
カーリースは月々定額で新車に乗れる便利なサービスとして人気を集めていますが、実際に利用した人の中には「後悔した」「失敗した」と感じる方も少なくありません。ブログや知恵袋などの口コミを調査すると、カーリースで後悔する理由には共通点があることがわかりました。
この記事では、実際のユーザーが経験したカーリースの失敗談を紹介しながら、契約前に知っておくべき注意点や後悔しないための対策を詳しく解説します。カーリースを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カーリースで最も多い後悔の一つが「思ったより総支払額が高くなった」というものです。多くのブログや知恵袋の投稿では、契約後によく計算してみると新車を購入するよりも総額で割高になったという声が目立ちます。
「カーリースを先日契約したのですが、よくよく考えてみたら新車購入するより総額支払いは高額ですし、後悔しています」という知恵袋の投稿は、こうした後悔の典型例です。
カーリースの月額料金には以下のものが含まれています。
一見すると月額料金が安く見えても、契約期間全体で計算すると購入よりも高額になるケースが多いのです。特に3年以上の長期契約では、この差が顕著になります。
ただし、一括購入の場合は車体と事務手数料のみの費用で、税金や保険代、車検費用などは別途必要になります。そのため、単純な金額比較だけでなく、含まれるサービス内容も考慮する必要があります。
カーリースに関する知恵袋の投稿で特に多いのが、「途中解約ができない」ことへの後悔です。一般的なカーリースは年単位での契約が必要で、契約期間が終了する前に解約すると高額な違約金が発生します。
ある知恵袋の投稿では、「高卒で無知な私を親が車屋さんに連れて行ってくれました。一目惚れしたキャンバスを購入。まだ3・4年しか経っていません。無知な私が悪いのは承知ですが、普通に購入すればよかったとすごく後悔しています。我儘ですが、違約金を払わず辞めたいです」という切実な声が寄せられています。
実際の違約金の例としては、トヨタ「プリウス」を月額料金24,000円の3年契約で利用していた方が、事故を起こして中途解約になった際に80,000円の違約金が発生したというケースがあります。
ライフスタイルの変化や転勤、家族構成の変化など、予期せぬ事情で車が不要になっても、基本的に途中解約は難しく、違約金を支払わなければならないのがカーリースの大きなデメリットです。
カーリースの契約期間が終了し、車を返却する際のトラブルも多くの失敗談で報告されています。特に「残価精算」に関するトラブルは要注意です。
残価精算とは、契約終了時に車の状態が当初の想定より悪い場合に発生する追加費用のことです。以下のようなケースで追加費用が発生します。
ある失敗談では、「カーリースを解約する際に車の評価額が思ったより低く、残債をカバーしきれず追加でお金を支払う必要が出た」というケースが報告されています。
また、「走行距離制限を超過し、支払いが必要になった」という後悔も少なくありません。走行距離の制限は契約によって異なりますが、一般的に年間1万km程度に設定されていることが多く、これを超えると1kmあたり5〜20円程度の追加料金が発生します。
車好きにとって大きな後悔ポイントとなるのが、カスタマイズの制限です。カーリースの車はあくまでリース会社の所有物であるため、自由にカスタマイズすることができません。
「欠点は自分の好きにいじれないのと車になにかと気を使いますね。一応借りてるという認識は抜けません」という知恵袋の投稿にあるように、車を自分のものとして扱えないストレスを感じる方も多いです。
具体的に制限されるカスタマイズには以下のようなものがあります。
また、契約によっては「喫煙やペットの同乗なども禁止」されているケースもあります。車内でタバコを吸いたい方やペットと一緒にドライブを楽しみたい方にとっては、大きな制約となるでしょう。
あまり知られていないカーリースの後悔ポイントとして、メンテナンスの指定店舗問題があります。多くのカーリース契約では、定期点検やメンテナンスをリース会社が指定する整備工場で行う必要があります。
「リース車は、車両の価値を保つために半年ごとの法定点検を受けなければいけません。その際は、リース会社が指定した整備工場に入庫することが基本です」
これが意外と大きな負担になるケースが少なくありません。特に以下のような方は注意が必要です。
法定点検自体は30〜60分程度ですが、移動時間も合わせると半日程度の時間が必要になります。また、指定店舗以外でメンテナンスを受けると、契約違反となる可能性もあります。
さらに、グレードの高いメンテナンスパックに加入していても、車をぶつけて修理する際に免責金額を請求されるケースもあります。契約内容をしっかり確認しないと、思わぬ出費が発生する可能性があるのです。
カーリースで後悔しないためには、契約前に以下のポイントをしっかりチェックすることが重要です。
✅ 総支払額の確認
✅ 契約条件の確認
✅ 走行距離制限の確認
✅ 返却条件の確認
✅ メンテナンス条件の確認
これらのポイントをしっかりチェックすることで、契約後の「聞いていない」「知らなかった」というトラブルを防ぐことができます。特に、契約書の細かい条項まで目を通し、不明点はその場で質問することが重要です。
カーリースは全ての人に向いているわけではありません。ブログや知恵袋の失敗談から、カーリースに向いている人と向いていない人の特徴が見えてきます。
カーリースに向いている人。
カーリースに向いていない人。
特に「契約の内容を確認することが面倒な人」は要注意です。カーリースは契約内容が複雑で、細かい制限や条件がたくさんあります。これらをしっかり理解せずに契約すると、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
また、「複数の車を乗り換えたい人」もカーリースには向いていません。カーリースは契約期間中の解約や乗り換えが認められないケースが多いため、満期までは同じ車に乗り続ける必要があります。
カーリースの大きなデメリットである「途中解約の制限」に対する解決策として、最近では「解約金フリープラン」を提供するリース会社も増えてきています。
解約金フリープランとは、一定期間(多くは1年)経過後であれば、違約金なしで契約を解除できるプランです。一般的なカーリースでは契約期間が終了する前に解約すると違約金が発生しますが、このプランならその心配がありません。
解約金フリープランのメリット。
ただし、解約金フリープランは通常のプランよりも月額料金が高く設定されていることが多いため、利用する際はコストパフォーマンスをしっかり検討する必要があります。
KINTOの解約金フリープランについての詳細情報
また、解約金フリープランでも、最低利用期間(多くは1年)が設けられていることが多いため、その期間内の解約には違約金が発生する点に注意が必要です。
カーリースで後悔する理由の一つに、予想外の追加費用があります。月額料金以外にも様々な費用が発生することがあり、これが「思ったより高くついた」という後悔につながります。
ブログや知恵袋で報告されている主な追加費用には以下のようなものがあります。
1. 走行距離超過料金
契約で定められた走行距離を超えると、1kmあたり5〜20円程度の追加料金が発生します。年間1万kmの制限がある場合、通勤や旅行で頻繁に車を使う方は簡単に超過してしまうことがあります。
2. 原状回復費用
返却時に傷や汚れがあると、原状回復のための修理費用が請求されます。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、内装の汚れやキズが付きやすいため注意が必要です。
3. 事故時の免責金額
事故を起こした場合、保険でカバーされない免責金額(数万円程度)は自己負担となります。メンテナンスパックに加入していても、この免責金額は別途請求されることがあります。
4. 契約時の諸費用
契約時には審査料や事務手数料などの初期費用が発生することがあります。「頭金0円」と謳っていても、これらの費用は別途必要な場合があるので要注意です。
5. 任意保険料
カーリースの月額料金には自賠責保険は含まれていますが、任意保険は含まれていないことが多いです。任意保険は別途契約する必要があり、これも追加費用となります。
これらの追加費用をしっかり把握しておかないと、「月々〇万円で乗れる」という広告に惹かれて契約したものの、実際には想定以上の出費になってしまうことがあります。契約前にはこれらの費用も含めた総額を計算することが重要です。
ここまでカーリースの後悔ポイントを紹介してきましたが、もちろん満足している利用者も多くいます。知恵袋やブログには成功事例も投稿されており、どのような人がカーリースで満足しているのかを知ることも重要です。
成功事例に共通する特徴は以下の通りです。
1. 契約内容をしっかり理解している
成功している利用者は、契約前に細かい条件まで確認し、理解した上で契約しています。「知らなかった」というトラブルが発生しにくいのです。
2. 自分の利用スタイルに合ったプランを選んでいる
年間走行距離や利用期間、メンテナンス内容など、自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで満足度が高まります。
3. 総支払額を購入と比較検討している
単に月額料金だけでなく、契約期間全体での総支払額を購入した場合と比較し、納得した上で契約しています。
4. 定期的な乗り換えを重視している
数年ごとに新しい車に乗り換えたい人にとって、カーリースは最適な選択肢となります。購入して売却するよりも手間がかからず、常に新しい車に乗れるメリットを重視しています。
5. 車の維持管理の手間を省きたい人
税金や車検の手続きなど、車の維持管理に関する手間を省きたい人にとって、カーリースは大きなメリットがあります。特に忙しいビジネスパーソンや車の知識が少ない人に好評です。
これらの特徴を持つ人は、カーリースの特性を理解し、そのメリットを最大限に活かしています。カーリースを検討する際は、自分がこれらの特徴に当てはまるかどうかを考えてみるとよいでしょう。
カーリースのメリットを最大限に活かす方法についての詳細情報
以上、カーリースで後悔しないための情報をご紹介しました。契約前にしっかりと情報収集し、自分に合ったプランを選ぶことが、満足のいくカーリース利用の鍵となります。