ドライブレコーダー駐車監視でバッテリー上がりを防ぐ完全対策

ドライブレコーダー駐車監視でバッテリー上がりを防ぐ完全対策

ドライブレコーダー駐車監視によるバッテリー上がりの原因と対策

駐車監視モードを「つけていれば安心」と思っているなら、実は半年でバッテリー交換になっている人が続出しています。


この記事でわかること
🔋
バッテリー上がりの仕組み

なぜ駐車監視でバッテリーが上がるのか、消費電力の数字で解説。

⚙️
カットオフ電圧の正しい設定方法

12.2V設定か11.7V設定か、あなたの使い方に合う値を選ぶポイント。

🛡️
バッテリーを守る3つの対策

タイマー機能・外部バッテリー・走行時間の確保で長期運用する方法。


ドライブレコーダー駐車監視でバッテリーが上がる根本的な仕組み





ドライブレコーダーを駐車監視モードで動かすには、エンジンを切った状態でも車のバッテリーから電力を供給し続ける必要があります。通常のシガーソケット接続では、エンジンがオフになると同時にドラレコへの電源も切れます。ところが駐車監視を行うには、常時電源に対応した専用の配線ケーブルを使ってヒューズボックスに直結する方法が必要で、エンジンの状態に関わらず電力が供給され続けます。


この状態が続くと、走行中にオルタネーター(車の発電機)が充電できないまま、バッテリーの残量だけが減り続けます。これが駐車監視でバッテリーが上がる最大の原因です。


具体的な数字で見てみましょう。平均的な2カメラのドライブレコーダーの駐車監視中の消費電力は約4Wです。12時間の駐車監視を続けると、消費電力量は48Whになります。これはスマートフォンをほぼ丸1日フル充電するくらいのエネルギー量です。


バッテリー容量との比較でいうと、たとえばトヨタ・プリウス50系の純正相当バッテリー(54Ah/648Wh)であれば、単純計算では数日分の容量があるように見えます。ただし、これは理論値に過ぎません。鉛バッテリーは「残量ゼロ」近くまで使い切ることを想定して作られておらず、深く放電させるほど劣化が速まります。これが落とし穴です。


さらに見落とされがちなのが、暗電流と呼ばれる車のコンピューター類の待機電力です。最近の車は多機能化が進んでおり、エンジンが停止していても0.4〜0.6W程度の電力を常時消費しています。つまり駐車監視をしていなくても、1日あたり約12Whが自然に消費されます。駐車監視分を加えると、毎日約60Whが失われる計算です。


1時間の走行で補器バッテリーに充電できる電力量はおよそ20〜30Wh程度です。つまり1日12時間の駐車監視を継続するには、毎日2〜3時間の走行が最低限必要ということになります。つまり近距離通勤の方には厳しい条件です。


ドライブレコーダーで長時間の駐車監視を行う方法(LaBoon!!)
消費電力の計算式と走行時間との収支バランスが詳しく解説されています。


ドライブレコーダー駐車監視がバッテリー寿命を5ヶ月で縮める検証結果

「バッテリーが上がった経験はないから大丈夫」と思っていても、寿命が静かに縮んでいる可能性があります。


ドライブレコーダー専門メディア「LaBoon!!」が行った実験では、新品のカオスバッテリー(N-60B19L/C7・容量432Wh)を使い、コムテックの4Wドラレコで毎回カットオフ電圧11.7Vまで駐車監視を繰り返した結果が記録されています。


結果は衝撃的でした。バッテリーの健康度を示すSOH(State of Health)は、新品時の100%から66回のサイクル後には57%まで低下。バッテリーチェッカーが「要交換」の警告を出し始めたのは46回目、SOH70%を下回ったタイミングです。この時の累計駐車監視時間は1,847時間でした。


毎日12時間の駐車監視を行い、その都度カットオフ電圧11.7Vまで使い続けると仮定すれば、要交換の判定まで約142日、つまり5ヶ月も持たないという計算になります。これは痛いですね。


一方で比較対象として測定した「2年半使用・駐車監視なし」の同型バッテリーのSOHは87%でした。駐車監視を繰り返した検証品は、わずか累計776時間の時点でSOH84%を記録し、2年半使用品のペースを早々に超える速度で劣化しています。


バッテリーの一般的な交換サイクルは3〜4年です。駐車監視の使い方次第では、それが半年以下に縮まるリスクがあります。バッテリー本体の価格は車種にもよりますが、工賃込みで1万5,000〜3万円前後の出費になることが多いです。費用面での損失も見逃せません。


さらに、バッテリーを早期交換するだけでは済まないケースもあります。バッテリーが弱った状態ではオルタネーターに過度な負担がかかり、オルタネーター自体の寿命も縮む可能性があります。オルタネーター交換は部品・工賃合わせて3〜7万円程度になることもあり、想定外の大きな出費につながります。


【検証】ドラレコの駐車監視でバッテリーの寿命はどれくらい縮むのか?(LaBoon!!)
新品バッテリーを使った実測データとグラフが掲載されており、劣化速度の把握に役立ちます。


ドライブレコーダー駐車監視のバッテリー上がり対策①電圧カットオフの正しい設定

駐車監視を使うなら、まず設定を正しく行うことが基本です。


電圧カットオフ機能とは、バッテリーの電圧が一定値を下回ると自動的にドラレコの電源を落とす保護機能です。多くの駐車監視対応ドラレコに標準搭載されています。たとえばコムテックの「ZDR035」では、11.7V〜12.2Vの範囲でカットオフ電圧を調整できます。


設定の原則はシンプルです。バッテリーを守りたいなら、カットオフ電圧は高く設定する。監視時間を長くしたいなら、電圧を低く設定する。この2つはトレードオフの関係にあります。


電圧と状態の目安は次のとおりです。
























カットオフ電圧 バッテリーへの影響 駐車監視時間
12.2V ✅ 負担が少ない 短め
12.0V ⚠️ やや負担あり 中程度
11.7V ❌ 劣化が速くなりやすい 長め


まず12.2Vの最高値から設定をスタートさせ、監視時間が不足するようなら徐々に下げていくのが正しい手順です。それが条件です。


11.7Vに設定しても十分な駐車監視時間が確保できない場合、バッテリー自体が劣化しているか、走行による充電時間が絶対的に足りていない状態です。こうした状態を続けると劣化が加速します。これは必須の確認ポイントです。


注意が必要なのは、アイドリングストップ機能付きの車です。アイドリングストップが起動するとバッテリー電圧が一瞬12V以下に落ちることがあります。カットオフ電圧が12V以上に設定されていると、駐車監視が意図せず停止してしまうケースがあります。アイドリングストップ車ではカットオフ電圧の設定を少し低めにするか、メーカーの推奨値を確認することが重要です。


電圧カットオフと合わせて活用したいのがタイマー機能です。自宅の駐車場など、比較的安全で長時間監視が不要な場所では、タイマーを2〜4時間に設定しておくだけでバッテリーへの負荷を大幅に軽減できます。どういうことでしょうか?電圧が下がり切る前に強制的に電源を落とすことで、深放電を防ぐ仕組みです。電圧カットオフとタイマーを組み合わせた二重の保護が、最もシンプルで効果的な対策です。


ドライブレコーダー駐車監視のバッテリー上がり対策②外部バッテリー導入で根本解決

電圧設定の調整だけでは不安な場合や、毎日長時間の駐車監視を必要とする方には、ドラレコ専用の外部バッテリーの導入が根本的な解決策になります。


外部バッテリーとは、車両のバッテリーとは別に設置する補助電源のことです。駐車監視中はこの外部バッテリーから電力を供給し、車両バッテリーには一切手をつけません。朝、エンジンをかけて走行している間に外部バッテリーを充電し、駐車中はその充電分で動作するというサイクルです。


これはいいことですね。車両バッテリーの深放電が避けられるため、バッテリー寿命の短縮を大幅に防げます。


代表的な製品として「iCELL」シリーズがあります。最大3年保証がついており、車内温度への耐性も考慮した設計になっています。価格帯は2万〜4万円程度ですが、バッテリーを半年ごとに交換する最悪のシナリオを考えれば、長期的にはコスト面でも十分に見合います。






















給電方法 車両バッテリーへの負担 費用の目安 メリット
車両バッテリー直結 ❌ 高い 配線ケーブル代のみ(2,000〜5,000円) 初期費用が低い
専用外部バッテリー ✅ ほぼなし 2万〜4万円 長期的にバッテリーを守れる


一方で、市販のモバイルバッテリーを代用する方法は推奨されません。東京消防庁の報告によると、平成23年から28年11月の間にリチウム電池関連の車内火災が65件発生しており、モバイルバッテリーが原因となったものが12件含まれています。夏場の車内温度は60〜80℃に達することもあり、一般的なモバイルバッテリーが想定する動作温度を大きく超えます。発火リスクがあるため、車内への常設は危険です。


ドラレコ専用として設計された外部バッテリーは、高温耐性や車内設置を前提とした安全設計が施されています。安全面を考えるなら専用品を選ぶのが原則です。


ドラレコの駐車監視はバッテリーあがりが心配な人へ(ベストカーWeb)
バックアップ電源の選び方と商品例が比較されており、製品選びの参考になります。


ドライブレコーダー駐車監視でバッテリー上がりを防ぐ走行・運用の工夫

外部バッテリーを導入しない場合でも、日常の運用を工夫することでバッテリー上がりのリスクを大幅に下げられます。ここでは、機器への投資なしでできる管理方法をまとめます。


まず最も重要なのは「走行時間と駐車監視時間のバランスを把握する」ことです。具体的な目安として、4Wのドラレコで4時間の駐車監視を行う場合、消費電力量は16Whです。1時間の走行で充電される電力量は約24Whなので、差し引き8Whのプラスになります。走行30分なら充電量は12Whで、4時間分の消費16Whを下回ってしまいます。つまり走行時間が足りない状態が続くと、毎日じわじわとバッテリーが消耗します。これが基本です。


毎日の通勤が片道15〜20分程度の方は特に注意が必要です。往復でも合計30〜40分の走行しかない場合、12時間の駐車監視を続けていると、数週間でバッテリーが限界に近づく可能性があります。


次に「場所によって駐車監視をオフにする」という運用も有効です。自宅の車庫のように防犯リスクが低い場所では、駐車監視を停止するだけで消費電力を大幅に抑えられます。毎回手動でオフにするのが面倒な場合は、GPS連動で特定エリア内に入ると自動的に駐車監視をオフにするガジェット「iZONE」のような製品を活用すると手間を省けます。


また、バッテリー自体の状態を定期的にチェックすることも大切です。カーディーラーやカー用品店では、無料でバッテリー診断を行ってくれる場合があります。特に「最近エンジンのかかりが重い」「ヘッドライトが暗く感じる」といった変化を感じたら、それはバッテリーが弱っているサインです。早めに診断を受けましょう。


さらに、季節的なリスクについても触れておきます。夏場は高温でバッテリー内部の液体(電解液)が蒸発しやすく、バッテリーが急激に弱ることがあります。また冬場は低温でバッテリーの起電力が下がるため、平時よりも残量に余裕がない状態でエンジンを始動しようとしてもかからないケースが増えます。季節の変わり目には駐車監視の設定を見直すことを習慣にすると安心です。



  • 🌡️ 夏(6〜9月):車内高温でモバイルバッテリーの発火リスクが急増。専用外部バッテリー推奨。

  • ❄️ 冬(12〜2月):低温でバッテリー起電力が低下。カットオフ電圧を高めに設定するのが安全。

  • 🌸 春・秋:比較的安定しているが、長期連休(GW・シルバーウィーク)の長時間駐車に注意。


GWや年末年始など、数日以上車を動かさない期間が続く場合は、駐車監視をオフにするか、外部バッテリー使用に切り替えることを強くおすすめします。車を丸5日動かさなかったとして、暗電流だけでも60Wh近くが消費されます。そこに駐車監視の消費が加われば、帰省先から帰ってきたときにエンジンがかからない、という最悪の事態にもなりかねません。


ドライブレコーダーの駐車監視によるバッテリー上がりの対策(LaBoon!!)
カットオフ電圧の設定方法とタイマー機能の使い方が具体的に解説されています。




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