
カババは株式会社アラカンが運営する中古車個人売買プラットフォームです。2019年に創業した比較的新しいサービスですが、会員登録者数約22,000人、YouTube登録者数約29,000人を誇り、出品台数は2,300台に達しています。
運営会社の株式会社アラカンは、代表責任者田中一栄氏のもと、愛知県名古屋市に本社を構える信頼できる企業です。カーシェアリングサービス「アースカー」も手がけており、自動車関連事業での豊富な経験を持っています。
カババの最大の特徴は、従来の中古車販売とは異なり、専門の鑑定士が売り手の元で車を評価し、写真撮影から価格設定まで協力して行う点です。これにより、個人売買でありながらプロフェッショナルなサービスを受けることができます。
カババが買取業者より高く売れる最大の理由は、中間マージンの削除にあります。通常の中古車販売では、中古車販売店の在庫費用、展示場費用、中古車オークションでの利益、買取店での利益、輸送費用などが価格に上乗せされますが、カババではこれらの費用が一切かかりません。
2024年10月1日から手数料体系が変更されており、現在は以下の料金設定となっています。
この手数料改定により「改悪」との声もありますが、実際の検証では依然として通常の売却方法よりもカババの方がお得であることが確認されています。例えば、620万円で販売されるスープラRZグレードの場合、システム利用料11万円を差し引いても約610万円で売却でき、買取業者よりも高い売却価格を実現できます。
カババの手数料は車両価格に応じた割合制ではなく一律料金のため、高額車両ほど売り手にとってメリットが大きくなる構造です。
カババでの車両売却は、出品者にとって非常にシンプルなプロセスで進行します。
出品準備段階
出品依頼を行うと、カババのスタッフが自宅近くの駅や駐車場などで車両の状態チェック、査定、撮影を実施します。鑑定士と売り手が協力して最適な価格を決定し、サイトに掲載する情報を整備した上で出品が開始されます。
出品中の利便性
出品後は購入者が見つかるまで、出品車両をそのまま乗り続けることができます。これは他の売却方法にはない大きなメリットで、日常生活に支障をきたすことなく売却活動を進められます。
成約・手続き段階
購入希望者とマッチングすると、出品後の車両状態に変化がないかの最終確認を実施します。問題ないことを確認できれば取引成立となり、その後の流れは以下の通りです。
このように、面倒な手続きはすべてカババが代行してくれるため、売り手の負担は最小限に抑えられます。
カババでは購入者からの値引き交渉が頻繁に行われるため、出品者としては適切な対策を講じることが重要です。
相場情報の把握方法
カババに出品されている車両には、同じ走行距離や年式の価格情報が掲載されており、過去の成約事例も参考にできます。また、カーセンサーやグーネット、クリマなどの中古車情報サイトの価格も交渉材料として活用できます。
効果的な価格設定戦略
鑑定結果と相場情報を照らし合わせ、「最も高く売れる」出品価格を提案してもらえるため、リーズナブルな価格設定が可能です。値引き交渉を前提として、若干高めの価格設定を行うことも戦略の一つです。
交渉への対応ポイント
購入者からの値引き交渉には以下の点を意識して対応することが推奨されます。
売りたい時期までに売れなければ一括査定に切り替えることも可能なため、安心して交渉に臨むことができます。
カババでは個人売買の不安を解消するため、「カババベーシック保証」という独自の保証制度を提供しています。この保証は損保ジャパンと共同開発されたもので、購入者の安心感を高めることで売却成功率の向上にも寄与します。
保証内容の詳細
ただし、ボディに関しては保証対象外となるため、外装の状態が購入の決め手となる場合は、購入前に出品者への確認が必要です。
出品者にとってのメリット
この保証制度があることで、購入者は安心して高額な中古車を購入できるため、出品車両の売却可能性が大幅に向上します。特に年式の古い車両や走行距離の多い車両において、この保証の効果は顕著に現れます。
意外な活用ポイント
カババベーシック保証は無料で付帯されるため、出品価格に保証費用を上乗せする必要がありません。これにより、他の個人売買サイトや買取業者と比較しても競争力のある価格設定が可能となります。
さらに、購入後のトラブルリスクが大幅に軽減されることで、普段個人売買を避けていた慎重な購入者層にもアプローチできるようになり、潜在的な顧客層の拡大につながります。
カババの保証制度は、売り手と買い手双方にとってwin-winの関係を構築する重要な要素として機能しており、中古車個人売買市場における新たなスタンダードを確立しつつあります。