
サイドミラーは安全運転に欠かせない重要な部品です。故障したまま走行すると道路運送車両の保安基準不適合となり、整備不良車に該当する恐れがあります。サイドミラーの故障には様々な種類があり、それぞれ対処法が異なります。
主な故障の種類は以下の通りです。
修理できるケースとできないケースを見極めることが重要です。カバーのみの損傷やミラーが割れているだけなら部分的な修理や交換で対応できますが、モーターなどの電気系統に問題がある場合は本体ごと交換が必要になることがあります。
サイドミラーの修理は、故障の程度によっては自分でも対応可能です。特に軽微な傷や、ミラー部分のみの交換であれば比較的簡単に行えます。
サイドミラーの傷修理に必要な道具
傷の修理手順
小さな傷であればタッチペンを利用するだけでも目立たなくすることができます。凹み傷や大きな傷の場合は上記の手順で修理しましょう。
サイドミラーが大きく損傷した場合や、電動機能が故障した場合は交換が必要になります。交換作業は車種によって異なりますが、基本的な手順は以下の通りです。
サイドミラー交換に必要な道具
サイドミラーのみを交換する手順
サイドミラー本体を交換する手順
交換作業を行う際の注意点として、ネジやナットを落とさないように注意し、必ずエンジンを止めてから作業を行いましょう。エンジンがかかったままだと感電の危険があります。また、冬場など気温が低い時期はプラスチック部品が割れやすくなるため、ドライヤーなどで温めてから作業すると良いでしょう。
自分での修理や交換に自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。サイドミラーの修理・交換にかかる費用相場は以下の通りです。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
かすり傷の修理 | 数百円〜2,000円 |
ミラー(鏡)のみ交換 | 1,500円〜3,000円 |
カバーのみ交換 | 5,000円〜15,000円 |
サイドミラー本体交換 | 20,000円〜50,000円 |
これらの費用は車種や依頼する業者によって大きく変動します。自分で部品を購入して交換すれば工賃(約1万円程度)を節約できますが、適切に取り付けられなければ安全上の問題が生じる可能性があります。
業者を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
修理を依頼できる主な業者は、ディーラー、整備工場、カー用品店の3種類があります。カバーやミラーの交換程度ならカー用品店でも対応可能ですが、電気系統の修理が必要な場合はディーラーや整備工場に依頼するのが安心です。
サイドミラーの修理や交換を自分で行うか、専門業者に依頼するかを決める際には、それぞれのメリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
DIY修理のメリット
DIY修理のデメリット
業者依頼のメリット
業者依頼のデメリット
DIYで修理する場合は、サイドミラーの故障の程度や自分の技術レベルを正確に把握することが重要です。軽微な傷の修理やミラー部分のみの交換であれば比較的簡単ですが、サイドミラー本体の交換は難易度が高いため、整備士並みの知識や経験がない場合は業者に依頼するのが賢明です。
特に電気系統の故障がある場合や、サイドミラーが正常に動作しない場合は、安全面を考慮して専門業者に依頼することをおすすめします。サイドミラーは安全運転に直結する重要な部品であり、不適切な修理は事故のリスクを高める可能性があります。
また、修理や交換を行った後は必ず動作確認を行い、サイドミラーが正常に機能することを確認しましょう。視界が適切に確保できているか、電動機能が正常に動作するか、ウインカーが点灯するかなど、すべての機能をチェックすることが大切です。
サイドミラーの修理や交換は、安全運転に直結する重要な作業です。自分の技術や知識に自信がない場合は、無理をせず専門業者に依頼することで、安全かつ確実な修理が可能になります。費用面では多少高くなりますが、安全性を考えれば適切な投資と言えるでしょう。
※中古車の場合は、修理・交換よりも車を買い直したほうが安いケースもあります。