ドライバーモニター トヨタ搭載車の機能と設定方法

ドライバーモニター トヨタ搭載車の機能と設定方法

ドライバーモニターをトヨタ車で使いこなす設定と機能の全知識

サングラスをかけたままだと、あなたの顔がシステムに「他人」と判定され設定が全部リセットされます。


🚗 この記事でわかること
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ドライバーモニターの基本機能

カメラで顔の向き・眼の開閉を検知し、脇見・居眠りを注意喚起。2006年から進化を続けるトヨタ独自の安全技術です。

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設定変更・オフの方法

アラートがうるさいと感じたときの対処法や、カスタマイズ設定からの変更手順をわかりやすく解説します。

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顔認証・マイセッティングとの連動

ドライバーモニターカメラが顔認証デバイスとしても機能。シート・ナビ設定を自動で切り替える便利な活用法を紹介します。


ドライバーモニターとはトヨタが誇る世界初の安全技術





トヨタのドライバーモニターは、ステアリングコラム周辺に設置された赤外線カメラを使って、運転者の顔の位置・向き・眼の開閉状態をリアルタイムで検知するシステムです。運転者が「周囲の状況を確認しながら運転できる状態かどうか」をシステムが自動判断し、問題があればブザーとディスプレイ表示で注意を促します。


このシステムの歴史は意外なほど長く、2006年3月にトヨタが世界で初めて「ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム」として実用化しました。その2年後の2008年には、顔の向きに加えて眼の開閉状態も検知する進化版を世界初で開発。現在のシステムはこの技術を土台に、さらに洗練されています。


検知の仕組みはシンプルに言えば次のとおりです。


- 顔の向き検知:正面から一定角度以上横を向いた状態が続くと「脇見」と判定
- 眼の開閉検知:まぶたの上下位置を解析し、閉じている時間が長いと「眼を閉じている」と判定
- 姿勢崩れ検知:顔そのものがカメラに映らなくなった場合も、異常とみなして警告


注意すべきポイントがあります。車速が低いときは作動しないことがあるという点です。低速走行中や停車中には注意喚起が省略されるため、「作動していないのでは?」と勘違いするドライバーも多いのですが、これは仕様通りの動作です。


また、ドライバーモニターカメラのレンズが汚れると「ドライバーモニター使用できません」という警告が表示されます。この場合、傷をつけないよう乾いた柔らかい布でレンズを軽くふき取るだけで解消できます。


参考として、トヨタ公式の技術開発の経緯が以下で確認できます。


トヨタ公式:眼の開閉状態も検知する進化したドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステムの開発(技術開発の歴史と詳細)


ドライバーモニターの注意喚起機能とドライバー異常時対応システムの違い

「注意喚起」と「ドライバー異常時対応システム」は混同されやすい機能です。両者は役割が大きく異なります。


注意喚起は、脇見や居眠りの兆候をとらえてブザーと画面表示でドライバーに「気をつけて」と伝える機能です。つまり、判断や操作はあくまでもドライバー自身が行います。ドライバーモニターは眠気を解消するものではなく、不注意行動を未然に防ぐものでもないと、トヨタ公式マニュアルにも明記されています。


一方、ドライバー異常時対応システムは、走行中に急病などで運転継続が不可能になった場合に自動介入するシステムです。自動車専用道路を約50km/h以上で走行しているときに作動条件が成立し、次の流れで車両を停止させます。


| ステップ | 動作内容 |
|---|---|
| ① 異常検知 | ドライバーモニターが姿勢の大きな崩れや無操作状態を検知 |
| ② 警告 | ブザー(連続音)とディスプレイ表示で応答を促す |
| ③ 自動減速 | 応答なしの場合、ゆるやかに減速開始 |
| ④ 緊急停車 | ハザードランプ点滅・ストップランプ点灯・ホーン吹鳴しながら車線内または路肩に停車 |


これは使えそうですね。高速道路で急に体調が悪くなったとき、自分では操作できなくてもシステムが安全に停めてくれるわけです。


ただし、このシステムには重要な条件があります。一般道では作動しないという点です。「自動車専用道路(一部を除く)を約50km/h以上」という条件を満たさない限り、ドライバー異常時対応システムは動きません。一般道での体調急変時は、やはりドライバー自身が安全な場所に停車させる必要があります。


このシステムが搭載される車種は、ノア・ヴォクシー・アルファード・ヴェルファイア・RAV4・クラウンなど、近年発売されたトヨタの主要車種が中心です。搭載の有無はグレードによって異なるため、自分の車の取扱説明書で確認するのが確実です。


トヨタ公式:ドライバー異常時対応システムの詳細説明(ノア取扱説明書)


ドライバーモニターのカメラが顔認証システムとして連動する仕組み

多くの人が見落としている機能があります。ドライバーモニターカメラは、安全機能としてだけでなく、「マイセッティング」の顔認証デバイスとしても機能しているという点です。


マイセッティングとは、ドライバーごとにナビ設定・シート位置・ハンドル角度・オーディオ音量などの車内設定を記憶しておくトヨタのサービスです。ドアを開けた瞬間にカメラが顔をスキャンし、登録されたドライバーと一致すれば自動的にその人専用の設定が呼び出されます。


家族で1台の車を共有している場合、これは特に便利です。たとえば、身長の違う夫婦がノアを共有している場合、それぞれが乗り込むだけで最適なシート位置・ミラー角度・ナビの音量設定が自動でセットされます。毎回設定し直す手間がゼロになります。


登録できるドライバーは最大3名です。登録の優先順位は次のとおりです。


- 🥇 顔認証(最優先)
- 🥈 スマートキー/デジタルキー
- 🥉 スマートフォン(Bluetooth接続時)


ここで注意が必要な点があります。サングラスやマスク、眼鏡などを着用していると、顔認証が正常に機能しないことがあります。顔の一部(眉・目・鼻・口のいずれか)が隠れた状態では認証に失敗し、「ゲストモード」に切り替わります。その場合、前回のドライバーの設定が維持されるため、シート位置が自分のものにならないというトラブルが起きます。


さらに、顔の特徴情報は数値データとして車両内のコンピューターに保存され、画像や動画が保存されることはありません。また第三者への情報提供も行われません。プライバシーの観点からも安心して使える設計です。


トヨタ公式:マイセッティングの詳細説明(顔認証登録方法・利用方法)


ドライバーモニターの設定変更やオフにする正しい手順

「アラートが頻繁に鳴ってうるさい」という声はアルファードやノアのオーナーからよく聞かれます。こうした場合、設定を変更したりオフにしたりすることは可能です。ただし、完全にオフにすることと、アラートだけをオフにすることは別の操作になります。


【アラート(注意喚起)だけをオフにする方法】


ノア・ヴォクシー・アルファードなど多くの車種では、ディスプレイオーディオの設定メニューから変更できます。


```
設定メニュー ▶ 車両設定(または「カスタマイズ」)
運転支援 ▶ ドライバーモニター ▶ ON/OFFを切替
```


車種によってはカスタマイズ設定のメニュー構成が異なります。取扱説明書の「ユーザーカスタマイズ」の項目から確認するのが確実です。


【カメラ録画機能もオフにしたい場合】


ドライバーモニターカメラは、衝突などの事故発生時に映像を記録する機能を持つ車種もあります。この録画機能も「ドライバーモニターカメラ録画」の設定からオフにできます。


ここが重要な点です。アラートをオフにしても、ドライバーモニターカメラ自体は映像を取得し続けています。顔認証などの機能はそのまま動作します。アラートをオフにすること=カメラが完全に停止するわけではない点を覚えておいてください。


また、眼鏡やマスクを着用しているドライバーが頻繁に「顔未検知」のアラートを受けるケースがあります。この場合は、アラートをオフにするよりも、カメラのレンズの汚れを確認すること、またシートポジションを調整してカメラに顔が映りやすい位置に変えることが先決です。シートが高すぎたり、ハンドルが顔を遮る位置にあると、システムが正常に検知できません。


ドライバーモニター搭載トヨタ車種と独自の活用ポイント

現在ドライバーモニターが搭載されているトヨタの主な車種は、クラウン・クラウンスポーツ・アルファード・ヴェルファイア・ノア・ヴォクシー・RAV4・ランドクルーザー250・MIRAIなど、近年発売の主力モデルに広く採用されています。グレードによって装備の有無があるため「★」マークが取扱説明書の該当ページに記載されている場合は要確認です。


ここでは多くの記事では紹介されていない独自の視点として、長時間運転前のドライバーモニター活用術を紹介します。


高速道路での長距離ドライブや深夜運転では、眠気は突然やってきます。ドライバーモニターのアラートは「うるさい」と感じる方も多いですが、逆に言えば「自分が気づいていない眠気をシステムが先に検知している」ということでもあります。


たとえば高速道路で1時間以上走行しているときにアラートが鳴った場合、それは休憩のサインとして受け取るのが正しい使い方です。実際の事故データを見ると、居眠り運転事故の多くはドライバーが「眠いとは思っていなかった」状況で起きています。


活用のポイントをまとめます。


- ✅ 長距離前は顔認証を再登録:ひげを剃った・髪型を大きく変えた場合は認証精度が落ちることがある
- ✅ サングラスは偏光レンズを避ける:赤外線を遮断するタイプの偏光サングラスは検知精度が特に低下する
- ✅ アラートが鳴ったら最低15分休憩を取る:コーヒー1杯では効果が出るまでに20〜30分かかるため、先に仮眠が有効
- ✅ 家族への設定は最大3名:夫婦+子どもの「免許取得後」を見越して登録しておくとスムーズ


これは使えそうです。普段何気なく使っているシステムが、実は自分の限界を客観的に知らせてくれる「見えないコ・パイロット」として機能しています。


なお、ドライバーモニターカメラそのものを物理的に塞いだり、ステッカーで隠すことは、顔認証やドライバー異常時対応システムを含む複数の機能が同時に無効化されるため、推奨できません。不便に感じる場合は設定変更で対応するのが原則です。


トヨタ公式:クラウン取扱説明書 ドライバーモニターの詳細(顔認証・注意喚起の条件)




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