

地図更新を「ディーラーに頼むしかない」と思い込むと、毎回3万円以上の出費になることがあります。
カーナビの地図更新をディーラーやカー用品店に依頼した場合、かかる費用は「マップ更新料」と「工賃」の2つに分かれます。マップ更新料の相場は13,000円〜25,000円程度、そこに工賃が3,000円前後プラスされるため、合計で16,000円〜28,000円ほどが目安です。
メーカーによって料金に差があります。
| メーカー | マップデータ料(税抜目安) | 工賃 |
|---|---|---|
| トヨタ | SDナビ約19,500円 / HDDナビ約15,000〜22,500円 | 店舗により異なる |
| ホンダ | 12,000〜15,000円 | 店舗により異なる |
| 日産 | 通常約28,000円(有料入庫パック約9,500円) | 店舗により異なる |
| マツダ | 18,000〜30,750円 | 店舗により異なる |
| スバル | 24,000〜26,500円 | 店舗により異なる |
日産の通常更新料は約28,000円ですが、「車検や点検と同時更新」の有料入庫パックを利用すると約9,500円まで下がります。つまり、更新のタイミングを車検に合わせるだけで、最大1万8,500円もの節約が可能です。これは見逃せないポイントですね。
一方、SDカードタイプのナビであれば、自分でパソコンを使ってデータをダウンロードし、SDカードへ書き込む方法もあります。この場合、工賃が一切かからないため、マップデータ料のみの費用で済みます。自分で更新すれば工賃の3,000円が節約できるほか、割引サービス活用でさらにお得になるケースもあります。
ただし、HDDナビや内蔵型の純正ナビは取り外しに専門的な知識が必要なため、基本的にはディーラーやショップへの依頼が前提となります。自分でできるかどうかは、まずナビの種類と型番を確認することが条件です。
多くの純正カーナビには、購入から3年間の無料更新期間が設けられています。無料期間が条件です。
トヨタの「T-Connectマップオンデマンド」は新車購入または純正ナビ購入から3年間、通信を使って自動で地図を更新できます。この期間中は追加料金ゼロで最新の道路情報が反映されるため、高速道路の新規開通情報なども最短即日で反映されます。3年経過後は月額330円(税込)で継続できます。さらに、3年以内に全地図更新を行った場合は、購入日から最大2年間延長できるケースもあり、最大5年間無料で使えるルートも存在します。
日産も同様に、新車購入時から3年間、純正ナビの地図更新が無料です。ただし日産販売店での購入時に限られます。ホンダも「インターナビ プレミアムクラブ」を通じて、入会金・年会費無料で3回分の全地図更新が受けられます(点検・車検時の来店が必要)。
注意が必要なのは、この無料期間を「気づかないまま過ぎてしまう」ことです。新車を買って3年が経過したころに更新しようとすると、すでに有料期間に入っており1万5,000円以上の請求が来た、というケースは珍しくありません。
無料期間内に最低でも1〜2回は更新しておくことが基本です。カーナビの取扱説明書またはメーカーのWebサイトで、自分のナビの無料更新期限を今すぐ確認することをおすすめします。
ネクステージ:トヨタ純正ナビの地図更新費用・方法・注意点を詳しく解説
SDカードで地図データを読み込むタイプのカーナビであれば、自分でも更新作業が行えます。手順はシンプルです。
まず、自分のカーナビの型番を確認します。型番はナビ本体の枠・背面・底面、または取扱説明書に記載されています。型番がわかったら、該当メーカーの専用サイトで更新データが提供されているか調べましょう。
次に、SDカードを用意します。ナビによって対応規格(SD/SDHC/SDXC)が異なるため、事前にナビの仕様書で確認します。パナソニック「ストラーダ」の場合はメーカーサイトの「ナビcafe」にユーザー登録を行い、地図データをダウンロード後、SDカードに書き込む流れです。
パイオニア「カロッツェリア」では「MapFanオンラインストア」から型番で機種を絞り込み、ダウンロード版を購入できます。「MapFanスマートメンバーズ」(年間約7,700円)に加入すれば、年6回の地図更新と年2回のオービスデータ更新がすべて含まれます。通常1回16,000〜22,000円の更新データを年6回分受けられると考えると、非常に割安です。
注意点が1つあります。データをSDカードにコピーする際、「フォルダごとコピー」するとエラーになる機種があります。必ずフォルダを開いてデータのみをコピーしてください。また更新作業中はエンジンを切らないようにする必要があります。バッテリー上がりのリスクがあるためです。
更新にかかる時間は機種によって異なりますが、ダウンロード自体に1〜3時間、車への書き込みに数十分かかるケースが多いです。余裕のある日に作業するのが安全です。
MapFanオンラインストア:カロッツェリア・ケンウッドなど各メーカーの地図更新データを購入できる公式サービス
地図を更新しないまま運転を続けると、具体的なトラブルが起こります。まず新しく開通した道路がナビに表示されず、遠回りのルートを案内され続けます。たとえば新東名高速道路のような大規模な新道ができてもデータに反映されないため、ナビが最短距離を案内できなくなります。
逆に、すでに廃止された道路や閉店した施設が表示されたままになるケースもあります。知らない土地で「目的地周辺にあるはずのガソリンスタンドが見つからない」「案内された場所が更地だった」というのは、古い地図データが原因であることが多いです。痛いですね。
更新の目安について、メーカー推奨は機種によって異なりますが、一般的な目安として以下が参考になります。
- 🔄 毎年1回:普段からよく知らない土地に行く方、長距離ドライブが多い方
- 🔄 2〜3年に1回:通勤・近所中心で使い、慣れた道が多い方
- 🔄 無料期間内に最低1回:どんな使い方でも必ず実施すべきタイミング
なお、カーナビは生産終了から原則7年程度で地図更新サービスが終了します(トヨタの場合)。10年以上前に購入したナビは、そもそも更新データが提供されていない可能性があります。その場合は後述する買い替え判断が必要になります。
地図の更新が目的であれば、まずメーカーサイトで自分のナビの型番を入力して、最新データが提供されているか確認する、これが最初の一歩です。
くるまのニュース:古いカーナビの地図更新方法と「海を走る」などのトラブル事例を解説
地図更新料が毎回2万円以上かかる状況では、「本当に更新すべきか」という疑問が生まれるのは自然なことです。ここでは3つの選択肢を費用面で比較します。
① カーナビの地図更新を続ける場合
年1回の更新で16,000〜25,000円の費用がかかります。5年間続けると総額8万〜12.5万円になります。ただし専用機ならではの安定した動作、通信不要のオフライン動作、大画面での見やすさといったメリットがあります。
② スマホナビアプリ(無料)を活用する場合
GoogleマップやYahoo!カーナビは無料で常に最新地図が使えます。ただし通信環境が必要で、スマホの電池消耗が早くなる点、運転中のスマホ操作制限(固定必須)などのデメリットも考慮が必要です。通信量の追加が月500〜1,000円ほどかかるケースもあります。
③ カーナビを買い替える場合
新品のポータブルナビは3万〜7万円台から入手可能で、多くの機種が購入後3年間無料更新付きです。既存のナビが古く、地図更新サービス自体が終了している場合や、毎年更新費用がかさんでいる場合は、買い替えがトータルコストで有利になります。これは使えそうです。
たとえばナビが7年以上前のものであれば、更新データが提供されていない可能性が高いです。その場合は迷わず買い替えを検討しましょう。一方でナビの状態が良く、まだ3〜5年内のモデルであれば、無料期間を活用しながら地図更新を続けるのが合理的です。
まず今のナビの型番を調べ、メーカーサイトで最新の地図データが販売されているかチェックする、それだけで次の判断がクリアになります。
カーライフ情報サイト:カーナビの買い替え時期・費用・寿命の目安を2025年版で解説