

オープンカー プジョーの206CCは、電動ルーフに不具合が出た場合でも「手動でルーフを閉じる」手順が取扱説明書に用意されているのが重要ポイントです。
具体的には、トランク内のパンク修理剤ケースから六角レンチを取り出し、油圧バルブを1/4回転緩めて油圧を抜き、段階を踏んでルーフを手で展開・ロックしていく流れです。
現場でよくあるのは「閉まらない=即レッカー」になりがちですが、手順を知っているだけで雨天時の被害(内装濡れ、電装浸水リスク)を最小化できます。
整備士目線の注意点は、手動操作の前後で“何が条件未成立だったのか”を必ず切り分けることです。206CC系はルーフ開閉が複数の接点スイッチ状態(窓・トランク・機構位置など)に依存し、検知不良がトラブル要因になる話がオーナー事例でも語られています。
参考)電動ルーフが閉まらない
また、油圧系トラブル(オイル漏れ)で動かなくなる例もあり、油圧シリンダーのオイル漏れが原因として挙げられています。
参考)「プジョー206CC – S16 ルーフ油圧シリンダー オイ…
「動かない=モーター断定」ではなく、①作動条件、②検知系、③油圧漏れ・油量、④ECU/ハーネスの順に疑うと再現性のある診断になります。
・現場チェックのコツ(入れ子なし)
参考)https://web.peugeot.co.jp/instructions/pdf/206_CC_0509.pdf
オープンカー プジョーの308CCは、取扱説明書の「開閉前の条件」がかなり具体的で、診断の初期チェックにそのまま使えます。
たとえば、リアシェルフ上に物が無いこと、ラゲッジカバーを引いてフックに固定すること、トランクを確実に閉めること、イグニッションONで操作することなどが明記されています。
この“条件未成立”は、ユーザーの誤操作だけでなく、ラゲッジカバー側の固定不良(位置ズレ)や検知不良があると「スイッチを押しても動かない」症状に化けるため、整備側はまず条件系の入力を疑うのが合理的です。
308CCのルーフトラブルは、実際の整備事例として「電動ルーフ作動不良」で入庫・点検が行われている記録もあり、一定数の発生が見て取れます。
参考)プジョー308CC 電動ルーフ作動不良ご入庫|グーネットピッ…
またオーナー側記録として、電動ルーフECUやハーネスなど、電装側の要因が疑われる文脈も見られます。
参考)電動ルーフECU交換修理(プジョー 308CC (カブリオレ…
そのため、整備現場では「機械(リンク・ロック)」「油圧(ポンプ・圧力)」「電装(ECU・ハーネス)」「入力(スイッチ・条件)」を分解して、どこで止まっているかをログと入力状態で追うのが再発防止に効きます。
・308CCの初動(入れ子なし)
オープンカー プジョーの207CCは、206CCと同じく“ルーフが閉まらない”系のトラブルが語られ、ルーフ機構のエラー表示とともに窓やトランク操作まで巻き込む複合症状の体験談もあります。
この手の症状は、ルーフ開閉が成立しない限り関連機能(窓・トランク)が制約される設計になっているため、「窓が動かない=窓故障」と短絡しないのがポイントです。
さらに別情報として、207CC/308CCの電動TOPでは“ルーフ先端部センサーの誤検知(閉じているのに閉じていない判定)”があり得る、という指摘も見られます。
整備士向けに導線を整理すると、まず「誤検知か、物理的未完了か」を判定します。誤検知なら、ロック機構の最終位置・センサーの取り付け状態・配線の断続が本命になり、油圧やモーターより先に潰す価値があります。
参考)『プジョーの207CCおよび308CCの電動TOPについ..…
逆に物理的に未完了なら、油圧圧力不足(漏れ・油量低下)やリンク抵抗増(固着・変形)など、機械負荷側の見立てが立ちます。
「条件未成立→誤検知→油圧→電装」の順に並べると、ムダな高額交換や手戻りが減ります。
・現場の聞き取り項目(入れ子なし)
オープンカー プジョーを中古で扱う場合、車検整備の観点では「屋根が開く/閉まる」だけでなく、“条件・検知・非常手順”まで含めて説明できるかが差別化になります。
たとえば206CCは非常時に手動で閉められることが取扱説明書に明記され、六角レンチで油圧を抜く手順まで書かれています。
308CCも開閉条件(ラゲッジカバー固定、荷物固定、トランク閉、イグニッションON、スイッチ保持)が明確なので、点検結果をオーナーへ“再現できる言葉”で返しやすいです。
また、現実的な話として中古車情報やオーナー側のコメントには、パワーウインドウ不良など電装の持病に触れる記述もあり、ルーフ連動の窓制御が絡む車種では「窓が落ちる」「窓が動かない」を軽視しない方が安全です。
参考)206CC(プジョー)の中古車を探す【カーセンサー】
車検のタイミングで、ルーフ開閉の全工程を最後まで実演し、途中停止がないか、ラゲッジ側の固定が正常に検知されているか、異音や油圧の唸りが出ていないかを確認しておくと、納車後トラブルを減らせます。
特にオープン状態で固着すると保管・走行・天候の面でリスクが大きいので、作動確認は“晴れた日限定のオプション作業”ではなく、優先度の高い基本点検として扱うべきです。
・車検・納車整備でのおすすめ項目(入れ子なし)
取扱説明書(206CC)の非常時手動クローズ手順(六角レンチで油圧を抜く等)
https://web.peugeot.co.jp/instructions/pdf/206_CC_0509.pdf
取扱説明書(308CC)の電動ルーフ開閉前条件(ラゲッジカバー固定、トランク閉、スイッチ保持等)
https://web.peugeot.co.jp/instructions/pdf/308_CC_0905.pdf
オープンカー プジョーの電動ルーフは、取扱説明書に書かれた“前提条件”が満たされて初めて成立する設計で、308CCはその条件が文章として明確に列挙されています。
つまり、故障の半分は部品ではなく「使い方のズレ」や「検知のズレ」から始まりやすく、ここを整備側が言語化して渡せるかどうかで、クレームや再入庫率が変わります。
この視点は検索上位の一般的な“壊れやすい/費用いくら”の話よりも実務寄りで、現場では「作動条件をチェックリスト化して納車時に渡す」だけでも、無駄な入庫(実際は条件未成立)をかなり減らせます。
チェックリストの作り方は難しくありません。308CCなら、ラゲッジカバー固定・荷物固定・トランク閉・イグニッションON・スイッチ保持という手順を、そのまま箇条書きにして渡せばよいです。
206CCなら、非常時の手動クローズ手順の“入口”だけでも案内しておくと、旅先や雨天で詰む確率が下がります(全文を暗記させるのではなく、PDFの在処を伝えるのが現実的です)。
整備士としての価値は「直す」だけでなく「壊れ方を予防する」ことにもあるので、オープンカーは説明まで含めて整備品質として設計すると強いです。