フリード買ってはいけない理由と後悔ポイント

フリード買ってはいけない理由と後悔ポイント

フリード買ってはいけない理由

フリード購入前に知っておくべき3つのポイント
⚠️
3列目の実用性

大人が長時間座るには窮屈で、子供でも不満が出るほど狭い空間設計

🔋
ハイブリッドの故障リスク

バッテリー寿命が短く、交換費用が高額になるケースが多い

🧳
荷室容量の少なさ

3列目使用時は奥行き約30cmしかなく、家族旅行には不向き

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フリードの3列目シートが狭すぎる問題

ホンダのフリードは、コンパクトなボディサイズながら3列シートを備えた使い勝手の良さが魅力とされていますが、実際に購入したオーナーからは「3列目が使い物にならない」という声が数多く寄せられています。

 

3列目シートの最大の問題点は、その「狭さ」です。大人が座ると足が全く伸ばせず、姿勢も不自然になりがちです。座面も低く設計されているため、長時間座っていると腰痛の原因になることも。驚くべきことに、子供でさえ「狭い」「座りづらい」と不満を漏らすケースが少なくありません。

 

実際のオーナーの声として「3列目に座ったまま1時間のドライブをしたら腰が痛くなった」という報告や、「3列目を使うたびに2列目シートを前に詰める必要があり、結局全ての座席で妥協が必要になる」という不満が目立ちます。

 

さらに問題なのは、3列目へのアクセスのしづらさです。特に6人乗りモデルでは、2列目のキャプテンシートの間を通って乗り込む必要があり、高齢者や体の不自由な方には非常に使いづらい設計になっています。

 

このように、「7人乗り」「6人乗り」という数字だけで判断すると、実際の使用感とのギャップに大きく失望する可能性が高いのです。

 

フリードの荷室容量が少なすぎて後悔

フリードを購入して最も後悔する点の一つが「荷室の狭さ」です。特に3列目シートを使用した状態では、荷室の奥行きがわずか30cm程度しかなく、ベビーカー1台を積んだだけでほぼ満杯になってしまいます。

 

家族でのお出かけや旅行を想定していた方にとって、この荷室の狭さは深刻な問題です。例えば、6人家族で旅行に行く場合、全員の荷物を積むスペースがほとんどないため、「結局3列目を畳んで5人しか乗れない」という本末転倒な状況に陥ることも。

 

あるオーナーは「週末の買い物でさえ、3列目を使用していると荷物が入らず、いつも畳んでいる。それなら最初から5人乗りの車を選べばよかった」と後悔の声を漏らしています。

 

また、荷室の床面が高めに設定されているため、重い荷物を持ち上げて積み込む際に負担がかかります。特に高齢者や小柄な方にとっては、この点も使い勝手の悪さにつながっています。

 

さらに、荷室の形状も使いにくいと指摘されています。奥に向かって狭くなる形状のため、四角い箱などを効率よく積むことができず、見た目以上に収納力が低いのです。

 

このように、「3列シートと十分な荷室」という両立が難しい点は、フリードの大きな弱点と言えるでしょう。

 

フリードのハイブリッドバッテリー故障リスク

フリードハイブリッドを検討している方にとって、最も注意すべき点の一つがハイブリッドバッテリーの故障リスクです。実際のオーナーからは「想定より早くバッテリーが劣化した」という報告が多数寄せられています。

 

ハイブリッドバッテリーの平均的な寿命は約15万km前後とされていますが、使用環境や運転スタイルによってはそれより早く劣化することもあります。特に、短距離走行が多い都市部での使用や、頻繁な急加速・急減速を繰り返す運転スタイルの方は、バッテリー劣化が早まる傾向にあります。

 

バッテリーが劣化すると、まず燃費の悪化が目立ち始めます。「ハイブリッドなのに燃費が良くない」という不満の多くは、実はバッテリーの性能低下が原因であることが少なくありません。さらに劣化が進むと、エンジン始動の不調や走行中の急なパワーダウンなど、安全面にも関わる問題が発生する可能性があります。

 

最も大きな問題は交換費用の高さです。フリードハイブリッドのバッテリー交換費用は、純正品で約20〜30万円かかります。これは車両価格の1割以上に相当する金額で、特に中古車購入者にとっては想定外の出費となることが多いのです。

 

また、バッテリー交換時期が車検と重なると、一度に50万円近い出費になることもあり、「維持費の安さ」を期待して購入したはずが、結果的に高コストになってしまうケースも少なくありません。

 

フリードの燃費が想定より悪い現実

フリードを購入する際、多くの方がカタログ燃費に期待を寄せますが、実際の燃費は想像以上に悪いというのが多くのオーナーの声です。特にガソリン車では、カタログ値と実燃費の乖離が大きく、「こんなはずではなかった」と後悔するケースが目立ちます。

 

カタログでは、フリードハイブリッドの燃費は約27.0km/Lとされていますが、実際の走行では20km/L前後、場合によっては15km/L程度まで落ち込むことも珍しくありません。ガソリン車に至っては、カタログ値の16.0km/Lに対し、実燃費は10〜12km/L程度という報告が多数あります。

 

この燃費の悪さの原因として、以下の点が挙げられます。

  1. 車体重量が約1,400kg前後とコンパクトカーとしては重め
  2. 1.5Lエンジンでは、この車重を効率よく動かすパワーが不足
  3. エアコン使用時の燃費低下が顕著
  4. 市街地走行や渋滞での燃費悪化が著しい

特に冬場のエアコン使用時や、坂道の多い地域での走行では燃費が極端に悪化します。あるオーナーは「冬の通勤で暖房をつけると、燃費が夏場より3〜4km/L落ちる」と報告しています。

 

また、ハイブリッドモデルでも、バッテリーの劣化が進むと燃費性能が著しく低下します。購入から3〜4年経過したフリードハイブリッドでは、新車時と比べて燃費が20〜30%低下したというケースも少なくありません。

 

このように、「低燃費」を期待して購入したにもかかわらず、実際には思ったほど経済的ではないという現実が、多くのオーナーの後悔ポイントとなっています。

 

フリードの加速性能と走行音の問題点

フリードの走行性能に関する不満の中で、特に多いのが「加速の鈍さ」と「走行音の大きさ」です。これらは日常使いでのストレスになりやすく、長期的な満足度を大きく左右する要素となっています。

 

まず加速性能については、1.5Lエンジンと約1,400kgの車体重量のバランスが良くないため、特に坂道や高速道路の合流時に力不足を感じるケースが多いです。フルロード(乗員や荷物が多い状態)では、さらにこの傾向が顕著になります。

 

実際のオーナーからは「高速道路の上り坂でアクセルを踏み込んでも、スピードが上がらずエンジン音だけが大きくなる」「追い越し時のパワー不足で危険を感じることがある」といった声が寄せられています。

 

また、CVT(無段変速機)特有の「ゴムひも効果」も不満点として挙げられます。アクセルを踏み込んでもすぐに加速せず、エンジン回転数だけが上がって遅れて加速するという挙動が、特にスポーティな走りを好む方には不評です。

 

走行音に関しては、エンジン音とロードノイズの両方が気になるという報告が多いです。特に高速道路や悪路での走行時には、室内に伝わる音が大きく、長距離ドライブでは疲労の原因になることも。

 

あるオーナーは「家族との会話がしづらいほどのロードノイズで、長距離移動後は疲れが倍増する」と述べています。また、「エンジン音が室内に響き、高回転時には会話が困難になる」という声も少なくありません。

 

これらの問題は、静粛性や走行性能を重視する方にとっては大きなデメリットとなり、「もっと静かで力強い車を選べばよかった」という後悔につながりやすいのです。

 

フリードが向いていない人の特徴

フリードは確かに使い勝手の良い車ですが、すべての人に適しているわけではありません。購入前に自分のライフスタイルや優先事項を考慮し、本当にフリードが最適な選択かを見極めることが重要です。以下では、フリードが特に向いていない人の特徴を詳しく解説します。

 

フリードが不向きな家族構成と使用シーン

フリードは「ファミリーカー」として販売されていますが、実際には全ての家族構成に適しているわけではありません。特に以下のような家族構成や使用シーンでは、フリードの限界を感じやすく、後悔につながる可能性が高いです。

 

まず、6人以上の大家族には不向きです。確かに6人乗り・7人乗りモデルは存在しますが、前述の通り3列目シートの居住性は非常に低く、大人が長時間座るには適していません。特に身長170cm以上の方が3列目に座ると、頭上空間も足元空間も極端に狭く、快適とは言えない状態になります。

 

次に、頻繁に長距離旅行をする家族にも不向きです。3列目を使用した状態での荷室容量が極端に少ないため、全員分の荷物を積むことが困難です。あるオーナーは「家族6人で旅行に行くつもりが、荷物が入らず結局2台の車で行くことになった」と後悔しています。

 

また、子供が成長期の家族にも注意が必要です。現在小学生の子供がいる家族では、数年後に子供が成長した際、3列目はもちろん2列目でさえ狭く感じるようになる可能性があります。「購入時は問題なかったが、3年後には子供が窮屈さを訴えるようになった」という声も少なくありません。

 

さらに、アウトドア活動を頻繁に行う家族にも不向きです。キャンプ用品や自転車、サーフボードなどの大型レジャー用品を積む場合、3列目を畳む必要があり、結果的に乗車人数が制限されます。

 

このように、フリードは「少人数での普段使い」や「短距離の移動が中心」の家族には適していますが、大人数での長距離移動や大量の荷物を伴う使用シーンでは、その限界を感じやすいのです。

 

フリードの走行性能に不満を持ちやすい人

フリードの走行性能は、あくまで「実用重視」に設計されています。そのため、以下のような運転スタイルや価値観を持つドライバーにとっては、大きな不満を感じる可能性が高いでしょう。

 

まず、スポーティな走りを好む方には不向きです。フリードは1.5Lエンジンと約1,400kgの車体重量の組み合わせにより、加速性能は決して高くありません。特にハイブリッドモデルでは、バッテリー重量が加わることでさらに加速感が鈍くなります。「アクセルを踏んでもすぐに反応しない」「追い越し時のパワー不足を感じる」という声は、スポーティな走りを期待していた方からよく聞かれます。

 

次に、高速道路を頻繁に利用する方も不満を感じやすいです。フリードは高速走行時の安定性がやや劣り、特に横風の影響を受けやすい傾向があります。また、高速走行時のエンジン音やロードノイズも大きく、「長距離運転後の疲労感が予想以上に大きい」という報告も少なくありません。

 

さらに、静粛性を重視する方にとっても、フリードは期待外れとなる可能性があります。特にエンジン音の遮音性が低く、加速時や坂道走行時には室内にエンジン音が響きやすいです。「家族との会話がしづらい」「長時間のドライブで疲れる」といった不満が多く寄せられています。

 

また、運転の楽しさを重視する方にとっても、フリードのCVT(無段変速機)特有の走行フィーリングは物足りなく感じられることが多いです。アクセルを踏み込んでもすぐに反応せず、エンジン回転数が上がってから遅れて加速する「ラバーバンドフィーリング」は、特にマニュアル車やスポーツカーに慣れた方には違和感を覚えるポイントです。

 

このように、走行性能や運転の楽しさを重視する方にとって、フリードは「必要最低限の性能」しか持ち合わせていないと感じられる可能性が高いのです。

 

フリードの維持費と故障リスクを考慮すべき人

フリードは購入時の価格は比較的リーズナブルですが、長期的な維持費や故障リスクを考慮すると、必ずしも「経済的な選択」とは言えない側面があります。特に以下のような方は、維持費面での後悔を感じやすいでしょう。

 

まず、ハイブリッドモデルを長期保有する予定の方は注意が必要です。フリードハイブリッドのバッテリーは、平均的に15万km前後で劣化が進み、交換が必要になるケースが多いです。その交換費用は純正品で約20〜30万円と高額で、「燃費の良さで選んだのに、結果的に高コストになった」という後悔の声が少なくありません。

 

次に、中古車購入を検討している方も要注意です。特にハイブリッドモデルの中古車は、バッテリー状態の確認が難しく、購入後すぐに劣化が進んで交換が必要になるリスクがあります。「安く買えたと思ったのに、1年後にバッテリー交換で予想外の出費があった」というケースも報告されています。

 

また、CVT(無段変速機)のトラブルも無視できません。フリードのCVTは、特に高負荷状態(坂道や満載時)での使用が多いと劣化が早まる傾向があります。CVT修理は専門性が高く、修理費用も高額になりがちです。あるオーナーは「7年目でCVTに異音が発生し、修理に40万円以上かかった」と報告しています。

 

さらに、電装系のトラブルも比較的多いとされています。特にナビゲーションシステムのフリーズやエアコン制御の不具合、各種センサー類の誤作動などが報告されており、これらの修理も専門知識が必要で費用がかさみやすいです。

 

このように、「初期費用の安さ」だけで判断すると、長期的には予想外の出費に悩まされる可能性があります。特に「故障リスクを最小限に抑えたい」「長期保有を考えている」という方は、フリード購入前に維持費面でのリスクをしっかり考慮する必要があるでしょう。

 

フリードの内装品質に失望しやすい人

フリードの内装品質は、価格帯を考慮すれば「必要十分」とも言えますが、以下のような方にとっては期待外れと感じる可能性が高いです。

 

まず、高級感や質感を重視する方には不向きです。フリードの内装材は、コストダウンのために硬質プラスチックが多用されており、触れた際の感触が安っぽく感じられることがあります。特にドアパネルやダッシュボード上部など、日常的に触れる部分の素材感に「もう少し良い素材を使ってほしかった」という声が少なくありません。

 

次に、静粛性を重視する方も不満を感じやすいです。内装材の遮音性が十分でないため、エンジン音やロードノイズが室内に伝わりやすく、特に高速走行時には会話がしづらいと感じるケースも。「家族との会話を楽しみたいのに、常に少し大きな声で話す必要がある」という不満の声もあります。

 

また、シートの快適性にもやや難があります。特に長時間のドライブでは、シートクッションの硬さや形状によって腰痛を訴えるオーナーも少なくありません。「2時間以上の運転で腰が痛くなる」「長距離移動後は疲労感が大きい」といった声が目立ちます。

 

さらに、内装の経年劣化も気になるポイントです。特にシート素材は摩耗や汚れが目立ちやすく、数年の使用で「見た目が古く感じる」という報告も。また、頻繁に使用する部分(ドアハンドルやシフトノブなど)の塗装剥がれや光沢の消失も比較的早い段階で発生することがあります。

 

このように、「見た目の高級感」や「長期使用での質感維持」を重視する方にとっては、フリードの内装品質は期待に応えられない可能性が高いのです。特に、以前より高級車に乗っていた方が「ダウングレード」としてフリードを選ぶ場合、この点での落差を強く感じることになるでしょう。

 

フリードの安全装備に不満を持ちやすい人

フリードの安全装備は、グレードによって大きく異なります。特に以下のような方は、安全面での不満や後悔を感じる可能性が高いでしょう。

 

まず、最新の安全技術を重視する方には不向きです。特に低グレードモデルでは、他社の同価格帯の車と比較して安全装備が少ない傾向があります。例えば、ベースグレードでは衝突軽減ブレーキシステムが標準装備されていないモデルもあり、「安全面で妥協してしまった」と後悔するケースが少なくありません。

 

次に、小さな子供がいる家族も注意が必要です。フリードの後席には、ISOFIX対応のチャイルドシート固定装置が装備されていますが、その使い勝手や設置位置に不満を感じるオーナーも。「チャイルドシートを取り付けると、前席の調整範囲が極端に制限される」「3列目へのアクセスが難しくなる」といった声が寄せられています。

 

また、先進運転支援システム(ADAS)の性能にも不満の声があります。特に「誤検知が多い」「反応が敏感すぎる」といった報告が目立ち、「頻繁に不要な警告音が鳴って煩わしい」と感じるオーナーも少なくありません。

 

さらに、視界の確保にも課題があります。フリードはコンパクトなボディサイズながら、Aピラー(フロントガラスと前席ドアの間の柱)が太めに設計されているため、交差点での右左折時に死角が生じやすいという指摘があります。「慣れるまで交差点での安全確認に不安を感じた」という声も多いです。

 

このように、「家族の安全を最優先したい」「最新の安全技術に期待している」という方にとっては、フリードの安全装備は期待に応えられない可能性があります。特に、上位グレードを選ばないと十分な安全装備が得られないため、予算との兼ね合いで妥協を強いられることも少なくないのです。

 

フリード購入前に確認すべきポイント

フリードの購入を検討している方が後悔しないためには、事前にいくつかの重要なポイントを確認することが不可欠です。以下では、特に注意すべきチェックポイントを詳しく解説します。

 

フリードの試乗で必ずチェックすべき項目

フリードを購入する前に、試乗で以下の項目を必ず確認しておくことで、購入後の後悔を大幅に減らすことができます。多くのオーナーが「もっとしっかり試乗しておけばよかった」と振り返るポイントを中心に解説します。

 

まず最も重要なのが、3列目シートの実用性チェックです。カタログやショールームでの印象と、実際に座ってみた感覚は大きく異なります。試乗時には必ず家族全員で3列目に座り、以下の点を確認しましょう。

  • 頭上空間は十分か(特に身長170cm以上の方)
  • 足元スペースは窮屈ではないか
  • 座面の硬さや角度は快適か
  • 長時間座っていて疲れないか

次に、荷室容量の実測も欠かせません。3列目を使用した状態で、実際に普段使うバッグやベビーカーなどを持参して積んでみることをおすすめします。「見た目より狭い」と感じるケースが多いため、実際の使用シーンを想定した確認が重要です。

 

また、走行性能のチェックも重要です。特に以下のシーンでの挙動を確認しましょう。

  • 坂道での加速感(パワー不足を感じないか)
  • 高速道路への合流時の加速(不安を感じないか)
  • 高速走行時の安定性と静粛性
  • 市街地での取り回しやすさ

さらに、視界の確認も忘れずに。フリードはAピラーが太めで、交差点での死角が生じやすいとの指摘があります。実際の運転で違和感がないか、しっかりチェックしましょう。

 

最後に、グレード間の装備差も重要なポイントです。特に安全装備は上位グレードとの差が大きいため、「この機能は標準装備だと思っていた」という後悔を避けるためにも、検討しているグレードの正確な装備内容を確認することが大切です。

 

このように、カタログスペックだけでなく「実際の使用感」を重視した試乗を行うことで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を大幅に減らすことができるでしょう。

 

フリードハイブリッドの中古車購入時の注意点

フリードハイブリッドの中古車を検討している方は、通常のガソリン車とは異なる独自のチェックポイントがあります。特に以下の点に注意することで、購入後の高額修理や予期せぬトラブルを避けることができるでしょう。

 

最も重要なのは、ハイブリッドバッテリーの状態確認です。バッテリーの劣化は外観からは判断できないため、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 走行距離(10万km以上だとバッテリー劣化のリスクが高まる)
  • 実燃費の確認(カタログ値より大幅に低い場合はバッテリー劣化の可能性)
  • 加速時のモーターアシスト感(弱い場合はバッテリー性能低下の兆候)
  • バッテリー充電状態の表示が安定しているか

次に、整備記録の確認も欠かせません。定期的なメンテナンスが行われているかどうかは、ハイブリッドシステムの信頼性に大きく影響します。特に以下の点を確認しましょう。

  • ハイブリッドシステムの点検履歴
  • インバーター冷却システムの点検記録
  • バッテリー関連の警告灯点灯履歴
  • 修理・部品交換の履歴

また、試乗時には以下の挙動にも注意が必要です。

  • エンジン始動の滑らかさ(不安定な場合はスターターやバッテリー劣化の可能性)
  • アイドリングストップの作動状況(頻繁に失敗する場合は要注意)
  • 減速時の回生ブレーキの効き具合(弱い場合はシステム劣化の兆候)
  • 走行中の異音や振動(特にモーター作動時)

さらに、購入前には専門店での診断を受けることを強くおすすめします。一般的な中古車査定では見落とされがちなハイブリッドシステム特有の問題も、専門的な診断機器で発見できる場合があります。

 

最後に、保証内容の確認も重要です。中古車販売店によっては、ハイブリッドシステム関連部品を保証対象外としているケースもあるため、契約前に保証範囲を明確にしておくことが大切です。

 

このように、通常の中古車購入以上に慎重なチェックが必要ですが、それだけの手間をかけることで、「安く買ったつもりが結局高くついた」という後悔を避けることができるでしょう。

 

フリードを選ぶべき人の特徴と使用シーン

ここまでフリードの欠点や注意点を詳しく解説してきましたが、実は適切な使用シーンと正しい期待値を持っていれば、フリードは非常に満足度の高い選択肢になり得ます。以下では、フリードが特に向いている人の特徴と使用シーンを紹介します。

 

まず、都市部での使用が中心の方には最適です。フリードの最大の魅力は、コンパクトなボディサイズながら広い室内空間を持つ点にあります。全長4.3m程度のサイズは、狭い道や小さな駐車場が多い都市部での取り回しに大きなアドバンテージとなります。「大きなミニバンは運転に自信がない」という方にも、フリードなら比較的扱いやすいでしょう。

 

次に、4〜5人家族の日常使いに適しています。2列目までの居住性は十分に確保されており、大人4人+子供1人程度であれば快適に移動できます。3列目は「たまに使う」程度の割り切った使い方をすれば、その便利さを実感できるでしょう。例えば「普段は5人乗りとして使い、たまに親戚や友人を乗せる際に3列目を活用する」という使い方が理想的です。

 

また、スライドドアの利便性を重視する方にも最適です。フリードの両側スライドドアは、特に以下のようなシーンで大きなメリットとなります。

  • 子供の送迎(狭い駐車場でもドアを大きく開けられる)
  • 高齢者の乗り降り(ステップが低く、開口部が広い)
  • 買い物帰り(両手に荷物を持った状態でも乗り込みやすい)

さらに、燃費よりも初期コストを重視する方にもおすすめです。フリードは同クラスの他車種と比較して購入価格がリーズナブルで、特にベースグレードは非常にコストパフォーマンスに優れています。「必要最低限の装備で十分」という方には、無駄のない選択肢と言えるでしょう。

 

このように、フリードは「万能な高級ミニバン」ではなく、「コンパクトで使い勝手の良い実用車」として割り切って使うことで、その真価を発揮します。期待値を適切に設定し、自分のライフスタイルに合った使い方をすれば、長く愛用できる一台になるでしょう。

 

まとめ:フリードは本当に買ってはいけないのか

ここまでフリードの様々な欠点や注意点を詳しく解説してきましたが、「フリードは絶対に買ってはいけない車なのか?」という問いに対する答えは、「一概にそうとは言えない」というのが正直なところです。

 

フリードの評価が分かれる最大の理由は、購入前の「期待値」と実際の「使用感」とのギャップにあります。カタログスペックだけを見ると「コンパクトなボディで7人乗り、燃費も良い万能車」と思えますが、実際には各要素に妥協があるのが現実です。

 

特に「3列目の狭さ」「荷室容量の少なさ」「想定より悪い燃費」「加速の鈍さ」などは、事前に理解していなければ大きな失望につながりやすいポイントです。

 

しかし、これらの制約を理解した上で、適切な使用シーンで活用すれば、フリードは非常に使い勝手の良い車になります。特に「都市部での使用が中心」「4〜5人家族の日常使い」「たまに3列目を使う程度」という条件であれば、その実用性の高さを実感できるでしょう。

 

購入を検討している方へのアドバイスとしては、以下の3点が特に重要です。

  1. 必ず家族全員で試乗し、3列目の居住性や荷室容量を実際に確認する
  2. グレード選びを慎重に行い、必要な装備と予算のバランスを見極める
  3. 中古車の場合は特に、ハイブリッドバッテリーやCVTの状態を専門家に確認してもらう

最終的には、「完璧な車はない」という前提に立ち、自分のライフスタイルに合った車選びをすることが最も重要です。フリードの弱点を理解した上で、それでも自分の使用シーンに合うと判断できれば、満足のいく選択になるでしょう。

 

逆に、本記事で紹介したような弱点が自分にとって致命的と感じるなら、同クラスの他車種(シエンタ、ノア/ヴォクシーのコンパクトグレードなど)も検討する価値があります。

 

車選びに「正解」はなく、あるのは「自分に合った選択」だけです。本記事が、後悔のない車選びの一助となれば幸いです。