

カムリスピンドルグリルの交換は、実務上「グリル単体交換」よりもフロントバンパー脱着を伴う作業計画になることが多く、段取りの良し悪しが品質と工数を左右します。
特に一人作業では、反対側がフラついてフェンダー端やヘッドランプ下に当てるリスクが現実的にあるため、養生テープを広めに貼る・バンパーの支え方を決めてからツメを外す、という手順が結果的に最短です。
また、バンパーを少し外してから配線カプラを探すと「片手で保持しながら抜く」状態になって接触事故が増えるため、可能なら事前に下側から手を入れてフォグ等の配線を先に抜くのが安全です。
作業現場で使えるチェック(入庫時〜着手前)
近年のトヨタ車は、フロントグリルとフロントウインドウガラスにあるセンサー(レーダー/前方カメラ)で運転支援に必要な情報を認識する、と取扱説明書で明記されています。
そのため、レーダー・フロントグリルを脱着や交換したとき、またフロントバンパーを交換したときは、レーダーの再調整が必要になることがある、という注意が示されています。
さらに、レーダーやレーダー専用カバー周辺にアクセサリーを付けたりステッカー(透明を含む)を貼らない、改造や塗装をしない、といった禁止事項もあり、カムリスピンドルグリル交換で「見た目優先の加工」を入れる場合ほど説明責任が重くなります。
整備士向けの実務ポイント(説明・伝票の残し方)
参考リンク(レーダーとグリル脱着の注意・再調整の必要性が書かれている)
https://manual.toyota.jp/toyota/harrier/harrier/2112/vhhv/ja/html/vhch04se050401.html
カムリスピンドルグリル交換の現場で意外に効くのが、「配線を抜くタイミング」の設計です。
バンパー裏のフォグランプ等の配線を外すのを忘れると、バンパーを外しかけた瞬間にハーネスが突っ張って作業が止まり、その状態でバンパーが車体へ接触する確率が上がる、と具体的に指摘されています。
そこで、可能ならバンパーが付いた状態のまま下側から手を入れて、先にカプラーを抜くのがベスト、という考え方は現場で再現性が高い手順になります。
配線まわりの「ついで点検」(戻りクレームを減らす)
参考リンク(バンパー脱着時のピン管理・配線を抜くタイミング・養生が書かれている)
フロント&リアバンパーの脱着をDIYで行うときの注意点
社外のカムリ用スピンドル系は、車種型式(例:AXVH70/AXVH75)をうたって「バンパー+蜂の巣状フロントグリル」などの構成で販売される例があり、グリル交換というより“フロント外装一式の入替”に寄ることがあります。
また、中古・補修前提として「スピンドルグリル一体型フロントバンパー」で補修可能、取り付け方法や補修案内が可能、とする流通もあり、現場では「新品=無加工で付く」と決め打ちしない方が安全です。
この領域は、同じ“カムリスピンドルグリル”でも、純正流用・社外新品・補修ベースのどれかで工数の性質が変わるため、見積り段階で「調整・補修・塗装」の前提を言語化しておくとトラブルが減ります。
フィッティングでハマりやすい論点(整備士の独自視点)
作業の品質を担保するためのメモ(伝票に残す例)