

車検代をまるごと「車両費」一つで計上すると、税務調査で指摘されるリスクが高まります。
車検代は「一式〇〇円」と請求書に書かれていても、中身は複数の費用で構成されています。それぞれの性質に合った勘定科目に分けることが、正しい会計処理の第一歩です。 yoshikawa-tax(https://yoshikawa-tax.jp/2025/09/25/accounting-42/)
主な分類は以下の5つです。 ht-tax.or(https://www.ht-tax.or.jp/navi/vehicle-inspection-account)
- 車両費:整備・点検費用、部品交換工賃など。車検の中で最も金額が大きいケースが多い
- 租税公課:自動車重量税、印紙・証紙代。国に納める税金のため非課税扱いになる
- 保険料:自賠責保険料(強制保険)。これも消費税は非課税
- 支払手数料:車検代行業者への手数料。消費税は課税仕入れ
- 事業主貸:プライベート分の車検費用。事業外の支出として処理する
「一式で車両費にまとめてもいい」という意見もありますが、それでは試算表を見ても車検がいくらかかったか一目でわかりません。 科目を分けることで、税務調査でも「この費用はこういう性質です」と即座に説明できる状態になります。 これが原則です。 some-rize(https://some-rize.jp/blog/shakaifukushihoujin/shakenhiyou-sharyouhi/)
消費税の区分ミスが特に起きやすい点に注意しましょう。整備費用は「課税仕入れ(10%)」、重量税や自賠責保険料は「非課税」と区分が異なります。 勘定科目を分けておけば、この税区分の管理も自然とできるようになります。 biz.ne(https://www.biz.ne.jp/matome/2006711/)
参考:車検代の勘定科目の実務的な判断基準について税理士が解説しています。
車検代の勘定科目と仕訳を税理士が解説|修繕費?車両費?どう分ける?
プライベートでも車を使っているなら、車検代の全額を経費にするのは誤りです。 事業に使った割合(按分率)を計算し、その分だけを経費として計上します。つまり按分計算が条件です。 biz.moneyforward(https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/54868/)
按分率の計算方法として最も一般的なのは、走行距離による方法です。 freee.co(https://www.freee.co.jp/kb/kb-journal/vehicle-inspection-fee-individual/)
| 計算方法 | 具体例 | 按分率 |
|---|---|---|
| 走行距離法 | 年間走行1万km、うち事業3,000km | 30% |
| 日数法 | 年間250日稼働、うち事業150日 | 60% |
| 目的地記録法 | 業務用の行先と距離を日報で記録 | 実績に基づく |
例として、車検費用が12万円で按分率が60%だった場合、経費にできるのは7万2,000円(12万円×60%)です。 残りの4万8,000円は「事業主貸」として処理します。 cos.cosmo-oil.co(https://cos.cosmo-oil.co.jp/blog/281/)
ここで重要なのは、按分率を根拠付ける記録を残すことです。 税務調査で「なぜ70%なのか?」と問われた際に、走行距離の記録や業務日報がなければ経費を否認されるリスクがあります。 スマートフォンのナビアプリや、GoogleマップのタイムラインをPDF化して保存しておくだけでも証拠になります。走行記録の管理が最重要です。 branchoutbase(https://branchoutbase.jp/media/20250512/)
参考:家事按分の具体的な計算例と確定申告の記載方法を解説しています。
freee|車検代に用いる勘定科目は?個人事業主が処理する際の注意点や家事按分の方法
たとえば、以下のような車検明細書が届いたとします(事業割合70%の兼用車)。
| 明細項目 | 金額(税込) | 勘定科目 | 税区分 |
|---|---|---|---|
| 点検整備費用 | 50,000円 | 車両費 | 課税仕入10% |
| 自動車重量税 | 24,600円 | 租税公課 | 非課税 |
| 自賠責保険料 | 17,650円 | 保険料 | 非課税 |
| 代行手数料 | 11,000円 | 支払手数料 | 課税仕入10% |
合計103,250円のうち、事業按分70%を適用すると、経費として計上できるのは約72,275円です。残りの約30,975円を「事業主貸」として処理します。
仕訳は科目ごとに4行に分けて入力するのが正確です。 freee・弥生会計・マネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使えば、明細を科目ごとに入力した後、自動的に按分計算してくれる機能が備わっています。これは使えそうです。 入力ミスを大幅に減らせるため、確定申告の時期に慌てないよう、車検を受けたその月に入力しておくことをおすすめします。 yoshikawa-tax(https://yoshikawa-tax.jp/2025/09/25/accounting-42/)
参考:仕訳の実例と科目ごとの消費税区分について詳しく解説しています。
マネーフォワード|車検費用を経費にするときの仕訳に使える勘定科目は?
「車両費で一括にしても間違いではない」という情報を見て、楽な方法を選んでいませんか。 間違いではないとしても、デメリットが生じる場面があります。厳しいところですね。 some-rize(https://some-rize.jp/blog/shakaifukushihoujin/shakenhiyou-sharyouhi/)
具体的な問題は2つあります。
① 消費税の申告誤りにつながる
自動車重量税(24,600円程度)や自賠責保険料(17,650円程度)は「非課税」なのに、一括で「車両費・課税仕入れ」にしてしまうと、消費税の仕入税額控除を多く計算してしまいます。 これは過少申告として追徴税額の対象になり得ます。 biz.ne(https://www.biz.ne.jp/matome/2006711/)
② 税務調査時の説明が難しくなる
車検代が「車両費80,000円」と一行だけ記帳されていると、調査官から「内訳を見せてください」と言われた際に対応できません。 明細書が手元になければ、全額を否認される可能性も出てきます。 yoshikawa-tax(https://yoshikawa-tax.jp/2025/09/25/accounting-42/)
車検を受けたときは、業者からもらう「明細書(内訳書)」を必ず保存してください。 この1枚が、税務調査での最大の盾になります。5年分(青色申告の場合は7年分)は保管が必要です。これだけ覚えておけばOKです。 ht-tax.or(https://www.ht-tax.or.jp/navi/vehicle-inspection-account)
よく知られた処理方法の外に、意外と見落とされるケースがいくつかあります。知らないと損する内容なので確認しておきましょう。
ケース①:車検時に高額部品を交換した場合
エンジンやミッションなど、10万円を超えるような部品交換が車検に含まれる場合、その費用は「車両費(修繕費)」として一括で経費にできることが多いですが、車両の価値を高めると判断される「資本的支出」に該当すると減価償却が必要になります。 判断基準は「修理か、価値向上か」で、税理士に確認するのが確実です。 yoshikawa-tax(https://yoshikawa-tax.jp/2025/09/25/accounting-42/)
ケース②:車検時に住所変更登録を行った場合
車検のついでに住所変更に伴う車庫証明を取得した場合、その手数料も例外的に経費として計上できます。 費用は2,000〜3,000円程度ですが、領収書を保管しておけば漏れなく計上できます。 yellowhat(https://www.yellowhat.jp/column/inspection/074/index.html)
ケース③:廃車直前に受けた車検費用
廃車が決まっている車に車検を受けた場合でも、事業での使用実績があれば経費計上は可能です。ただし、廃車後は「事業用資産」でなくなるため、廃車のタイミングを帳簿に記録しておくことが求められます。
ケース④:車検費用をローンで払った場合
分割払いやカード払いにした場合でも、「支払った日」ではなく「車検を受けた日」を基準に経費計上します。 これは「発生主義」の原則によるもので、翌年に持ち越すと年度がずれてしまいます。意外ですね。 cos.cosmo-oil.co(https://cos.cosmo-oil.co.jp/blog/281/)
参考:個人事業主と法人の車検費用処理の違いを体系的にまとめています。
カーセブン|車検代の勘定科目は?法人や青色申告個人事業主の仕訳方法を解説
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