シビックタイプrでかい車幅と駐車場での取り回し問題

シビックタイプrでかい車幅と駐車場での取り回し問題

シビックタイプrでかいサイズと取り回し

シビックタイプRのサイズ感
📏
全幅1890mm

ポルシェ911やGT-Rに匹敵する幅広ボディ

🚗
全長4595mm

ノーマルシビックより大型化したボディ

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最小回転半径5.9m

取り回しに影響する大きめの数値

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シビックタイプrでかい車幅の実態と比較

シビックタイプR(FL5型)の車幅は1890mmと、一般的な国産車と比較してかなり特異な数値を示しています。この幅広さは、スポーツカーとしての性能を高めるために意図的に設計されたものですが、日常使いにおいては様々な課題をもたらします。

 

この車幅1890mmという数値がどれほど特別なものかを理解するために、他の車種と比較してみましょう。驚くべきことに、シビックタイプRの車幅は高級スポーツカーである「ポルシェ911」よりも広く、「日産GT-R」とはわずか5mm差しかありません。国産車の中でこれほどの車幅を持つ車種は、「レクサスLM」や「トヨタ・クラウン セダン」など、シビックより2クラス上の高級車種に限られています。

 

また、シビックタイプRの特徴として、タイヤが車体ギリギリまで張り出しているデザインがあります。計算上の「タイヤ外幅」はフロントで1890mmに達し、これは全幅と同じ数値です。このデザインは走行性能とスタイリングに貢献していますが、駐車場での取り回しには不利に働きます。

 

シビックタイプrでかいボディと駐車場の問題

シビックタイプRの大きなボディサイズ、特に車幅の広さは、駐車場利用において深刻な問題を引き起こします。多くの立体駐車場では車幅1850mm以下という制限が設けられており、1890mmのシビックタイプRは入庫できないケースが少なくありません。

 

特に注意すべきは、立体駐車場のタイヤ外幅の制限です。一般的に立体駐車場では、全幅の制限よりもタイヤ外幅の制限がさらに厳しい場合があります。シビックタイプRはタイヤが車体ギリギリまで張り出しているため、表示上は入庫可能に見えても、実際にはタイヤが引っかかって入れないという事態が発生します。

 

実際のオーナーからは「全幅1.9mまでという表示に安心して立体駐車場に入れようとしたが、タイヤが引っかかって断念した」という体験談も報告されています。このため、シビックタイプRのオーナーは駐車場選びに特に注意を払う必要があり、出先での駐車場探しに苦労することも少なくありません。

 

機械式駐車場のパレットサイズも問題となります。パレットの幅がギリギリの場合、ホイールやボディを傷つけるリスクが高まります。特に高価なホイールを装着している場合は、駐車時の細心の注意が必要です。

 

シビックタイプrでかい車体の日常使いでの影響

シビックタイプRの大きなボディサイズは、日常使いにおいて様々な影響をもたらします。特に車幅の広さは、狭い道路や混雑した市街地での運転に大きな影響を与えます。

 

まず、狭い道路での対向車とのすれ違いには神経を使います。特に日本の住宅街や古い商店街などの狭い道では、対向車とのクリアランスが非常に小さくなり、ミラーの接触リスクも高まります。ミラーを含めた全幅は2080mmにも達するため、狭い道での運転には細心の注意が必要です。

 

また、最小回転半径が5.9mと大きめなため、Uターンや切り返しが必要な場面では操作が難しくなります。特に狭い駐車場内での切り返しには苦労することが多く、複数回の切り返しが必要になるケースもあります。

 

スーパーマーケットなどの一般的な駐車場でも、隣の車との距離が近くなるため、ドアの開閉に注意が必要です。また、他の車からのドア当たりのリスクも高まるため、できるだけ広いスペースや端の駐車スペースを選ぶオーナーも多いようです。

 

さらに、駐車場の発券機や精算機へのアクセスも難しくなることがあります。車幅が広いため、窓から手を伸ばしても届かないケースもあり、ドアを開けて操作する必要が生じることもあります。

 

シビックタイプrでかいサイズのメリットと走行性能

シビックタイプRの大きなボディサイズ、特に幅広さは日常使いでは課題となりますが、走行性能面では大きなメリットをもたらします。この幅広ボディは、高速走行時の安定性や操縦性に大きく貢献しています。

 

まず、幅広いトレッドにより、コーナリング時の安定性が格段に向上します。特にワインディングロードやサーキット走行では、その恩恵を強く感じることができます。高速コーナリング時のロール(車体の傾き)が抑えられ、より正確なラインを描くことが可能になります。

 

また、シビックタイプRには4つのドライブモードが設定されており、「コンフォート」「スポーツ」「+R」「インディビジュアル」を状況に応じて選択できます。特に高速道路や広い道路では、この幅広ボディの恩恵を最大限に活かすことができ、安定した走行が可能です。

 

エンジン性能も特筆すべきもので、2.0リッターVTECターボエンジンは330馬力を発揮し、FF車としては世界最速クラスの走行性能を実現しています。この強力なパワーを路面に伝えるためにも、幅広いトレッドと265/30ZR19の太いタイヤが重要な役割を果たしています。

 

興味深いことに、高速走行時には車幅の広さをそれほど感じることはなく、むしろ安定感として好印象を持つオーナーが多いようです。つまり、シビックタイプRの幅広さは、その本来の目的である「走る」という場面では大きなアドバンテージとなるのです。

 

シビックタイプrでかいボディへの対策と工夫

シビックタイプRの大きなボディサイズによる日常使いの課題に対して、オーナーたちはさまざまな対策や工夫を凝らしています。これらの知恵を活用することで、シビックタイプRの魅力を最大限に享受しながら、サイズによる不便さを最小限に抑えることが可能です。

 

まず、駐車場選びについては、事前調査が重要です。行き先の駐車場の制限を事前にチェックし、シビックタイプRが入庫可能かどうかを確認しておくことで、現地での困惑を避けることができます。特に立体駐車場を利用する場合は、全幅だけでなくタイヤ外幅の制限も確認することが重要です。多くのオーナーは、お気に入りの駐車場リストを作成し、普段の行動範囲内での安心できる駐車スポットを把握しています。

 

駐車技術の向上も重要な対策です。シビックタイプRは視界が比較的良好なため、慣れれば正確な駐車が可能になります。特にバックカメラやパーキングセンサーを活用することで、狭いスペースへの駐車も容易になります。また、駐車時には少し斜めに入れることで、ドアの開閉スペースを確保するテクニックも有効です。

 

車体保護のための対策も重要です。ドアエッジプロテクターやボディサイドモールを装着することで、駐車場でのドア当たりや接触による傷を防ぐことができます。特に高価なホイールを保護するために、タイヤの外側に少し出るタイプのホイールプロテクターを装着するオーナーも増えています。

 

日常の運転ルートの工夫も効果的です。特に狭い道路や混雑した市街地を避け、少し遠回りでも幅の広い道路を選ぶことで、ストレスなく運転することができます。また、買い物などの用事は比較的空いている時間帯を選ぶことで、駐車の難しさを軽減することができます。

 

最後に、シビックタイプRの大きさに慣れることも重要です。多くのオーナーは、購入後数ヶ月で車体感覚が身につき、初期のような不安なく運転できるようになると報告しています。特に車幅感覚を掴むためには、意識的に狭い場所での運転練習を行うことも効果的です。

 

シビックタイプrでかいボディと4人乗り仕様の関係性

シビックタイプRの特徴として、大きなボディサイズにもかかわらず乗車定員が4人に制限されている点があります。これは一見矛盾しているように思えますが、実はパフォーマンスカーとしての設計思想に深く関連しています。

 

シビックタイプRが4人乗り仕様となっている主な理由は、後部座席の中央にカップホルダーが設置されているためです。これは単なる装備の問題ではなく、車体剛性と重量配分の最適化を図るための設計上の選択です。5人乗りにすると、後部座席の構造が変わり、車体剛性に影響を与える可能性があります。

 

また、4人乗り仕様にすることで、後部座席の乗員に対しても前席同様のスポーティな座り心地を提供することができます。後部座席の左右2席は、前席に近いホールド性を持たせることができ、コーナリング時の乗員のサポートが向上します。

 

興味深いことに、シビックタイプRの室内空間は非常に広く設計されています。特に前席は頭上空間に余裕があり、大柄な体格の方でも快適に乗車できます。後部座席も、スポーツカーとしては例外的に広く、大人が長時間乗っても疲れにくい設計となっています。

 

荷室容量も十分に確保されており、後部座席を倒した状態では荷室長が1,680mm、横幅が1,300mmにもなります。これにより、ロードバイクなどの大きな荷物も積載可能で、実用性の高さも特徴です。ただし、荷室の開口部には段差があるため、大きな荷物の積み下ろしには注意が必要です。

 

このように、シビックタイプRは大きなボディサイズを活かして、スポーツカーとしての性能と実用性を高いレベルで両立させています。4人乗り仕様は一見デメリットに思えますが、パフォーマンスと快適性を最適化するための設計上の選択であり、シビックタイプRの魅力の一部となっています。

 

シビックタイプrでかいボディとオーナーの満足度

シビックタイプRの大きなボディサイズは、日常使いにおいて様々な課題をもたらしますが、オーナーの満足度調査によると、そのデメリットを上回る魅力があることが明らかになっています。

 

多くのオーナーが「大きさに慣れれば問題ない」と報告しており、購入後1年程度経過すると、サイズに関する不満は大幅に減少する傾向があります。2023年10月に納車されたあるオーナーは、1年経過後の感想として「大満足の愛車です」と述べ、良い点として「スタイル、乗り心地、エンジン音、走行性能、オーディオ」を挙げています。唯一の不満点として「とにかくでかい!正確に言うと、幅が広い!!」と述べていますが、それでも総合的な満足度は非常に高いようです。

 

興味深いことに、シビックタイプRのオーナー層は40〜50代の中高年が中心となっています。これは、若年層が主なターゲットと思われがちなスポーツモデルとしては意外かもしれませんが、価格帯や維持費を考えると納得できる傾向です。中高年のオーナーは、駐車場の確保や維持費の負担能力が比較的高く、サイズによるデメリットを受け入れやすい傾向があります。

 

また、シビックタイプRの購入動機として「最後の純ガソリンエンジン車になるのではないか」という点を挙げるオーナーも少なくありません。電動化が進む自動車業界において、高性能ガソリンエンジンを搭載したスポーツモデルは希少価値が高まっており、多少の不便さを受け入れてでも所有する価値があると考えられています。

 

実際のオーナーの声として「シビックタイプRに乗れるのなら、幅の広さなどの不便さには目をつぶれる」という意見も多く、その走行性能や所有満足度の高さが、サイズによるデメリットを補って余りあることがわかります。

 

総合的に見ると、シビックタイプRのオーナーは、大きなボディサイズによる不便さを認識しつつも、その走行性能や所有満足度の高さから、総合的には非常に高い満足度を示しています。これは、シビックタイプRが単なる移動手段ではなく、「所有する喜び」を提供する特別な車であることを示しています。

 

シビックタイプrでかいボディと新型RSモデルの比較

シビックタイプRの大きなボディサイズによる日常使いの課題に対して、ホンダは「シビックRS」という選択肢を用意しています。このRSモデルは、タイプRの魅力を継承しつつ、より日常使いに適したサイズと特性を持っています。

 

シビックRSの最大の特徴は、全幅がタイプRより90mm狭い1800mmである点です。この差は一見小さく思えますが、日常使いにおいては大きな違いをもたらします。特に駐車場の制限や狭い道路での取り回しにおいて、RSモデルはタイプRに比べて格段に扱いやすくなっています。

 

また、RSモデルは5人乗り仕様となっており、家族での使用にも適しています。タイプRが4人乗り専用設計であるのに対し、RSモデルは後部座席中央にも座席があり、より実用的な設計となっています。

 

興味深いことに、RSモデルの購入層は20代の若者が中心となっており、タイプRの40〜50代中心という傾向とは対照的です。これは、RSモデルが約80万円安い価格設定であることや、より実用的な特性を持つことが若年層のニーズに合致しているためと考えられます。

 

乗り心地については、連続可変ダンパーを備えるタイプRのコンフォートモードのほうが市街地でも快適という評価もありますが、日常のアシとして使う際のストレスはRSモデルのほうが圧倒的に小さいとされています。「どこでも気兼ねなく乗っていける気安さ」がRSモデルの最大の魅力と言えるでしょう。

 

シビックRSは、タイプRのような極限的な速さは追求していませんが、ホットハッチ本来の魅力である「スポーツカーはだしの走りを、実用車の気安さと使い勝手とで両立し、しかも割安な価格で提供する」という点に忠実なモデルと言えます。タイプRがその極限的な性能追求のために日常使いの便利さを一部犠牲にしているのに対し、RSモデルはよりバランスの取れた選択肢となっています。

 

このように、シビックタイプRの大きなボディサイズによる課題に対して、ホンダはRSモデルという選択肢を用意することで、ユーザーのニーズに幅広く対応しています。純粋な速さと走りの楽しさを求めるなら「タイプR」、日常使いの便利さとスポーティな走りのバランスを求めるなら「RS」という選択が可能となっています。