

d22 ダットサン ホイールについて真っ先に押さえたいのが、純正サイズと取り付け条件の基礎データです。
代表的な2WD 2.4・ダブルキャブ(GA-LFMD22系)では、純正ホイールは15インチ、リム幅6J、オフセット+30付近が採用されており、タイヤサイズは215R15が組み合わされています。
一方、4WD キングキャブ AX など一部グレードでは、同じ15インチでもリム幅が7J、オフセット+40の仕様も存在し、外観やトレッドにわずかな差が生じます。
PCDは139.7、6穴、ハブ径はおおむね100mm前後で、国産ピックアップや一部SUVに多い6H139.7グループに属します。
参考)『ダットサンピックアップD22のホイールについて、教えて..…
このため、ランクル系やハイラックス用など、同じ6H139.7の社外ホイールを「何となく合いそう」と選びがちですが、ハブ径やオフセットが大きく異なる製品も多く、そのまま装着するとハブセンターが出ず振動やハブボルトへの負担増を招きかねません。
参考)https://www.4x4prostaff.com/cathand/detail-570307.html
整備士としては、PCD・穴数・ハブ径・ナット形状まで、純正値と製品仕様を必ず照合し、特にハブ径が大きく開いているホイールにはハブリング併用を検討することが重要です。
意外なポイントとして、一部の海外向けD22(NP300 ハードボディなど)は同じD22系でも足回り仕様や荷重条件が異なり、純正ホイールのオフセットやリム幅が国内D22と微妙にズレるケースがあります。
参考)日産が「新型SUV」を世界初公開へ!? 全長5m超え「ナバラ…
並行車や海外仕様のD22に社外ホイールを組む際は、国内ダットサンのデータだけを頼りにせず、実車採寸でハブ径・実測オフセット・トレッド幅を確認しておくとトラブル防止につながります。
d22 ダットサン ホイールのカスタムでよく話題になるのが、オフセット変更によるツライチ化です。
純正+30〜+40前後に対し、ツラを外へ出すために+20〜+0、あるいはマイナスオフセットのホイールを選択したり、スペーサーを併用したりするケースが見られますが、これは見た目の変化と引き換えに、ステアリングやベアリングへの負担増、インナーフェンダーやバンパーとの干渉リスクを確実に高めます。
例えば、2WD・ダブルキャブのリヤホイールについて、リム幅7J〜9J、オフセット+45〜+10の組み合わせで、リムの突出量や内側クリアランスをシミュレーションしたデータがあります。
参考)https://spectank.jp/whl/002106142.html
これを見ると、+30・7Jを基準に、オフセットを5刻みで外へ振るほど、外側突出量(いわゆるツラ)は伸びる一方で、インナー側の余裕は確実に減っていき、+10・9J付近では内側にほとんど余裕がなくなる数値になっています。
タイヤ幅を225や235にアップするとサイドウォールがさらに張り出すため、単純に「ホイールだけなら大丈夫」と判断すると、実際にはフェンダー内側やインナーカバーと干渉する可能性が高まります。
また、スペーサーを併用してツライチを狙う場合、「5穴と6穴に対応した薄型(4.5mm)のマルチピッチスペーサー」など微調整用の製品も存在しますが、ハブボルトのかかり代不足やナットの緩みのリスクを理解した上で使用する必要があります。
特にピックアップのように荷重変動が大きい車両では、厚めのスペーサーで極端にトレッドを広げると、ハブボルトにせん断力が集中し、走行中のボルト折損やナット脱落という重大トラブルにつながりかねません。
整備士としては、見た目の要求を受けても、最低限ハンドル切れ角・ストローク時の干渉チェックと、ハブボルトのかかり代確認(ナット10山以上など)を現車で行い、必要ならオーナーにリスクを明示して仕様を調整する姿勢が求められます。
d22 ダットサン ホイールはPCD139.7・6穴ということもあり、日産ナバラや他社4WDのホイール流用候補が豊富に見つかります。
海外向けナバラNP300やD22ベースの派生車種では、同じシャシーを使いながらもサスチューニングやホイールサイズが異なることがあり、純正装着ホイールをそのまま持ってくると、フェンダーからの突出やハンドル切れ時の干渉量が国内ダットサンと違ってくるケースがあります。
さらに、社外16インチホイールなどで「PCD139.7・6穴・インセット+38・ハブ径106.1」など、ダットサンにも装着可能とされるモデルが多数販売されています。
参考)【楽天市場】ダットサン D22(タイヤ・ホイール|車用品):…
しかし、ハブ径106.1のように純正より大きく開いた設計のホイールは、車両側ハブで芯出しせず、ナットで締め込む「ナットセントリック」状態になりやすく、バランス取りがシビアな車両では100km/h付近でシミーや微振動となって表れる場合があります。
参考)https://item.rakuten.co.jp/powerweb-19/hotstuff02793/
また、同じ6穴139.7でもトヨタ系ではナット座面が平座やワッシャ付き、日産系では60度テーパーなど仕様が違うこともあるため、ホイールに合わせたナットを必ず用意しなければなりません。
意外と見落とされがちなポイントとして、海外流通のD22用パーツの中には、サスペンションブッシュやマッドガードなど、ナバラD22・テラノ・パトロールなど複数車種共通の補修部品が存在し、ホイールハウス周りのクリアランスに影響する場合があります。
参考)日産(NISSAN) 2X日産シルビアS13ナバラD22パト…
例えば、海外仕様のマッドガードやオーバーフェンダーを後付けした車両で、ナバラ用の少し外に張り出したホイールを組み合わせると、泥はねは減るものの、タイヤ外側がマッドガードに早期接触する、といった本末転倒な事例も実務上起こりえます。
参考)https://solver-story.com/?v=15567209329501
流用前には、ホイール単体だけでなく、マッドガード・オーバーフェンダー・サスペンションストローク量も含めた「ホイールハウス全体のパッケージ」で確認する視点が大切です。
d22 ダットサン ホイールを社外品に替える際、日本の保安基準・車検の観点を外すことはできません。
まず大前提として、タイヤ外径が大きく変わると速度計誤差が増え、スピードメーター内の誤差許容範囲を超えると車検不適合となる可能性があります。
また、フェンダーからタイヤが突出している場合、一般的にはオーバーフェンダーなどでタイヤ全幅を覆う処置が求められ、泥はねや歩行者保護の観点からも指摘を受けやすいポイントです。
さらに、ホイールナットのかかり代不足や、車両の指定サイズを大きく逸脱したリム幅・オフセットは、保安基準上のグレーゾーンに踏み込みやすく、整備記録簿に記載する際にも注意が必要です。
ピックアップトラックは積載状態での挙動変化が大きく、空荷では干渉しなくても最大積載時にタイヤがフェンダーやインナーと接触するケースもあるため、試走チェック時はあえて荷重状態を変えて確認するのが望ましいでしょう。
中古ホイールをヤフオクやフリマサイトで調達するユーザーも多く、「ダットサン D22等に!」といった表現で出品されている15×6J 6H-139.7のセットが散見されます。
参考)【2026年最新】Yahoo!オークション -ダットサン d…
こうした中古品は、ハブ径や実測オフセット、歪みやクラックの有無が曖昧なことも多く、購入後に装着を依頼される整備工場側としては、入庫時点で必ず振れ測定・座面状態・ナット適合の確認を行い、問題があれば装着前にユーザーへ説明することが重要です。
「ユーザー持ち込みパーツだから」という理由で検査を省くと、万一のトラブル発生時に整備工場の責任が問われる可能性もあるため、d22 ダットサン ホイールに限らず持ち込みホイール全般で、チェックフローを標準化しておくと安心です。
この点についての国土交通省の保安基準や、改造自動車に関するガイドラインは、一度原文を確認しておくと判断の支えになります。
改造自動車の保安基準等概要(タイヤ・ホイールのはみ出しや外径変更に関する考え方の確認に有用)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr10_000033.html
d22 ダットサン ホイール交換後に起こりやすいトラブルとして、ユーザーからの訴えに多いのが「特定速度での微振動」「旋回時の異音」「偏摩耗の進行」の3点です。
これらはオフセット変更やホイール重量増、ハブセンターのズレだけでなく、ピックアップ特有の荷重変化や、古いD22系に多いサスペンションブッシュ・ハブベアリングの劣化が重なって顕在化することも少なくありません。
整備士の独自視点として有効なのが、「ホイール交換をサス・ベアリング点検のトリガー」として活用する考え方です。
具体的には、ホイール持ち込み・サイズ変更の依頼があった段階で、
・ハブベアリングのガタと異音チェック
・ロアアーム・タイロッド・スタビブッシュの劣化状態確認
・リアリーフスプリングのヘタリやブッシュ割れの確認
などをセットで提案し、必要に応じて同時整備を行うことで、後から発生する振動クレームを減らせます。
また、長期使用中のスチールホイールでは、リム内側の錆やビードシートの腐食により、空気漏れやビード上がり不良が起こることがあります。
D22のような年式の車両では、特に冬期や海沿い地域で使われた個体ほど錆の進行が早いため、タイヤ組み替え時にリム内側のブラスト処理や防錆塗装を提案すると、エア漏れ防止と寿命延長につながります。
一見「ホイール交換だけ」の案件でも、こうした予防整備を組み込むことで、ユーザー満足度と工場の信頼度を同時に高められる点は、AIではなく現場整備士ならではの価値と言えるでしょう。
最後に、d22 ダットサン ホイールの選定では、サイズや見た目だけでなく「車両の使われ方」と「足回りの健康状態」をセットで考えることが、結果的にトラブルの少ないカスタムにつながります。
仕事車として荷物を多く積むのか、趣味車として林道やキャンプサイトへ入るのか、あるいは街乗りメインなのかをヒアリングし、それぞれの用途に応じたリム幅・オフセット・タイヤ外径のバランスを提案できれば、整備士として一歩踏み込んだホイール相談に応えられるはずです。
d22 ダットサンや同系統のピックアップの足回り構造や耐荷重に関する背景情報は、車種ごとのカタログデータ・サービスマニュアルを確認しておくと判断の精度が高まります。
日産 ダットサン関連スペック情報(ホイールサイズやサスペンション仕様確認の際の参考に有用)
https://spectank.jp/whl/002106142.html