キャロル ファンキーモンキーベイビーと矢沢永吉とドライブ音楽

キャロル ファンキーモンキーベイビーと矢沢永吉とドライブ音楽

キャロル ファンキーモンキーベイビーとドライブ音楽

この記事で分かること
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キャロルと名曲の誕生秘話

矢沢永吉率いる伝説のバンドが生み出した「ファンキー・モンキー・ベイビー」の製作過程と30万枚の大ヒットの背景

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マツダ・キャロルとの深い関係

同名の軽自動車マツダ・キャロルとバンド名の偶然の一致、そしてドライブミュージックとしての魅力

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車載音楽としての活用法

ドライブに最適なノリのよいロックナンバーとして、現代でも愛され続ける理由と楽しみ方

キャロルのファンキーモンキーベイビー誕生の背景


キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩

 

1973年6月25日に発売された「ファンキー・モンキー・ベイビー」は、日本のロックバンド、キャロルの7作目のシングルとして世に送り出されました。当時のロックバンドのシングルとしては前代未聞の30万枚を売り上げ、キャロル最大のヒット曲となった記念碑的な作品です。作詞を担当したジョニー大倉は、「"ファンキー・モンキー・ベイビー"というフレーズが丸ごと降ってきた」と述べており、矢沢永吉の作曲したメロディと見事に調和しました。

 

この曲の製作過程には興味深いエピソードがあります。ジョニー大倉は当初のフレーズに「きみは」という言葉を頭に加えることで、曲が一変してクリアでノリのいいロックンロールに生まれ変わったと語っています。通常、矢沢永吉は自分の作ったメロディをいじられると激怒することで知られていましたが、この時は珍しく「いいよ。バッチリだよ。ジョニー」と笑顔で承認したという逸話が残されています。

 

キャロル自体は1972年6月に結成されたバンドで、矢沢永吉が川崎駅近くの楽器店に「ビートルズとロックンロール好きなヤツ、求ム!」という貼り紙を出してメンバーを募集したことが始まりでした。革ジャンにリーゼントというスタイルは、ビートルズのハンブルク時代とアメリカのツッパリ文化をミックスさせたもので、当時の不良文化やバイク族の間で大きなムーブメントを巻き起こしました。

 

キャロルとマツダ・キャロルの偶然の一致

興味深いことに、バンド名「キャロル」と同じ名前を持つ軽自動車が、マツダから発売されていました。マツダ・キャロルは1962年に東洋工業(マツダの前身)により発売された360cc車で、軽自動車初の4ドアセダンタイプのモデルとして知られています。バンドのキャロルは1972年結成ですから、車の方が10年早く誕生していたことになります。

 

マツダ・キャロルの大きな特徴は、クリフカットと呼ばれたボディ形状です。ルーフを途中で切り落としたような垂直形状のリアウィンドウになっており、3ボックスになっているのが特徴的でした。これは後席の居住性を確保するためのマツダの大きな工夫で、ライバルよりも後席での乗員の自由度が高いクルマとなっていました。駆動方式はRRで、フロントに独立したトランクスペースを持っているのもキャロルの特徴です。

 

現代のマツダ・キャロルは5代目で、スズキ・アルトのOEM供給車となっています。「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトに、ベーシックなスタイルによって世代を超えて誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいデザインが特徴です。2021年の改良では、フロントおよびリアバンパーの形状変更により空力性能が高まり、燃費性能がさらに向上しました。

 

キャロルのファンキーモンキーベイビーとドライブミュージック

「ファンキー・モンキー・ベイビー」は、ドライブミュージックとしても非常に優れた楽曲です。キャイ~ンのウド鈴木さんは、若手時代にマツダのキャロル(キャンバストップの軽自動車でカラーはピンク)に乗っていた際、別の小室サウンドの曲を聴いていたと語っていますが、この「ファンキー・モンキー・ベイビー」もまた、ドライブの気分を高揚させる名曲として多くのドライバーに愛されてきました。

 

楽曲のテンポとノリの良さは、車を運転する際の気分を盛り上げるのに最適です。「君は Funky Monkey Baby おどけてるよ だけど恋しい 俺の彼女」という歌詞は、恋人への愛情を軽快に表現しており、ドライブデートのBGMとしても相応しい内容となっています。矢沢永吉のエネルギッシュなボーカルと、ジョニー大倉のギター、そしてバンド全体の一体感が生み出すサウンドは、50年以上経った現在でも色褪せることがありません。

 

実際、フジテレビの人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』内企画『ヨモギダ少年愚連隊』のBGMにも使われており、テレビを通じて多くの人々の記憶に残っています。この曲からはチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも登場)を思い起こさせるロックンロールの本質が感じられ、日本のロック史における重要な位置を占めています。

 

キャロルの伝説的なライブパフォーマンスと音楽的影響

キャロルは短命ながらも、日本のロックシーンに計り知れない影響を与えました。1972年にフジテレビの人気番組『リブ・ヤング』への出演を果たすと、そこで一気に注目を集めて人気ロック・バンドになりました。彼らが前面に押し出していたリーゼントと革ジャンというファッションは、吉田拓郎を筆頭にフォークが市民権を持って若者の人気を集めていた時代において、きわめて異質であり鮮烈な存在でした。

 

しかし人気絶頂にあったキャロルは、1974年12月30日に解散を発表します。解散コンサートは1975年4月13日に日比谷公会堂で行われ、定員をはるかに超えるおよそ7000人ものファンが詰めかけました。雨の降り注ぐ中、最後の曲「ラスト・チャンス」が終わった直後、突如爆竹の音が無数に鳴り響き、ステージが燃え始めるという衝撃的な幕切れとなりました。これは演出の失敗によるトラブルでしたが、結果として伝説的なラストライブとして語り継がれることになりました。

 

メンバー構成は、矢沢永吉(ベース・ボーカル)、ジョニー大倉(ギター・ボーカル)、内海利勝(リードギター・ボーカル)、ユウ岡崎(ドラムス)の4人でした。矢沢永吉は楽曲の大半を作曲しバンドのリーダーとしてステージを牽引し、ジョニー大倉は主に作詞を担当して日本語詞でロックを歌うスタイルを確立した立役者となりました。キャロルの活動期間は短かったものの、後の日本のロックシーンに大きな影響を与え、ソロ転身後の矢沢永吉の奮闘がキャロルを"伝説のバンド"へと押し上げました。

 

現代の車でキャロルのファンキーモンキーベイビーを楽しむ方法

現代の車には高性能なオーディオシステムが搭載されており、「ファンキー・モンキー・ベイビー」のような昭和のロック名曲を最高の音質で楽しむことができます。YouTube MusicやApple Music、Spotifyなどのストリーミングサービスでこの楽曲を検索すれば、すぐにカーオーディオで再生可能です。特に高速道路や郊外のドライブルートで、この曲の軽快なリズムに合わせて走ると、運転の楽しさが倍増します。

 

車種を選ばず楽しめるのもこの曲の魅力ですが、特にマツダ車、とりわけキャロルで聴くと、バンド名と車名の一致による特別な感慨が生まれます。現代のマツダ・キャロルはコストパフォーマンスの高さが特徴で、ハイブリッドモデルでは28.2km/L(WLTCモード)という優れた燃費性能を実現しています。先進安全性能では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用しており、安全かつ経済的なドライブが可能です。

 

カラオケでこの曲を歌うのも楽しみ方の一つです。JOYSOUNDなどのカラオケ配信サービスで楽曲番号321674として配信されており、友人とのドライブ前後にカラオケで盛り上がるのも良いでしょう。ただし、ウド鈴木さんも語っているように、「特にマーク・パンサーさんのラップが難しくて」というわけではありませんが、矢沢永吉の独特の歌い回しを完璧に再現するのは練習が必要です。それでも、車内で大声で歌いながらドライブするのは最高のストレス解消になります。

 

また、ドライブプレイリストを作成する際には、「ファンキー・モンキー・ベイビー」と相性の良い楽曲を組み合わせるのがおすすめです。チャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」や、同じキャロルの「ルイジアンナ」「ズッコケ娘」「憎いあの娘」などを連続で流せば、昭和ロックの世界観に浸りながら最高のドライブ体験ができます。矢沢永吉のソロ曲も加えれば、キャロルから続く音楽の進化を感じられる充実したプレイリストが完成するでしょう。

 

矢沢永吉 公式サイト
矢沢永吉の最新情報やディスコグラフィー、ライブスケジュールなどが掲載されている公式サイトです。キャロル時代の楽曲についての詳細情報も確認できます。

 

MAZDA CAROL|マツダ
マツダ・キャロルの公式ページです。最新モデルのスペック、デザイン、価格などの詳細情報を確認できます。試乗予約やカタログ請求も可能です。

 

 


キャロル(字幕)