の相場と安く抑える正しいタイミング

ブレーキホースの外見がきれいでも、内部はすでに劣化して突然破裂することがある。


🔍 この記事でわかること
💰
交換費用の相場

軽自動車〜RV車まで、部品代・工賃・フルード代を含めたトータル費用の目安がわかります。

交換時期の正しい判断基準

外見だけでは判断できない劣化サインと、10年・10万kmという基準の根拠を解説します。

🛠️
費用を安く抑えるコツ

ディーラーと整備工場の費用差、車検時にまとめて依頼する節約術を紹介します。


ブレーキホースとは何か?交換が必要な理由





ブレーキホースは、ブレーキペダルを踏んだ力を「油圧」として各車輪のキャリパーまで伝えるためのゴム製のチューブです。車体の固定されたブレーキラインと、サスペンションと一緒に動く車輪側のブレーキ装置をつないでいるため、走行中は常に伸び縮みや振動にさらされています。


このホース、実は多くのドライバーが存在すら意識していない部品です。しかしその役割は重大で、ホースが劣化してブレーキフルード(ブレーキオイル)が漏れ出すと、油圧が発生せずブレーキがまったく効かなくなるおそれがあります。


特に怖いのが「内部劣化」です。ゴムのホースは外側だけでなく、内側からも劣化が進みます。内部の劣化は目視での確認がほぼ不可能で、外観がきれいに見えていても内部はすでにボロボロ、というケースが珍しくありません。全国自動車部品厚生協同組合の資料にも、「内部が劣化している場合、パニックブレーキ等の衝撃圧で突然破裂することもある」と明記されています。


つまり定期交換が必要です。普段は静かに機能しているからこそ、意識的なメンテナンスが欠かせないのです。


ブレーキホースは一般的に、乗用車1台あたりフロント左右・リア左右の合計4本が装着されています。4本すべてが同じ環境・同じ年数で使われているため、1本に亀裂が見つかった場合は残り3本も同程度に劣化していると考えるのが基本です。



ブレーキホース交換費用の相場|車種別に部品代・工賃を確認


ブレーキホースの交換費用は、「部品代 × 本数」+「工賃」+「ブレーキフルード代」の3つで構成されます。それぞれの相場をまとめてみましょう。


部品代の目安(1本あたり)


| 種類 | 費用目安(1本) |
|------|--------------|
| 純正品 | 約3,000円〜8,000円 |
| 社外品 | 約2,000円〜5,000円 |


4本すべてを交換した場合、部品代だけで約8,000円〜32,000円程度となります。


工賃の目安


ブレーキホースを交換するには、古いホースを外してから新しいホースを接続し、エア抜き(ブレーキライン内の空気を抜く作業)を丁寧に行う必要があります。作業時間はフロント・リアあわせておおよそ2〜3時間。アワーレート(1時間あたりの工賃単価)で計算すると。


- ディーラー:1時間あたり約8,000円 → 合計工賃の目安は約16,000〜24,000円
- 一般整備工場:1時間あたり約6,000円 → 合計工賃の目安は約12,000〜18,000円


トータル費用(部品代+工賃+フルード代)


| 車種 | トータル費用の目安 |
|------|----------------|
| 軽自動車 | 約18,000円〜40,000円 |
| 小型・普通車 | 約25,000円〜50,000円 |
| RV・SUV車 | 約30,000円〜60,000円 |


これはかなり幅があります。費用を決める主な要素は、①依頼先(ディーラーか一般整備工場か)、②車種(部品が特殊かどうか)、③交換する本数(1本だけか4本か)の3点です。


なお、ブレーキホースを交換するとブレーキフルードがほぼすべて抜けてしまうため、フルードの補充と交換が必ずセットになります。フルード代の目安は2,000円〜3,000円程度です。つまりフルード交換は別途依頼する必要はなく、セットで済んでしまいます。これは知っておくとお得です。


三菱自動車ディーラーのブレーキホース交換費用目安(車種別)



ブレーキホース交換時期の目安|10年・10万kmだけで判断するのは危険


ブレーキホースの交換時期については、「10年または走行距離10万km」という数字がよく語られます。この数字は目安として正しいのですが、一点だけ注意が必要です。


年数や距離だけで「まだ大丈夫」と油断するのはNGです。


ゴム製のホースは、使用環境によって劣化速度が大きく変わります。塩害の多い海沿いの地域、砂利道や未舗装路を走ることが多い環境(いわゆるシビアコンディション)では、標準より格段に速く劣化が進みます。


また、三菱自動車の技術情報では「5年から7年を目安に交換を推奨する」としており、トヨタの定期交換部品リストではブレーキホースの交換基準を「20万km・15年毎」としています。つまりメーカーによって基準が異なります。


実際に確認すべき劣化サインは次のとおりです。


- 🔍 外観のひび割れ・亀裂:ゴムに細かい亀裂が走っていれば即交換
- 💧 フルードの滲み・漏れ:ホースのジョイント部分が湿っていたら要注意
- 🎈 ホースの膨らみ(バルーニング):正常なホースより明らかに太く膨らんでいる
- 🦶 ペダルがスポンジのように柔らかい:内部でフルードが逃げているサイン


特に危険なのが「バルーニング」と「内部劣化」の組み合わせです。ホースの内部ゴムが剥がれてフルードの戻り道をふさいでしまうと、常にブレーキが引きずられた状態になります。これに気づかずに走り続けると、ブレーキが熱を持ち、最終的にはホースがバーストします。


外見だけでは内部劣化はほぼ判別できません。これが原則です。だからこそ、ブレーキホースは「年数・距離・外観の3つをあわせて確認する」習慣が重要なのです。


三菱自動車:ブレーキ液・ブレーキホースの定期交換に関する公式案内



ブレーキホース交換費用をできるだけ安く抑える5つの方法


安全に関わる部品だからといって、必ずしも高い費用を払わなければならないわけではありません。正しい知識があれば、品質を落とさずに費用を抑えることができます。


車検と同時に依頼する


ブレーキホースの交換を車検と同時に依頼するのは、費用節約の王道です。車検時はすでに足回りを分解する作業が行われるため、その流れでブレーキホースを交換すると工賃を大幅に抑えられるケースがあります。単独で依頼するよりも、作業時間が短くなるからです。「ちょうど車検の時期だった」という方は、この機会に相談してみると良いでしょう。


② ディーラーではなく民間整備工場に依頼する


ディーラーと一般の整備工場では、工賃の単価(アワーレート)が異なります。ディーラーが1時間あたり約8,000〜10,000円であるのに対し、指定整備工場(民間)では約4,000〜6,000円が相場です。作業の品質は変わらなくとも、工賃だけで5,000〜10,000円以上の差が生まれることは珍しくありません。


③ 複数の業者で見積もりを取る


同じ作業でも、業者によって費用は大きく異なります。最低でも2〜3社の見積もりを比較しましょう。このとき、「部品代」「工賃」「フルード代」が別々に明記されているかを確認することが重要です。安いと思ったら部品代だけの金額だった、というケースを防ぐためです。


ブレーキフルード交換と一緒に行う


前述のとおり、ブレーキホース交換時にはフルードが抜けるためフルード交換が必須になります。逆に言えば、「どうせフルード交換のタイミングだから」という時期にホースの状態確認をあわせて行い、劣化が見られれば一括交換してしまうと、作業工賃を2回に分けて支払わずに済みます。


⑤ 社外品ホースを選ぶ


純正品と社外品で品質に大きな差がない場合も多く、社外品を使うことで部品代を1本あたり1,000〜3,000円程度抑えられます。ただし、ブレーキはクルマの安全装置の中でも最も重要なパーツのひとつなので、信頼できるブランドの社外品を選ぶことが条件です。整備士に相談しながら選ぶのが安心です。


節約の基本は「まとめてやる」です。個別に依頼するたびに工賃が重なるため、同時作業でコストダウンを図るのが最も効率的です。



ブレーキホースの交換費用|ディーラーと整備工場の具体的な違い


「ディーラーに頼んだほうが安心だけど、費用が心配」という方は少なくないはずです。ここでは、ディーラーと一般整備工場の費用・品質・対応面の違いを具体的に整理します。


費用面の違い


同じブレーキホース交換(4本・フルード込み)を依頼した場合のイメージです。


| 依頼先 | 部品代目安 | 工賃目安 | フルード | 合計イメージ |
|--------|---------|---------|---------|----------|
| ディーラー | 純正品 16,000〜30,000円 | 23,200円(標準)| セット | 約40,000〜55,000円 |
| 一般整備工場 | 純正or社外 12,000〜24,000円 | 17,400円(標準)| セット | 約30,000〜45,000円 |


ディーラーは純正部品を使うことが多いため部品代が高め、かつアワーレートも高く設定されています。トータルで1万〜2万円程度高くなることは珍しくありません。


品質・安心感の違い


ディーラーは自社ブランドの車種に精通しており、特殊な構造の車両でもスムーズに対応できます。また、純正部品を使うためメーカー保証との連動がある場合も。一方、国土交通省から認証を受けた指定整備工場であれば、国家資格を持つ整備士が在籍しており、技術品質は十分に高いといえます。費用を抑えるなら指定整備工場、純正品対応・メーカー窓口としての安心感を求めるならディーラー、と使い分けるのが賢明です。


輸入車・外車の場合は注意が必要


輸入車は純正部品の入手コストが高い場合が多く、また車種によっては国内在庫がなく、海外から取り寄せが必要なケースもあります。その分、作業期間が長くなったり費用が大幅に増えることがあります。輸入車に乗っている場合は、その車種を得意とする整備工場やインポーターに相談するのが近道です。


また、ブレーキホースの状態確認は「12ヶ月点検」のタイミングで整備士に依頼することができます。日常的に下回りを見ることが難しいドライバーにとって、定期点検のついでに確認してもらうのは非常に合理的な選択です。12ヶ月点検は法律で義務付けられており、料金は業者によって異なりますが基本料5,000〜20,000円程度が目安です。



ブレーキホース交換費用|知らないと損するDIYの落とし穴


「部品代だけで済むなら自分で交換できないか?」と考えるドライバーもいるかもしれません。コスト意識は正しいですが、ブレーキホースのDIY交換にはいくつかの重大な落とし穴があります。


最大の問題は「エア抜き(ブレーキのエア抜き)」です。


ブレーキホースを交換すると、ブレーキライン内に空気が混入します。空気が残ったままだと、ブレーキペダルを踏んでも油圧が正確に伝わらず、ブレーキが全く効かないか、非常に甘くなります。このエア抜きは、専用の工具と正確な手順が必要であり、失敗するとそのまま走行不能または重大事故のリスクがあります。


エア抜きそのものは難しい作業ではありませんが、完全に抜けているかどうかの確認に経験と感覚が必要です。これが条件です。


また、ブレーキホースのフィッティング(接続部分)には専用の工具が必要であり、中途半端な締め付けはフルード漏れの原因になります。


さらに、万一ブレーキの不具合が原因で事故が起きた場合、整備記録があるプロの施工でなければ、整備不良として法的な責任を問われることもあります。


DIYで節約できる費用は工賃の1〜2万円程度です。これと安全リスクを天秤にかければ、プロに任せるのが合理的な判断といえます。


どうしてもコストを下げたい場合の現実的な選択肢は、「部品を自分で購入してから整備工場に持ち込む(持ち込み依頼)」という方法です。純正品より安い社外品を自分で手配し、工賃だけ払うスタイルです。ただし、すべての整備工場が持ち込みに対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。


全国自動車部品厚生協同組合:ブレーキホースを含む定期交換部品の商品知識(業界向け資料PDF)




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