ロービームつかないハイビームつく原因と対処法

ロービームつかないハイビームつく原因と対処法

ロービームつかないハイビームつく原因と対処

📋 この記事のポイント
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ロービーム側のバルブやヒューズ切れ

ロービームは使用頻度が高いため、ハイビームより先に消耗します。バルブやヒューズが切れている可能性が最も高い原因です。

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切り替えスイッチや電子回路の故障

リレーやスイッチの接触不良により、ロービーム側へ電気が正常に伝わらなくなっている可能性があります。

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早急な修理が必要

ハイビームのみでの走行は他の交通の妨げとなり違反です。車検にも通らないため、すぐに修理や交換を行いましょう。

ロービームのバルブ切れが最も多い原因


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ロービームだけが点灯しない場合、最も多く見られる原因はバルブ切れです。ヘッドライトのバルブは消耗品であり、長期間使用していると徐々に劣化していきます。特にロービームはハイビームに比べて使用頻度が圧倒的に高いため、先に寿命を迎えるケースがほとんどです。
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ハロゲンライトを使用している車両の場合、ロービームの電球切れが起きることでハイビームだけが点灯する現象が発生します。ハイビームは広範囲を照らすため電気の消耗度が早いと思われがちですが、実際には使用頻度の多いロービームの方が早く球切れを起こします。また、ロービームの明るさはケルビン(K)の数値で表され、ケルビンの数値が高いほど発熱量が高く、それだけ消耗も早くなる特徴があります。
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4灯式ヘッドライトなど、ハイビームとロービームのバルブが独立している構造の場合、ロービーム側だけが切れていると考えられます。バルブ交換は比較的単純な作業であり、切れたバルブを新品に交換すれば再び点灯するようになります。ハロゲンバルブの部品代は1,000円から2,000円程度と安価で、工賃を含めても片側3,000円から5,000円程度が相場です。作業時間も片側10分程度で完了することが多く、比較的手軽に修理できます。
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ロービーム側のヒューズ切れを確認する方法

バルブ以外の原因として、ロービーム側のヒューズ切れも考えられます。ヒューズは基準より高い電流が流れた場合に、電流を阻止して電線や機器を保護するための部品です。4灯式ヘッドライトではハイビームとロービームでバルブとヒューズが別々に設置されており、独立した回路となっているため、ロービームだけがヒューズ切れの状態になることがあります。​
ヒューズ切れを確認する方法は2つあります。1つ目は目視確認で、ヒューズを抜いて中央部分が切れていないかをチェックします。切れているのが明確にわかる場合もあれば、黒く焦げたようになっている場合も切れている可能性が高いです。2つ目は検電テスターを使った導通確認で、テスターを導通モードにして検電棒を両端に当てることでヒューズの抵抗値を測定できます。抵抗値が0Ωであればヒューズは正常ですが、∞または1Ω以上の場合はヒューズが切れているか切れかかっている状態です。
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ただし、ヒューズ切れは根本的な原因を解決しなければ再発する恐れがあるため注意が必要です。ヒューズが切れる背景には、配線のショートや過負荷などの問題が潜んでいる可能性があるため、単純に交換するだけでなく原因究明も重要となります。​

ロービームのリレーやスイッチ類の接触不良

バルブやヒューズに問題がない場合、リレーやスイッチ類の接触不良が原因となっている可能性があります。ロービームとハイビームの切り替えを制御する電子回路やスイッチ周りの不具合も、ロービームだけが点灯しない原因の1つです。切り替えスイッチが適切に作動せず、ロービーム側へ電気が伝わっていない場合や、切り替え機構自体が故障している場合などが考えられます。
参考)車のヘッドライト(ロービーム)がつかない?ハイビームだけつく…

このようなトラブルが起きると、ロービームのみ点灯しなくなったり、ロービームとハイビームの切り替えができなくなったりする事態に陥ります。スイッチ自体の不具合であれば、バルブやヒューズ、リレーなどを新品と交換しても点灯不良が解消されません。また、ロービームとハイビーム両方が点灯しなくなる可能性もあり、状況によって症状は異なります。​
接触不良は、リレーなどの接点機器が経年劣化することで発生します。接触不良を起こした接点は、測定時に接触抵抗が良好なときもあれば高い値を示すときもあり、動作が不安定になるのが特徴です。正常に動作することもあれば異常で動かないこともあるため、「たまに調子が悪い」程度に感じることもありますが、放っておくと状態は悪くなる一方で、最終的には完全に動かなくなる永久故障につながります。接触不良を起こしている接点機器を見つけたら、早めに交換するのがセオリーです。
参考)電気初心者が接触不良について知っておくべきこと4つのこと|接…

ハンドルについているヘッドライトスイッチのロービームとハイビームを切り替えるレバーの接点不良も考えられます。この場合、スイッチ部分の修理や交換が必要となるため、ディーラーや専門の修理店での点検が推奨されます。
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ロービームがつかない時の自分でできる対処法

比較的単純なバルブ切れやヒューズ切れであれば、自分で修理することが可能です。ハロゲンバルブはもっともオーソドックスなヘッドライト用バルブで、家庭用電球と同じくフィラメント(発光する細い線)を使用しているため、交換作業も比較的簡単です。バルブはヘッドライトの交換が前提で設計されており、一般的な電球式であれば片側10分もかからず作業できます。
参考)ヘッドライト交換の工賃を業者別・種類別で解説!自分で交換する…

ただし、自分で交換する際にはいくつかの注意点があります。まず、ハロゲンバルブやHIDバルブは点灯すると高温になるため、エンジンを停止してからヘッドライトが完全に冷えるまで待つことが重要です。火傷を防ぐためにも十分な時間を確保し、焦らずに作業しましょう。
参考)車のヘッドライトは自分で交換できる?バルブの選び方や注意点も…

次に、バルブのガラス部分を素手で触らないことが大切です。手の油分が付くと過度に加熱し破損するリスクがあるため、滑り止め付きのゴム手袋を着用することが推奨されます。万が一素手で触れてしまった場合は、アルコールを含ませた布で優しく拭き取りましょう。​
また、車検基準を満たした製品と交換することも重要です。2015年9月1日より車検におけるヘッドライトの検査基準が厳格化され、現在ではロービームの検査に通ることが車検に合格する条件になっています。市販されているヘッドライトの中には車検非対応のものもあるため、購入前に製品が車検に適合しているか確認しましょう。
参考)ロービームで行う車検に通るには?ヘッドライトの検査基準と注意…

ロービーム不具合時の専門店への修理依頼

電子回路の故障やスイッチ周りの不具合など、バルブやヒューズの交換だけでは解決できない場合は、ディーラーや修理店に修理依頼することが必要です。専門店では適切な診断機器を使用して故障箇所を特定し、確実な修理を行ってくれます。
参考)ロービーム(下向きライト)が点灯せず、ハイビーム(上向きライ…

修理にかかる費用は故障の程度によって異なります。バルブ交換の場合、ハロゲン球なら部品代込みで1,000円から5,000円程度、HIDになると12,000円から20,000円、LEDでは10,000円から20,000円ほど必要です。作業時間はバルブ交換なら片側10分程度、HIDやLEDバルブの場合は1時間から2時間を要します。
参考)ヘッドライト交換は2種類!交換手順や違い・費用をご紹介 - …

ヘッドライトカバーやヘッドライトユニット全体の交換が必要な場合は、さらに費用と時間がかかります。ヘッドライトユニット交換の場合、最短で1時間程度で完了しますが、店舗の混雑状況や車種によって変動します。
参考)車のヘッドライトの修理代はいくらかかる?費用が安い業者も紹介…

リレーやスイッチ類の修理は専門的な知識と技術が必要なため、自己判断での修理は避け、すみやかに自動車販売店や整備工場で点検を受けることが推奨されます。特に接触不良は目に見えにくい故障であり、適切な診断がなければ原因特定が難しいため、プロに任せるのが安全です。
参考)ロービーム(下向きライト)が片側のみ点灯しない場合の原因と対…

ロービームつかない状態での走行は違反で危険

ロービームが点灯しない状態でハイビームのみを使用して走行するのは、非常に危険です。道路交通法上、他の交通(対向車や前方車両)がいるときは、ライトを下向き(ロービーム)にして他の車両の運転の妨げにならないようにしなければなりません。他の交通の妨げになるにもかかわらずハイビームのまま走り続けるのは違反となります。
参考)【考察】ハイビームのまま走り続けるドライバーが多い理由を考え…

ハイビームの車が自分の後ろにいたり、対向車線を走っていたりすると、非常に眩しい思いをします。さらに、目が眩んでしまうと前方の交通状況が把握できず、事故につながる可能性が高くなります。ハイビームの車からすれば前方の状況がわかりやすく運転しやすいものの、周囲の車からすれば迷惑極まりない状況なのです。​
車検においても、ロービームが点灯しない状態では合格できません。平成27年(2014年)の法改正により、車検はロービームでの測定が基準となりました。それまではハイビームが基準だったため、ロービームで不合格でもハイビームで合格すれば車検は通っていましたが、現在ではロービームの検査に通ることが車検に合格する条件です。令和6年8月からはロービーム検査に完全移行し、これまでハイビーム計測で通っていた車両も不合格になる可能性が高まっています。
参考)令和6年8月から車検のヘッドライト検査がロービームに完全移行…

灯火を付けないで走行すると罰金5万円以下の罰則があり、さらに交通事故が絡むと罰金か懲役を科せられることになります。飲酒が関わるとさらに重い罰則が待っています。ロービームが点灯しない状態を発見したら、すぐに修理や交換を行い、安全な状態で運転することが重要です。​

ロービーム故障を予防するメンテナンス方法

ロービームの故障を未然に防ぐためには、日頃からのメンテナンスが重要です。バルブは消耗品であるため、定期的な点検と適切なタイミングでの交換が必要となります。ハロゲンバルブの寿命は使用状況にもよりますが、明るさが低下してきたと感じたら交換時期のサインです。​
バルブ交換の際は、左右同時に行うことが推奨されます。片側だけが切れた場合でも、もう片側も同様に劣化が進んでいる可能性が高いため、同時交換することで左右の明るさのバランスが保たれ、近いうちにもう片方も切れるという事態を避けられます。
参考)車のライトのことですが、ハイビームは付くのですがロービームが…

ヒューズについても定期的な確認が望ましいです。ヒューズボックスの場所は車の取扱説明書に記載されており、多くの車では車内とエンジンルームの2箇所にヒューズボックスがあります。目視で変色や焦げがないかをチェックし、異常が見られた場合は早めに交換しましょう。
参考)バイクのヒューズ切れを見分ける方法|トラブルを未然に防ぐテク…

接点機器の接触不良を防ぐには、予防保全という考え方が有効です。リレーなどの接点機器が接触不良を起こす前に交換することで、突然の故障を防げます。特に古い車両では接点部分の劣化が進んでいる可能性が高いため、定期点検で専門家にチェックしてもらうことをおすすめします。
参考)【接触不良はこれが原因?】接点に発生する皮膜とその対処方法に…

また、ヘッドライト周辺の配線状態を確認することも大切です。配線の断線や接続不良がないか、コネクタがしっかり接続されているか、端子台のビスが緩んでいないかなどを定期的に確認しましょう。接点復活剤を使用することで、電気の流れが安定するため接触不良の改善に役立ちます。​
夜間の運転が多い方や長距離を走行する機会が多い方は、特に注意が必要です。使用頻度が高いほどバルブの消耗も早まるため、予備のバルブを車内に常備しておくと安心です。万が一走行中にロービームが切れた場合でも、安全な場所で停車して自分で交換できる準備をしておくことで、トラブルへの対応がスムーズになります。

 

 


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