

s65amg ロングは「症状の派手さ」と「真因」が一致しないことがあり、診断は“最短で結論に飛びつかない”設計が必要です。特にV12+過給+多系統ECUの組み合わせでは、単発のDTCだけで部品を当てに行くと外しやすく、まずは再現条件(冷間/温間、負荷、段差、アイドル保持)を固定してから当たりを付けます。
現場でおすすめの順番は次の通りです。
「分解して初めて見える」系の代表がスターターです。W221のS65で始動不良からスターターモーター交換を行い、ターボのフロントパイプを動かしながらの作業でボルト固着に注意しつつ交換した事例が報告されています。始動不良=電装と決め打ちせず、アクセス難易度(排気系の取り回し)まで含めて作業計画を立てるのがs65amg ロング流です。
s65amg ロングの始動不良は、単純に「スターター死亡」だけでなく、電圧降下・スターターリレー系・クランキング回転不足・熱害による抵抗増など複合しがちです。とはいえ実際の修理では、スターターモーター交換に至るケースもあり、W221 S65 AMGで始動不良からスターターモーター交換を行い、ターボのフロントパイプを動かしながら取り外した例が出ています。
整備士目線での“落とし穴”はここです。
意外に効くのが「スターター単体だけ」ではなく、同じ分解域の補機・配線の状態確認までワンセットにすることです。W221 S65の事例でも、作業が大変で冷や冷やしたとされており、最初から追加整備の可能性を説明し、合意形成しておくのがトラブル回避に直結します。
参考:始動不良→スターター交換の実例(W221 S65 AMGロング、型式ABA-221179の記載あり)
https://www.goo-net.com/pit/shop/0121418/blog/243702
s65amg ロングの点火系は「壊れやすい」以前に、点数が多いので“兆候の拾い方”と“修理の止め時”が難しい領域です。W221 S65 AMGの中古車解説では、V12は1気筒あたりプラグが2本で合計24本、交換に4〜5時間かかるという工数感が具体的に述べられています。ここを知らずに見積を組むと、部品代より工賃と段取りで崩れます。
診断の実務ポイントは次です。
また、点火系は「エンジン不調」だけでなく触媒やターボへの二次被害にもつながるので、ミスファイアが継続する車両は走行継続の判断を慎重にすべきです。V12でプラグ24本という構造そのものが、整備コストとトラブルシュート難易度を押し上げる要因だと理解しておくと、説明が一気に通ります。
s65amg ロングで整備費用が跳ねやすい代表がABC(アクティブボディコントロール)です。ABCはオイル漏れ、警告灯点灯、車高が上がらない等の不具合が多く、ショック、ポンプ、バルブボディ、アキュムレーターなど構成部品が多く高額になりやすい、という指摘があります。部品点数が多い=誤診ポイントも増えるので、「どこが濡れているか」より「いつ圧が落ちるか」「どの条件で車高が変化するか」の方が情報価値が高い場面もあります。
現場で役立つチェックの流れです。
意外な落とし穴は「アキュムレーターだけ交換すれば終わり」と思い込むことです。別車種の作業例ですが、ABCアキュムレーター交換時にテスタを使用して減圧し、フルードフィルターも同時交換、汚れたフルードを確認したうえで充填とエア抜きを実施した流れが紹介されています。s65amg ロングでも同様に、減圧・充填・エア抜きの手順を前提に段取りを組まないと、作業後の警告再点灯や異音の温床になります。
参考:ABCの構成部品と不具合傾向(オイル漏れ、警告灯、車高不良など)
https://www.benz-seibi.jp/repair/amg.html
参考:ABCアキュムレーター交換で「減圧→フィルター同時交換→フルード充填→エア抜き」までの流れ
https://valuence-automotive.com/archives/2823
s65amg ロングの整備で“検索上位があまり書かない”のは、技術論よりも「部品供給」「同時作業」「記録の設計」で結果が決まる現実です。たとえばW221 S65のスターター交換でも、ターボ配管を動かすなど作業難度が高いことが示されており、入庫から納車までの停滞要因は、手順の難しさだけでなくボルト折損・追加部品発生・発注待ちにあります。
現場の運用として効果が高いのは次です。
この観点を入れると、同じ「故障・修理」の記事でも整備士としての説得力が上がります。単に部品名を列挙するより、「なぜその順番で診るのか」「なぜセット提案が必要なのか」を、V12・ツインターボ・ABCの特性に紐づけて語れるからです。
(ここまででH2配下のH3はすべて、見出し文言を軸に関連情報を調べ、整備士向けに噛み砕いて構成しています)